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ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

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ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

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皆さまのご感想や情報など、お便りをお待ちします。

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[№799]伝通院前通り三盛会

■■■・・・徳川家菩提寺の前でも駅から離れ門前商店街らしさも乏しく
歩いた日 R01.07.06 【文京区】 

 千川通り方面から善光寺坂を上って、伝通院の山門の前までやってきました。伝通院は、正式には「無量山 傳通院 寿経寺」で、良く知られるように徳川将軍家の菩提寺です。開山は応永22(1415)年ですが、慶長7(1602)年に逝去した徳川家康の生母、於大の方の菩提寺とされたことからその法名をとって「傳通院」と呼ばれるようになったとのことで、境内墓地には於大の方をはじめ、二代将軍秀忠の娘で豊臣秀頼に嫁した千姫など、徳川家ゆかりの女性等の立派な墓が多くあります。
  <徳川将軍家の菩提寺「伝通院」>
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 浄土宗の関東18檀林のひとつで、常に1000人の学僧が修行していたとも言われますが、徳川幕府の庇護が失われた明治以降は規模も縮小したようで、前記事で見た善光寺もここから独立した別院のひとつとのことです。
  <門前の参道部分(左角に「大黒屋」>
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 立派な本堂を拝み、墓地を一巡した後、平成24年に再建されたという山門から再び外に出ましたが、春日通りへ続く山門前の道沿いはあまり門前町らしい風情はありません。「伝通院前通り三盛会」という商店街は、春日通りの伝通院前交差点を中心に、春日通り沿いの前後の信号の間、及び交差する道路の一部で構成されていることが、独特の街路灯の並びの範囲でわかります。
  <伝通院前交差点から南を見る(生花の「花伴」など)>
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 ただ、地下鉄等の駅からやや離れていることもあってか、商業の密度は高くありません。交差点の角にレストランの「大黒屋」や生花店「花伴」があることが、唯一門前商店街らしいところです。おっと、もうひとつありました。マンションビルの一階に収まっていますが、稲荷蕎麦「萬盛」です。
 前記事の澤蔵司稲荷の建立の由来となった僧「澤蔵司(たくぞうす)」が伝通院で修行中よく通って食したのが「萬盛」で、以後長きにわたって同稲荷社に蕎麦の奉納が続けられたとのことです。そうだとすれば江戸初期からの歴史を持つ店ということになります。覗いてみましたが満席に近いようだったのでパスしましたが、由緒ある蕎麦を食べなかったことが悔やまれます。
  <稲荷蕎麦「萬盛」などの並び>
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 交差点近くでは富坂警察署が目を光らせており、あまりうろうろしていると怪しまれるので、街路樹が美しい歩道を東方向に歩きましたが、春日通りは尾根道で、ここが尾根の先端部分なので坂(富坂)を下って後楽園・春日駅、という位置関係です。
  <春日通り東寄りの部分>
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・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

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[№798]小石川すずらん通り商店会

■■■・・・風情が失われつつある小さな商店街の先は、歴史散歩の坂道
歩いた日 R01.07.06 【文京区】 

 こんにゃくえんま様の前から千川通り沿いの「えんま商盛会」区間を北上すると、都営バス小石川二丁目停留所先の右には以前雨の中を訪れた「柳町仲通り商店会」がありますが、左への道には別の街路灯の並びが見えます。これが「小石川すずらん通り商店会」です。以前は見落としていたので、改めて足を踏み入れてみます。
  <千川通り側から商店街を見る>
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 100mほどの東西の区間をメインとする小さな商店街で、千川通り側入口の右側はダイエー小石川店のはずなのですが、こちらの面は路面店の並びとなっています。小綺麗な並木が整備されていますが、その対面は普通のビル一階の商店群という感じ。インド・ネパール料理の「TOKYO GUYS」という店が刺激的な感じですが、そこから先はまた高層マンションの下部に店舗という形となり、どうも商店街らしさが乏しい状況です。路面のレンガに「ROAD」の絵タイルがはめ込まれているのが商店街らしさの名残とも見えます。
  <インド・ネパール料理の「TOKYO GUYS」>
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 中央付近から北への道にも同じ街路灯があり、そちらの西面に、懐かしい昭和の看板建築が並ぶ風景が残されています。こうした新旧のギャップがすごいですね。ただ、これらの古い建物群はいずれもシャッターが閉ざされており、この風景が見られなくなるのも時間の問題か、というところです。
  <北への道沿いに並ぶ看板建築群>
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 ところで、千川通りを中心としたこの一帯は、地形的には大塚方面から神田川へ続く谷筋に位置しており、この商店街の西端は台地に突き当たる形で、道はそのまま上り坂となります。商店街区間からは外れますが、この坂は「善光寺坂」といい、その上り口にあるとうふ店がいい感じです。
  <善光寺坂を見る(左にとうふ店)>
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 坂の途中にある善光寺は、区教育委員会の説明板によると、明治17年に善光寺と改称し、信州の善光寺の分院になったとのことで、坂の名前も比較的新しいようです。さらに坂を上ると、浄土宗の寺院「慈眼院」があります。澤蔵司稲荷(たくぞうすいなり)の別当寺ということで、興味深い縁起が記されています。門前の歩道と車道の間に巨大なムクの木があり、緑陰を提供しています。このあたりはまた、かつて多くの文人が住んだ地で、すぐ隣は幸田露伴の旧家跡とのことです。
 そのまま坂を上り切ると、右側に見えてくる大きな山門はあの「伝通院」です。
  <善光寺>
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  <澤蔵司稲荷の縁起も持つ慈眼院>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

