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ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

# プロフィール

ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

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皆さまのご感想や情報など、お便りをお待ちします。

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[№129]千親会商店街

歩いた日 H24.10.20 【台東区】 
 地下鉄日比谷線入谷駅から、入谷金美館通り商店会入谷金美館通り大正会とたどって入谷二丁目の信号交差点まで歩いてくると、そのままこの千親会商店街が続きます。この道は、ここまで含めて入谷金美館通りというのかどうかわかりませんが、ここから地名は千束二丁目に変わります。歩道上に今では貴重なアーケードがある商店街です。
 アーケードは平成元年に改築されたとのことですが、全体に華やかさは少なく、しっとりと落ち着いたムードが漂っています。天麩羅の「いせや」は名店のようで、土手の伊勢屋(日本堤伊勢屋)、蔵前のいせやと並ぶ三兄弟のひとつ、という情報があります。その隣の蕎麦店「秋月」も風格ある構えを見せています。その先の向かいにはうなぎの店もありますね。
 それらを眺めながら、200mほどで大きな通りにぶつかって、この商店街はここまでです。この大きな通りが国際通りで、ここはもう浅草の領域と言って良いでしょう。これを横切ってさらに進むと、吉原はすぐそこです。千親会を含めた金美館通りは、かつては根岸方面から吉原通いのルートとして賑わったということですが、今のこの静かな雰囲気からはなかなか想像できません。
 それよりも、台東区商連ホームページ上の紹介文では、「お酉さま」の日が賑わうそうで、確かにここまでくると、酉の市が開かれる鷲神社も目と鼻の先です。ただ、その門前町というには店舗が少ないですね。上述の飲食店のほかで印象に残ったのは、「BARBER」という表示が懐かしい理髪店くらいでしょうか。周辺地域の生活を支えるにはこの商店街だけでは業種が不足過ぎます。
 国際通りの下にはつくばエクスプレスが通っていますが駅は遠く、立地面でも不利な位置に置かれていて、この商店街の活性化には何か思い切った刺激が必要でしょう。商店街中程に、台東区コミュニティバス「北めぐりん」の千束二丁目バス停があって、15分おきに楽しいデザインのバスが発着しているのが唯一頼もしい味方のように感じます。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

国際通り側の千親会商店街入口
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天麩羅のいせや、蕎麦の秋月など
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[№128]入谷金美館通り大正会

歩いた日 H24.10.20 【台東区】 
 入谷金美館通り商店街の先、入谷市場前の信号交差点からさらに東に続くのが入谷金美館通り大正会の商店街です。この信号を境に、入谷一丁目から二丁目に変わります。商店街名は、沿道にある大正小学校に由来するようで、かつては入谷金美館通り商店会と一体だったものが昭和33年に独立したようです。独立しても「金美館」の名を継承するほど、かつてあった映画館の金美館は地域のアイデンティティとして定着しているのですね。
 交差点角にある履物店のレトロ感がたまらないですね。店舗脇の壁面には商店街が一体であったころの案内図がそのまま掲示されており、二階の窓覆いには様々な業種の絵が描かれているのですが、それらは何を訴えようとしていたのでしょう。
 商店街の店舗密度は、西の入谷金美館通り商店街よりも薄くなります。大正小学校が面していることもありますが、その大正小学校は南欧を思わせるデザインで道路から一歩後退した位置に建ち、道路との間が小公園のようになっています。その向かいのマンション一階には、「お母さんの手作りケーキ&カフェ」のお洒落な店があり、学校児童のお母様方の御用達なのかもしれませんが、その先では、食堂「清月」やお茶の「山城園茶舗」、「花見せんべい」の「吾妻屋」など和風の風情に戻ります。
 「山城園茶舗」では、お茶や海苔のほかにも急須などの茶道具や、なぜか七福神の小さな置物なども置いているのが面白いです。「花見せんべい」が美味しそうだったので一袋買い求めましたが、創業60年になるそうで、店の袋には「匠の味」と記され、こだわりが感じられます。
 この商店街は入谷二丁目の信号交差点までで、この左手前角の店は、「黒砂糖」「黒蜜」などの文字がガラスに貼られていますが、どういうお店でしょうか。この交差点を右に行けば合羽橋道具街につながりますが、直進方向にはアーケードの「千親会商店街」が続き、思わずそちらに足が向いてしまいます。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

