FC2ブログ

ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

# プロフィール

ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

# 最新記事

# 累積ご訪問者数

# おたよりはこちらから

皆さまのご感想や情報など、お便りをお待ちします。

名前:
メール:
件名:
本文:

[№71]おぐぎんざ商店街

歩いた日 H24.06.30 【荒川区】 
 庶民的な飾らない雰囲気の商店街を求めて荒川区へ。日暮里から「日暮里舎人ライナー」という乗り物に乗って2つ目の「赤土小学校前」というバス停のような名前の駅で下車。尾久橋通りから西に入って少し行くと「おぐぎんざ商店街」にぶつかります。南北の狭い通りですが、入口アーチの手前南側にも店が続いており、うなぎ店「坂田」のランチメニューは900円からと、早くも庶民の味方ぶりに期待が高まります。
 アーチをくぐって北に進むと気さくな感じの店が左右に続きます。食品類の店のほか、洋品店もかなり見られます。道にあふれんばかりに洋服や靴やカバンやカレーなどを置いている何屋さんだかわからない店にもお客が出入りしています。もう、何でも売っちゃうよ、という感じでいいですね。青果店、魚店、鶏肉店が仲良く並ぶ一角はまさに生鮮三品の揃い踏みで、その向かいの煎餅店からは香ばしい香りが流れているのもうれしいです。
 商店街中程で、トミエストアとグルメシティという2つのスーパーが向かい合っていますが、見事に商店街に溶け込んで共存している様子です。良い雰囲気の酒屋や、おでん種店などなど、庶民的な店をながめながらぶらぶら歩くとほっとした気分になります。喫茶店の名前が「ひとやすみ」というのも素直ですね。そして間もなく北側の端のアーチにたどり着きますが、その下には「名物塩大福」「焼きだんご」の伊勢屋さんが構えています。
 ここで直進すれば熊野前商店街(はっぴいもーる熊野前)、右には川の手もとまち商店会が続き、商店街3つのアーチが向き合っているすばらしきポイントです。おぐぎんざのアーチを改めて見上げれば、毎月第一、第三土曜は「ふれあい夕市」とありますが、あいにくこの日は第五土曜日。それでもかなりの賑わいがあり、下町に息づく商人たちの心意気とたくましさを感ずる商店街でした。因みに、尾久銀座を「おぐぎんざ」と仮名書きにしているのはやはり親しみやすさを狙ったためでしょうかね。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★★☆☆☆

おぐぎんざ商店街の北側の入口
DSC02986.jpg

八百屋、魚屋、鶏肉屋が並ぶ一角
DSC02979.jpg
スポンサーサイト



 | ホーム | 

[№70]東麻布商店会

■■■・・・硬軟混在の少々不思議な商店街空間を散歩
歩いた日 H24.06.27 【港区】 

 平日の仕事の都内移動の合間にちょっとだけ回り道です。地下鉄南北線の麻布十番駅を地上に出て、あの有名な麻布十番商店街の入口を横目に見ながら、新一の橋交差点から古川・首都高速沿いの道を芝公園方面に向かいます。中ノ橋の信号までくると左に東麻布商店街の入口が見えます。門柱のように洒落た二本の白いポールが立っています。ポールには「東麻布商店街」の標記とともに「麻布いーすと通り」、そして「麻布のE街」の文字も。
  <東麻布商店街入口>
DSC02972.jpg

 それほど広くない道ですが両側に歩道がつき、車道は一方通行です。入ると早々に中華料理店や韓国料理店が現れ、飲食店が多いようですが、午後の遅めの時間なので大半が営業時間外で、歩く人もまばらです。「麻布いーすと通り」のフラグが下がる歩道を進むと、「銘茶にしのえん」には「吉祥寺 行列の羊羹」の看板が。ここなら行列なしで吉祥寺の某有名店の羊羹が買えるということですね。魚料理の定食店という「魚ゆ」もお休み中。カレーの「PILIPILI」や高級そうな雰囲気のKOREAN DINING「KOSARI」、そしてうなぎの有名店「五代目野田岩」の離れのような店もあります。
 さすが麻布、下町庶民には敷居が高い雰囲気だなと思いきや、商店街中央付近には「やりたや」と「八百鈴商店」という2つの青果店が仲良く向かい合い、靴店や気軽な雰囲気の蕎麦店、とんかつ店、クリーニング店等もあって、生活感も失っていません。ビルと低層建物の個店が併存しています。
  <2軒の青果店が向かい合う一角>
DSC02960.jpg

 商店街北端近くで道が右に45度ほど折れると、正面頭上に東京タワーがドカンと見えます。桜田通りに出ると、左手の野田岩本店の先に飯倉交差点がずいぶん高いところに見え、高低差、勾配の大きさに少々驚きです。商店街をまた南端まで戻りましたが、要人もお忍びしていそうな麻布の一角にありながら「かかしまつり」などのイベントも行う商店街だそうで、硬軟が混在した少々不思議な空間の散歩気分を味わったひとときでした。最寄りの地下鉄大江戸線赤羽橋駅から仕事モードに戻りました。

・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

再び歩いた日 H30.05.19 【港区】 

 以前、この東麻布商店会を歩いてから、早いもので6年が経過しています。今回は、これに隣接する初音商店会を西から東へ散策したところで、懐かしきこの商店街に再び出会いました。
 前回のレポートは平日でしたが今回は土曜で、そのせいかずいぶん静かな感じがします。平日なら周囲のビル街に勤めるビジネスマンたちの通行もあるのでしょうが、週末は少ない夜間人口のみというところでしょうか。
 それでも、蕎麦店や青果店、米店などが健在なのがうれしいところです。前回訪問時の記録を見ないまま歩いたので、正確な比較はできませんが、やはり店舗数は減ってきているのかもしれません。私好みの佇まいの喫茶「にしむら」に心惹かれましたが、この日は時間の余裕がなくなってしまったので、前回同様に赤羽橋駅へ急ぐ結果となってしまいました。南側の入口付近は、前回よりもやや麻布らしいお洒落感が増したようにも感じました。
 ところで、この商店会はホームページを持っており、そこにショップリストが掲載されていて、そこで店舗名を確認することができます。それによると、初音商店会の項で書いたジェラート店「アザブ ファブリカ」は、こちらの商店会所属であることがわかりました。

