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ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

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ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

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皆さまのご感想や情報など、お便りをお待ちします。

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[№358]松江大通り商店街

歩いた日 H26.10.11 【江戸川区】 
 今井街道沿いを中心とした商店街で、ここは2年ほど前にニコニコ商店街ハッピーロード七福商店会を歩いた後に少し見たところです。松江は古くからの地名で、江戸川区成立の際に「松江区」が区名候補になったほど。今井街道に沿ってかつては城東電車が走り、その後、街道上はトロリーバスの路線にもなりました。この商店街は松江地区の中心をなした位置にあり、両側歩道上のアーケードがその貫祿を示しています。
 しかし、改めて新小岩駅からバスでやってきて「松江」の停留所で降りると、シャッターを閉ざしたままの空き店舗が目立ち、「かつての栄華」を偲ばせるセピア色の街の印象が濃厚です。建物は新旧混在ですが、時代を感じさせる看板建築が並ぶところもあり、「賑わい」は過去のものとなっています。一之江駅方向に続く「しらさぎ通り」との接点近くのスーパー「アタック」やコンビニなどもどことなく寂しげです。貴重な青果店が呼び声をかけてくれるのも申し訳なく思うくらい。
 一歩南側に並行する部分も商店街の一部のようですが、衰退感は同様で、「松江ス・・」と半分だけ看板が残った廃墟風の建物などが哀愁をそそります。城東電車の線路の痕跡もわかりません。
 現役営業中の蕎麦店「梅川」の大もりそばで昼食にしました。昼過ぎの時間帯でも5人ほどのお客がいますが、平均年齢はかなり高め。でもこういう店はずっとがんばって欲しいものです。
 その向かいにある手作りパンの「エノモト」で、間食用の菓子パンを所望しました。この地で60年以上やっているそうですが、さすがに城東電車の位置は「この裏あたり」としかわからないようでした。東荒川~今井橋間の廃止は昭和27年ですからね。でも、「昔はこのあたりが中心地で、今井の方からも人が大勢買いに来ていた」とのこと。地下鉄反対運動をした歴史もあるそうですが、その結果鉄道網から外れ、「今はシャッター通りになっちゃってねえ」と悲しそう。あんパン、クリームパン、ジャムパンを買いました。ジャムパンって懐かしいでしょ。本当に懐かしい味でした。
 そして、「もし松江区だったら・・」と虚しい空想をしつつ隣の松江通り商店街に歩を進めました。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

空き店舗が多く目立つアーケード商店街
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「かつての栄華」を偲ばせる風景
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[№357]池上本門寺通り商店会

歩いた日 H26.10.04 【大田区】 
 東急池上線の池上駅にぶらりと降り立ちました。駅周辺に複数の商店街が展開しますが、足は自然に本門寺方面に向かいます。池上といえば本門寺。日蓮宗の大本山で、日蓮上人入滅の霊場です。この日は「お会式」の一週間前で、街は静かです。一週間後には多くの人で賑わうわけですが、日常の街の姿を観察しようと、駅と本門寺を結ぶ参道の位置にある「本門寺通り」を歩きました。
 駅北側の池上通り交差点の向こう側に、「本門寺通り」の大きなアーチが見えます。入口の両角はベーカリーとオリジン弁当で参道らしくありませんが、アーチをくぐると、割烹「品川亭」や「花見せんべい」などがあって、多少門前町らしき風情を見せます。ただ、土産物店が軒を連ねるという風ではなく、居酒屋や呉服店、不動産店、薬局など、普通の住宅地の商店街に似た業種構成です。参拝客でごった返すのは、お会式やお正月の時期だけということで、「観光地化」するには無理があるということでしょうか。
 建物も新旧が入り交じりますが、「服部呉服店」や「三門不動産店」など渋い個性を感じる建物や、全体がびっしりと樹木で覆われた4階建ての店舗があったりして、目を楽しませてくれます。
 通りは途中微妙に屈折しつつ続きますが、「本門寺通り」商店街は、霊山橋手前で広い参道に合流する「本門寺前」信号まで行かないところで終わってしまいます。終端近くに仏壇店があるのが門前らしさではありますが、むしろその先の合流点付近にある久寿餅の「池田屋」や「相模屋」がそれらしい構えで繁盛しているのが印象的です。信号脇の「萬屋酒店」はすばらしく古風な建物です。
 駅へ戻る途中、「花見せんべい」店頭に色々ユニークな煎餅が並べられている中から、「折味噌煎餅」と「カルシウムせん」を買い求めました。「来週がお会式ですね」と語りかけると、以前は、お会式のクライマックスというべき「万灯練り行列」がこの通りを通っていたのが、今は隣の広い通りを使うようになってしまったとのこと。メインストリートの役割を独占できなくなったということですね。一週間後の情景を想像しながら電車で蒲田に出ました。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★★