「山城園茶舗」、「花見せんべい」など
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商店街入口のレトロな履物店
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[№127]入谷ふれあい市場(台東区設入谷小売市場)

歩いた日 H24.10.20 【台東区】 
 入谷金美館通りの中程の交差点角に高層の都営アパートがあって、その1階と地下1階が「入谷ふれあい市場」となっています。正式名は「台東区設入谷小売市場」で、市場と言っても複数の小売店が集合したもので、区設ですから台東区が条例に基づき設置・管理していますが、入居店舗は協同組合(台東区設入谷小売市場協同組合)を結成し、入谷金美館通り商店街連合会の構成組織のひとつとして台東区商連にも加盟しています。つまりは独立したひとつの商店街の扱いです。
 昭和5年に「東京市設小売市場」として開設されたのが最初だそうで、戦後、区に移管され、昭和32年に都内初の公営住宅併存小売市場として新装したものが、さらに老朽化により平成10年に都営入谷アパートの建設に併せ、その下にリニューアルオープンした、という経緯が区商連ホームページに記されています。
 1階は酒類や味噌、生活雑貨、文房具などが扱われていますが、エスカレータで地階に降りると、野菜類や肉、魚、米、惣菜などひととおりの食材が揃う構成となっています。個店の集合体であるものの業種構成はバランス良く管理されているようで、「区設」なればこそとも思いますが、組合の運営もしっかりしているのだろうと想像されます。隣接商店街に青果店や魚店もありますが、周辺住民の生活ニーズの充足がワンストップでできる拠点として機能しているようです。1階と地階の間には大きな吹き抜けがあって開放的な雰囲気で、全体に下町の庶民的ムードに満たされている感じで好感が持てます。
 さて、私のお目当ては、ここでコロッケを買うことです。ありました。地階の一番奥の精肉店でその日の間食用に3つ買い求めましたが、支払いはフロアごとの集合レジで行うスーパーと同様のシステムです。効率的運営ですね。
 近くの昭和通り沿いにはスーパーのココスナカムラもあり、商品品質の比較はできませんが、うまく使い分けられているのでしょう。区設小売市場というひとつの商業モデルを、今後も一層の改善を模索しつつ維持していって欲しいと思います。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

都営アパート併設の「入谷ふれあい市場」入口
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吹き抜けで開放的雰囲気の店内
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[№126]入谷金美館通り商店会