  <こういう店が健在だとほっとする>
DSC099892.jpg

  <お洒落感がやや増したように感ずる南側入口付近>
DSC099942.jpg

 | ホーム | 

[№69]鐘ヶ淵駅前商店街

歩いた日 H24.06.23 【墨田区】 
 東武線鐘ヶ淵駅に隣接する梅若商店街鐘ヶ淵通り商店街平和会を歩いたあと、電車に乗る前にどうしても気になって足を踏み入れたところです。墨田区商連の商店街リストにはないのですが、駅前の北側に「鐘ヶ淵駅前商店街」の名を掲げる古びたアーチがあって、その先に商店街らしき空間が続いています。このように商連に加入していない商店街を探すのもひとつの楽しみであり、事前情報がないためちょっとした冒険気分にもなります。
 ここも年季が入った下町の路地という雰囲気で、商店が途切れなく連続するというわけではありませんが、進むにつれて煎餅店、米店、お茶屋さん、中華料理店、スナック、酒店、クリーニング店、理髪店などが姿を表します。どれも地元の固定客で成り立っているという風情です。150mほどで商店街らしき雰囲気は終わり、住宅街になりますが、その間に、クリーニング店が2軒、理髪店がなんと3軒あるのが驚きです。ちゃんとお客を分け合っているのでしょうね。
 そして、角の八百屋さん。すごいですねえ、道の上にまで野菜をぶちまけたように並べ、お店の人やお客さんが野菜を跨いで出入りしています。その上に立てかけられた黄色いパラソルがご愛嬌です。また、ドトール系列のコーヒー店「コロラド」がこういうところにあるのも異色ですが、そのすぐ隣に喫茶店の「志摩」が仲良く並んでいるのも微笑ましく見えます。
 建物はどれも古く、全てが昔のままという感じ。10年後、20年後にどうなっているか心配にもなりますが、特急スペーシアが行き交う踏切を背にしてタイムスリップしたような感覚を味わうことができ、予定外の発見で得をした気分にもなりました。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

そそられるアーチがある商店街入口
DSC02949.jpg

豪快に青果物を並べる八百屋さん
DSC02945.jpg
 | ホーム | 

[№68]鐘ヶ淵通り商店街平和会

■■■・・・駅前のメインストリートは渋さ満載の昭和博物館
歩いた日 H24.06.23 【墨田区】 

 東武線鐘ヶ淵駅前の踏切から南東側に続く直線道路の商店街で、この地区のメインストリートという感じですが、いやあ、この雰囲気は良いですねえ。二車線道路ですがそれほど幅は広くなく、向かい側の店どうしで声が届く程度の空間がまっすぐに続き、その両側の店舗はほとんどが昭和建築と言ってよい古いつくりです。足元がおぼつかないおじいさんがいると、お店の人たちが出てきて手をとって案内してあげているなど、下町人情が息づいている場面も見られました。
 ビル構えの蕎麦店などもありますが、大半はレトロムードいっぱいの建物です。お茶屋さんが2軒あるほか、八百屋という呼び方がふさわしい青果店、豆腐店などなど。店の看板もはげ落ちて名称がわからない店もチラホラありますが、それもお構いなしというおおらかさ。オーロールというパン屋さんの隣にはこれまたすばらしく懐かしい風情の日用品店、というより「よろずや」と呼びたくなるお店が、店先に箒を何本もぶら下げて慎ましく営業しています。その隣はこれまた古風な時計店です。
<駅側からみた商店街>
DSC02925.jpg

 商店街中程にあるスリーエスというホビーショップは、デンとした構えの模型店で存在感があり、ちょうど私と同年代と思われる中年男性が店から出てきました。子どもの頃のプラモデルでの遊びがお互い懐かしいですね。
 そして、やはり店名不明ですが墨田区商連ホームページのリストから「田中商店」と推察される精肉店でおやつのコロッケを買い求めます。注文を聞いてから揚げてくれるので、あつあつです。3つで310円也。待っている間にご近所さんが来て、「6時にから揚げ6つね」と“予約”していくところなど、良きコミュニティの見本のような光景です。
<懐かしい風情の建物が並ぶ>
DSC02933.jpg

 歩道がなく車の交通量がそこそこあるので安全性にはやや難がありますが、通り全体が昭和博物館のような風情はとても気に入りました。周辺に大型スーパーなどが少ない立地ですが、この良さをうまく引き継ぎながら地域の軸であり続けてほしいと思います。

・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

再び歩いた日 H29.09.30

 グーグルマップで墨田区の航空写真を見ていたら、この商店街の通りで道路の拡幅が進んでいるのが目に入り、以前訪れたのが5年前であることから、心配になってまた行ってみました。
 駅から向かってみると、看板建築などレトロな建物が並ぶ風景は特に大きく変わってはいないのですが、どことなく寂しさが増したような感もあり、5年前にコロッケを買った精肉店も確認できないまま通り抜けてしまいました。
<独特な構えの銘茶店>
DSC083992.jpg

 商店街アーチがある南東端ギリギリのところまで拡幅の工事が迫っており、この延長で工事が進むと、商店街の南西側の片面がすべて削りとられてしまうことになります。近代的なビルの商店群に生まれ変わるのかもしれませんが、この下町独特の風情が失われるのは残念です。やはり、見届けられてよかった、というところですね。
 周囲を少し散策しましたが、荒川の堤防に向かう途中に隅田稲荷神社があり、何かパワーをもらえそうな予感もして、参拝してきました。