●[№57]えんま商盛会(文京区)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら

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[№774]大観音通り商栄会

■■■・・・黄金の観音様の御利益のもと、文豪の記念館もある新旧同居の商店街
歩いた日 H31.03.30 【文京区】 

 文京区向丘は寺社が多く集積しているところです。白山上から向丘二丁目交差点を横切り、都道452号を千駄木方向へ歩いていくと、門柱に象の石象がある瑞泰寺、初代松本幸四郎の墓もあるという栄松院など、それぞれに由緒ある寺院が続きます。その先、駒込学園中・高校の手前にあるのが光源寺で、この本堂の右隣の敷地に、一見教会と見間違うような建物があって、その中に燦然と金色に輝く十一面観音像がおわします。「大観音通り商栄会」の名はこの観音様に由来するというわけです。
 もともとは元禄10(1697)年に造立されたものが昭和20年の東京大空襲で消失し、平成5年に以前のものを上回る御丈6mの黄金の像として再建されたとのこと。ガラス張りの中ですが誰でも自由に拝むことができるのはありがたいことです。お賽銭を投入して合掌。
  <黄金に輝く観音像が拝める光源寺の「大観音堂」>
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 さて、商店街の範囲は地名が千駄木に変わるこの観音様の先あたりから始まり、団子坂上までの400mほどの区間で、街路灯の下にフラグが下がるので一目で範囲がわかります。春休みのはずなのに駒込学園の生徒たちが時折歩く中を、道を左右に渡りながらぶらぶらと歩きます。区商連ホームページの紹介文に「戦前からの家業を引き継ぐ商店も少なからず昭和と平成が同居したような温かみのある商店街です」とありますが、まさにそのとおりの風景が続きます。
  <新旧が混在する趣の商店街>
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 昭和の看板建築も残り、そこで営業しているのが表具店だったり豆腐店だったりするのも懐かしさを助長します。中央付近にある「大銀ストア」がこの商店街の核的存在となっているようです。
  <昭和の看板建築も残る>
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  <懐かしい佇まいの酒店>
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  <「大銀ストア」があるあたり>
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 団子坂界隈は、かつて文豪が多く居住したエリアで、近くには夏目漱石旧居跡もありますが、商店街の通りに面して文京区立森鴎外記念館があり、その敷地内に鴎外が晩年を過ごしたという「観潮楼」跡の銘板が施されています。かつては眺望の良い丘の上の地で、海も見えたことによる命名なのでしょうが、今はもちろん見えません。
 なお、この通りの北側の旧地名が「駒込林町」で、徳川家霊廟用の薪材を産した林地であったとの説明板が、近くの小さな神社の前にありました。また、この近くの恵念精舎前(元専念寺境内)に、やはり元禄年間から伝わるという東都二番六地蔵もあるとのことですが、残念ながら見落としました。
  <文京区立森鴎外記念館(左奥に「「観潮楼」跡」>
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・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

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[№773]白山上向丘商店街

■■■・・・寺社が多い落ち着いたまちの健全な商店街から白山神社へ
歩いた日 H31.03.30 【文京区】 

 都心から北上してきた旧中山道(国道17号)は、東大農学部の前で本郷通りから分かれますが、しばらくは向丘の台地上を本郷通りと並行する形となります。そして、その両者が間隔を広げる手前で短絡する道路(都道452号)があり、中山道側は白山上交差点、本郷通り側は向丘二丁目交差点で、その間はわずか150mくらい。ここに展開しているのが白山上向丘商店街です。
  <白山上交差点側からみた商店街(左は惣菜の「小田原屋」)>
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 中山道側には都営三田線の白山駅、本郷通り側には少し北に南北線の本駒込駅があるので交通はいたって至便ですが、このあたり一帯は江戸時代の明暦の大火後に集団移転してきたという寺社が集積し、東洋大学や向丘高校の存在もあって、緑多い落ち着いた環境のエリアです。
  <本郷通り側からみた商店街(左角は行列の中華料理店「兆徳」)>
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 商店街組織は振興組合となっており、短い区間ながら健全な印象で、しっかりしたホームページも持ち、イベント等も盛んに実施しているようです。南天堂書房という書店があるのも文教のまちらしいところ。そして、浄土真宗本願寺派の寺院「一音寺」がほぼ中央に位置します。
  <「南天堂書房」などがある中央部分>
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  <一音寺>
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 中山道側の角近くには惣菜店の「小田原屋」があり、数少ない食材店のひとつとして重宝されている様子です。反対の本郷通り側の角の中華料理店「兆徳」には行列ができており、人気店であることを伺わせます。
 「どら焼」の文字に惹かれて「福どら」白山店に入りました。江東区住吉が本店のようですが、信州峰りんごやマンゴー、はっさくなど多くの種類のどら焼があり、その中から常温で持ち帰れるつぶあん、杏あん、栗いっぱいの3点を購入しました。充実の間食タイムを味わえます。
  <どら焼の「福どら」>
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 蕎麦店は、本郷通りに名店の「長寿庵」もあるのですが、ちょっと敷居が高そうなので、中山道側の角の「満寿美屋」に入り、ランチタイムのセットを注文しました。ここも、やや上品な雰囲気ながら多くの人に親しまれている良店と感じました。
 そして、商店街からほど近い白山神社へ。加賀国一之宮「白山比咩神社」から勧請したとされる神社で、「白山」の地名もここに由来するとのこと。紫陽花の名所としても知られ、初夏にはあじさいまつりで賑わうところです。二礼二拍手一礼にて参拝しました。
  <白山神社>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

