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ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

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ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

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皆さまのご感想や情報など、お便りをお待ちします。

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[№330]新富商栄会

歩いた日 H26.07.12 【中央区】 
 中央区商連ホームページの紹介文には「新富1・2丁目、平成通りを中心とした一帯」とあります。中央区役所、中央都税事務所があるため何度か来たことがあり、都心の一角なので普段は多くのビジネスマン達が行き交い喧噪に包まれているのですが、今回訪れたのは土曜の夕刻近く。平成通りの車の通行もまばらで、嘘のように人が少なく静かです。
 新富町といえば明治初年から大正の関東大震災で被災し廃止されるまで存在した「新富座」を抜きには語れないでしょう。上記紹介文でも、「その後、歌舞伎座ができて中心は移動したものの、新劇のメッカと呼ばれた築地小劇場が近くにでき、下町情緒豊かな花柳界と芝居の町としての面目を保っていた」と記され、ウィキペディアでも「新富座は歌舞伎座と歩調を合わせながら明治の歌舞伎黄金時代を築くことに貢献していった」とあります。
 江戸・東京は水の都で、このあたりは縦横に河川・水路が張りめぐらされていました。商店街の南の起点が築地橋。しかし今、この橋の下に川はなく、首都高速のランプとなっており、さらにその下部には地下鉄有楽町線の新富町駅があります。ここから平成通りを北に進むとすぐ右に京橋税務署と中央都税事務所の建物がありますが、ここが「新富座」があったところだそうです。
 その向かいの築地橋寄りには時代を感じさせる銅板建築の建物が残っていて、思わず足を止めて眺めることができるのも土曜日だからこそです。その先左の「カレー名人」は一度入ってみたいカレー店ですが、この日はあいにく満腹状態。日を改めて来ましょう。周囲がオフィス街だけあって、この他にも飲食店が多く、平日のランチ時や夜は人で溢れることになります。
 地価の高い都心なので、オフィスビル一階の店舗も多いですが、交差する通りなどには古い商店建築もちらほら見られ、歴史を感ずることができます。新富町一丁目交差点角の平成通り沿いにはバブル期の地上げに耐えたと見られる2階建ての店舗建築が並び、見ただけでなぜかうれしくなります。一歩裏の通りには、ビルの谷間に新富稲荷の小さな社が静かに佇んでおりました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

築地橋から見た平成通り(右が税務署(新富座跡))
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新富町一丁目交差点角に残る低層店舗建築群
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[№329]辰巳商店会

歩いた日 H26.07.05・12 【江東区】 
 辰巳団地(都営辰巳一丁目アパート)は昭和40年前後の完成で、都内の大規模団地では古い部類に属します。戸数3,000戸規模のこの団地内にレトロな商店街があるとの情報を得て、興味津々、訪ねました。いかにも初期の団地という感じの5階建てが大半で、懐かしい給水塔がそびえ立ちます。
 商店街は、広場空間を囲む2列の棟の一階に向かい合う形である部分と、その隣接の幹線道路沿い部分があります。実は、最初に訪れた時はこの前者の存在に気づかず、後者だけを見て納得してしまい、帰ってから前者の存在を知って一週間後に再び訪れるという失態をしでかしました。
 初回に見た幹線道路沿いは、団地内では希少な高層棟の一階がメインですが、その並びも含めて昭和のムード満載で、酒店、クリーニング店、中華料理店に挟まれてコンビニが2つ並ぶなど店舗構成は普通に見えますが、全体の空気が「熟した」感じです。大きく育った並木が成熟への「時間」を表しています。理髪店の前後などは「つわものどもの夢の跡」的雰囲気です。
 2度目で訪ねた広場沿い商店街はそのすぐ裏でした。いやあ、初めてなのに懐かしい。精肉店、青果店、酒店、薬局、洋品店、中国物産店などが、アーケード型張り出し屋根の下からさらに可動式庇を伸ばしたりしておおらかに営業しています。各店とも本当に昭和的ムード満点です。年代ものではありますが、現役度が高いことがうれしいです。
 団地自体も古いながら現役を保っているようですが、商店街のお客は高齢者が大半で、介護関係の店舗も混じっていて今後の動向が気になりますが、高齢者のお客と店主たちの会話が温かく、商店街の価値がこういうところに残っているのだと実感させられます。
 肉のマルコシでこの日の間食用のコロッケ2つを揚げてもらいました。地下鉄では有楽町線辰巳駅が最寄りですが、この駅前から橋を渡った先には東雲の真新しい超高層マンション群がそびえ立ち、運河を挟んだ新旧対照の妙を味わえます。イオン東雲ショッピングセンターも間近な立地でのレトロ商店街。都会でのタイムスリップ感をお求めの方にはお薦めのスポットです。どうぞお早めに。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★★☆☆☆

