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ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

# プロフィール

ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

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皆さまのご感想や情報など、お便りをお待ちします。

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[№90]亀戸七丁目商店会

歩いた日 H24.07.28 【江東区】 
 JR総武線が平井と亀戸の間で大きくカーブするところで、車窓から見下ろせる「亀七通り」のアーチがずっと気になっていました。で、猛暑の土曜日の午後ですが、近くに所用があったので寄ってみました。国道14号側から入りましたが、そちらにもアーチがかかっています。
 亀戸駅からも距離があり、ここまでくると14号沿いの商店密度も薄くなるので歩行者の通行もまばらで、さらにそこから入るこの商店街も寂しさが漂います。かつては駅から離れた周辺地区住民の身近な買物の場だったのかもしれませんが、今は取り残されてしまった印象ですね。
 明らかに空き店舗と思われるシャッターを閉ざした建物が複数あり、夜は開くのであろう居酒屋のシャッターも寂しく見えます。蕎麦店が暖簾を掲げていましたが、午後も3時を過ぎていて「準備中」の札がかかり、おでん屋、居酒屋と続く並びも人影はありません。「メンズマン」の看板が残るシャッターの内側は紳士服店だったのでしょうか。
 ポツポツと営業している店はありますが、北に進むほど商店密度は薄くなり、北側出口付近はほとんど普通の民家が並ぶようになります。そこを抜けた先の突き当たりまでが商店街で、車窓から見えたアーチがここにあります。この向かいから線路を挟んだ広大な敷地が亀戸中央公園となっていて、スポーツ施設もあり、線路の下をくぐる道は一定の人通りがあって、自転車で駆け抜ける人も多いのですが、亀七通りでの買物需要はほとんどなさそうです。
 長年興味を持って想像していたところも実像を見てしまうと、なんだか拍子抜け、と言っては失礼なのですが、何かひとつでも話題性があればいいのにと思ってしまいます。江東区商連のリストでは20店舗があることになっていますが、話題づくりにチャレンジできる元気ある店はないかな。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

人通りまばらな商店街
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総武線車窓からも見えるアーチ(北側入口)
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[№89]横綱横丁

■■■・・・相撲のまち両国らしさを漂わせながらも新旧雑多な食の魅力が密集
歩いた日 H24.07.25 【墨田区】 

 JR総武線両国駅の南側一帯は、北側の国技館のお膝元として賑わっていますが、その中で墨田区商連に加盟しているのは国技館から回向院前にぶつかる国技館通り商店会だけで、墨田区は商連未加盟団体の情報が見当たらないので、他がどのような組織区分になのかわからないのです。両国商店会、両国駅東口商店会という名前もあるようなのですが、どの範囲なのか私には不明です。
 横綱横丁はいかにも両国らしい名前で、両国駅東口の正面から国道14号までを結ぶ飲食店中心の文字通り横丁的な空間ですが、ここもどういう組織なのかわかりません。私には比較的身近なところで時々歩くのですが、真相不明のまま改めて平日の昼食を兼ねて徘徊しました。両国駅の北側には「横網(よこあみ)」という地名がありますが、こちらは正真正銘の横綱(よこづな)です。
  <角にフジヤがある駅側の横丁入口>
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 飲食店中心の横丁で、相撲興行の有無にかかわらず昼夜問わず賑わいがあります。店の看板や幟の文句は、ホルモン、ぎょうざ会館、串八珍、焼肉、とんこつなどなど、おじさん天国の様相で、夜はまた近隣のサラリーマンがくだを巻く呑み屋街となります。そんな中で、「ニューストン」という軽食喫茶はリーゾナブルな価格で結構ボリュームある食事を楽しめますが、この日は角のそば店に入りました。
 そば店の店主に商店街のことを尋ねてみましたが、両国商店会は14号沿いだろうとのことで、ここはやはり横綱横丁。ただ、テナント店が多く商店街に入りたがらないとのことで、組織の実態は結局不明のままでした。南北の入口にアーチがあるのだから、その設置主体組織はあるはずで、この実態をご存じの方がいらしたら教えていただけますでしょうか。東西に交差する道にあるちゃんこ料理店の「巴潟」などはどこに属しているのやら。
 13時を過ぎても横丁中程の広場空間ではおじさん達が煙草を吸ってたむろするのを横目にみながら国道14号に抜けると、「芥川龍之介生育の地」の案内板があります。下町は文学とも縁が深い地です。再び横丁に戻ると、昼間は食堂の色合いが濃い「アケボノヤ」に、女性の一人客がためらいながら入っていきました。
  <飲食店が並ぶ横丁中程の光景>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

再び歩いた日 H31.03.23
 両国界隈は時々歩くのですが、やはり時とともに様相が変わっています。今回は、「ニューストン」で昼食を楽しむ目的で、横綱横丁に足を踏み入れました。線路側入口の左角で、以前は不二家だったところは金券ショップになっており、右角もテナントが変わっています。変化が激しいですね。
 その中で「ニューストン」は変わらない雰囲気であり、レトロ喫茶と言って良い店ですが、食事も充実しています。元気の良いウェイトレス(?)の大きな声が店内に響きわたります。春休みの時期なので、子ども連れのお客さんも多く、結構賑やかです。ここで辛口のキーマカレーを食しましたが、オムライスなども美味しそうです。コーヒーはブルマンです。
  <気さくな軽食喫茶「ニューストン」>
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 さて、もう少し国道方面に行ったところにも新しい店ができています。ベーカリー&カフェの「PORNIC」(ポルニック)という店で、2年ほど前にオープンとのこと。両国らしく「お相撲さんパン」があり、人気商品のようです。他のパンも美味で、お気に入りのベーカリーになりそう。イートインもあり、また行こうと思います。
 駅方向へ戻る途中には「はせ川」に行列ができていました。とんかつの名店ですね。
  <お相撲さんパンがある「PORNIC」>
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[№88]千住いろは通り商店会