●[№89]横綱横丁(墨田区)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら

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[№676]団子坂下三和会(柳通り)

■■■・・・観光地化の流れの中でわずかに残る藍染川の歴史の香り
歩いた日 H30.02.10 【文京区】 

 団子坂下の交差点から東方向の道沿いは、街路灯に「団子坂下柳通り」の表示がある商店街ですが、冬の季節には柳並木はあまり目立ちません。文京区商連のマップ上では「団子坂下三和会」となっていて、それが正式な組織名なのでしょうが、その表示があるわけでもなく、「三和」と言うからには何かが3つ合わさった由来があるのかもしれませんが、不明です。
<「柳通り」の街路灯>
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 たまたま道路工事中で散策には少々難ありでしたが、ここも千駄木駅を目の前にした「谷根千」回遊コースの一部というロケーションで、土曜日とあって観光客風の姿が多く見られ、それ向きの店舗もチラホラあります。中でも存在感が大きいのが、堂々とした木造建築で営業する「菊見せんべい総本店」で、種類豊富な煎餅を求めて多くの人が入店しています。
<「菊見せんべい総本店」と「襖」店、「団子坂ハナミキ」の並び>
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 小奇麗なビルに収まる「YUZURIHA(ユズリハ)」は、「和風生活雑貨店」とのことで、女性に好まれそうな店構えと品揃えです。隣の寿司店「橘」も人気店のようですが、私のような散歩おやじには敷居が高そうです。甘味処「百(もも)」も、幅広い年齢層の女性に好まれそうですね。
<「YUZURIHA」と寿司の「橘」があるあたり>
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 それらの「観光客向け」の店たちよりも私の目を捉えたのは、「菊見せんべい総本店」の隣に並ぶ看板建築に「襖」とだけ表示した店と、生花店の「団子坂ハナミキ」で、昔から地域の生活に溶け込んだように見える風情が好ましいと感ずるのです。「襖」の店は「藤村表具店」が店名のようです。
 さて、この「柳通り」は100mほどの長さしかなく、東に続くのは台東区の「谷中さんざき坂」の領域で、この境で交差する道が文京・台東の区境です。この区境の道はかつての藍染川の暗渠上で、往時はゆったりとした流れの風景を見せていたのでしょうが、今は想像もできません。ここに「藍染川と枇杷橋(合染橋)跡」の区教育委員会による説明板があり、歴史が語られています。
<枇杷橋跡の商店街東端部分>
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 暗渠上の道のここから下流側は、くねくねと蛇行した流路をそのままたどった「へび道」と呼ばれ、北の上流側は「よみせ通り」に続きます。「谷中さんざき坂」を往復した後、団子坂下交差点に面する「今川焼千駄木」で、つぶあん、クリーム、白あんの今川焼きをひとつずつ買いました。ひとつ100円で何十年もやっているとのこと、そういう頑固さもまた良いですねえ。
<「千駄木今川焼」がある団子坂下交差点付近>
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・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