<ギリギリまで道路拡幅が迫る商店街南東端部分>
DSC084072.jpg

 | ホーム | 

[№67]梅若商栄会

歩いた日 H24.06.23 【墨田区】 
 スカイツリーで話題を集める墨田区ですが、区北部ではそんな喧騒が無縁のような普通の下町の営みが続いています。スカイツリーラインという愛称もついた東武線の鐘ヶ淵駅は墨田区内で一番北の駅で、鐘ヶ淵の地名は、隅田川の曲線部(淵)にお寺の鐘が沈んだことに由来するとの説があるようです。かつてあったカネボウという会社は鐘ヶ淵紡績という名でこの地で創業したものですね。
 駅前に最近区が設置した案内板があり、9~10世紀につくられた官道である古代東海道がこの地を横断していたと説明されています。その地図によると、この梅若商栄会はまさにその古代東海道上に乗る位置にあるのです。千年以上も続く道での商売なんて、すごいじゃないですか。
 駅前の踏切から斜めに入る直線道ですが、その入口の位置になんと「百貨店」があります。「大鳥百貨店」で、「東京都選定」という表示も。広い間口に様々な日用品類が山積みにされ、大きめの雑貨店という様相ですね。これを右に見て商店街を進みます。ミドリガメやザリガニも売る「サムライ」というディスカウントショップのローマ字標記が「SUPPLY」だったり、その先にはそば茶屋「どっこい」があったり、結構笑わせてくれます。
 生鮮食品店はありませんが、街のお食事処と呼ぶに相応しい飲食店が何軒かあり、地域住民のコミュニケーションの場にもなっている感じで、一番西寄りにある「ファミリーレストランコスモス」の「人気バツグン!日替わりランチ」の赤い幟が微笑ましく見えました。モノトーン系商店街に彩りを沿えるフラワーショップ墨田園の向かいの鐘ヶ淵薬局はレンガ造り風の外観が好ましいです。
 というわけでたたずまいは良いのですが、中央付近の路地入口に車の誘導員が立ってひっきりなしに車が出入りしています。そんな車を避けながら歩かなければならないのですが、この路地奥にスーパーベルクス墨田店があり、車のアクセス路になってしまっているのがちょっと悔しい思いです。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★★☆

千年以上前からの道?の商店街
DSC02921.jpg

商店街入口にある「大鳥百貨店」
DSC02916.jpg
 | ホーム | 

[№66]田端銀座商店街

歩いた日 H24.06.17 【北区】 
 田端銀座を名乗っていますがここは田端駅からはやや遠く、むしろ駒込駅からの方が近いところです。それにしても昭和の香りの懐かしさいっぱいの商店街ですが、ただ古いだけでなく下町の生活に溶け込んだ元気とあたたかさを感じる商店街です。
 北は煎餅店の加賀屋から始まりますが、なかなか面白い発見が続きます。「繁栄ビル」と大書したビルの二階が「松の湯」という銭湯でその下の一階がファッション市場「Sanki」(洋品店)だったり、その並びに食パンをドーンと店先に積んだレトロ感漂う小さなパン屋さんがあったり、商店街中央に小規模スーパーの「トップ」や「Kato」がありながら青果店や魚屋など複数の生鮮食品店が集客を競っていたりします。魚屋さんだけでも3軒はあるでしょうか。
 南へ行くほど道幅が狭くなりますが、谷田川通りと斜めに交差してすぐのところにひしめくように青果店、鳥肉店、鮮魚店が集合しているのは、これぞ「ほのぼの市場空間」という感じです。花屋さんの前を通ると、ちょうど花を買い終えたお客さんに「また来てくださいねー」とあたたかい声がかけられていたり、下町の人情商店街そのものですね。
 そのほかにも、和菓子店、豆腐店、惣菜店、米店、おでん種の店、電器店、クリーニング店などが集積していて、日常生活に必要なものはほぼ揃うという印象です。一番南は和菓子の伊勢屋さんですが、その手前で真新しいつくりのサイクルショップが目につき、自転車修理の表示の奥で若い店主らしき方がパソコンに向き合っているのが妙に新鮮に見えました。
 全体に建物は古く、空き店舗もあって、将来が心配な部分もありますが、店主スタッフの顔ぶれに若さも感じられ、下町の庶民に支えられながらしぶとく栄え続けていきそうな気がします。目立ちにくい立地環境ではありますが、良い商店街を発見した気分でした。因みにこの商店街は立派なホームページも持っています。商店街内の南の端に近い「肉の彦坂」でコロッケを3つほど買って、この日のおやつにしました。商店街が終わるとそこからはさらに狭い道となって住宅地内を不忍通りに抜けられます。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★★★
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★★☆☆☆

銭湯やらファッション市場やら・・・
DSC02882.jpg

青果、鳥肉、魚店の集積
DSC02896.jpg
 | ホーム | 

[№65]アザレア通り商店会

歩いた日 H24.06.17 【豊島区】 
 以前、山手線の車窓から「アザレア通り」のアーチを見つけ、どんな商店街かと興味を持っていました。ここも通り自体が区界で、東面は北区なのですが、商店街は豊島区商連に属しています。
 JR駒込駅東口改札から北が「さつき通り」を名乗る駒込銀座、逆の南方向がこのアザレア通りですが、アザレアも西洋ツツジですね。駒込駅は線路の掘割のツツジが有名なので、それに因む命名でしょう。以前は駒込東銀座を名乗っていたそうですが、今はアザレア通りが商店会名です。
 アーチをくぐって進むと、飲食店系が多い街並みが続きます。駅近くで平日の夜はまた違った雰囲気でしょうが、日曜の昼間なので居酒屋など開いているところは少なく、人通りはあるもののやや寂しい印象です。マンションなどビル化している建物が目立ち、その一階が飲食店というパターンが多いようです。コンビニやドラッグストアも混じりますが、生鮮食品店は見当たらず、この点は駒込銀座と共通ですが、雰囲気はかなり異なります。
 商店街の総延長は300mほどですが、南に進むほど少しずつ人通りが少なくなり、静かな信号交差点のところで商店街が終わります。ゆっくり歩きましたが、夜の飲食街を昼に歩いているという何か空虚な感じが最後まで続き、インパクトのある店が見つからなかったのは、私の目が節穴だったからでしょうか。街路灯に下がるピンクのフラッグは清潔感あって良いのですが。
 商店街の南端交差点角のインド料理店の店頭には、なぜか水槽に大きな鯉が何匹も泳いでいます。ランチタイムも過ぎた時間で、お店の方が出てきて水槽の脇に座り込んでいました。やはり事前の期待の割には目立った特徴を見出せない商店街という感想ですが、来た時間帯や曜日が悪かったかな。
 この交差点から先は普通の住宅地になりますが、左方向を見ると、田端銀座商店街が間近に見えます。性格の異なる商店街がこのように近接しているのも面白いですね。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