歩いた日 H24.07.21 【足立区】 
 いろは通りといえば、永井荷風の墨東綺譚の舞台である墨田区玉ノ井にあるのが有名なように、花街に馴染みやすい名前なのでしょう。ここもかつて千住遊廓があったところで、西から東へ、千住元町明光会、千住ニコニコ商店会、千住いろは通り商店会とほぼ直線状に続いている、かつては賑わったであろう商店街群の東の部分にあたります。
 見事なまでのシャッター街と化した明光会からニコニコ商店会を抜けて、そのままいろは通りに入りましたが、そのレトロ感は相変わらずで、西側入口の角にコンビニのローソンがあるのが却って違和感になるほどです。それでも、最も国道4号に近いせいか、営業している店が多少は見られるようになります。まあそれも、理髪店、鮮魚店、青果店など数えるほどですが、これも土曜日だからでしょうか。
 街路灯だけは前の2商店会と同様、立派に整然と続いており、その下に商店街名を記した比較的新しそうな緑色のバナー(フラッグ)が吊り下げられています。直線道路なのでこの緑色の連続が、モノトーンの商店街の最大のアクセントとなっているように見えます。
 建物は新旧が混在しており、よく見れば花街の風情を残すものもあるのかもしれませんが、そうした名建築も目に止まらぬまま、国道4号に出てしまいました。脇道に逸れれば面白い発見もあったのでしょうが、雨が降りそうだったこともあって、この日の散策はここで終わりにしました。
 あとで検索してみると、現代アートやパフォーマンスのイベントなども最近ここで行われたようで、そういうことができる組織力が健在であることがうれしく思います。日常の光景は寂寥感に満ちていますが、歴史の上に立って、新しい行き方を模索し、話題性を高める可能性もあるかもしれません。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

いろは通りの国道4号側入口
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新しい建物もあるがレトロ感たっぷり
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[№87]千住元町明光会/千住ニコニコ商店会

歩いた日 H24.07.21 【足立区】 
 千住大門商店街、千住えびす会を見た後、少々疲れたので北千住駅に戻るつもりで千住桜木のバス停に向かって墨堤通りを歩いていると、右下にぐぐっと惹かれる一本道が見えました。「明光会」の街路灯が整然と続いていますが、その下に漂う寂寥感はただ者ではないという感じです。思わず足を踏み入れ、奥へ奥へと進んでしまいました。
 それにしても見事なシャッター通りです。商店街「だった」と過去形で語るのが相応しいと言ったら失礼とは思いますが、土曜の昼の歩行で、300mほどの通りで店を開けていると認められたのは、中華料理店、文具店、理髪店、ふとん店の4店だけでした。千住一帯は隅田川と荒川放水路に囲まれた島のような地形で、北千住駅周辺の商業が近代化する中で、はずれに位置するこうした商店街が生き残るのは難しいということでしょうか。古き良き風情の建物が続くものの時代の流れに置き去りにされてしまったような光景を複雑な思いで眺めながら、足はそのままその先のニコニコ商店会に進みます。
 ニコニコ商店会とはありがちな名前ですが、あまりニコニコできる雰囲気ではないですねえ。ここも千住遊廓華やかだったころは賑わっていたのでしょうが、今はひっそりとしています。それでも明光会よりは開いている店の数は多少多くなり、ハナヨシという花屋さんがかろうじて扉を開けていたり、帯ときものの「田村屋」が立派に営業していて街の歴史の誇りを感じさせたりします。
 鮮魚店では、一人用の分量に盛り合わせられた刺身を並べていて、昔独身時代にこういう店が有り難かったことを思い出しました。全体に骨董品的な建物が多い中で、不動産店の看板が「ニコニコ不動産」というのもいいですね。
 大正通りの延長部分にぶつかったところの信号までがニコニコ商店会ですが、その先には千住いろは通り商店会が続き、3つの商店街が直線状に1㎞近くにわたって連なっていることになりますが、いずれも街路灯だけは美しく整然と並んでいます。商店街としての機能が乏しくなっている状況で、これだけの街路灯を維持し続けることができるか、それもまた心配なところです。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

「商店街の遺構?」のような明光会の街並み
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古い建物が寂寥感をさそう「ニコニコ商店会」
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[№86]千住大門商店街/千住えびす会

歩いた日 H24.07.21 【足立区】 
 かつて千住遊廓で栄えた千住柳町一帯には、当時の華やかさを偲ばせながらも今は寂しさばかりが募る商店街群が迷宮のように分布していますが、その中でもここは唯一活気を感じさせるところです。3~4mほどの幅のレンガ舗装の道で、花街の名残はほとんど見られませんが、古い建物が多く残り、しかし現役営業店が多く、ドラッグストアやミニ食品スーパーなども含め生活密着の機能を果たしている感じです。
 2つの商店街は同様の雰囲気で続いており、「おおもん」「えびす会」という街路灯の違いを気をつけてみないとどこが境かわからないくらいです。八百屋が向かい合っていたり、「双子鮨」などの寿司店や花店が複数あって、中での競い合いの空気もそこそこありそうなのに加え、惣菜店のほか焼鳥の具を売る「鳥ふじ」などが馴染み客を誘い込んでいるようです。
 良い味を出している構えだと思うのは、千住大門商店街では和菓子の「千住宿寺田家」や「太子堂」、えびす会では「えびすや豆腐店」や履物店、そして「TATAMI SHOP」の今風の看板を掲げる畳店などでしょうか。
 大門商店街内に喫茶店風の店があり、あまり興味を止めずに通りすぎてしまったのですが、帰ってから調べると、近隣の学生と商店街の交流の場として昨年オープンした「Cafeしゃべり場」だったようです。この商店街の先の墨堤通りを隔てた西側の隅田川沿いに帝京科学大学が昨年春に開学したことを商店街の活性化に活かそうとする試みのようで、もっとちゃんと見ておけばよかったと悔やまれます。地図でみると確かに大学と北千住駅を結ぶ最短ルートに当たっており、過去の歴史だけでなく新たな動きを取り入れる試みとして注目されるでしょう。そこを拠点に、学生の力を商店街活性化にさらに活かせると良いと思います。
 墨堤通り側の出口付近はさすがに寂しさが増しますが、懐かしい構えの店が多い中で下町庶民の生活臭が感じられる商店街でした。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★☆☆