幹線道路沿いのしっとりとした店舗の並び
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広場を挟む懐かしい雰囲気の商店群
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[№328]新木場メトロセンター会

歩いた日 H26.07.05 【江東区】 
 江戸時代から貯木場や材木問屋等が集積していた「木場」は、周囲の都市化や沿岸部の埋め立てにより、昭和50年前後に南の「新木場」に移転しました。湾岸道路を挟んだ北側は夢の島で、植物園等がありますが、南側は木材のまちです。一般市民にはあまり縁がないところですが、ここに、JR京葉線、地下鉄有楽町線、東京臨海高速鉄道りんかい線の3線が乗り入れ、一大乗換駅となっているので、その名は広く知られています。
 広々した駅前広場には「木のまち新木場」の表示と木製トーテムポールがあります。新木場メトロセンター会は、この広場に面する高架の地下鉄駅の下に設置されている店舗群ですが、大量の乗り換え客があるわりには駅の外に出る人は少なく、駅前では他に商業店舗が見られないため、唯一の商業空間と言って良いでしょう。ゴルフ場やキャンプ場等がある若洲公園への玄関口のため、それらへ行ったことがある人には記憶があるかもしれません。
 構成店舗は15店ほどですが、一本の通路に沿って軒を連ねているのではなくて、広場に面する部分や駅下の通路沿い、はたまた一部は二階にと分散しており、商店「街」の印象は希薄です。二階には文具店があるようなのですが、上がっていこうとしたら階段がなにやら作業中。土曜の昼でお客もいないということでしょうか。
 あとは、ファストフード店やコンビニ、夜は飲み屋になる飲食店等ですが、その中で、丼とそばの日替わりランチセット900円と掲げる「宗家藪蕎麦」に入りました。もちろん日替わりを注文。一人客のほか、昼から夫婦連れでお酒を注文する人も。
 駅前広場の向こうには新しいオフィスビルも見え、木材関係の企業も多いでしょうから夜はそこそこ賑わうのでしょうか。それにしても、一帯は臨海部の産業エリアの様相が濃く、案内板には「新木場元気街」と表示しつつも、駅の下なのに人知れず佇む感じでどことなく哀愁漂う土曜の昼下がりなのでした。
・なつかし度  ☆☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ☆☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

駅前広場に面する飲食店等の並び
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トーテムポールがある寂しい駅前広場
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[№327]神田駅西口商店街

歩いた日 H26.07.02 【千代田区】 
 JR神田駅を西口に出ると正面から西に300mほど続く幅6mほどの賑やかな通りが神田駅西口商店街です。実はこの商店街の中に、ある理由で最近良く行くようになった靴店があり、この日も平日昼の都内移動の途中で、その靴店に行くべくこの商店街に足を踏み入れました。周囲は都心のオフィス街。1時を過ぎたといえども昼時なので人通りが絶えません。B級として紹介するのが申し訳ないようですが、神田という土地柄から飾り気のない雑多な雰囲気が魅力です。
 入口アーチには「7月3~4日 七夕絵どうろうまつり」の横断幕が。残念、一日違いか。この商店街は秋田県湯沢市との関係が深く、2年に一度この季節に同市との共催でこの祭を開催するのです。江戸初期にこのあたりに秋田佐竹藩の上屋敷があり、今は商店街中ほどに佐竹稲荷神社があります。湯沢は雪深い山間の地。元禄年間に京都から輿入れされた若き姫君の寂しさを慰めようと絵どうろうをかかげたことに因み、現地では8月に祭が行なわれるそうです。絵どうろうは大きく優雅なもので、それがこの商店街にもいくつも並ぶことになります。
 商店街は、飲食店が多いですが、まずはお目当ての「リズム靴店」へ。ここで靴を購入後、いざ昼食へ、と意気込んでみましたが、隣のカレー店に惹かれてすぐ入店。商店街内にカレー店はいくつかあるのですが、「本格欧風カレー&ハヤシライス専門店」と掲げるここ「100時間カレーB&R」の辛口カレーはなかなか刺激的でした。「100時間かけて作る」のだそうです。
 カレー店だけでなく、ラーメン、寿司、うなぎ、そばと、ビジネスマンランチの選択肢は豊富です。飲食店ばかりが目立ちますが、靴店のほか老舗のせんべい店をはじめとする物販店もあり、内神田を中心とした一帯の商業軸として立派に機能しているといえます。神田駅周辺は、オフィス街でありながら下町らしい雑然とした雰囲気がそこかしこに充満し、抵抗なく歩けるので私が好きな街のひとつです。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