駅側の商店街入口
DSC02863.jpg

特徴が見出しにくい日曜の午後の商店街
DSC02873.jpg

再び歩いた日 H29.04.04 【豊島区】 
 六義園のしだれ桜がライトアップされ、見頃ということで、夜の駒込駅から六義園に向かう本郷通りの歩道上は大賑わいです。しかし、そんな喧騒はこのアザレア通りまでは及びません。ほぼ5年ぶりにやってきました。
 やはり夜型の商店街ですね。昼とはちがって華やいで見えます。でもどぎつさは感じません。今回こちらへ来たお目当ては、ネット上で評判が良い「魚がし寿司」です。駅側の商店街入口から間もないところで容易に見つかりました。店頭には巨大な「握り」のサンプルが鎮座しています。こんな大きさだと一貫でも食べきれないでしょう。
 入店すると、寿司店にありがちな気取ったところは何もなく、とても親しみやすい感じです。地元の常連客も多いようで、席が空いてもまたすぐ埋まるという状況。握りの盛り合わせは、「特上」が1000円、「特製」が1300円と、コストパフォーマンスは最高です。美味しくて良い店を見つけました。つつじの季節にまた来てみたいですね。

「魚がし寿司」があるあたりの夜の情景
KIMG0130.jpg

 | ホーム | 

[№64]駒込銀座商店街(さつき通り)

歩いた日 H24.06.17 【豊島区】 
 全国に銀座を名乗る商店街は数多くありますが、ここは小さいながら密度濃くまとまった印象の商店街です。「駒込さつき通り」の愛称でアピールしているようで、150mほどの狭い道の両側に商店・飲食店等が軒を連ねます。この通りは豊島区と北区の境界に当たり、片側は北区なのですが、商店街は豊島区商連に所属しているようです。
 山手線駒込駅を東口に降りればこの商店街がすぐですが、敢えて反対側の北口に出て本郷通りを少し歩き、有名な霜降銀座商店街の入口を眺めつつ右に折れて、北側から駒込銀座に入りました。商店街入口の「KOMAGOME GINZA」のアーチの下に「さつき通り」の横断幕が。駒込駅はツツジで有名なはずですが、サツキだったのかな。まあサツキもツツジの一種ですね。商店街では5月にさつき祭も行われるようです。
 駅近くのため飲食店が多い印象で、「ラーメン」「もつ煮」などの看板や提灯などが並びます。八百屋や魚屋などの生鮮食品店は見当たりませんが、全体にとても庶民的な雰囲気で満たされています。商店街の中程で元気な若い呼び声が響くのは「大分県中津市」の幟を掲げるからあげ専門店「吉吾」で、お客さんが順番待ちをしていました。アンテナ店的な役割もあるのでしょうか。このように個店や商店街が特定の地方とつながってその窓口となるというのは、ひとつの行き方だと思うので、興味深くながめていました。
 その向かいにある百円ショップ「キャンドゥ」もすっぽりと庶民的商店街に溶け込んだ感じですが、駅側入口近くにある「世界の食品 Carnival」の青い看板を掲げる店にもそそられます。世界のワインや紅茶などが売り物の輸入食材店のようですが、何か怪しげな風情が逆に興味を引きますね。駅側入口角で閉店セール中のお店では店先の道路上に女性の下着姿のマネキンがドカンと置かれたりして、そんなちょっと猥雑な雰囲気がまた楽しい、という商店街です。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

大分中津のからあげ店「吉吾」など
DSC02856.jpg

「世界の食品 Carnival」など
DSC02859.jpg
 | ホーム | 

[№63]柳会(山王ハーモニーAVE)/新柳会商店街(山王ココ商店街)

歩いた日 H24.06.16 【太田区】 
 大森駅から南に続く池上通りの西側歩道に面する片面の商店街です。駅寄りが柳会、その南に新柳会が続きます。かつて街路樹が柳だったことからの名称とのことですが、今はアーケード街で、それぞれ「山王HARMONY Ave」、「山王COCO商店街」を表示しています。
 通りの反対側はやはり立派なアーケードの大森柳本通り商店街(ウィロード山王)ですが、組織が別でそれぞれ独自の道を歩んでいるという感じです。池上通りというひとつの通り上で商店街組織が細分化されてわかりにくいですが、そうなった歴史的経緯があるのでしょう。
 山王のお屋敷町に続く闇坂(くらやみざか)を右に見た先から「山王HARMONY Ave」が始まります。この「柳会」区間は土曜日のせいかシャッターを降ろした店も目立ち、生鮮品店が見当たらないこともあってやや寂しいですが、お茶屋さんなどががんばっている様子でした。
 「山王COCO商店街」(新柳会)区間では、中程に「やお源」という昔ながらの風情の青果店があって、向かい側のスーパー「カドヤ」などとは異なる客層をつかんでいるようです。そのほか、アジアンフーズ「メッタ」や韓国雑貨「シンデレラ」など国際色も放っています。一方で、平林酒店隣の「ひらそば」の暖簾には誘われますし、チェーン店ではありますが「やなか珈琲店」からは良い香りが漂っています。両商店街の中間付近にある「葡萄屋」は様々な鳥料理を提供する人気店だそうで、さすがに立派な構えです。
 「山王COCO商店街」はホームページを開設しており、大学の都市計画の専門家チームなどと組んだ「山王プロジェクト研究会」なる組織で様々な事業やイベントを行ってきたことが紹介されています。「COCO」の名はこのプロジェクトに関係するのでしょうか。消費者の希望を聞いてフラッグにして吊るすなどの企画も行われたようです。なかなか意欲的ですが、隣接の商店街と共同歩調で取り組めると良いですね。あるいは既に何か一体的取り組みがされているのかな。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

山王COCO商店街(新柳会)
DSC02840.jpg

山王HARMONY Ave(柳会)
DSC02846.jpg
 | ホーム | 

[№62]山王三丁目商店街(山王三番街)