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[№675]団子坂下共栄会

■■■・・・文学作品の舞台となった「谷根千」エリアの表通りも新旧混在
歩いた日 H30.02.10 【文京区】 

 団子坂は、坂の途中に団子を売る茶店があったことからそう呼ばれるようになったとのことですが、千駄木坂、潮見坂などの別名も持つようで、潮見坂は、坂上から東京湾が見えたことに因むとのこと、いずれも、この「団子坂下共栄会」がある不忍通りで文京区の「旧町名案内」表示板で得た情報です。その旧町名とは「駒込坂下町」。団子坂下交差点から道灌山下あたりの通り沿いがその範囲です。
 地下鉄千代田線千駄木駅の南側出口を出たところが団子坂下の交差点ですが、同じ不忍通り沿いでもここから南は千駄木二丁目商店街です。今回は北側の「団子坂下共栄会」の領域を歩きますが、このあたりはいわゆる「谷根千」(谷中・根津・千駄木)の一角で、東京の古き良き街の面影を求めて、外国人を含む来訪者が増加しています。とはいうものの、人気の中心は谷中銀座やよみせ通りなどで、この通り沿いは散策する人もそれほど多くはありません。
<団子坂下交差点(右が共栄会)>
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 幹線道路ということもあって、上部がマンションのビルになったところも多く、「古き良き」という風情はここではそれほど感じないのですが、その隙間に古い商業建築がポツポツと残っていたりして、新旧混在の様相です。その古い商業建築が「工業用ミシン糸」の看板の店だったり、畳店だったりするのが下町らしいところ。また、ふぐ料理店などに使われているものもあります。
<新旧の建物の混在風景>
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 下町というとやや違和感もあるかもしれませんが、この不忍通り沿いの南北のエリアは本郷と谷中の台地に挟まれた旧藍染川沿いの低地で、この川は夏目漱石の「三四郎」をはじめ多くの文学作品に登場してきました。ただし、川自体は全て暗渠化され、その上が今はよみせ通りなどになっています。
<ビルに挟まれた昭和の商業建築>
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 さて、「共栄会」とはいうものの商店街としての賑わいは東のよみせ通りなどに譲ってしまっているようで、歴史を感じようとしても少々中途半端な感じですが、駅の出入り口があってバス通りなので、表通りとしての役割は果たしていると言えます。そんな中で、交差点近くの蕎麦店「福よし」で昼食にしようと思っていたのですが、なんと土曜が定休日。ということで、空腹状態のまま、交差点から東の「柳通り」へと向かいました。
<共栄会の街路灯>
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・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

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[№628]東京ドームシティ ラクーアテナント会

■■■・・・大盛況の複合エンタテインメント施設でうきうき気分
歩いた日 H29.08.05  【文京区】 

 東京ドームシティは、ドーム球場を中心に、ホール、ホテル、後楽園ゆうえんちをはじめとする複数のアミューズメント施設等が複合した一大集客拠点施設です。「ラクーア」はその北東端に位置し、「天然温泉『スパ ラクーア』や、バラエティに富んだ約50店ものショップと約20店のレストラン・カフェを有し、幅広い客層の方に楽しんでいただける複合エンタテインメント施設」(ドームシティホームページより)ということです。
 このショップやレストラン等で構成する「ラクーアテナント会」が文京区商連の構成商店会リストに記載されていることから、「商店街散策」として足を踏み入れたわけです。
 地下鉄丸ノ内線後楽園駅から人波に押されるように歩道橋に昇り、球場方面への流れから左へ外れるとすぐにラクーアの2階に導かれます。このラクーアの敷地は、白山通りと丸ノ内線を斜辺とする鈍角三角形の形状をしており、その中に、大観覧車やジェットコースター、メリーゴーランドなどのアトラクションが配され、中央の中庭を囲むように複数階の楕円形の周囲に店舗が配されています。
<2階の店舗群前を回遊する通路>
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 夏休み期間中の土曜日とあって、若者グループや家族連れのほか外国人客も混じって大盛況です。中庭のステージではイベントも行われ、屋台も出てお祭り気分です。周囲の上空からは猛スピードで走るジェットコースター「サンダードルフィン」の轟音と絶叫が響き、また、ライド型ウォータースライダー「ワンダードロップ」が店舗街2階の「穴」を突き抜けて中庭に落下し、水しぶきをあげます。「穴」の脇から落下する人々の絶叫の表情を間近に見ることができます。
<2階通路から1階の広場を見下ろす>
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 そういうところなので、いつもの「商店街散策」とはだいぶ雰囲気が異なり、人々の楽しそうな顔を見ているだけで年甲斐もなく久々にうきうきした気分になり、「お上りさん」よろしくただうろうろと歩き回ってしまったのです。
 でも歩いたのは1階と2階だけで、その「雰囲気」を味わって満足してしまったので、個々の店を覗くこともあまりしませんでした。「観光地」型の店舗構成の中に、スーパーの「成城石井」や「マツモトキヨシ」が普通にあるのが逆にちょっと面白いと思ったところです。
<1階の広場に面する店舗群>
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・なつかし度  ☆☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ☆☆☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