「花見せんべい」などがある商店街入口付近
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中ほどの「服部呉服店」などの並び
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[№356]御嶽商店街

歩いた日 H26.10.04 【大田区】 
 先日突然噴火して多くの人的被害を出した木曽の御嶽山は、古くからの山岳信仰の山で、修験者の行場であった時代もあるそうです。御嶽神社は、麓に里宮、若宮、そして頂上に奥社があって、江戸期には御岳教が広まって、全国からの御岳講で賑わったとのこと。その木曽御嶽神社を本社とする神社がいくつかあって、秩父の御岳神社などと並んで、ここ大田区にある御嶽神社もそのひとつです。最寄り駅は東急池上線のずばり「御嶽山」駅。
 御嶽山駅は、開業50周年を迎えた東海道新幹線の線路を跨ぐ位置にある小さな駅ですが、駅前の踏切を挟んで両側に商店街が伸びています。新幹線が掘割で通過することからもわかるように、駅名の如く台地状の地形の上に展開する街で、周囲は静かな住宅地です。踏切の前後は人通りも多く活気がありますが、それもそのはず、西側にはスーパーのイオンが、東側にはオオゼキがあって、それぞれの核として機能しています。
 西側は鉤型にレンガ舗装の道が続き、イオンの向かいには青果店や惣菜店、銘茶店などが客を集め、その先の突き当たり左右にはレトロな風情の店が並んでいたりします。ここを右に折れた突き当たりが御嶽神社。鬱蒼とした木立に囲まれた境内は静かで、時折参拝に来る人も見られます。私も手を合わせ、山が早く鎮まるように祈りました。
 駅から東側は、新幹線に沿う方向に3街区ほど続きますが、商店街らしき賑わいは駅に近い街区に限られます。最初の交差点の角に、空き店舗ながらレトロな建物が残っていたりするのが面白いところです。駅から遠い部分でも、古い建物の1階部分に店舗が連なる部分もあって、飽きさせません。
 新幹線の線路を跨ぐ橋の上から、ひとしきり50周年の高速列車の走行風景を眺めてから駅前に戻り、駅の脇の蕎麦店「宝家」で昼食にしました。素朴だけれども旨いざるそばを大盛りでいただきましたが、駅前にこのような店があるのはありがたいことです。満足して電車に乗り込みました。小駅だけれども大型店と共生しつつ元気に生き続ける商店街と見えました。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

スーパー「オオゼキ」もある駅東側区間
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御嶽神社を擁する駅西側区間
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[№355]椎名町駅前すずらん通り商店会/椎名町駅前中央通り商店会