歩いた日 H24.10.20 【台東区】 
 金美館とは、大正末年ごろから戦後にかけて都内下町や川崎を中心にチェーン展開していた映画館で、入谷金美館通りは、かつてあった入谷金美館の名を今に伝えています。根岸から吉原に通ずる道でもあり、商店街としての歴史は長いようです。地下鉄日比谷線入谷駅の三ノ輪寄り出口がある交差点から東に入る道がこの商店街です。
 それにしても、200mほどの通りの両側に様々な魅力が凝縮されていますね。5年前にアーケードを撤去したそうですが、各店舗の建物の全貌が見渡せて良いと思います。昭和通りから入ってすぐ右側の「東京菓子会館」のビルのあたりにかつて金美館があったそうで、今その並びには、下町の洋食屋を名乗るハンバーグ店「くいしんぼ」や、人気店らしくお客が絶えない「石窯パン工房」などが並びます。
 そしてそのすぐ先には、思わず「おーっ」と声を上げてしまいそうなどっしりとした瓦屋根3階建ての「水上酒本店」が異彩を放っています。ホームページによると明治33年から百年以上この地で商売し、この建物は昭和4年に建てられたそうです。店を覗くと「品質を保つため店内照明を控えております」と表示され、様々な銘柄がきれいに並べられて、商品への愛情が感じられます。
 その向かい側では、履物店の大黒屋が祭提灯なども置いて良い味を出していますし、金沢米店もこだわりのオーラが濃厚に出ています。遅めの昼食をとりたくて、油そばの「万人力」もそそられましたが、「安い、うまい、ちょっと遅い」と書かれた「女流手打うどん」の「家康」に入りました。店を構えて25年くらいだそうですが、コシの強い美味しいざるうどんをいただきました。金美館があった位置はここで教わりました。
 入谷一丁目の信号交差点角には「八百勇」があり、その先に「魚勇」がありますが、兄弟店でしょうか。向かいの天ぷら店では十数種類の天ぷらが並べられていますが、「お好みにより天丼おつくりします」と書かれているのが好ましいですね。ほのぼのした気分で入谷市場前の信号交差点に着きます。この右手前角の都営高層住宅の一階と地下一階は台東区設の小売市場である「入谷ふれあい市場」で、交差点から先はさらに入谷金美館通り大正会という商店街が続きます。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

金沢米店などが並ぶ金美館通り商店街
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築83年という水上酒本店
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[№125]原町一進会

歩いた日 H24.10.13 【新宿区】 
 地下鉄都営大江戸線牛込柳町駅から柳町親和会商店街を訪れようと地上に出ると、そこには「原町一進会」の街路灯が。大久保通りと外苑東通りが交差する市谷柳町交差点の北西部分は柳町ではなくて原町で、商店会も別になっているのです。交差点から北西側の両通り沿いとそこから入る小道がこの原町一進会の範囲です。街路灯下には「天祖神社」の青い幟がはためいています。
 大久保通り沿いはコンビニや外食チェーン店などが目立ちますが、その中に格安な値札をつけた靴を並べる靴店が興味を引きます。交差点から外苑東通りを北に折れると、うなぎ・やきとりの稲毛屋が良い味を出しています。次々と客が訪れ、多くの人に愛されている古風で庶民的な店という感じですね。ただ、外苑東通りは交差点から南が拡幅工事中で、いずれ北のこちら側も拡幅になると、この良さもなくなってしまいそうで心配です。
 外苑東通りから西に入る2本の坂道にはそれぞれそこそこの商店が張り付いていますが、生鮮品店などはなく、あまり日常生活サービス型のイメージではありません。2本目の、北西方向に上る坂道をたどると、商店街が終わるあたりの右側に天祖神社があります。小さい神社ながら門がとても立派です。門前には慶長年間からの由来が記されていますが、天照皇大神を祭神とする原町一丁目の鎮守だそうで、地域の歴史をずっと見守ってこられたのですね。
 この天祖神社のほかにも、この界隈は寺社が多いようです。大久保通りにも「大黒天」経王寺が緑に包まれるようにありました。また、このあたりは、かつて多くの文人たちが居を構えたところでもあり、新宿区のホームページをたどっていたら若山牧水も明治40年ごろに一時原町に居住していたことを知りました。そうした文化の香りを、商店街の元気づくりに活かせないものか、などと考えるのは余計なお世話でしょうか。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

坂道の商店街
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地域の守り神の天祖神社
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[№124]柳町親和会