庶民的雰囲気が濃厚な千住大門商店街
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惹かれる雰囲気の店も多い千住えびす会
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[№85]大門商店睦会

歩いた日 H24.07.21 【足立区】 
 「だいもん」ではなくて「おおもん」です。大門というと吉原を思い出すように、千住柳町もかつては遊廓街(千住遊廓)で、大正10年に日光街道沿いから移転させられ、関東大震災後の移転組も含めて栄え、昭和32年の赤線廃止まで営業していたようです。大門商店睦会は柳町の南の縁に当たりますが、このあたり、当時の名残とも言える多くの商店街が交錯するラビリンスのようなエリアですね。
 レトロ感たっぷりの千住大正通り商店街の中程、やきとり「大ちゃん」と居酒屋「まっちゃん」が向かい合うところから西に入るのがこの商店街ですが、その先にはそこそこの賑わいを見せる千住大門商店街が続くというのに、ここは時間が止まったような静けさです。錆びた看板と閉ざされたシャッター、現役商店街とは言い難いような光景を「大門商店睦会」の街路灯が見下ろしています。
 そうした中で、「手打そば鈴蘭」さんはなかなかしっとりとした構えで健気に営業しています。あいにくこの日もお腹を一杯にしてきてしまったので見るだけですが。その先にお好み焼き店らしき店(ニューマリモ)はありましたが、土曜日だからでしょうか、結局そのほかに営業している店らしい店はほとんど見ないまま、道が右にカーブした先で商店街が終わってしまいます。
 そこから左に、レンガ舗装の千住大門商店街が続きますが、いずれも道は広くなく、そんな道どうしの交差点の角にガソリンスタンドが、やはり時代を感じさせる風情で営業しています。狭い道に狭い敷地なので、車が2台も入るとその誘導が大変です。
 かつての花街の風情はほとんど感じられませんね。考えてみれば赤線廃止からもう半世紀以上も経っているのですから無理もないというところでしょうか。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

ひっそりとした大門商店睦会
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良い構えの「手打そば鈴蘭」
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[№84]千住大正通り商店会

歩いた日 H24.07.21 【足立区】 
 土曜日に雨のやみ間を縫って北千住に出没です。駅西口からバス通りをまっすぐに、宿場町通りも国道4号も横切ると北千住昭和会商店街に入り、ぐっとB級度が増しますが、それが終わる信号から右に入る直線道路が千住大正通りで、さらにさらにB級度が高まります。何十年もタイムスリップした感じです。
 入るといきなり右側に店名もわからぬ八百屋が店を開けており、昭和30年代の八百屋は皆こんな感じだったなあと思いつつ向かいを見ると、シャッターをおろした魚屋の隣に暖簾を掲げた蕎麦店。その先右側になにやら近代的で大きな建物を建設中。介護老人保健施設だそうで、こういうところではもっとレトロ調の建物にした方が良いのでは、などと勝手なことを考えます。その向かいには畳店があって、店内で働く職人さんの姿が見えます。半世紀の時間差で向かい合っている風情です。
 そして間もなく、居酒屋の集積地が現れます。時代を感じさせる古い建物で、昼間なのでほとんどシャッターが閉ざされ寂寥感漂いますが、やきとり「大ちゃん」と居酒屋「まっちゃん」が向かい合っているのは微笑ましいです。ここから左に入る道は大門商店睦会という別の商店街になります。それを横目にさらに進むと、左に勝楽堂病院がありますが、その手前の銭湯「にこにこ湯」の雰囲気が良いですねえ。その前で、高齢のご婦人が福祉施設のバスに乗り込んでいました。
 信用金庫がある次の信号交差点で街路灯が途切れ、この商店街も終わりますが、その手前角にある「藪蕎麦」がまた良いではないですか。古風な構えが蔦で覆われ、時代の流れに構わずここで蕎麦を出し続けるという意地のようなものを感じます。
 この通りの住所は千住寿町、千住龍田町、千住柳町で、北千住駅周辺の喧騒もここまでは届かず、ゆっくりと時が流れているような不思議な空間でした。柳町界隈はかつての遊廓街。その始まりは大正時代のようで、「大正通り」の名もそれに由来するのでしょうか。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

商店街中央付近のすばらしき居酒屋集積地
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商店街北端の風情ある「藪蕎麦」
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[№83]六郷土手商店会