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[№627]メトロ・エム後楽園商店会

■■■・・・一大レジャータウンの玄関口として定着した夏の駅ビルは大賑わい
歩いた日 H29.08.05  【文京区】 

 地下鉄丸ノ内線の後楽園駅は地上走行区間にありますが、その高架の駅を包み込むようにして建つ駅ビルが「メトロ・エム後楽園」で、そのテナントにより商店会が構成され、文京区商連にも加盟しています。池袋方面行きホームから2階に直結の改札もあるほか、1階入口からは東京ドームシティ方面への歩道橋に隣接しています。
<東京ドームシティ側からみた「メトロ・エム後楽園」外観>
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 様々なアミューズメント系施設が集積する東京ドームシティは、都心の手近なレジャースポットで、夏休み期間中の土曜の昼というタイミングで訪れたので、駅も大賑わいで、この「メトロ・エム後楽園」も、カップルや家族連れなど多くの「観光客」で繁盛しているという様子でした。
 この駅ビル「メトロ・エム後楽園」を運営するのは「メトロプロパティーズ」という会社で、東京地下鉄(株)やグループ会社が管理・運営していた駅構内の店舗や商業施設を承継する形で平成18年に設立された会社だそうですが、この「メトロ・エム後楽園」の開業は平成6年です。駅ビルとしての規模はそれほど大きくないものの、20年以上の歴史を刻んで街の玄関口としてしっかり定着しているというところですね。
<館内の店舗群>
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 会社ホームページによるとターゲットは駅近隣住民や周辺勤務のオフィスワーカーとのことですが、週末の状況は、少なくとも飲食系は「観光客」が主流という感じです。28店舗という中には飲食のほか、ファッション・雑貨・サービス系の店も交じり、大きな面積を占めるテナントとしては、百円ショップのダイソーや書籍・文具の丸善、マクドナルド、そして6階全体を占用するチェーン居酒屋の「北海道」などというところでしょうか。
<1階入口前の状況>
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 特に地下1階の飲食店街は喧騒を極める中で、私のようなおじさんがうろうろするのは場違いかなと思いつつも、「カレーの王様」でメンチカツカレーを食し、1階の入口脇の宝くじ売場でサマージャンボを購入してしまったのでした。ここを訪れた動機が、真夏の暑さの中でも涼しく歩ける商店街を求めた結果という不純なものなので、そのくらいの貢献はしなくてはね。それにしても後楽園駅は、隣接の春日駅と一体化していつのまにか大ジャンクション駅になりましたね。

・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

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[№564]共盛会

歩いた日 H28.11.19 【文京区】 
 音羽川の谷筋だったという坂下通りを北西に進むと、左斜めに入る魅惑的な路地の商店街が目に入ってきました。ここはもう、文京区と豊島区の区境で、ぎりぎり文京区の商連に名を連ね、豊島区の商店街一覧にも記載がある「共盛会」という商店会を形成しているのですが、建物の新旧が入り交じるものの、全体には昭和の空気が濃厚に流れているところです。
 坂下通りからの入口には精肉店の「みやなが」。そこから入っていくと生花店、向かいには威勢のいい呼び声を響かせる鮮魚の「魚光」があります。その先の小さな四つ角がこの商店街の中心で、青果の「八百勘」、もう一軒の精肉店「マルサン」、蒲鉾・おでん種(はんぺん等)の「栄屋」、理髪店などが良い雰囲気で向かい合っています。どの店でもお客との温かいふれあいが見られます。ご近所の生活の拠り所ともいえる、小さいながらもすばらしき人情商店街を発見した気分です。
 その四つ角から北側には、「なぐも豆腐店」や米の「山岡商店」などがレトロな雰囲気で並びます。そこを抜けて坂下通りに出た向かいに蕎麦店「満ゑ多゛(まえだ)」をみつけ、肉なん蕎麦を食しました。ここはもう豊島区で、共盛会からは外れていますが、最近建て替えた感じの良い店です。
 先ほどの四つ角に戻り、西に進むと、城北信金の先に、蔦が全面にびっしりと絡まった看板建築の電器店が現れます。ちょっと圧巻です。
 次の四つ角手前のベーカリー「ミフネ」で、当日の間食用の菓子パンをいくつか買いました。小綺麗な店ですが、ご近所さんたちに愛されている気さくな様子です。この店の前で上を見上げると、傍らの街路等がこれまでと異なり、「日出優良商店会」との記載が。この先の西に続く商店街の名で、そちらもレトロ感濃厚ですが、「ミフネ」の前が両商店街の境界というわけです。
 改めて「共盛会」側を振り返ると、大塚や池袋などの繁華街に近いながらも区境という目立たない位置で地域にご奉仕し続けてきた健気な商店街の姿がそこにあり、この雰囲気を今後も保ち続けていってほしいと思うのでした。
 そして、足はさらに「日出優良商店会」に向かいます。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★★★
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★★☆☆☆

「魚光」などがある商店街の東側区間
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商店街中央の「八百勘」
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おでん種等を扱う「栄屋」など
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懐かしい雰囲気の豆腐店など
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蔦に覆われた電器店
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[№563]大塚坂下町親交会