歩いた日 H24.10.13 【新宿区】 
 大久保通りと外苑東通りが交差するのが市谷柳町交差点ですが、市谷柳町という地名は、この交差点の東と南の狭い範囲に限られます。柳町親和会はほぼこの柳町の両通り沿いの商店で構成される小さな商店街ですが、平成12年に大久保通り下に地下鉄大江戸線が開通し、牛込柳町駅ができたので立地条件は向上したはずです。ただ、長らく鉄道網から離れていたので古き良き風情も残っているのではと期待して訊ねてみました。
 しかし、交差点から外苑東通りを南に歩くと、この通りが拡幅工事中で、西側が全面的に削られてその背後がビル化しており、東側は旧来の建物が残っているものの、空き店舗化しているところやビルに建て替え工事中のところもあり、商店街らしさは乏しい状況です。通りはそのまま薬王寺商交会に続きますが、この日は柳町交差点に引き返しました。
 この交差点は、かつて「公害」が大きな社会問題だったころに自動車の排気ガス公害が激しい地点として有名になりました。凹地状の地形で空気が滞留しやすいことが災いしていたようです。今は排ガス規制も強化され地下鉄も開通したので、地区の環境、イメージは大きく改善したことと思います。ところで、この交差点から北の外苑東通り沿いは、東側が柳町、西側が原町なので商店会も東西別となっており、柳町親和会は東面だけで、西面は原町一進会です。
 交差点からすぐ東側の大久保通り沿いで「うどんそば」の大きな暖簾を掲げる「こがねや」で遅い昼食にしました。美味しい「おおもり」そばをいただきましたが、それにしても歴史を感ずる古い店です。店主さんに聞くと昭和23年からやっているそうですが、なんとこの大久保通りも拡幅になるそうで、ちょうどこの店の位置にロータリーができるらしく、それを機に「もう古いから閉めてもいいか」と割り切っているそうです。64年も続けてきた昭和の香り満載の店がなくなるのはとても惜しい。そうやって街が変わり、個性が失われていくのですね。そんな変貌途上の商店街でした。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

拡幅工事中の外苑東通り(左が拡幅でビル化)
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市谷柳町交差点と大久保通り
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[№123]牛込中央通り商店会

歩いた日 H24.10.13 【新宿区】 
 今から30年ほど前、昭和50年代後半から60年ごろにかけて、この商店街の手前付近に職場があった時期があり、昼食などで良く歩いていたところですがその後訪れる機会もなく、記憶もおぼろになっているので久々に訪問してみました。有楽町線市ヶ谷駅の飯田橋寄り出口から地上に出て外堀通りを少し歩くと左に見える上り坂が牛込中央通りです。商店街はその坂を登り切ったあたりから牛込北町交差点の前後までとそこで交差する大久保通りの一部で構成されています。
 職場があったビルが健在なのを確認してから商店街に入ると、太陽光と風車でエコを強調した街路灯が出迎えます。当時の記憶が薄れているので、とりわけどれが懐かしいということはないのですが、当時から続く店と新たな店が混在していることはわかります。当時からの店も建て替えられたものが多いようですが、一歩脇に入ったところの鳥料理「よしだ」は確かに昔のままの佇まいでした。
 納戸町バス停前のビルに茶の湯道具店があるのがユニークで、その向かいが和菓子の岡埜栄泉です。建物の新旧は別として、歴史の古そうな店を探すと、鳥肉の「鳥直」やうなぎ・天ぷらの「田川」、鮮魚の「魚辰」などでしょうか。升本酒店は歴史を感じさせる立派な店構えを守っています。
 このあたり、かつては背後にお屋敷町を控え、その御用達の老舗も多かったのでしょうが、そういう格式をかろうじて感じさせる街並みです。しかし時の流れは容赦なく街の景色を変え、当時風邪をひいた時にお世話になった「さこむら内科」も通りから一歩下がった位置に移転して新しくなっていました。
 牛込北町交差点で大久保通りに出るとその変わりように唖然とさせられます。30年前この交差点近くにランチも出す小料理屋風の店があり、元神楽坂芸者を思わせる女将さんが切り盛りする良い雰囲気で、「米なす定食」などをいただいたことを覚えていますが、その一帯は大きなビルに変わっていました。
 大久保通りに地下鉄大江戸線が通り、牛込神楽坂駅ができたことでビル化が進んだようです。フランス料理店やインド料理店など多国籍化も進んだようですね。ただ、地名だけは、納戸町、払方町、細工町、中町、北町、箪笥町と古き良き街の風情を伝えているのが救いです。魚屋や酒屋、食品スーパーや「神楽坂野菜計画」などという店もあって、日常生活ニーズにも対応できているようです。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