歩いた日 H24.07.18 【大田区】 
 以前、東京都最東端の商店街として篠崎新町商店街(江戸川区)の散策記録を書きましたが、今度は都内最南端の商店街を歩いてみようと思ったわけです。地図で見る限り、島しょ部を除く都内でここが一番南のはずです。横浜に仕事で出かけた帰りに、京急の六郷土手駅で途中下車しました。
 18時半ごろでしたが、夏なのでこの時間でもまだ明るいのがありがたいです。勤め帰りや学校帰りの人たちに混じって高架下の改札を出ると横切る道が商店街です。歩道のない2車線道路は、夕方のせいか自動車交通量が多く少々危険で、のんびりぶらぶらの散策とはいかない雰囲気です。
 まず東方向へ進むと、年季の入った構えの米屋さんや蕎麦店などを見ながらすぐに国道15号(第一京浜)の下まで着いてしまいます。第一京浜は六郷川を渡るために高架になっていて覆い被さるような威圧感で、ここで商店街も終わりです。そのたもとにとても小さなお稲荷さんの祠がありました。ここは昔は六郷の渡しがあったはずのところで、色々な歴史の逸話が眠っているのでしょうが、その風情はほとんど感じられません。
 引き返して再び駅の下を通り、西へ進むと間もなくJR東海道線の線路の下をくぐってまた商店街が終わってしまいます。その先にスーパーのマックスバリュがあり、日常の買物需要にはそこが主に応えているのでしょうが、その手前にある商店街の青果店も頑張ってお客を集めていました。ただ、肉や魚の専門店は見当たらず、居酒屋も混じりますが店舗構成は十分とは言えません。
 予想していた以上に短い商店街で、行き交う自動車を避けながらのあっという間の視察終了でした。都内最南端といい、六郷土手という名前といい、東海道の渡しの歴史といい、個性発揮のネタはあるはずなのに、特徴が出しきれていない商店街という印象でした。商店街から入る路地に見えた「六郷温泉」の看板が気になりましたが。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

夕暮れ時の商店街(第一京浜から駅方向をみる)
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明るい雰囲気の青果店
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[№82]武蔵新田商店会

歩いた日 H24.07.16 【大田区】 
 南北朝期に南朝方についた新田義興を、北朝方の足利基氏(鎌倉公方)と関東管領畠山国清が多摩川の矢口の渡で謀殺しました。歴史教科書の多くは室町幕府、北朝方を中心に書かれているので、そこでは反逆者である新田義興を成敗したことになりますが、ここ武蔵新田では新田義興は英雄であり、足利基氏や刺客として送り込まれた二人の武士は逆に卑怯者と名指しされることになります。歴史というのは立場によって全く逆の評価にもなるということが面白くもあり、恐ろしくもありますね。
 というわけで、その新田義興を祀る新田神社がある武蔵新田商店会です。この商店街には4つの「門」があります。環状八号線側から順に「発展門」「ふれ愛門」「未来門」「希望門」で、それぞれ形状が異なる立派なアーチです。東急武蔵新田駅の近くの「発展門」「ふれ愛門」エリアは面的な広がりもありますが、「ふれ愛門」から南は道幅も4m程度と狭くなり一本道の商店街となります。
 全体に、ひと駅隣の矢口の渡商店街に比べて華やかさに乏しく渋さが漂います。特に「未来門」「希望門」区間まで進むと店舗密度も薄くなり、立派な「門」が少々浮いて見えます。「希望門」近くにある「金魚・熱帯魚」の羽田屋伊東商店や、その先にある豆腐店、途中の青果店などは、門の名前とは裏腹に昭和の香りが濃厚な風情です。2軒ほどある鮮魚店も、連休中の午後で静かな休業状態でした。
 で、新田神社です。境内中央に樹齢700年という御神木の大欅があり、パワースポットとしても紹介されているようで、緑深き清廉な空間です。子供にもわかりやすく書かれた由緒書きでは「とても強くて勇敢な武将」新田義興公が騙されて死んでしまったあと、怪しい光が現れるなど怪奇現象が起こり、「義興公を裏切った人は次々と怨霊に悩まされ狂死しました」とあります。そこで村人たちが祟りを鎮めるために神社を作って義興公を「新田大明神」としてあがめたとのことです。この神社は江戸時代の平賀源内とも縁があり、「破魔矢」の発祥地でもあるそうです。
 というわけで歴史の妙を味わいましたが、商店街はちょっとインパクトが少ない印象でした。新田神社の参道の雰囲気をもっと出せないものか、4つの「門」の意味はどういうことか、などと考えながら電車で蒲田に戻りました。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

「未来門」近くの観賞魚店のたたずまい
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緑豊かな新田神社
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[№81]矢口の渡商店会

歩いた日 H24.07.16 【大田区】 
 最近、歴史に関係する仕事があり、関東の中世史を学んでいたら、多摩川の「矢口の渡」での歴史上の事件に興味を引かれました。時は南北朝のころ、新田義貞の次男に当たる新田義興(南朝方)が、京都の足利尊氏と弟の直義との争い(観応の擾乱)に乗じて東国の拠点鎌倉を攻めましたが、尊氏の息子である鎌倉公方足利基氏が関東管領の畠山国清と組んでその新田義興を謀殺したというできごとです。
 送り込まれた2人の刺客により誘い出された義興が矢口の渡船に乗り込んだところ、船に穴があけられており、義興は舟の中で自害して果てたというもの。混沌とした室町、戦国期の関東の勢力争いの歴史の序曲ともいうべき部分で、この矢口の渡の正確な位置には諸説あるものの、駅名にもなっているこの地をたずねてみたくなったわけです。
 蒲田から東急多摩川線で一つ目が「矢口渡」駅です。環状八号線から駅前の踏切を渡り南の多摩川方向へ伸びる明るいレンガ舗装の商店街です。周辺地域の日常生活ニーズに応える店舗が多いものの、駅に近い部分では飲食店が多く、特に居酒屋的な店も多いのは、この地域が住宅地であるとともに事業所も多く分布することによるのでしょう。ここも京浜工業地帯の一角であったことを感じさせます。
 中程の交差点角で「三崎港・横浜中央市場直送」を掲げる「和泉水産」は清潔感ある魚屋さんですが、店構えで私が特に気に入ったのが、洋品店の隣でつつましく「とうふ」の看板を掲げる豆腐店です。狭い間口で昔の本屋さんの趣ただよう「たま書店」も、目立たないけれどうれしい存在ですね。中央部に24時間営業の「西友」があるせいか、生鮮品の店は目立たなかったように思います。
 街路灯の下には「わたし盆踊り」のバナーが風に踊っており、「渡し」はこの地のアイデンティティともなっていると感じます。かつて多摩川にはいくつも「渡し」があり、「矢口の渡」は昭和24年まで活躍していたそうですよ。環状八号線に戻るとその向こうには荏原高校通り商店街が続いていますが、今回は電車に一駅乗り、新田義興を祀る新田神社がある武蔵新田商店会へ向かいました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