飲食店が多い昼過ぎの商店街
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佐竹稲荷神社
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[№326]まねき通り商店会

歩いた日 H26.06.21 【新宿区】 
 抜弁天の交差点は、下を地下鉄大江戸線が走るとはいえ、若松河田駅と東新宿駅の中間で少々不便な位置にあります。この交差点角で大きな道路に挟まれるようにあるのが厳島神社「抜弁天」。新宿七福神のひとつで源義家の勧進によるものと初めて知りました。お参りして交差点を渡り、南に向かう小道に入るとそこが「まねき通り商店街」で、進むほどに時代が数十年遡る感覚にとらわれます。
 幅4mもないような細道が、東京医科大学の裏に突き当たるまで300mほど続きます。新宿区商連ホームページ上の紹介文では「150年余りも道幅の変動のない狭い商店街です」となっていますが、街並みの雰囲気も大きな変動ないようで古き良き時代の風情を残しています。唯一近代的な「スーパー丸正」をやり過ごすとまもなく右手に七面明神像が区の文化財という法善寺。ここから先が昭和の残像のような空気感です。
 この通りは新宿六丁目と富久町の境をなしていますが、富久町といえばバブル期に地上げで有名になった地名。よくぞ耐えてこの風情を今に残してくれたものだと感謝したいくらいです。空き店舗や改修された建物も目立ちますが、それでも、寝具店や酒店、豆腐店、理髪店、釜飯店などが懐かしさ満載で健在です。洋服仕立ての「テーラー」もあります。かろうじて読み取れる「岡田酒店」はかつての栄華を思わせる重厚な建物です。
 「おそば」という大きな看板を掲げる「富久町砂場」に入ると渋い店内にお客が数人。冷しきつねそばで癒されました。「この通りは昔のままの雰囲気でいいですね」と声をかけると、「そうですか、でも人通りが少なくなっちゃってねえ」と女将さん。
 パン店の「峰屋」で間食用の菓子パンを購入。「酒種あんぱん」が名物だそうで、帰ってから食べると小さいけれど餡がたっぷり入って美味でした。こういう良い店がひっそりとあることも魅力です。
 新宿区内にもこんなにタイムスリップ感の味わえる商店街が残っていたんだと、感激したひとときでした。「まねき通り」の名は弁天様に由来するのでしょうね。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★☆☆

古き良き建物も残る懐かしい商店街
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「富久町砂場」などが並ぶ昭和風情の道
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[№325]若松商店会

歩いた日 H26.06.21 【新宿区】 
 大久保通りの若松町交差点から国立国際医療センターの前までの区間の商店街です。医療センターの道を挟んだ西側に総務省統計局の統計センターがあるため、かつては仕事で統計データの閲覧等に来ることがあり、そのころはバスしか交通手段がなかったため、バスでよく通ったところです。今は、都営地下鉄大江戸線の「若松河田」駅も最寄りです。この駅の若松口から地上に出ます。
 ここから少し東へ歩くと若松町の交差点です。この交差点角には「東京堂金物店」がどっしりと構えていますが、そちらは「若原共栄会」の領域。「若松商店街」はその向かいで、大久保通りを西に向かう側です。入口角のとんかつ店「とん加゛亭」が魅力的なのですが、ぐっとこらえて商店街を進みます。「田島屋」は惣菜店。佃煮などが美味しそうです。
 重厚な看板建築の電器店や精肉店があったり、「純喫茶ロマン」なんていうのがあったり、昔ながらのスタイルの書店があったり、畳店が現役であったりと、かなり懐かしさにあふれています。そしてこの商店街の特徴は緑が多いことですね。街路樹だけでなく歩道の植え込みが豊富で、良く管理されています。6月なので紫陽花がきれいに咲いていました。
 中ほどにスーパーの「マルダイ」があって、これが核として機能しているようです。ここに出入りする人の流れがあり、商店街の各店が共存できていると見えます。蕎麦店「尾張屋」で食事、と思ったら暖簾がしまわれている・・残念。
 医療センターのところは、以前は道がクランク状だったのが今は斜めに短絡するようになっていますが、クランクの道筋の歩道沿いまでがこの商店街の領域です。医療センターの近代的な高層ビルとこの商店街の懐かしさも漂う風情の対照は面白くもありますが、「丸角せんべい」が医療センターのほど近くにあることなど、何か不思議な気分でもあります。
 地下鉄駅からは少々外れており、空き店舗もちらほら見られますが、今後も緑を大切にしながら良い雰囲気を保ち続けてほしいと思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