風情ある構えの升本酒店などがある納戸町付近
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様変わりした牛込北町交差点と大久保通り
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[№122]千石本町通り商店会

歩いた日 H24.10.06 【文京区】 
 白山通り(国道17号)と不忍通りが直角に交差する千石一丁目交差点は、どちらの通りも車の往来が激しく喧騒に包まれていますが、その西側の一歩裏側で十字状の道沿いに展開するのがこの商店街です。国道17号は中山道でもありますが、街道型の商店街というわけではなく、純粋に地域密着で自然発生的にできたという印象です。
 地下鉄千石駅から地上に出て交差点を渡り、白山通りを少しだけ巣鴨方向に歩いたところに商店街の地図式案内看板があり、ここが千石本町通りの入口です。この案内看板、構成店舗の名前がわかるので便利ですが、まっすぐな道をわざと曲げて描いているのがユニークです。一方通行の道を、理髪店や色あせた「包装用段ボール箱」という看板の店、「わんわん保育園」、花店などを見ながら進むと、靴店と青果店のある交差点に着きます。ここで交差する道も同じ商店街ですが、まずはまっすぐ進みましょう。
 やや古典的な構えの建物などに目を引かれますが、店舗密度は薄くなり、やがて商店街の出口に達します。そしてその先に、この商店街からは外れますが、もっと古典的な店を発見しました。米店の「伊勢五」。どっしりした構えで歴史を感じさせます。帰ってから調べると、江戸時代から続く老舗だそうで、店舗と蔵の建物が国の登録有形文化財に指定されているそうです。店先の自動販売機が惜しいところですが、ホームページをみると五つ星お米マイスターというプライドを感じさせる立派な現役の米屋さんです。
 中央の交差点まで戻って直交する道に入ると、「割烹・磯料理」と表示する「互縁」という店が木立の中に佇むという良い感じであったり、これまた古びた感じのフルーツショップがあったりして、ほのぼの気分にさせられます。表の大通りとの間に数十年の時間差があるようにも感じますね。
 特にびっくりするような特徴があるわけではないのですが、山手線の内側にありながらしっとりと落ち着いた気分にさせられる商店街でした。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

商店街中央の交差点付近の青果店
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江戸時代から続く「伊勢五」米店
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[№121]白山下商店会

歩いた日 H24.10.06 【文京区】 
 都営三田線白山駅の南側で、多くの車が行き交う南北の幹線道路である白山通りの一歩東に並行した道に展開する商店街です。白山駅側から入って南に進みます。全体に静かな感じで、青果店や蕎麦店、今川焼店など生活感が漂いますが人通りはそれほど多くありません。
 道がやや狭くなって洋品店の向かいに鳥肉店などという取り合わせを楽しみながら見て進むと、防火防犯の大きな提灯に「指ケ谷町会」の文字が。ここは昭和41年までの旧町名が「指ケ谷(さすがや)町」だったそうで、徳川三代将軍家光が「あの谷にも遠からず人家ができるであろう」と指し示したことによるという由来が、町会掲示板に書かれていました。
 そのような歴史的地名は街の雰囲気とともに大事にしたいものだと思いながら歩いていると、ありました。古き良き時代を伝える店が。「しみぬき、そめもの」の暖簾を掲げた「東屋」がしっとり静かに営業しています。実はこの商店街のさらに東奥の一角がかつて「白山花街」であったことを帰ってから知りました。そんなことならそちらも歩いてみれば良かった。この三業地は戦災も免れ、当時の面影を残す風情が今も残っているようです。「東屋」さんもそういう歴史と関わりありそうですね。
 商店街の南端付近は、昭和の香りを色濃く感ずるレトロな雰囲気の家並みで、そこを買い物車を押した老婦人がゆっくりゆっくり歩く光景が印象的です。この商店街、全体に店の活気は乏しいのですが、何となくほっとする気分に浸れるのは、緑が多いせいだと思います。店の前に植木を並べているところが多く、建物の新旧のコントラストを和らげたり、空気を和ませる効果を発揮していると思います。
 白山駅方向に戻りながら、商店街内の蕎麦店「太田屋」で昼食に玉子丼ともりそばのセットをいただきました。この日は、北側に隣接する京華通り商店街で「越中おわら」のお祭があるとのことで、ちんどん屋がこの商店街まで練り歩いていましたが、この白山下商店街は参加や協賛はしていないようです。独自の歴史的味わいを醸しながら我が道を行くというところでしょうか。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