歩いた日 H24.06.16 【太田区】 
 大森駅から池上通りを南へ、左側歩道の大森柳本通り商店街(ウィロード山王)の先に山王三番街のアーケードが、環七の春日橋陸橋の交差点まで続きます。このアーケードは十数年前に改築されたようで、採光もあってしっかりとしたつくりです。この商店街も駅方向から来ると最初は左側のみ(反対側は別組織)ですが、途中から両側になります。
 この商店街内で圧倒的な存在感を示しているのが「ダイシン百貨店」です。昭和39年からこの地に根を下ろして営業している庶民の味方のなんでも百貨店で、昭和の香りいっぱいの雰囲気でしたがさすがに建て替えを行っており、今は半分のプレオープン、この夏にグランドオープンとなるそうです。でもきっとコンセプトは変えないのでしょう。駅から離れた立地ながら近隣だけでなく遠方からも多くのファンを惹きつけているとのことです。
 商店街は、さすがに春日橋陸橋まで近づくとぐっとローカル色を増しますが、そこがまた味のあるところで、自転車店の「ナカネサイクル」は店先いっぱいに手書きの値札をつけた自転車を並べていますし、大森山王病院の隣の不動産店は通りの反対側から見ると昔の洋館風の可愛い三角屋根の建物です。その向かい側では、旗やのれんも扱う「中村提灯店」が異彩を放っていますし、「陶芸教室」の表示を掲げる「ユカリ(縁)」も店先に椅子が置かれてほっとする雰囲気です。
 商店街から西に分かれる小道の入口には、「新井宿義民六人衆霊地参道」と書かれた大きな灯篭柱があり、その奥には善慶寺が見えます。疲弊した農民が税の減免を直訴しようとして処刑されたそうで、その6人の墓があるそうです。
 駅から少し離れるだけで、そんなローカル色が濃厚な商店街です。コンビニやミニスーパーの「まいばすけっと」もありますが、どことなくそのローカルな雰囲気に溶け込んでいる様子です。そういえば、商店街入口付近で、左右と背後がビル建て替えらしく更地化した中で、ひとり「益子焼」の手書き表示を掲げて頑張っている店も良い風情ですが、今後どうなるのでしょうか。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

異彩を放つ「中村屋提灯店」
DSC02835.jpg

庶民の味方「ダイシン百貨店」
DSC02838.jpg
 | ホーム | 

[№61]大森柳本通り商店街(ウィロード山王)

歩いた日 H24.06.16 【太田区】 
 梅雨時はやはりアーケード付き商店街がありがたいですね。JR大森駅山側の山王口から池上通りを南へ、環七との春日橋陸橋交差点までアーケード商店街が続いていることを思い出したので、傘を片手に出かけました。大田区商店街連合会のホームページではこの区間に複数の商店街組織があるようなのですが、地図がないので区分がわかりません。
 池上通りが線路から離れるところからアーケードが始まります。左側歩道のアーケード入口には「ウィロード山王」の表示が。これが大森柳本通り商店街で、以前は「名店街」を愛称としていたものが、近年のアーケード改築で愛称を変えたようです。が、道の反対側の歩道上のアーケードには「山王HARMONY.Ave」という別の名称表示があり、ここは道の両側で別の商店街組織なのですね。
 左側の「ウィロード山王」を進むと、立派なアーケードの下に店舗が並んでおり、商連ホームページでは45店舗あることになっていますが、新旧の業態が入り乱れた感じです。中華料理店の隣に洒落たブティックがあったり、フランス国旗を掲げたオシャレな「山王カフェ」があったりします。ただ、生鮮品店らしき個店は見当たらず、その需要は、山王三丁目バス停前のスーパー「カドヤ」が一手に引き受けている様子です。カドヤは不動産業も手がける地元の有力企業で、「山王マダム御用達の高級スーパー」としてかつて「アド街ック天国」にも紹介されたことがあります。
 インターネットでこの商店街を検索すると、商店街自体のホームページはみつかりませんが、この5月まで行われていた「石巻マルシェ」という東日本大震災復興支援事業の記事が多くヒットします。被災地石巻のアンテナショップ的な事業だったようですが、そうしたことに取り組める組織力があることがうれしいですね。この時期のアーケード改築も個店の元気とその組織力の賜物ということでしょう。駅から適度に近く、山王の住宅地を商圏として消費需要に応えていることが伺えます。アーケードが一旦途切れた先に、山王三番街のアーケードが続きます。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

真新しいアーケード下の商店街
DSC02813.jpg

池上通り反対側からみたアーケード
DSC02849.jpg
 | ホーム | 

[№60]神田ふれあい通り商店会

歩いた日 H24.06.13 【千代田区】 
 平日の都内移動の途中、少し遅めの昼食をとろうと神田駅に降りました。神田駅周辺は商店や飲食店が密集し、特に飲食には事欠きませんが、敢えてB級度を求めて線路の東側を北へ駅からやや離れた方向に向かいます。神田ふれあい通りは、神田平成通りから北に、線路の東に貼りつくように靖国通りを超えて神田川手前の柳原通りまでの区間ですが、上を見上げると大工事の真っ最中です。
 JRが、東北・常磐線を東海道線に直通させる「東北縦貫線」を東北・上越新幹線の真上に重ねる形で建設しているもので、二段高架の巨大な壁ができつつあります。この高架下も店舗として使われているので、道路の左右に店舗が続く商店街となっていますが、高架下を生かしたまま上に高架を重ねる技術はすごいですね。
 この商店街より南側の神田駅東口に接する「神田一番街」も街路灯に「ふれあい通り」の表示がありますが、これは別組織のようです。本商店街も神田駅寄りの区間はこの一番街の延長で、サラリーマンの胃袋を満たす飲食店が多いですが、北へ進むとその密度が減ってきます。高架下側にあるカレーの「日乃屋」さんで「名代上メンチカレー」をいただきました。湯島に本店があるそうで、揚げたてのメンチがとても美味しかったです。
 お店を出て少し進むと右側のビルの傍らにかわいいお社があります。鳥居も由緒書きもありませんが、歴史ある下町神田の真っ只中ですから長く地域を見守ってきたことでしょう。この商店街は、神田鍛冶町、神田東松下町、神田須田町の町内にまたがっており、江戸の昔は職人町だったところですね。
 靖国通りを横切り、柳原通りにぶつかるまでカラー舗装が続きますが、その先の神田川に、通り名の由来ともいわれる「神田ふれあい橋」という人道橋が架かります。この橋は、東北・上越新幹線建設時の工事用の橋を地元要望により撤去せずに開放したものだそうで、これを渡ると秋葉原なので便利に使われているようです。靖国通りに戻ると都営新宿線の岩本町駅がすぐ近くです。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

上空で大工事が続く商店街
DSC02803.jpg

小さな社が街を見守る
DSC02807.jpg
 | ホーム | 

[№59]平井親和会商店街

■■■・・・個性的な店たちが目を惹きつける「ふれあいロード」
歩いた日 H24.06.10 【江戸川区】 

 平井駅は総武線の中でも目立ちにくい駅かもしれません。平井・西小松川地区は、東側に巨大な人工河川である荒川放水路、西に蛇行する旧中川がある島状のエリアで、ここが江戸川区だと言ってもピンと来ない人も多いのではないでしょうか。
 しかし、駅南側に伸びるこの商店街はかなりの賑わいです。この通りは、かつては駅への唯一のアクセス道路で、狭い道に人と車が混在していましたが、十数年前に並行する都市計画道路の整備により自動車交通が分離され、カラー舗装、電線類地中化などによる安全・快適な歩行者空間に再生しました。「平井駅通りふれあい道路」として国土交通省による平成10年度の「手づくり郷土賞」を受賞しており、その記念碑が商店街入口にあります。
<商店街の南端より駅方向を見る>
DSC02786.jpg