歩いた日 H26.09.20 【豊島区】 
 椎名町駅に降りた人が北側の住宅地に向かう際にまず通る商店街がこの2つのどちらかでしょう。駅から西へ線路に沿う方向に向かうとすぐ正面にアーケード街が現れますが、これがすずらん通り、この右(北側)に接続するのが中央通りです。アーケード入口角にあるカフェ「のら」は、果物店が経営するカフェとして人気のようですが、ここがどちらの商店会に属するのかは不明です。
 アーケードのすずらん通りは、駅からスーパー「サミット」方面への抜け道にもなっていますが、狭い道の両側に店舗が密集し、「駅前マーケット」という雰囲気です。寿司店、中華料理店、洋品店、生花店、不動産店などが並びますが、サミット側出口にあるうなぎ・やきとりの「鳥昇」は庶民の味方ぶりを存分に発揮しています。この脇に踏切があるため、線路の反対側からも集客できているようです。
 中央通りも道幅が狭いですが、青果店や「おぐろのまぐろ」という魚店、古書店やラーメン店、米店などがあって生活感濃厚で、駅直近にもかかわらず「渋さ」も全開です。居酒屋「正ちゃん」の隣の「羽深食料品店」などは立派な看板建築で、昭和の商店街の風情を継承しているようです。
 中央通りは、仲通りサンロード、サミット通りという商店街に続くエントランス機能も持っており、各商店街は密集しつつもそれぞれ違った個性を見せているところが良いですね。中央通りからサミット通りを抜けると、さらに延々と隣の東長崎駅付近まで商店街が続いているのですが、この日はここで昼食タイムとしました。
 入ったのはすずらん通りの蕎麦店「尾張屋」。大もりそばで満腹感を味わいます。それにしても、蕎麦店に「尾張屋」の屋号は多いですね。ここも他店から暖簾分けされたそうです。このあたりは狭い道ばかりで防災上は問題もありそうですが、豊島区の山手線西側には、このような小さいながら古き良き魅力を残す商店街がまだまだ多くありそうで、また機会を作って探訪してみたいと思います。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

「うまいやきとり」があるすずらん通り
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中央通りの懐かしい雰囲気の店舗群
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[№354]椎名町本通り商店会(椎名町サンロード)

歩いた日 H26.09.20 【豊島区】 
 椎名町駅の北側に密集する商店街群のうち、このサンロードが中心的存在でしょうか。道幅が最も広い、とは言ってもせいぜい6~8m程度ですが。南北の端に昭和の香り漂う大きな「椎名町サンロード」のアーチがかかっています。この日は、お隣の仲通りを南から北に抜けてきた帰りに、北から南へとこの商店街を見て歩きました。
 この通りは、長崎一丁目と二丁目の境に当たるのですが、「長崎」は西武線の北側で東西に細長く、東から順に一丁目、二丁目と六丁目まであり、線路の南側では同様に「南長崎」が一~六丁目と並んでいます。つまり、椎名町駅や「椎名町」を冠する名の商店街が複数ありながら、「椎名町」という地名が今はないのです。商店街アーチは、この埋もれてしまった「椎名町」の名を懸命に主張しているようにも見えます。
 北側入口に近い和食レストラン「おふくろ」が地域密着色を十分に発揮しているのを見ながら南へ進みます。自転車店、美容室、写真店などが並ぶ先には歴史を感じさせる構えの「カネナカ豆腐店」があります。中ほどの四つ角に面する「田中インテリア」は、カーテンや室内品を目いっぱい道にはみ出して陳列し、壮観です。この四つ角の左右にも商店街が滲み出しているようです。
 生鮮品は「生鮮市場アルス」というスーパーがほとんど引き受けているようですね。店の前には自転車がいっぱいです。チェーン店では他に「マツモトキヨシ」もありますが、全体に個人店の比重が多いようです。南側入口近くの「東京海苔」も渋くて良い雰囲気です。
 懐かしい風情が味わえる一方で、工事中の店も複数見られ、新陳代謝もそれなりに進みつつあるようです。コンクリートミキサー車が北から南の端まで入ってきましたが、ここから南のサミット通り、中央通りはいずれも道幅が狭く通行ができないので、苦労して方向転換し、北へ戻っていきました。ここまで来ると駅も近く、商店街が切れ目なく続く連続感を味わえます。サンロードは、この前に歩いてきた衰退感の濃い仲通りに比べれば十分に活気を維持していると言えそうです。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