古い建物も残る懐かしい雰囲気の商店街
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緑が豊かに管理されている
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[№324]祐天寺みよし通り商店会

歩いた日 H26.06.14 【目黒区】 
 祐天寺駅前の祐天寺商店街を歩いた後、事前情報を得ていた「祐天寺栄通り商店街」を見ようと、駅を背に左の方向へ歩き出したのですが、栄通り入口のアーチの下まで来て右を見ると、より懐かしい雰囲気の商店街を見つけてしまいました。頭上には「みよし通り商店街」の名入り街路灯が続いています。栄通りには申し訳ないのですが、ついそちらの方へふらふらと進入。
 幅4mほどの細道ですが、地図でみるとこの道が駅から名刹「祐天寺」への最短ルートにあたることがわかります。「門前、市をなす」で自然発生的に栄えてきたのでしょうか。入るとすぐに、商品があふれる店頭に人が群がる「ナンカ堂」が目を引きます。激安で有名なファッションと暮らしの店だそうで、庶民の味方ぶりを存分に発揮して商店街全体の活気をリードしているようです。
 その前後にも、米店、天ぷら店、青果店、惣菜店、鳥肉店、寝具店などが並び、客を惹きつけており、生活感のオーラを濃厚に発信しています。駅正面の祐天寺商店街等とはそれぞれ異なる個性で、棲み分けが立派にできているようです。ここの商店街の個性はまた、昭和的な懐かしさとしても語れます。古き良き商店街の空気が保たれているという感じ。道の狭さが幸いしているのかもしれません。
 しばらく進むと突然、蒸気機関車の動輪が保存展示されている一角が現れます。「なぜここに?」とは問わないことにしましょう。そして、ここから先は一段と雰囲気が渋くなります。「関口食料品店」などはまさに昭和の食品店そのままという感じ。店舗密度がだんだん薄くなってきますが、その中で思わず「おーっ」と注目してしまうのが、文字通りの「角のたばこ屋」。自販機を並べていますが現役のようで、木造平屋の佇まいは年代物の街角風景です。懐かしさ満載ですね。看板娘が座っていた時代もあったのでしょうか。
 道はやがて、右手に都立目黒高校の敷地を見ながら駒沢通りに突き当たります。正面に、浄土宗の名刹「祐天寺」の杜が見えます。門前町の位置にありながらも、独自の魅力を形成して地域の生活に溶け込んでいる商店街と見えました。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

「ナンカ堂」などが賑わいを見せる商店街
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絵に描いたような「角のたばこ屋」の風景
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[№323]祐天寺商店街

歩いた日 H26.06.14 【目黒区】 
 都内の東横線の駅の中で、祐天寺駅は最も庶民的と言える空気を持っているように見えます。祐天寺は江戸中期の祐天上人の開山による浄土宗の名刹ですが、駅名は知っていてもこの寺院を知らない人も多いのではないでしょうか。
 祐天寺商店街は、駅前広場からまっすぐ南東へ駒沢通りまで続く通りを中心に形成されています。この日は駒沢通り側から駅方向に向けて歩きました。幅6mそこそこのセンターラインもない道で、人通りも多いのですが、驚くのはここがバス路線であることです。目黒駅と三軒茶屋を結ぶ東急バスが行き来します。当然対面通行ですが、幸いなことにバス以外の交通量はそれほど多くなく、危険はあまり感じません。
 沿道の商店は新旧の建物が混在しますが、重厚な看板建築もあって歴史を刻んできた商店街であることがわかります。駒沢通りに近い区間は生活密着型業種の個人商店が多く、駅に近づくほど駅前らしい飲食店やチェーン店が増える印象ですが、駅近くにも「そめもの尾張屋」などがあってなぜかほっとさせられます。駒沢通り側の入口角には古い民家風建物を利用したカフェらしき店舗もあります。
 通りの中ほどに小さな稲荷の祠と鳥居があり、お狐さまが通りを見守っています。駅前通りでありながら道が狭いことが、商店街らしい温かい雰囲気を保つことに幸いしているようです。この稲荷社もどことなく悠然と構えているように感ずるのは気のせいでしょうか。駅を背にして左右方向の道の一部もこの商店街に含まれるようですが、全体に衰退感もなく、地域の商業軸として機能していると評価できます。
 東横線は近年、副都心線との直通運転が始まり利便性が増しており、駅周辺地域も人気エリアとして人口が集積しているであろうことから、この賑わいを今後も盛り上げていってほしいと思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