商店街中程の「和泉水産」など
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つつましく営業する豆腐店
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[№80]千代田通商店会

■■■・・・下町の「鎌倉」で生活感あふれる庶民派商店街もやや変貌
歩いた日 H24.07.07 【葛飾区】 

 いやあ、すばらしきB級商店街を発見しました。京成小岩駅から京成小岩商栄会を北に抜けたところ、その先にさらに魅惑的な商店街が続いていたのです。事前調査不足でしたが、それもそのはず、ここで区境を跨ぎ葛飾区鎌倉に突入するので、江戸川区の商店街マップには載っていなかったわけです。
<いきなり生鮮品3店が並ぶ商店街南側入口>
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 それにしても、京成小岩商栄会がやや上品で落ち着いた雰囲気であるのに対して、幅3~4m程度の道の両側にびっしりと店が並んだこの商店街は、下町の気さくさ、温かみ、生活密着感を目一杯感じさせてくれます。アーチをくぐって入るとすぐに、鮮魚店、青果店、精肉店が向かい合い、いきなり生鮮品市場の風情です。豆腐店、煎餅店、和菓子店、おでん種店など「日常」を象徴する品目の店舗が並び、また同業種でも複数店あるものもあって、うまく需要をシェアしている感じです。
 もうひとつの鮮魚店の隣の「フードマーケットマルヤス」では、「○安」を旗印に威勢の良い掛け声が買い物客を呼び込んでいます。そんな中に、「ハイセンスの店」の看板を掲げる洋服店や美容室、ギャラリーなどが混じっているのもなかなか面白い風景です。
 こう書くと、雑然とした印象に思えるかもしれませんが、店舗のファサード(建物の前面外観)は統一的な看板壁で整えられており、美しき秩序を感じます。そこにまた複数の花店が彩りを沿えています。訪れたのが土曜の昼間のやや早い時間だったので人通りはそれほど多くなく、シャッターを閉ざした店も多かったのですが、夕方には賑わいが増すことでしょう。
<鮮魚店やフードマーケットなどの集積>
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 葛飾区の東のはずれで駅からも離れた目立たない位置にありますが、立派に地域の台所として機能している商店街と見えました。商店街を北に抜けたところにある食品スーパー「Big-A」(ここは再び江戸川区北小岩になります)が何となく寂しそうに見えたのは気のせいでしょうか。思わぬところにお気に入りムードの商店街を発見したのがうれしく、もっとアピールしても良いのでは、と思って帰ったら、商店会のかわいいホームページがあるのをまた「発見」しました。

・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★★★
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★★☆☆☆

再び歩いた日 H30.01.27 【葛飾区】 

 5年半ぶりの再訪です。京成小岩商栄会の領域を通り抜けた先が区境で、そこが千代田通りの入口なのですが、この入口の雰囲気が少し変わったような気がします。なんだか小奇麗な建物が建ってしまっています。
<印象が変わった商店街入口の状況>
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 そして、商店街ですが、この日も土曜の12時過ぎという少々早すぎる時間のせいか、人通りがそれほど多くありません。開いている店が少ないのが気になります。また、一部は建物が取り壊されて看板壁の向こうが空地になっていたり、北端付近では一般住宅に建て替わっていたりします。この別世界のようだった商店街空間も、時代の波に洗われて浸食されているように見えます。
 それでも中央部の青果店や鮮魚店が向かい合う一角は、良き昭和の営みの様相を残しており、この商店街の魅力がこの部分に凝縮されつつあるという印象も抱かされます。生花店が色を添えているのも救いです。
<良き情景を残す商店街中央付近>
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 ところで、ここの地名は葛飾区鎌倉です。なぜ「鎌倉」なのか、由来は諸説あるようですが定かではありません。このような歴史を感じさせる名の地で庶民的な商店街が展開していることの意外性もまた面白いものです。

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[№79]京成小岩商栄会

■■■・・・下町ながら落ち着き・上品さも感じる店や街
歩いた日 H24.07.07 【江戸川区】 

 京成小岩駅周辺は、JR小岩駅周辺とは異なる落ち着いた雰囲気を持ったまちです。こじんまりとした橋上駅の改札を出たところから既に静かなムードが漂っています。北口側に降りるとこれまた小規模な駅前広場があって、そこからこの商店街が始まります。
<どことなく落ち着いたムードが流れる商店街>
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 駅前から東への道もこの商店街に属しますが、メインは北に向かう一方通行道路です。商店街の規模や業種構成はそこそこで、人通りもかなりあるのですが、下町なのにどこか上品な空気が流れているように感じるのは気のせいでしょうか。青果店が複数軒ありますが、他の生鮮品店があまり見当たらないせいかもしれません。生鮮品は駅前のスーパー「グルメシティ」でほぼ満たされてしまうのかもしれません。2軒のベーカリー、上品な構えで「カエルのケーキ屋さん」の看板を掲げるケーキ店などがそうした印象に拍車をかけます。
 ただし、駅近くで「みなみ通り」の小アーチを掲げる細い路地は少々興味を引かれます。ここも商店街の仲間のようで、ちょっと異色な夜の街空間を形成していますが、なんとなく肩身が狭そうです。
<ちょっと意表をつく路地空間「みなみ通り」>
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 そしてこの通りは、なんと路線バスが通るのです。京成小岩駅始発で亀有駅に向かう京成タウンバス「小54」ですが、この系統は実に不思議な走り方をします。この一方通行の商店街を北にキリキリと抜けてから右に渦を巻くように南の蔵前橋通りに出てJR小岩駅近くを通ってからまた北上し、細田や高砂などの地区をクネクネと曲がりながら亀有に向かうのです。京成小岩駅前広場が狭いので誘導員が待機しており、そこにヌッと現れるバスには少々驚かされますが、この路線には一度乗り通してみたいものです。
 ぐっと惹かれるようなインパクトにはやや欠けるかなと思いながら、商店街北端まで来たところで、さらにその先に別の興味深い商店街が続いているのを発見しました。千代田通商店会で、ここから葛飾区になりますが、これについては別記事で書きます。