商店街を北側入口から見る
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懐かしさを感じる「カネナカ豆腐店」など
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[№353]仲通り商店会(椎名町)

歩いた日 H26.09.20 【豊島区】 
 椎名町は人でごった返す副都心池袋から西武池袋線で1つ目の住宅地の中の駅。コンパクトに橋上化された駅の通路には「トキワ荘ゆかりの地」の案内図が。トキワ荘は、昭和30年代前半ごろに手塚治虫氏はじめ著名漫画家たちが多く暮らした木造アパートで、駅から南西に500mほどの跡地周辺には当時を偲ばせる事物が点在し、ファンたちの散策コースになっているようです。
 今回はそれとは逆の北口周辺を歩きました。駅から見下ろす右手には長崎神社と金剛院の森があり、それらの社寺に守られるように市街地が広がりますが、駅前広場空間がほとんどなくいきなり商店街が始まり、その密度はかなりのものです。駅を背に左へ、すずらん通りを正面に見て右に折れると最初の四つ角までの数十メートルは中央通り商店会の領域で人通りも多いですが、そこから先の正面(北)に続く4~5m程の幅の道は静かな雰囲気となり、これが「仲通り」です。
 入口の右手角には時が止まったような洋館風二階建ての堂々とした建物があり、これは「道歯科医院」。思わず見とれてしまいます。仲通りは、生鮮品店があるわけではなく、商店街としては賑わいに欠けますが、入口近くの「魚がし寿司」がランチ営業している隣に傘専門店があったり、ヘアサロン(理髪店)が2軒あるなど、興味深い光景も見られます。中ほどの、居酒屋らしき「ひまつぶしの店いもや」もほのぼの感いっぱいですね。
 北側出口角の建物も年季が入っていますねえ。「熊本米店」の看板がありますが、煙草店のようでもあり、「ハムソーセージ」の文字も色あせて見え、何の店なのか不思議な感じです。
 一方で空き店舗も多く、ここでも後継者難を伺わせます。緑色のユニークな街路灯が妙に目立って見えます。日常の集客力は近くのスーパー「サミット」や並行する「サンロード」に譲ってしまったようです。また、このあたりは、駅の東で線路を跨ぐ山手通り以外に大きな道がないせいか、住宅地としては静かですが、逆に狭い道ばかりの「木造密集地域」で、都の「不燃化特区」にも指定されており、安全性の観点からは今後の環境変化も予想され、商店街の行く末も案じられます。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

駅側入口(右は「道歯科医院」の洋館風建物)
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北側入口の「熊本米店」など
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[№352]田端新町仲通り商店会

歩いた日 H26.09.13 【北区】 
 土曜の午後、東田端一丁目商店街を見た後、東北本線のガードをくぐって、ほとんど商店街らしさが失われた感の「田端新町本通り商店会」をちらっと見てから、ここ(田端新町仲通り)にやってきました。一文字違いですが、こちらはそこそこ生活軸として機能している様相です。
 ここも、建物は新旧混在で、一部に空き店舗化しているものもありますが、田端駅から明治通り、さらにその先への人の流れがあり、青果店が営業しているなど商店街らしい雰囲気があります。センターライン付の道ですが自動車交通量は少なく、安心して歩けます。
 南端は東北本線のガード下ですが、尾久の車両基地への入出庫線の踏切があり、ここがやや小高いため商店街の全貌を見渡すことができます。踏切脇にリサイクルショップがあり、店主がお客と親しく接しながら営業し、好感が持てます。夜型飲食店やカラオケ店も目立ちますが、中ほどで昔ながらという構えで畳店が開いているのが懐かしく感じます。看板がかすれて店名も読めません。肉の「五木田」が閉まっているのは残念でした。
 明治通りを渡った先も、荒川区との区界までの50mほどはこの商店街が続き、飲食店や不動産店などが並びます。つまりこの商店街は、左右の田端新町の町内だけでなく、荒川区東尾久の一部も後背圏として抱えているということができ、駅から離れた不利な立地ながら商店街らしさを保っているのはそうした地理条件も幸いしているようです。因みに、ここからほど近いところに、以前訪れた賑やかな商店街「おぐぎんざ」もあるのですが。
 さて、この日は昼食がまだだったので、喫茶「テラス」へ入店。コーヒーとハムサンドを注文しました。昭和ムードの喫茶店で、ご近所の年配ご婦人どうしの会話が弾んでいます。路上でもご婦人方が挨拶を交わす場面が多く見られ、こういうコミュニケーションが商店街の重要な役割なのだと痛感させられます。帰りに、先ほどの畳店の隣で和洋菓子とパンを扱う「泉屋製菓」で間食用に素朴な菓子パンの詰め合わせを買いました。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