レトロ感漂う商店街の南端付近
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しみぬき、そめもの」の東屋さん
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[№120]京華通り商店会

歩いた日 H24.10.06 【文京区】 
 地下鉄都営三田線の白山駅にぶらりと降り立ち、まず一番手近な京華通り商店街を歩くことにしました。商店街を抜けた先に京華学園の中学・高校・商業高校があり、ずばりその名を商店街名にしているわけですが、土曜の昼に着くと大量の中高校生が学校から商店街を抜けて駅に流れていました。商店街は200mほどの小規模で、駅側入口の青果スーパーからはじまり生活密着型店舗や飲食店が多く、学園通りらしさと言えば書店が2軒あることくらいでしょうか。
 商店街の北端近くまでくると空き店舗も見られますが、右手に昇る石段があり、そこが白山神社です。加賀の白山神社から勧進されたのが起源だそうで、毎年6月にはあじさいまつりが開かれ賑わうとのことで、この商店街は白山神社の門前町とも言える位置にあるのです。
 で、歩いていると何となく雰囲気が華やかで、ちんどん屋が隣の商店街まで繰り出していて、この日の夜にここで「越中おわら」が催されることがわかりました。何という偶然でしょう。京華通りに富山会館のビルがあり、そこで同県婦人会「おわらの会」が練習していたことが縁で毎年10月の第一土曜日に行われるようになったとのことで、今年が11回目だそうです。「おわら風の盆」と言えば越中八尾の有名な祭で、私は見たことがないのでこれは絶好の機会だと思い、夕方再び訊ねました。
 商店街活性化策としてイベントは数多くあり、イベントは一過性の効果しかない場合が多いので私はどちらかというと否定的で、この商店街歩きでもできるだけ日常の姿を見るようにしているのですが、今回ばかりは特別です。5時半ごろに着くともう踊りは始まっていました。
 良いですねえ。唄と楽器による哀調ある音色に送られるように、輪踊りから町流しの形で男踊り・女踊りがゆっくりゆっくり進みます。静かな中にも凛とした力強さを感じる踊りです。楽器の中でも胡弓の響きが独特ですね。うっとりと魅了されてしまいました。近くで見ていた富山出身というご婦人の会話が耳に入りましたが、本場八尾では町のあかりを落として行灯の下で行うため幻想的雰囲気が満点だそうです。ここでも商店の看板灯などを消灯できれば良いですね。
 このようなすばらしい宝を持つ京華通り商店街。この宝をさらに活かしていけると良いと思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★★

学生たちが通り抜ける昼の商店街
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しっとりと魅了される「越中おわら」
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[№119]美術館通り(扇南/石島商店会)