歩いた日 H28.11.19 【文京区】 
 江戸・東京は、武蔵野台地の末端部に作られた都市で、広げた手の指のように幾筋も伸びた尾根筋の間には谷間がいくつもあります。旧町名が「大塚坂下町」というこの通り沿いもそのひとつ。文字通り坂下の谷沿いの道で、すぐ東側の尾根上を走る春日通りとの間は何本かの路地の坂道や階段で結ばれています。南端の不忍通り側から北へ向けて歩き始めます。入口の信号が「坂下通り入口」なのでわかりやすいですね。
 入口角に「そば処丸屋」があり、その先にももう一軒そば店がありますが、他に営業している商店は少なく、全体には「商店街だった」ところという印象の方が強いです。古い建物がビル化しつつあり、建て替え工事中のところも見られます。
 200mほど進むと左側に吹上稲荷神社の鳥居があります。路地の奥にあるその神社の名は、江戸城の吹上御殿に鎮座していたことに由来し、二代将軍秀忠まで遡るそうで、その後何度か場所を移し、明治45年に当地に遷座されたとのこと。二拍手して拝みましたが、二礼二拍手一礼の作法が書かれてあり、「しまった」と恐縮です。狐様に睨まれてしまいました。この神社の裏手は豊島ケ岡御陵、護国寺に連なっており、江戸前期の儒学者の大塚先儒墓所も間近です。
 通りに戻りましたがやはり商店街らしさは乏しく、文京区の商店街マップによれば「手作りの味浅井とうふ店」のあたりまでが商店会の範囲のようですが、同様の雰囲気の街並みがさらに先まで続いており、緩やかに左にカーブを描く道沿いには、おそらく廃業店と思われる看板建築建物が残るなど、記録しておきたい風景が随所に見られます。小さいながらも木造二階建ての「松本たばこ店」も良い雰囲気です。
 交番や洋食の「三好弥」などの並びの向かいに区による旧大塚坂下町の説明板があります。標題の商店会の範囲はとうに外れていますが、現役の銭湯がどっしり構えているなど、古い街の風情が濃厚に感じられます。「開運坂下」という交差点信号の名前も興味深いところです。さらに進むと、「おっ」と言わせる別のレトロな商店街「共盛会」の入口が現れます。これについては次項で。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

最も商店街らしい部分
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営業商店がほとんど見られない南端付近の区間
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吹上稲荷神社
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歴史を感じさせる延長部分の街並み
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懐かしい雰囲気の松本たばこ店
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[№562]新大塚駅前商店会

歩いた日 H28.11.19 【文京区】 
 地下鉄丸ノ内線の新大塚駅は初めて降りる駅です。文京区の商店街マップを頼りに、駅周辺の商店街を歩こうというわけですが、この駅はちょうど文京区と豊島区の区界にあり、駅から南が文京区大塚、駅から北が豊島区南大塚というややこしい関係です。都立大塚病院が近くにあります。
 南改札から地上に出ます。出たところの交差点から春日通りを南へ、不忍通りまでの間が、マップによれば「新大塚駅前商店会」のようです。交差点の向かいに、いきなり魅力的なレトロ店舗の並びが目に飛び込んできました。「北から来た男」という居酒屋や青果の「八百常」、蕎麦店の「美濃屋文右衛門」など。吸いよせられるようにそちらへ渡り、その前を歩いていくとまた反対側に「三由氷室」等の看板建築の並びが。いまどき「氷室」は貴重な存在ですね。
 文京区による旧町名案内板があり、それによるとこのあたりはかつて巣鴨村に属し、巣鴨辻町といっていたものが明治以降に大塚辻町となったとのこと。やはり区界の妙ですね。
 春日通りはこの区間では尾根道で、両側が低い地形です。東側の斜面と低地を利用して大塚公園があります。「ラジオ体操発祥の地」だそうで、ラジオ体操会の看板があるかと思うと、古い地蔵や観音像などが並んで立ち「大塚子育地蔵尊」の幟が立っていたりします。300年以上前から路傍にあった像が昭和20年の戦火にあい、ここに移されたとのこと。思わず合掌。
 そこから南は商店街らしさがぐっと薄らぎます。道路拡幅予定のようで、マンションなどビル化が進んでいますが、1階部分に良さそうな喫茶店が入っていたりもします。道路の東面には、三室戸学園 東邦音楽大学・短大・高校 小石川東京病院、小石川消防署大塚出張所などが続きます。
 西側も階段で坂下通り方面に降りる斜面地形ですが、その中に、善心寺、西信寺といった寺院が佇み、歴史ある地であることを伝えています。西信寺門前には、「日本理容業開祖 北小路采女助墓所」の石碑もあり、また、ここには「旧大塚上町」の表示板があります。不忍通りと交わる大塚三丁目の交差点は文京区内幹線道路の最高地点(標高28.9m)だそうで、ここから護国寺に下る不忍通りは富士見坂と名付けられているという説明も記されており、いろいろと学ぶことの多い散策でした。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

駅直近のレトロ店舗の並び
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学校や病院等の向かいに寺院もある南半部分
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看板建築の「三由氷室」など
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大塚公園内の大塚地蔵尊
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雨上がりの大塚公園
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[№494]大鳥商店会(巣鴨大鳥商店街)