踏切から見下ろす商店街
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喫茶「テラス」などが並ぶ気さくな街並み
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[№351]東田端一丁目商店会

歩いた日 H26.09.13 【北区】 
 何年かぶりに田端駅に降りたら、線路上空にビルができてJRの店舗街「アトレヴィ」になっていました。これを横目に田端大橋を渡ります。田端は鉄道の町ですね。橋の下には何本もの線路があり、上を新幹線が通り、橋の歩道(ふれあい橋)上にはレールなどのオブジェが並びます。左にJR東日本東京支社の建物をみて突き当たりを右に降りると、横断歩道の先に斜めに入る道があり、これが東田端一丁目商店街です。それにしても土曜の午後なのに静かです。
 黄色い街路灯がかわいいのですが、開いている店は少なく、道行く人もわずかです。東田端は鉄道線路群に囲まれた島のようなところで、駅に近いけれど商店街の立地条件的には厳しい環境にあると言えそうです。昼食をとりたかったのですが、時間が遅かったので蕎麦の「浅野屋」も支度中になっていました。入口の「初恋屋」や「漁民」などの居酒屋は、平日夜には鉄道関係者などの憩いの場になるのでしょうか。昼の静けさからは想像できませんが。
 中ほどの「立飲スタンド三楽」、「喜多屋酒店」、そして「関口テーラー」と書かれた建物の並びは渋いですねえ。何十年もそのままという佇まいですが、酒店を除いてシャッターが閉まっていて、それらが現役なのかどうかわかりません。その先の四つ角で、古書店「中村」と向かい合う建物も良い雰囲気です。全体に昭和風情たっぷりという印象です。
 酒処「よし田」の並びにある「密教 増明寺」と掲げる「高山道場」はどういうものなのでしょうか。そーっと通りすぎるとその先には熱帯魚などを扱う「アクアペッツ田端センター」がこれまた渋く営業中で、こちらは見ていて安心できます。
 東北本線のガード手前で商店街は終わりますが、全体に古さが残る中にマンション化しているところもあり、生鮮品店もなく、商店街としては目立たず、少ない常連さんだけでかろうじて維持されているという印象でした。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

懐かしい雰囲気の建物が並ぶ一角
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中ほどの四つ角から駅方向を見る
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[番外3]銚子市外川