歩いた日 H24.09.29 【江東区】 
 下町深川の真っ只中、木場公園の北側に東京都現代美術館がオープンしたのは平成7年。もう17年も前ですが、優れた現代美術コレクションを有し、根強い人気を集めるハイレベルの文化施設です。その北側の通りを東へ、大横川の橋を超えて進むと、大門通りを渡った先に商店街が見えてきます。「美術館通り」の名を刻む豪華な街路灯が続きますが、店舗の様子はレトロ感漂うものが多く、美術館の未来的とも言える雰囲気とは対照的な面白さを感じさせます。
 扇橋公園がある大門通りから四ツ目通りまで300mほどですが、実はこの商店街組織の実態がよくわかりません。江東区商連のホームページのマップでは、西半分が美術館通り石島商店会、東が扇南商店会と2つの商店会があることになっていますが、商店街名簿では、平成21年には2商店街の名があったのに最新(24年)版では扇南商店会の名が消えています。豪華な街路灯は共通なので、組織が一体化したようにも見えますが、地名は西側が石島、東は千田で、石島商店会に統合では納得いかない感じです。店先に座っていたおじいさんに訊ねても要領を得ませんでした。
 まあそれはともかく、商店街を歩くと、必ずしも店舗が連続しているわけではなく、シャッターを下ろした店も多いものの、それぞれが簡易アーケードのようなもので歩道上を覆った店が多い風景は、何となくほっとさせられる懐かしさのようなものを感じます。
 鮮魚店のある交差点を境に、東の地名が千田、西が石島で、石島側には長く地元に根付いている感じの食品スーパー「フジマート」や「伊勢喜酒店」などがあります。千田側では、うなぎの「彦田」やその近くの豆腐店などは昔ながらの風情で惹かれますね。和菓子店「かぶき」は立派な蔵のような店構えで、大福や饅頭が美味しそうで思わず覗き込んでしまいます。
 美術館通りと言っても、美術館との間には川が横たわり、直接接しているわけではなく、美術館を訪れた人がこちらに足を向けるとはあまり考えられません。連携を求める相手としては現代美術館は高尚すぎるのかな。街路灯だけが必死に存在をアピールしているようにも見えました。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

街路灯が立派な商店街
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懐かしさ漂う豆腐店など
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[№118]扇橋商店街

歩いた日 H24.09.29 【江東区】 
 江東区の深川地区は概ね東西、南北に道路が走ります。東西の清洲橋通りと南北の四ツ目通りが交差するのが扇橋二丁目交差点で、ここを中心に両通り沿いに伸びるのが扇橋商店街です。きれいな商店街ホームページがありますが、鉄道駅から離れていることもあって人が集まる拠点性に恵まれず、実際の印象は非常に地味なものになっています。
 実は一時期、ここが鉄道ターミナルとなる計画がありました。東京圏の鉄道網整備計画に関する昭和47年の都市交通審議会答申第15号(昭和60年を目標とする計画)で、地下鉄11号線の終点が「深川扇橋」とされたのです。11号線は現在の半蔵門線で、東急新玉川線(現在の田園都市線)と合わせた都心縦貫路線として位置づけられました。8号線の支線(有楽町線豊洲で分岐して東陽町、押上を経て亀有に至る)も四ツ目通り下を通り、ここで両線が接続するという計画でした。
 その後、昭和60年の運輸政策審議会7号答申では、都市圏構造の変化等から11号線は住吉~押上間で8号線と線路を共用し、松戸方面に向かうと変更されました。さらに押上での東武線接続が急がれ、平成15年に水天宮前~押上間が開通しましたが、清洲橋通り下から四ツ目通り下に方向を変えるために扇橋地区はちょうどカーブにあたり、駅が設置されない結果となりました。
 そんなわけで、乗り換えターミナル駅の夢が破れ、時代の波から取り残されてしまった扇橋の商店街は、ひっそりとしています。区役所の出張所があるのですが店舗は連続しない部分も多く、建物の更新もあまりなされていないため、古き良き雰囲気が残っているとも言えますが、これというインパクトに欠けるようです。生鮮品店がなく、洋品店が2軒ほどあっても若い女性向けとは言えず、昼食をとろうと思っても午後遅めの時間で手頃な飲食店も見当たりません。
 交差点角のビル内に駄菓子屋があるのが面白く、今時の子供を惹きつけられるかが興味深いところです。四ツ目通りを北に進み小名木川橋を渡ったところに史跡五本松がありますが、その先には深夜1時まで営業のスーパー「ライフ」等があり、消費ニーズの充足はそういうところに譲っているようです。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