・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

再び歩いた日 H30.01.27 【江戸川区】 

 久しぶりに京成小岩駅に降りました。北口側に降りると、そこから始まる商店街の雰囲気は以前とほとんど変わっていないので安心しました。この日の目的は、この北にある千代田通商店会がどうなっているかを確かめることだったのですが、その行き帰りにここを通りました。
 まだ買い物客が繰り出す前の昼12時ごろの時間ですが、駅近くの青果店も元気に営業中ですし、「カエルのケーキ屋さん」も以前と同様にお客さんを集めています。「みなみ通り」も健在でした。
<変わらぬ佇まいの商店街>
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 今回、足を止めたのは、途中の交差点角にある「マルヤスベーカリー」です。外向きに掲げられた「ぶたぱん」の文字に思わず目が止まったのです。店内を覗くと、他にも「シベリア」や「もっちょこ」などというユニークなネーミングのパンが並んで、人を惹きつけています。
 駅前に戻ると、亀有行きのタウンバスが肩身狭そうに停まって時間調整していました。その向かいの店舗建築もまた昭和の香り濃厚で、バスの車体に寄り掛かるようにしてカメラを向けていたら、その横が交番(!)でした。
<駅前のタウンバスとその向かいの店舗群>
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[№78]浜町商店街

歩いた日 H24.07.04 【中央区】 
 浜町中の橋交差点を中心に、新大橋通りと清洲橋通りに面した日本橋浜町2~3丁目一帯を範囲とする商店街で、組織名は浜町商店街連合会とのことです。この商店街に関しては情報が少なく、正確な範囲などがよく分かりませんが、新大橋通りを水天宮方面から新大橋方向へ、そして浜町中の橋交差点に戻って清洲橋通りを久松町方向へと歩きました。また仕事途中の寄り道です。
 浜町中の橋交差点の南東側は、「トルナーレ日本橋浜町」や「日本橋浜町Fタワー」といった再開発ビルが占拠し、商店街も押しつぶされた感じですが、残る部分には新旧の個店があります。
 中央区商連ホームページの商店街紹介では、隅田川の浜町河岸にはかつて水練場があり、また花柳界も加わって、憩いの場、癒しの場だったところが、戦後はビル化が進んで夜間人口が減少、商店街は厳しい状況に置かれるようになったと書かれています。確かに現状は、商店街として親しめる環境には乏しいようです。
 それでも、交差点角の文具店は、古めのビルで近隣のオフィスの事務用品需要に応えながら頑張っているように見えますし、ビル建設工事が進む隣で靴店や中華料理店が、その向かいではとんかつ店や「御海苔調進處」の看板を掲げる店などが、低層戸建てのまま健在なのにはほっとさせられます。一方、再開発ビルの下にはスーパーの成城石井やコンビニが都会暮らしの日常需要を支えています。
 巨大な一方通行の清洲橋通りの歩道は、甘酒横丁がぶつかる明治座の前あたりまでが商店街範囲なのでしょうが、ビル一階の飲食店が目立ちます。街路樹が大きく茂り、蒸し暑い季節には日差しを避けながら歩けるのがありがたいです。
 明治座の裏には浜町公園がありますが、明治座の観客のそぞろ歩きの場は専ら甘酒横丁で、浜町商店街に足は向かないでしょう。隅田川の浜町河岸が蘇えると良いと思いますがそれは夢ですね。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ☆☆☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

「御海苔調進處」などが並ぶ新大橋通り沿いの一角
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清洲橋通りの緑豊かな歩道
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[№77]蛎東振興会

歩いた日 H24.07.04 【中央区】 
 水天宮前の交差点から新大橋通りを浜町方面に向かう部分ですが、水天宮交差点角の重盛の人形焼店は人形町商店街に属しますし、浜町中の橋交差点周辺は浜町商店街なので、蛎東振興会の区間はごく短いようです。しかも、区ホームページの商店街マップを見る限りでは、新大橋通りの両側か片側かも判然としません。浜町に向かって通りの右側は日本橋蠣殻町ですが、左側は日本橋人形町なのですから。
 で、右側を歩きます。都心のビジネス街らしく飲食店が多いですね。平日ですがランチタイムは過ぎていたので人の出入りはありませんが、見つけました。私の大好物の広島お好み焼きの店「みやこ亭」を。広島お好み焼きは、小麦粉と卵の薄焼きでキャベツや肉やそばなどを挟むスタイルで、広島・山口方面に仕事で通っていたころはいつも広島市内で食べていました。あいにく昼食後だったので、店の営業を確認しただけで後日の訪問を胸に誓いました。実は、広島市が東京での広島お好み焼きの推奨店リストを市ホームページで公開していて、この店の存在も知ってはいたのですが、現地で確認できたというわけです。
 さらに歩くと、飲食店群に混じってオーダーメイドのワイシャツ店があります。ビルの一階ですが、昔からここで商売していたという風情ですね。その先で、右から首都高速のランプがぶつかり、その向かいに帯状の公園がありますが、ここが「中の橋」です。といっても川はありません。
 かつての東京は運河が縦横に走る水の都で、この公園やランプも浜町川の跡を活用したものです。関東大震災の瓦礫で多くの堀が埋められたとも言われますが、水運にも大きな役割を担った川のある風景を思い描いたところで、住所が日本橋浜町に変わるので蛎東振興会はここまでということになります。商店街の名称はどこにも見当たりませんでしたが。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ☆☆☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