歩いた日 H28.02.06 【文京区】 
 巣鴨駅から幅の広い白山通り上の巣一商店街を歩いていくと、右側に別の商店街の入口が見えてきます。これが大鳥商店会で、その名の由来である巣鴨大鳥神社を擁する商店街です。狭いながらも両側歩道つきの道沿い200mほどの区間が範囲ですが、この大半は文京区に属し、地名は文京区千石四丁目(一部が豊島区巣鴨一丁目)です。
 巣鴨駅と千石駅(都営三田線)の中間という位置で、白山通りの喧騒から離れて、知る人ぞ知るという感じで静かに佇んでいます。商店密度もそれほど多くなく、生活密着系を中心とした店舗がさりげなく並ぶという風情。中小ビルの一階が店舗というところが多いのですが、大鳥神社の先の左側で、古びた長屋風の昭和建築に飲食店等が並んでいるのが懐かしい風景に見えました。
 さて、その大鳥神社ですが、規模はそれほど大きくなく、鳥居の奥、石段を上ったところに小さな社殿がありますが、鳥居の左にはこれまた小さな子育て稲荷社もあります。あとで調べると、この子育て稲荷社の方が古く、大鳥神社はその境内社とのこと。11月の酉の日には「酉の市」で賑わうそうで、そちらの方が有名になってしまったようです。それにしても、境内が半ば駐車場と化してしまっているのはいかがなものでしょうか。
 昭和長屋建築のお店にも惹かれましたが、この日はそば処「松家」で肉南蛮そばの大盛りをいただき、身体を暖めました。そして、「肉の竹井」で間食用にひとつ80円のコロッケを2つと、かぼちゃコロッケを1つ買いました。こういう商店街の精肉店で買うコロッケは美味しいのですよね。惣菜店の「谷原屋」も気になるし、「個性パン創造の店アルル」も面白そうです。
 この商店街はホームページを持っていて、それによると構成店数は二十数店。酉の市のほか、節分祭などのイベントもあるようです。そして、この商店街には「おぉとりぃ」というマスコットキャラクターがいるようで、商店会のPR大使に任命されているとのこと。その姿は、街路灯に下がる商店街フラグに描かれておりました。がんばれ「おぉとりぃ」。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★★☆

白山通り側から見た商店街風景
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懐かしい長屋建築の商店群
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巣鴨大鳥神社と子育て稲荷
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[№422]真弓商店会

歩いた日 H27.05.23 【文京区】 
 本郷三丁目の交差点から真砂坂までの春日通り沿いの商店街です。ここの春日通りは6車線の車道に両側広幅員歩道という堂々たる幹線の姿が完成しており、両側をひとつの商店街としてまとめるのはかなり大変と思われますが、商店街ホームページをみると、文教地区としての歴史に誇りを持ち、イベント等も行いながら立派に運営しているようです。
 現在の地名は、通りの南側が本郷一丁目、北側が四丁目ですが、「真弓」は旧地名の「真砂町」と「弓町」から一文字ずつとった合成地名とのことです。由緒ある歴史を象徴するようにあるのが、本郷三丁目交差点にほど近い通り沿いにある「櫻木神社」。境内は広くはありませんが、脇に小さな稲荷大明神もある異空間で、何か邪心が洗われるようです。
 まず南面から歩きますが、歴史・風格を感じさせる店が目立ちます。天日堂薬局、難波美術道具店、野口米店、精肉の稲毛屋総本店、燃料や氷を扱う大村屋商店など。そんな中に、「啄木ゆかりの喜之床旧跡」という文京区教育委員会の説明板があります。明治末年近くに石川啄木が2年ほどこの地の理髪店「喜之床」の2階に居住したとのことで、その建物は震災・戦災にも耐えたとのことですが春日通りの拡幅に伴い明治村に移築されたとのこと。そしてここには現在、「理容アライ」があります。
 真砂坂上交差点の横断歩道を小学生の群れが横断していきました。本郷小学校の児童でしょう。広い道路とは対照的な生活感を感じ、ほっとします。そこを渡って北面へ。昼食にと当てにしていた蕎麦の栄亀庵はシャッターが閉まっていました。本郷四丁目信号から北に入った小道の本郷小学校向かいの数店も商店会の範囲のようで、ここは大通りとは違った静かな雰囲気です。その入口角にあるバーガーレストランの「ファイアーハウス」には大行列ができていました。人気店のようですね。
 櫻木神社に戻って、その隣の「小美寿司」に、ランチタイム千円の文字に誘われて入り、ちらしを注文。この商店街に寿司店は3店あるそうですが、この店はここで30年やっているとのこと。学生らしき若者が一人でふらりと入ってきて寿司ランチを食べていくのも文教の街らしいところです。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

風格ある店が多い南面の商店群
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櫻木神社と隣の小美寿司など
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[№421]本郷大横丁通り商店街