 駅に近い部分は各地共通の携帯ショップやドラッグストア、コンビニなどが並びますが、南に進むにつれて個性的な個店が現れてきます。「豆大福」の表示を掲げる和菓子の「林家」、うなぎの「日光や」、「カナリヤ」という名のふとん店など、思わず足どりが緩む風情の店が多く、都市計画道路と交差する商店街南端では庶民的な構えの青果店がお客を呼び込んでいます。商店街中程の少し奥にあるスーパー「コモディイイダ」ともうまく共存し、平井・西小松川地区の中心商店街として機能している様子です。
 駅に近い部分では歩道上に停められた自転車の多さに驚かされますが、同じ向きに比較的整然と並べられ、できるだけ歩行者の邪魔にならないようにするルールができているようです。自転車対策に悩む商店街は多いですが、この光景はひとつの参考になりそうです。
<和菓子の「林家」前の自転車の行列>
DSC02782.jpg

 それにしても、商店街名の表示がどこにも見当たらず、ずいぶん控えめな姿勢だなと思っていたら、ひとつだけ見つけました。街路灯の柱に貼られた「ふれあいロードの街路灯はLED電球を使用しています」の文字の下に小さく「平井親和会商店街」の表示が。商店街の正式名よりも「ふれあいロード」で親しまれているようです。

・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

再び歩いた日 H29.11.04

 前回のレポートから5年経ちましたが、ここより南の3商店街の散策に際して久しぶりにここを通り抜けました。前回レポートで、スーパーの「コモディ・イイダ」のことを書きましたが、もうひとつ、この商店街の核的存在となっているスーパーが「中村屋」です。看板に「平井市場」の文字がつき、「中村屋総本店」を名乗ります。間口はそれほど広くないものの地元住民の気さくな日常の買い物の場として賑わっています。こういう元気な地場スーパーの存在は地域の貴重な財産です。
<「中村屋総本店」などがあるあたり>
DSC086202.jpg

 駅寄りにある「THE100STORES」は百円ショップなのですが、消費税8%の時代に全品103円と謳っているのがうれしいですね。一方、和菓子の「林家」は、「店主の健康問題により閉店」という貼り紙でシャッターが閉ざされているのが残念です。
 南へ進むと、前回はあまり注目しませんでしたが、見事ともいうべき看板建築の並びも見られます。連休中の土曜日ですが、そこそこの人出で賑わっている商店街なのでした。

<見事な看板建築の並び>
DSC086232.jpg

 | ホーム | 

[№58]柳町仲通り商店会

歩いた日 H24.06.09 【文京区】 
 雨の中を、「こんにゃくえんま」のエンマ商盛会のアーケードを北の端まで歩いて引き返そうとしたところ、「柳町仲通り」のアーチが目に入りました。「おっ、ここにも商店街が」と思わず足を踏み入れると、千川通りから白山通りまでの100mにも満たないこじんまりとした商店街です。
 全面カラータイルの道路の両側は中高層のビルですが、その一階部分が商店街を形成しています。入るとすぐ左側には明るい雰囲気で焼鳥を販売する「鳥熊」、そしてその先の右側には野菜類を店先いっぱいに広げた「スターフルーツ」という青果店。どちらも客足が絶えません。仏壇店が異彩を放ち、その隣のクリーニング店の間のビル内通路を覗くとそこにも寿司店などがありますが、決して怪しい雰囲気ではありません。
 白山通り側の出口角には「鯛助」という大きな看板を掲げた鮮魚店がドーンと構えます。小さい商店街ながらも野菜、魚、鶏肉と揃っていることが頼もしく、地域の台所の役割を果たしているということでしょう。「鯛助」の向かいの三井住友銀行の建物脇に、何とも微笑ましく懐かしい子ども向けの乗り物遊具があり、雨天では遊ぶ子どもの姿もないですが、ビルの谷間ながらもホッとする景色といえます。
 すぐ近くにグルメシティやクイーンズ伊勢丹、オリンピックといったスーパーもあり、駅からもやや離れ、苦しい立地にも見えますが、全体に明るい空気に包まれて程よく棲み分けができていると感じます。千川通りを挟んで西側には小石川すずらん通り商店街が続きますが、あとで地図をみるとこの界隈は伝通院にも近いのですね。今の地名は小石川一丁目ですが、すぐ北には柳町小学校があり、商店街名も旧地名に由来するのでしょう。歴史や文化の個性を近代的な街並みの中でももっと伝えていけないものかとも思います。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

柳町仲通り商店街全景(千川通り側から)
DSC02763.jpg

懐かしい乗り物遊具も
DSC02766.jpg
 | ホーム | 

[№57]エンマ商盛会

■■■・・・こんにゃくえんま様の門前商店街も近代化の波に押されて・・・
歩いた日 H24.06.09 【文京区】 

 雨の土曜日、アーケードのある商店街を求めてここにたどり着きました。まず「エンマ」という名前が興味深いです。都営地下鉄三田線の春日駅A5出口を出るとすぐにこの商店街のアーケードが現れます。道は100mも行かないうちに「こんにゃくえんま前」の信号交差点に突き当たり、正面にこんにゃくえんまの源覚寺を見て右側の千川通り上に商店街が続きます。L字状の商店街ですがアーケードがない部分もあり、やはりかなり雨に濡れました。
 でも商店街の雰囲気は良いですね。「勉強の店」の看板を掲げる青果店やご主人が店先で通りを睨むように立っている焼鳥店、そして交差点の横断歩道正面には歴史のオーラを放つ「大亜堂書店」。近代的なビルに挟まれて信念を貫いている構えです。千川通りの小石川二丁目バス停前付近には、「昭和鮨」(すし店)、「和菓子青林堂」、「小石川藪」(そば店)、「柳町青果」と並び、懐かしい空気の一角をつくっています。高層マンションに建て替わっている部分も多いですが、その一階部分の店舗が周囲とあまり違和感なく見えるのも好感です。
 源覚寺は寛永年間の創建というから400年近い歴史ですね。阿弥陀三尊が御本尊ですが、参道正面の閻魔堂におわします閻魔大王(こんにゃくえんま)の存在感が圧倒的なようです。お賽銭をあげて扉の隙間からそっと覗くと、片目が黄色い閻魔様が睨みをきかせています。鎌倉時代の作だそうで、眼病を患った信心深い老婆に片目を与えて快癒させ、その老婆は感謝の印に自分の好物のこんにゃくを断って供え続けたという言い伝えから「こんにゃくえんま」と呼ばれているそうで、度重なる江戸の大火や戦災も免れてきたとのこと、商店街はこのえんま様と共にある門前町なのです。
 閻魔堂の脇には、毘沙門天と、塩だらけになった塩地蔵尊もまつられています。この日のおやつに肉の「彦坂」でコロッケを買いましたが、山手線の内側にこのようなB級好感度の高い商店街があることはうれしい発見でした。