歩いた日 H26.09.07 【千葉県銚子市】 
 クルマ社会が定着して地方の公共交通(鉄道・バス)は苦境に陥っているところが多く、路線の廃止やバス会社の破綻等のニュースも多く聞かれます。苦悩する地方小私鉄の典型ともいえるのが銚子電鉄で、その応援乗車にやってきて降りたのが、終点の外川(とかわ)です。ここは太平洋に突き出た銚子市の南東端に位置する漁師町で、初日の出の名所の犬吠埼のすぐ隣のようなところです。江戸時代につくられた町割の風情を良く残しており、隠れた観光名所となっていて、商店街歩きの趣旨からは外れるかもしれませんが、番外としてここで紹介したいと思います。
 銚子電鉄は、大手・地方私鉄で使い古された車両が老体に鞭打って走りますが、外川駅も何十年も前から時が止まったような佇まいです。駅は台地上にあり、南の漁港に向かって何本もの細い坂道が配され、それぞれに名前がついたそれら坂道の両側斜面にいかにも漁師町らしい集落が展開しています。坂道ごとに微妙に風情が異なるのが魅力でもあります。
 台地上の駅から一本西側の通りにバスの転回場があり、その前後に商店街らしき街並みが形成されています。ただ、シャッターを閉めたままのものが多く、日常消費の場の機能はほとんど失われているようです。地方都市は中心部でも商店街の存続が厳しいのに、こうした周辺部ではなおさらというところでしょう。
 坂を降りた先に展開する漁港は独特の雰囲気があり、それに沿って、複数の坂道の下をつなぐように走る道も、かつては賑わっていたのでしょう。今は船宿の看板が目立つくらいで、錆びついた看板建築や商家風の建物が栄華を偲ばせます。電車から降りた外国人の2人連れがこれらの風景を眺めながら歩いているのが印象的でした。日本人にも懐かしい街並みですが、外国人にはどのように受け止められているのでしょうか。車のすれ違いもやっとの幅のこの坂下の道ですが、ここにも「外川漁業会」というバス停があります。やってくるバスは一日数本です。
 商業的香りは非常に乏しいですが、静かな漁師町でほのぼのとしたひとときを過ごしました。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★★

外川駅に近い台地上の通りの商店街らしき風景
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栄華を偲ばせる漁港に面する坂下のバス通り
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外川漁港の風景
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[番外2]銚子駅前商店街

歩いた日 H26.09.07 【千葉県銚子市】 
 このブログでは、東京都内(主に下町)とその隣接地域の商店街を紹介していますが、それ以外の遠隔地でたまたま歩いた商店街の情景も「番外」として取り上げていきたいと思います。特に地方都市では、高い自動車普及率と郊外への大型ショッピングセンター立地等により激しく衰退している商店街が多く、それらの実態も紹介しながら今後のあり方を考えてみたいと思うのです。
 9月の日曜日、ふと思い立って総武本線の特急「しおさい」に乗り、銚子まで小さな旅に出ました。銚子駅から銚子電鉄で終点の外川まで往復し、夕方に銚子駅まで戻ってきて駅前の商店街を歩いてみたわけです。駅正面からまっすぐ続く広い通りと、その先で交差する道路の左右で構成され、駅前通りの歩道にはきれいなアーケードが設けられていますが、やはり人通りはまばらです。
 市民の日常の足はほとんど自動車であろうことや、郊外にイオンモール等もあることから、生活に駅が必要とされていないわけで、駅前に買物に来る必然性がなくなってしまったということです。1時間に1~2本の列車から降りた人たちも迎えの車などにあっと言う間に消えてしまいます。水産基地、醤油の町として栄えた銚子市の中心地としての姿はほとんど過去のものです。
 駅から十字路まで往復歩いてみましたが、印象に残ったのは、駅近くで歩道まで商品を並べている青果店と土産物店、交差点角で歴史を感じさせる構えの「油屋金物店」、ビルに囲まれながらも頑なに個性を守っている風情の蕎麦店「浜屋」くらいで、それらにも客の姿はほとんど見られません。空き店舗も目立ち、広い歩道がとても寂しく見えます。
 こうした駅前風景は銚子市だけではなく全国地方都市の多くで見られます。銚子は観光客の入り込みがあるのでまだ救いがありますが、それでも市人口の減少率は大きく、今後の動向が心配されます。乗ってきた銚子電鉄も経営が崖っぷちの状況を続けており、存続のための「ぬれ煎餅」の販売という涙ぐましい努力が有名で、私も駅前商店街の物産店「銚子セレクト市場」で「銚子電鉄ぬれ煎餅」を土産に買いました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

駅前なのに人影がほとんどない商店街
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健気に営業する青果店や土産物店
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