広島お好み焼き店「みやこ亭」
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オーダーメイドのワイシャツ店「永福屋」
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[№76]上中銀座商店会/上中里中央商店会

歩いた日 H24.06.30 【北区】 
 上中里駅はJR京浜東北線の中で最も乗降客数が少ない駅だそうで、そんな駅に近い商店街はきっとB級度が高いだろうと期待して行きました。実は、北商連ホームページではこの2つの商店街がひとつのように描かれていて、歩いている時も全部が上中銀座だと思っていたのですが、帰ってから北区ホームページで産業振興課作成のマップをみつけ、そこで2つの商店街であったことが判明しました。
 都電「梶原」電停近くの明治通り側から入ります。梶原銀座と向かい合う位置に「上中銀座」のアーチがかかっています。その下を入ると、商店街とはいうものの営業店舗はわずかしかなく寂寥間漂う空間にスリップした感じです。土曜日だからなのか、シャッターを閉ざした煎餅店、とんかつ店などをながめながら、特に気になる発見もないままに東北本線の踏切まで来てしまいました。尾久駅経由の本線で、ちょうどお召し車両の入替で踏切が閉まったので、エレベータ付きの歩道橋を渡ると、さらに寂しい道が続いており、そこで上中里中央商店会の区間に突入していたというわけです。
 中央商店会区間はここから上中里駅の手前まで鍵型に続いていますが、全体が昭和の残像という風情です。シャッターを閉ざした店が多く半ば以上住宅地化している中に、ポツポツと日用品店や米店などが寂しげに店を開けていますが、もう何十年もそのままという感じの構えです。駅方向に曲がる角に「魚金」と「田中青果」が仲良く並んでいて、やっと駅前商店街らしくなるかと期待したものの、角を曲がった先はまた寂しい情景が続き、「大黒湯」「花屋食堂」などを見ながら上中里駅手前の道路に出てしまいました。
 とは言っても駅は見えません。またエレベータ付きの歩道橋で貨物線を跨いでやっと駅前にたどり着くのですが、本当に商業色のない駅前ですね。乗降客数最少というのも頷けます。期待どおり?の超B級街でしたが、地域全体が2つの太い鉄道線路空間で分断されてしまい、人の動線もつながりにくいことが、商業の立地環境を厳しいものにしていると言えそうです。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

上中銀座商店街(銀座にしては・・・・)
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上中里中央商店街で貴重な鮮魚店と青果店
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[№75]梶原仲銀座商店街

歩いた日 H24.06.30 【北区】 
 梶原仲銀座は、都電もなかで有名な梶原銀座の先に続く小さな商店街です。名前も紛らわしいし、北商連ホームページのマップではひとつの商店街のように描かれているので、現地で初めて存在を確認したしだいです。
 本当は梶原銀座を目当てに行ったのですが、都電の「梶原」電停から商店街に入ると、都電もなかの「菓匠明美」の先の青果店でテレビドラマの撮影をしていて、自動車だけでなく歩行者の通行も止めており、少々尋常でない雰囲気に気分を害したので散策は中止しようかと思ったのです。テレビ局が道路を占用して良いのか、横暴ではないかと、ふだんテレビドラマなどほとんど観ない私は憤りつつも、でもせっかく来たのだからとその脇をすり抜けて商店街をずんずん先に進みました。
 で、道が左に曲がった先でカラー舗装が途切れ、街路灯も変わるので、梶原仲銀座という別の商店街があることを知ったわけです。人通りも店舗密度もガクっと減って、急にレトロ感ただよう空間になります。青果店、花屋、米店、蕎麦店、ふとん店などがありますが、古い建物の店も多く、全体がいかにも高齢化している感じです。梶原銀座の陰に隠れてひっそりと佇むという風情です。元城北信用金庫の建物が平成16年の閉店ご挨拶を掲示したまま残っているのも哀愁漂います。
 再び道が右に折れる先に、また別の街路灯が続くので、あれっと思い食品店の方に尋ねると、仲銀座商店街はここまでで、その先はわからないとのこと。結局100mちょっとの短い商店街で、店舗数も10軒あるかないかでした。入口の梶原銀座との境に焼き鳥などを売る鶏肉店がありますが、すぐ手前の梶原銀座側にも鶏肉店が向かい合い、ここだけちょっとしたバトルです。
 梶原銀座ではドラマ撮影が続いていたので、そちらはまた別の機会にゆっくり歩くことにします。仲銀座という貴重な「発見」があったので良しとしましょう。あとで区産業振興課作成の商店街マップを見つけましたが、それにはちゃんと記載されていました。仲銀座の先は「堀船商工会」のようです。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

寂寥感が漂う梶原仲銀座商店街
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梶原銀座側の店とバトルを展開する鶏肉店
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[№74]熊野前商店街(はっぴいもーる熊野前)

