[番外41]仲町本通り(下仁田)
歩いた日 R04.12.03【群馬県下仁田町】
街全体がしっとりとしたレトロ感で満たされていると見える下仁田の市街地ですが、古くからの街並みが縦横に良く残され、それが現役の生活の場、商売の場として生きている感が強く感じられるのは、大型のスーパー等が付近に見当たらないことも要因のひとつといえそうです。国道254号が市街地の外周をなすように通過していて、町役場や病院などもそちらにあるのですが、全体を見渡してもチェーン系の店は小規模な「Aコープ」とドラッグストアがある程度で、古くからの市街地が今でもその機能を保っているのだと見られます。今の時代には貴重な存在ではないでしょうか。
さて、中央通りから上町通り、仲町大通りと歩いてきて、駅方向へ戻るのに、「仲町本通り」へと足を踏み入れました。中央通りの北側に並行する道ですが、営業していない店舗建築が目立つなど、こちらは商業色がかなり弱まっているように見えます。文具・事務機の「タカハシ」は営業中である一方、その向かいの「シャルダン」は飲食店のようですが現役かどうか不明です。
と、その先左手に、「観光無料駐車場」の看板とともに「下仁田こんにゃく手作り体験道場」の標識が現れます。駐車場から覗いてみると、やや大きめの建物が「体験道場」となっているようで、街なかの観光スポットというところでしょう。覗くだけにしましたが。
<寂しい感じの商店街風景>

<「タカハシ」と「シャルダン」>

<静かな街並みと「体験道場」の入口>

<「下仁田こんにゃく手作り体験道場」>
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駅に戻るにはドラッグストアの前を右折しますが、直進方向にも街路灯が続いており、そちらは「仲町本通り」とは別の組織のようですが、商業色はさらに薄まるようです。
この仲町本通りと中央通りの間にもいくつかの路地があって、そちらにも飲食店や町民の生活に密着した店が隠れているようですが、回りきれませんでした。今回ここを訪れた主目的は上信電鉄の「乗り鉄」でしたが、終点まで乗ってきて、短時間ながら良い街並みをぐるりと散策することができ、本当によかったと思います。
下仁田町の人口は令和2年国勢調査で6,576人。平成27年からの5年間で千人近く減っており、昭和30年代には2万人を超えていたことを考えると市街地機能の維持、鉄道の維持も難しくなると思われます。大型店が立地しないのもわかるような気もしますが、この古き良き街の風情は失いたくないものです。
<さらに東へと続く商店街>

<中央通りとの間の路地のひとつ>

※通り名の表示はあるものの商店街組織の区分がわからないので、この「下仁田シリーズ」でのタイトルは通り名のみとしています。
・なつかし度 ★★★☆☆
・ぬくもり度 ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度 ★★★★☆
・ローカル度 ★★★☆☆
★ランダムリンク
(昭和レトロ感・渋さを感じる商店街(13))
・[番外12]さくらばし通り(高崎中部名店街のうち)【群馬県高崎市】
・[番外13]高崎中央銀座商店街【 群馬県高崎市】
・[610]北沢五丁目商店街【世田谷区】
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・[617]柳原千草通り(柳原商店街) 【足立区】
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