懐かしさも感じる店舗群
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地下鉄ターミナルが夢と消えた扇橋二丁目交差点
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再び歩いた日 H28.07.02
 パナマ運河の拡張工事完成というニュースに刺激されて、「日本のパナマ運河」と言われる「扇橋閘門」を見に行きました。江東区を横切る小名木川の中間で、東西に水位差が設けられているため閘門を設置して船の往来に供しているものです。昭和52年完成のこの閘門は現役で稼働中であり、知る人ぞ知る名所となっています。
 さて、その後再び近くの扇橋商店街にやってきました。やはり風景は4年前とほとんど変わっていません。最近、喫茶店ランチに目覚めた私は、清洲橋通り沿いの古びた喫茶店「みどりや」に入りました。年配女性二人で切り盛りしている様子のセピア色ともいえる店内で、コーヒーとミックスサンドの昼食で、しばしゆったりとした時間を過ごしました。
 江東区の中央部にありながら忘れ去られたようなエリアで、地下鉄8号支線の計画も再浮上しているようですが、ここに駅設置という気配はありません。唯一の公共交通手段である都営バスに乗って、清澄白河駅方面に向かいました。

レトロな喫茶店「みどりや」
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日本のパナマ運河と呼ばれる「扇橋閘門」
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[№117]堀切ラッキー通り商店街

歩いた日 H24.09.22 【葛飾区】 
 京成線の堀切菖蒲園駅の南200mほどの位置で、線路と並行に伸びる東西方向の直線一方通行道路に展開する商店街です。駅を中心に、この通りを底辺に、平和橋通りと堀切中央通りの3本で一辺約400mほどの正三角形をなす形となっています。従って、駅周辺商業地の南縁を構成する位置にありますが、全体にくすんだ感じ、と言っては失礼だと思いますが、賑わっているとは言い難い印象です。
 直線道路で全体が見渡せることが却って空虚感を高めているともいえそうです。東西の入口に「ラッキー通り」の大きな標識が立ちますが、この命名の由来は何なのでしょう。ここを訪れたお客に幸運がもたらされる、そういうサービスを店が提供してくれる、ということなら良いのですが、お店がラッキーな客を待つというような、運を天に任せるということだと困ります。
 往復歩いてみて、「おっ、これは」と思うような店が見当たらないのも寂しいことです。「穂々々」という居酒屋に「ほほほっ」と頬が緩んでしまうということはありましたが。店頭が一番華やかに見えたのが西側の端近くにある「やえ樫」という呉服店ですが、お客がたくさん出入りするという華やかさではありません。歩いたのが祝日の土曜ということもあるのでしょうが、東に行くほど閉店している店が多く、地域のコミュニティの場として設けられたという「ふれあいサロン堀切」もお休みでした。理髪店が2軒向かい合ってあるというのが妙に印象に残っています。
 ところで、この商店街を特徴づけるものに「菖蒲七福神」があります。ちょうど駅から南の住宅地に抜ける道路との交差部にあり、七体のふくよかな石像が道に向かって並んでいます。道行く人に笑いかけるようなその表情は皆ユーモラスな感じでもあります。脇にある社は、北側の線路近くにある堀切天祖神社の境外末社で、従来から弁天様が祀られていたところに、平成6年に他の6体を加えて七福神としたとの由来が書かれています。ここでも思わず頬が緩みますね。
 商店街も七福神にあやかって何か特徴を出す工夫ができれば良いと思いますが、もしや七福神が何か福をもたらしてくれるのを待っているのかな。人の流れの大半は七福神から商店街を横切って住宅街に散っていってしまいます。このままではラッキーとは言いにくいですね。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

人影少ない直線道路の商店街
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ユーモラスな菖蒲七福神(中央が弁財天)
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