歩いた日 H24.06.30 【荒川区】 
 都電荒川線の「熊野前」電停から南にのびる、下町の活気を感じる商店街です。南端では「おぐぎんざ商店街」と「川の手もとまち商店会」につながり、商店街天国ともいえるエリアですが、それぞれに個性を競っているようにも見えます。
 南から北へ、「はっぴいもーる熊野前」のアーチをくぐると、元気の良い青果店と蕎麦店が向かい合い、その先に様々な店舗が続きます。生鮮品や日用品などが揃う庶民の台所的な空気は、おぐぎんざとはやや印象が異なるものの連続している感じです。
 全面レンガ舗装で自動車の通行もほとんどないので道の真ん中を歩くことができ、両側に続く建物も低層なのでとても明るい感じで、空が広く見えます。店構えはそれぞれですが、中程にある「河嵜屋食品店」は、休業日のようでしたが建物の雰囲気が渋いですねえ。その先では、閉じたシャッターの上に「昭和の風景」と題して昔の商店街の写真が掲示されていました。
 日用品店「椎名」の向かいに、ベンチも置かれたポケットパークのような空間があり、そこには「伏見稲荷大明神」の鳥居と小さな祠、そしてその右に大きな石碑があります。「杉野中尉殉難の碑」で、日本で航空機が使われ始めて間もない大正6年に、陸軍野外飛行で下志津から所沢へ帰航中の杉野中尉の機が、尾久村の水田に墜落した地であるという区教育委員会の説明板があります。大正のころは水田地帯だったのですね。
 その先あたりから道幅が少し狭くなりますが、都電通りに近いため人通りは変わりません。微妙にカーブした先で都電通りにぶつかり、その片側の角は駐車場と化していますがその手前に、いやはや古典的構えの建物が残っています。何の店だったのでしょうか。
 商店街内にある定食店「羽釜屋」で昼食をいただき、「ファミリーキッチン」でコロッケを買いました。空き店舗も増えたとのことですが、明るい雰囲気でまだまだ元気な良い商店街だと思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★★☆

万国旗の下に様々な構えの店舗が並ぶ商店街
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伏見稲荷大明神と杉野中尉殉難の碑
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[№73]尾久本町通り商店街

歩いた日 H24.06.30 【荒川区】 
 荒川区には町名が7つしかなく、区西部は全て西尾久と東尾久ですが、ここはその東の端近く、そこで「尾久本町通り」を名乗るのは歴史的な由来があるからなのでしょうか。川の手もとまち商店会から尾久橋通りを渡って東に続くのがこの商店街で、南側が東尾久二丁目、北側が三丁目です。センターラインはあるものの道幅はそれほど広くなく、交通量も少ないのでゆっくりと両側を眺めながら歩けます。
 入ってまず目を引かれるのが、「旗・幕」の文字を掲げるお店とその向かいの神棚などを扱うらしい「御宮師」の看板。いきなり古き良き日本を感じさせてくれます。さらに進むと、鳶職などの作業服を扱うお店には「鳶 只今参上」の幟が。上空に万国旗が張りめぐらされた下で、電器店、履物店など昔ながらの個人商店の構えが並ぶ中に突然インド料理店があったりするのも楽しい風景です。空き店舗らしきものもチラホラありますが、全体にどこかしっとりとした風情を感ずる商店街です。
 そして、ありました。思わず足を止める懐かしき構えの店が。「栃木屋豆腐店」。その看板もまた良いですねえ。両隣が少々近代的な小型ビルと空き地なので、その魅力が際立って見えます。さらにその先には、和菓子店、精肉店、寿司割烹、割烹仕出し店などが良い雰囲気で並び、尾久消防署下尾久出張所のところで商店街は終わりのようですが、その先にも「割烹信濃」など店がいくつか続いています。なぜか「割烹」が多いですね。
 この消防出張所の向かいに、弘法大師霊場という「阿遮院蓮華寺」があり、山門前には「百万遍念仏講用具」を文化財マークとともに説明する区教育委員会の説明板があります。江戸時代から念仏講が行われていたようで、この地はかつて下尾久村大門という地名だったこともわかります。立派なお寺です。「本町」を名乗るこの商店街もこのお寺との関係がありそうですが、街路灯に表示されている「おぐとぴあ23」の愛称?は、そうした歴史的な風情に対して少々違和感もあります。「23」とは何を意味するのでしょうか。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★☆☆

作業服店などが並ぶ商店街
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すばらしき構えの「栃木屋豆腐店」
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[№72]川の手もとまち商店会

歩いた日 H24.06.30 【荒川区】 
 南北に走るおぐぎんざ商店街熊野前商店街の接点から東へ、尾久橋通りにぶつかるまでの100m余りの短い商店街で、人通りは南北方向の商店街より少ないですが、衰退感ではなく落ち着き感というような雰囲気を持つ商店街です。なぜ「川の手もとまち」なのかは不明ですが、とにかく両端の入口の商店街アーチと街路灯が立派で存在感があります。
 入ってすぐの喫茶店の名が「珈琲たうん」というのも素直で良いです。そして、「ふぐ料理」の看板を掲げる「割烹美国家」が、この商店街の中で大きな存在感を占めていると言って良いでしょう。そして、これまた落ち着いた構えの「喜久寿司」や呉服店の「ふぢや」など、下町にあってどことなく気品というか格式というか、そういうものを感じる点が、南北方向の庶民的商店街空間とは違う点でしょうか。
 商店街中程に、商店街振興組合がずいぶん前に設置したと思われる看板があって、商店名が記載されており、これを数えると35店あります。ただ、最近更新された様子がなく、本当に全部現存しているかはチェックしたわけではないのでわかりません。
 西の端近くに、ベビー子供洋品の「ふぢや」がありますが、先の呉服店「ふぢや」の支店でしょうか。また、その向かいあたりのもんじゃ・お好み焼き店の「胡弓」では、東京スカイツリー記念メニューを634円で提供しているのが微笑ましく見えました。
 東向きの一方通行路で自動車の通行も多少ありますが、適度なカーブもあり、まあまあゆったりと、先への期待感を持って歩けます。日暮里舎人ライナーの線路が覆い被さる尾久橋通りを横切った先には、尾久本町通り商店街が、また違う雰囲気で続きます。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

商店街入口にかかる立派なアーチ
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落ち着いたたたずまいの商店街
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