  <懐かしい雰囲気の店の並び>
DSC02761.jpg

  <信念を貫く構えの古書店>
DSC02754.jpg

・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

●再び歩いた日 R01.07.06
 ここを訪れたのは約7年ぶりということになります。こんにゃくえんま様は変わらずにおわしますが、商店街はだいぶ変質したという印象です。えんま様(源覚寺)正面の、千川通りと白山通りをつなぐ部分はアーケードが外され、再開発ビル建設のようで工事中です。わずかに千川通り側角の不動産店や洋菓子店が入る看板建築が残されていますが、背後には高層の建築物が迫ります。
 大亜堂書店のレトロな建物は健在で、そこから北の千川通り西面のアーケードも残りますが、大半が高層マンションの1階部分が店舗というスタイルで、アジア系飲食店が入居するなど店舗構成も変わってきている感じです。街の風景もわずか7年でずいぶん変わってしまうものだと嘆きつつ、その先の「小石川すずらん通り商店会」の部分に足を進めたのでした。
 なお、2週間後の7月20、21日には、伝通院朝顔市と同時開催のほおずき市が開かれるだそうな。えんま様の眼力で活気を維持できると良いですね。

  <開発の波の狭間で生き残る看板建築>
DSC02407a.jpg

  <千川通り沿いのアーケード街>
DSC02409a.jpg



 | ホーム | 

[№56]平和島駅商店会

歩いた日 H24.06.06 【大田区】 
 京急の平和島駅近くでは、海側の旧東海道上に続くミハラ通りが有名ですが、今回は駅からすぐ山側のこの商店街に、都内移動中の昼休み時間に立ち寄りました。城南地区の京急の駅としては、エアポート急行も停まる比較的大きな駅ですが、この商店街は道幅も狭く、こじんまりした感じです。
 大森北地区の住宅地を背後に抱える立地ですが、日常の生活需要は駅の脇の京急ストアで間に合ってしまうのでしょうか、生鮮品類のお店はあまりありません。むしろ、飲食店が多い印象です。平和島競艇場や天然温泉平和島というスパ施設などが近いこともあって、特に駅近くには立ち飲みの居酒屋などが多く、競艇帰りのおじさんたちが管を巻くには格好の場ともいえそうです。
 駅を背にした直線上の道と、それと交差する道の十字状の構成ですが、閉まっている店も多く、店に立ち寄るお客もまばらです。マンションの一階が飲食店というところもチラホラありますが、全体に店舗は古い建物が多いようです。道が狭いですが駐車場と化している区画もあります。西側のはずれ近くには、古い構えの「BOUTIQUE」の隣に「PHILIPPINE IZAKAYA」なんていう看板の店がさりげなくあったりします。夜はまた違った表情の街になるのでしょうが、昼はどこか散漫な感じの街です。急行停車駅の優位性をもっと活かせないものでしょうか。商店街の立派なホームページもあるのですが。
 途中から北に進むと、甘酒稲荷神社があります。咳の神として霊験があるそうで、平癒後に甘酒を奉納していたことからその名になったとか。この神社の少し先、自動販売機だけが寂しく置かれた空き店舗の前で商店街は終わります。
 駅に戻ると、上りホームの列車到着を知らせるメロディが「いい湯だな」でした。やはりレジャーのまちのイメージが強いのかな。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

駅前から続く商店街
DSC02734.jpg

「BOUTIQUE」と「PHILIPPINE IZAKAYA」
DSC02745.jpg
 | ホーム | 

[№55]砂町仙気稲荷商店会

歩いた日 H24.06.02 【江東区】 
 元八幡通りの西に、仙気稲荷商店街が続きます。道幅もそのままに、元八幡通りと合わせて約1㎞にわたり商店街が続いていることになります。街路灯の表示は「仙気いなり通り会」です。
 仙気とは、男の下腹痛の病で、かつてこの地にあった砂村稲荷神社がこの病に霊験あるということで、仙気稲荷として大いに栄えたそうな。この神社は空襲で消失し、昭和42年に千葉県習志野市に移転したそうで、その時にここに稲荷小祠が建てられたということなので、今あるのは「砂村仙気稲荷跡」ということになります。
 「仙気の虫」という落語では、男の病のはずの虫が女性の体内に入ってしまって・・・となるそうですが、あいにく私はまだ聞いたことがありません。とにかくこの「仙気稲荷跡」が、商店街の西側、明治通りとの交差点近くの裏道にあります。マンションに囲まれたような祠の前でお狐様が鋭い目をして睨んでいます。
 商店街は延長200mほどで、元八幡通りと同様の雰囲気ですが、自転車での通り抜けが多いように感じました。狭い2車線のバス通りですが自動車交通量は少ないため、自転車には走りやすいのでしょう。
 食料品販売店が少ないため活気は乏しいですが、「いなりや」という良い構えの蕎麦店や、お寿司屋さん、どっしりした構えの米店などがあり、また、「荒物雑貨日用品」の看板を掲げる「寿商店」が何とも言えない風情を見せていました。「荒物」という言葉も最近は聞かなくなりましたね。文字を見るだけでも懐かしいです。ここも全体にゆったりとした空気を感じさせる商店街です。この程度の道幅だと両側を自由に行き来でき、一体感を持ちやすくて良いですね。
 この商店街内にはもうひとつ、延命子育地蔵尊もあります。同じく江戸時代からの由緒を持ち、幼児のはやり病に霊験あらたかとの説明書きもありますが、つつましくひっそりと佇んでいらっしゃいました。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

