[№968]音羽護国寺商店会
歩いた日 R04.12.17【文京区】
文京区の護国寺門前から南へ、江戸川橋交差点までの音羽通り沿いの店舗群で「音羽護国寺商店会」が構成されています。この日は、有楽町線の江戸川橋駅から通りを北上する形で護国寺までひと駅歩きました。この通りの近くには、椿山荘や鳩山会館などもありますが、あくまでも商店街散策です。
江戸川橋を渡った左側の神田川左岸は江戸川公園で、春は花見の名所ですね。その先の「三松青果店」から商店会の範囲のようで、商店会のマップが掲示されていました。ただ、このあたりの商店密度は高くなく、ビルの1階がところどころ店舗になっているという程度。目白坂下の交差点を左に上れば椿山荘方面ですが、その向かいの路地に入ると正面に音羽今宮神社があります。元禄10年、護国寺建立に併せ京都柴野今宮神社より分霊を迎えて鎮座したものが、明治の神仏分離により明治6年に現在地に遷座したとのことです。護国寺と一体の由緒を持っているのですね。
<左が江戸川公園。この先から商店街範囲が始まる>

<音羽今宮神社>

もう12月も半ばですが音羽通りの銀杏並木が黄色の帯のようで綺麗です。右手に上れば鳩山会館ですが今回はパス。ちょっとお洒落目な飲食店もちらほらあるのを横目に見つつ進みます。ビルの谷間に突然現れる重厚な古い商家風建築が、半分は居酒屋、残り半分はリノベーションされて「Pane & Olio」というイタリアパン専門店になっているのが目を惹きます。通りの景観のひとつのアクセントになっています。
また、江戸川橋周辺は出版社の集積が多く、この通り沿いにも光文社、講談社の本社があります。いずれも私が文庫・新書をよく買う出版社です。講談社の本社ビルは特に重厚な佇まいで歴史を感じさせます。その講談社の向かいにある和菓子店「群林堂」は豆大福が人気の名店のようです。
護国寺が近づくと店舗密度もやや濃くなり、大きめのビルでは1階に複数のテナント店舗が並び商店街らしさを醸しだしています。護国寺門前で不忍通りにぶつかる三叉路となりますが、その周囲が最も商店街らしい雰囲気です。三叉路の角にある「蕎麦人 弁慶」で蕎麦と丼のセットの昼食にしました。土曜日ですがそこそこの客入りで繁盛している様子です。
<音羽通りの銀杏並木>

<古風な木造建築の店舗>

<講談社本社ビル>

<護国寺交差点脇の「蕎麦人 弁慶」など>

さて、ここまで来たら護国寺に参拝しないわけにはいきません。真言宗豊山派の大本山で、五代将軍綱吉による天和元(1681)年の創建です。仁王門、不老門とくぐって本堂に参拝。この本堂と左の月光殿は国指定重要文化財です。背後の墓地には、三条実美、山県有朋をはじめ著名人の墓が多くありますが、墓地巡りは遠慮しました。ここも正月参りでは賑わうのでしょうが、年末のこの時期は静かで、その静けさにひととき身を休めてから、ゆっくりと護国寺駅に吸い込まれました。
<護国寺>

・なつかし度 ★★☆☆☆
・ぬくもり度 ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度 ★☆☆☆☆
・ローカル度 ★★★☆☆
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