看板建築も残る駅前商店街
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街を見守る稲荷
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[№322]祐天寺昭和通り商交会

歩いた日 H26.06.14 【目黒区】 
 洗足商店街で昼食後、気まぐれバスの旅としゃれ込んで同じ目黒区内の祐天寺までやってきました。渋谷行きバスが駒沢通りへ出たところの祐天寺バス停で下車。この駒沢通りと東横線祐天寺駅は数百m離れていて、その間にいくつかの商店街があります。まずは一番南の祐天寺昭和通りへ。
 駒沢通り沿いの一部もこの商店会に属するようで、「昭和通り」の街路灯がありますが、ここは商店街らしさは乏しく、特に北西面は衰退感が漂います。わずかにドラッグストアの一本堂が元気なので救われる感じです。信号を渡ったところに「さわら庚申と道標」があります。3基の庚申塔の説明板があり、道標の存在と合わせてこの交差点が古くから交通の要衝だったことがわかります。
 そんな文化遺産を背に、西への一方通行路に入ります。祐天寺二丁目と五本木二丁目の境をなす道で、頭上に「昭和通り」の街路灯が高密度で線路をくぐるところまで続きます。ただ、駅前からやや離れているため裏通り的な感じは否めず、夜系の飲食店もちらほら混じります。通りの中ほどでは一定の店舗密度を保っており、商店街らしい佇まいを見せてはいますが、賑わっているという雰囲気ではありません。でもまあまあ地域住民の生活に溶け込んだ印象です。
 線路に近づくとマンション等が現れ、店舗密度は逆に薄くなります。マンションの前にとても小さな祠があるのが気の毒に見えますが、この道が古くからの道であることを教えてくれます。五本木地区等の住民が駅に出るのに横切るだけの通りになってしまっているのかもしれませんが、適度な道幅と店舗の並びが、どことなく落ち着いた気分にさせてくれます。数百mの距離を感じさせず、往復歩いてしまいました。
 特にどれが、というわけではないのですが、全体がしっとりとした感じで、「昭和」の名がしっくり馴染む商店街だなと妙に納得したのでした。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

祐天寺と五本木の境をなす昭和通り
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交差点脇に佇む「さわら庚申と道標」
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[№321]洗足商店街

歩いた日 H26.06.14 【目黒区】 
 東急目黒線の洗足駅は、環七通りと交差する関係で、目蒲線時代の昭和40年というかなり早い時期に地下化されました。洗足商店街はこの駅の上で南北に交差する「いちょう通り」と線路沿い道路の一部等で構成されます。洗足という地名は、ここから1kmほど南の、日蓮が足を洗ったという伝説のある洗足池に由来し、大正期に田園都市株式会社が開発した洗足田園都市から駅名にもなったという歴史を持っています。駅周辺の洗足二丁目は高級住宅街と言って良いでしょう。
 いちょう通りの銀杏並木はなかなか趣があります。両側の歩道は、幅は広くないもののどことなく清楚な感じがするのは、地域に対する先入観のせいでしょうか。駅上の空間に東急ストアがあって生鮮品需要はそこで満たされているためか、商店街に日常的な食品店が少ないことも影響しているかもしれません。果物店も整った感じですし、生花店等も落ち着いた雰囲気に見えます。
 ただ、こうした商店街風景は、私などには少々物足りなく感じてしまうのは、下町贔屓の身勝手というものでしょうか。そば店も、お洒落な構えの「由々森もと」よりも、商店街北端のいちょう通りを外れたところにある庶民的構えの「松月庵」に惹かれますが、この日の昼食は駅近くのカレー専門店「ボンディ」にしました。
 ここは、神田神保町にある同名の有名店の支店で、値段は1500円前後と高めですが本店と同じ味が楽しめます。接客も低姿勢で好感が持てますが、この日は学生8人ほどのグループが賑やかで、ゆったりとした時間を楽しむには無理がありました。でも、家族連れやカップルなども次々来店し、地域に愛される店として定着している様子です。
 線路沿いにベーカリー等を眺めながら環七通りまで出るとそこは大量の車が行き交う喧噪の別世界で、思わず身を縮めて引き返します。駅上部空間を利用して小さなバスターミナルが設けられており、ここから渋谷行の東急バスが出ます。カレーで満腹となった私は、小さな気まぐれ旅としゃれ込んでこのバスの客となりました。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

清楚な雰囲気が漂う「いちょう通り」
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東急ストアに向かい合う線路沿い区間
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