仙気いなり通りの「荒物雑貨日用品」店
DSC02721.jpg

砂村仙気稲荷跡の祠
DSC02724.jpg
 | ホーム | 

[№54]元八幡通り商栄会

■■■・・・大型店の脅威の下でも八幡宮に守られてマイペースの商店街
歩いた日 H24.06.02 【江東区】 

 江東区の南砂、北砂、東砂など「砂町」と呼ばれる一帯は、もともと湿地帯だったところを江戸前期に砂村新左衛門が新田開発をして砂村新田となったところで、砂村が砂町になったわけですが、その開発の際に村の鎮守として八幡社が勧請されました。亀戸と東陽町を結ぶ都営バス「亀21」に元八幡というバス停があり、その近くの富賀岡八幡宮がそれで、その後寛永年間に八幡像が深川の富岡八幡宮に移され、それ以降ここを「元八幡」と呼ぶようになったそうです。
 この周辺はかつては江戸名所図絵にも描かれるほどの、桜や松などの景勝地だったとのことですが、今の元八幡は境内もさほど広くなく、静かに地域を見守っています。本殿裏には江戸庶民の富士信仰の名残である富士塚もあります。
<元八幡(富賀岡八幡宮)>
DSC02689.jpg

 商店街は、ここから西方向にほぼ直線で続いています。見事とも言える街路灯の行列の下に、豆腐店、日用品店、鮮魚店、洋品店など懐かしいたたずまいの店が見られますが、人通りは多くありません。商店街中程のすぐ北には、イオンやDoitなどが集まる「トピレックプラザ」という大規模ショッピングセンターがそそり立ち、南方向には東西線南砂町駅を挟んでやはり大型の「SUNAMO」が近年ドカーンとオープンし、挟み打ちにされた形です。
 トピレックプラザに向かう南北方向の人の流れが商店街を横切る形で、東西の商店街内への浸透はあまりないようです。空き店舗も目立ちますが、ところがどっこい、全体的な空気としてあまり悲観的なものは感じないのが不思議です。店を覗くと高齢の店主が店番というところが多いのですが、それぞれマイペースという感じで、我が道を歩んでいるように見えます。
<何となくぬくもりを感じる元八幡通り>
DSC02713.jpg

 時代を感じさせる店構えが多い中に突然フランス料理店が現れたり、「ファミリースナック」なんていう看板の店があったりもします。歩道もない狭い二車線道路を大型の都営バスが走り抜けますが、交通量は少なめで、地域の生活軸としての機能は失われていないように感じます。各店舗の将来が心配ですが、このほっとするような雰囲気はずっと続いてほしいと思います。

・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

再び歩いた日 H29.09.18

 亀戸から東陽町行きの都営バス「亀21」は、広い幹線道路の丸八通り(環状4号)や清洲橋通りを走った後、袖ヶ浦バス停を出るとぐいっとこの狭い元八幡通りに入っていきます。入ってすぐのバス停が「元八幡」。ここから西に続く元八幡通りの商店街を前回訪れたのはもう5年以上前ですが、立派な街路灯の行列は変わっていません。
 まずは「元八幡」こと富賀岡八幡宮にごあいさつ。富士塚がある裏の浅間神社も含めて佇まいは変わっていません。そして、商店街も、祝日で閉まっている店が多いものの、その静かながらマイペースで現役を保っている風情の雰囲気は変わっていないように見えます。
 北にそびえる「トピレックプラザ」への南北の人の流れがこの商店街を無視するように横切っていくのも変わらずですが、この700mほどに及ぶ商店街は、八幡様のお力に守られて健在なのでした。日の出寿司の堂々たる三階建ての姿にも安堵です。南にある南砂三丁目公園の野球場では少年野球の声援が響き、それを横目に見ながら南砂町駅へと向かいました。

<静かにマイペースの時を刻む商店街>
DSC083872.jpg
 | ホーム | 

[№53]八丁堀鈴らん会

歩いた日 H24.05.30 【中央区】 
 中央区は、銀座や日本橋といった全国区型、都心型の超A級商店街が目立ち、B級と言える商店街をみつけるのに苦労しますが、銀座からほど近い八丁堀でこの商店街をみつけました。地下鉄八丁堀駅がある新大橋通りの西側に並行し、八丁堀一~三丁目にかけて「鈴らん通り」があります。
 このあたりは、ビルが林立する都心ビジネス街にあってなお古き良き風情の名残が感じられるエリアで、車の往来が激しい広幅員の八重洲通りからこの通りに一歩入ってまず目に入ったのが、日枝神社例大祭・山王祭の文字です。江戸町人の心意気を感じますね。八重洲通りから二丁目側の入口角のビルも、どういう会社か不明ですがレンガ造り風の良い味を出しています。
 「鈴らん通り」と記された街路灯の下の歩道を歩くと、ビル建設中の一角もありますが、その一方で、バブル時代を耐え抜いたという風情の古風な建物も目につきます。「中華餃子」の暖簾を掲げた木製ガラス戸の店などは昭和の香りがプンプンです。鍛冶橋通り側の入口近くには、中央区教育委員会による「八丁堀の与力・同心組屋敷跡」の表示板があります。粋な庶民の味方として「八丁堀の旦那」たちが集まっていたところという説明がありますが、このような歴史は街並みが新しくなっても伝え残していくことが、街の個性づくりの上からも重要でしょう。ここに限らず江戸の歴史文化の街なかへの表現はもっとあって良いと思います。
 「八丁堀青柳」、「伊勢屋」というどちらも老舗らしい和菓子店が共存しているのも良いですね。ビジネスマン向けのランチを提供する飲食店も多いですが、それらも若者受けする現代風ではなく落ち着いた感じの店が多いように見えました。
 中央区は夜間人口が少ない区ですが近年は増加しており、働く人も含めて食品類等の購買需要は多いはずで、最近はミニスーパー等も増えています。この商店街直近の八重洲通りにも「マルエツプチ」があります。都心区の商店街も、日常の生活需要にどう応えていくか、その工夫しだいで商店街の展望も違ってくるのではないかとも思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ☆☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

昭和の香りの建物も残る街並み
DSC02683.jpg

和菓子の「伊勢屋」など
DSC02681.jpg
 | ホーム |