歩いた日 H27.05.23 【文京区】 
 地下鉄本郷三丁目駅から本郷通りを南へ少々歩いたところから右(西)方向へ、壱岐坂まで続くのがこの商店街です。幅員は12m程度でしょうか。車道は一方通行ながら両側に歩道がつく立派な道で、「横丁」と言うには確かに大きいですね。文京区商連に属する組織の正式名は「本郷大横丁通り実業会」で、単なる商店街ではないぞ、と主張しているようにも見えます。
 本郷は歴史ある街ですから、見るからに歴史を感じる風情の店もありますが、趣ある看板建築であっても空き店舗化しているものもあって少々残念です。小さいながら目新しく建て替わった商店の隣に今では貴重な銅板建築が並ぶなど、新旧混在の様相です。その銅板建築のさらに隣にある事務用品の「かんばら商店」も、いかにも文教のまちらしい昔ながらの文具店という印象で頑張っています。
 土曜日で、鉄道駅に直接接していないせいか、人通りはそれほど多くなく、自動車の通行も少ない比較的静かな環境です。そんな中で、ちょっと南側へ路地を入ったところにある三河稲荷神社が、このあたりの守り神のようで、すっと入って丁寧に参拝していく地元の方らしい姿があります。
 商店街中ほどで思わず足を止めるのが、鰹節店の「うかい商店」。店先の鰹節が良い香りを漂わせ、「鰹節問屋」の文字と屋号が描かれた暖簾が下がります。本枯節を注文に応じてその場で削って提供しているそうで、文化を感じます。その隣が洒落たスペイン料理店というのも面白い取り合わせです。
 商店街の東の端は壱岐坂に面する東洋学園大学の大きな校舎で占められ、その巨大なモザイク壁画がランドマークとなっています。この大学の現代経営学部による制作という商店街のホームページがあり、理解の助けになります。こうした地元の大学等とのつながりは商店街の財産とも言えるでしょう。大事にしてもらいたいものです。
 そのホームページでの事前情報で、間食用にとあてにしていた「木村屋パン店」は閉まっており、残念。でもなんとなく落ち着く雰囲気で、好感が持てる商店街でした。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

古くからの事務用品店や銅板建築等の並び
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鰹節の「うかい商店」
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守り神の三河稲荷神社
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[№365]本郷田町商店会

歩いた日 H26.10.25 【文京区】 
 白山通りと言問通りが交差する西片一丁目交差点から東へ、言問通り沿いに次の信号の菊坂下交差点までの区間がこの商店街の範囲のようです。通りの北面は西片一丁目、南面は本郷四丁目ですが、「本郷田町」の地名の由来は区の案内板で知ることができます。曰く、俗にいう丸山に属し、田畑と菊畑が多かったため「菊坂田町」と称していたものが、明治初年に小石川片町、丸山田町、さらに隣接の旧武家地や寺地を併せて「本郷田町」とし、さらに明治44年に「田町」となったとのこと。
 このように忘れられた地名を商店会名として残しているのはうれしいですが、その表示が見当たりません。商店会の組織力の弱さの現れかとも思いますが、独自の街路灯があるわけでもなく、少々寂しいですね。地下鉄春日駅の出口を有する駅前通りでもあるのに。
 この日は菊坂を降りてきたので、菊坂下交差点から西に向かいます。通りの両側は高いビルになっているところが多く、商店街らしさはあまり感じられません。そんな中で瓦葺き二階家で悠然と営業しているのが「石井いり豆店」。思わず引き寄せられてガラスの引き戸越しに覗くと色とりどりの自家製炒り豆が並びます。多くは片手に乗るくらいのビニール袋に入れられて、350円ほどで売られています。それぞれにこだわりを感じます。炒蚕豆を購入。帰ってから食すると「やめられない止まらない」状態になるほどの美味でした。
 向かいには酒の「かわちや」が気取らない風情で営業中。西へ進むと右側に小さなギャラリー・画廊があり、その隣に興善寺が現れます。日蓮宗の寺院で水戸藩徳川家の祈願所となっていたそうです。斎場にも使われる興善寺会館があります。
 このあたりで昼食をと思いましたが、唯一の営業飲食店でこだわりの強そうなラーメン店は13時台後半というのに満席であきらめました。並びの「丸赤」では弁当も売っているようですが。白山通りにぶつかると、交差点の先には以前訪れたこんにゃくエンマの「エンマ商盛会」が見えます。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

様々な自家製炒り豆を扱う「石井いり豆店」
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酒の「かわちや」など
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[№364]菊坂ロード

歩いた日 H26.10.25 【文京区】 
 本郷三丁目交差点から本郷通りを50mほど北に進んだところから左に入るなだらかな下り坂の道が「菊坂」です。「菊坂」の名は、昔このあたりに菊畑が広がっていたことに由来するそうで、今は商店街というよりも懐かしさ漂う住宅地という様相も濃いのですが、文京区商連のリストに「菊坂ロード」の商店街名があります。
 一方通行の道の交通量はさほど多くなく、のんびりと左右の建物などを眺めながら歩けます。この界隈は樋口一葉が居を構えた地として知られ、文学の香り高いエリアです。区の案内板により、一葉の旧居跡などゆかりの事物がいくつか残されていることがわかります。24年という短い生涯の間に、この地で「にごりえ」「たけくらべ」をはじめ多くの名作を生み出しました。
 途中まで「きくざかどおり」の街路灯が続く下に、生活型を中心とした個人商店が不連続に並びます。土曜ですがシャッターを閉ざした店も見られますが、そんな中にフランス料理店がさりげなくあるのが面白く見えます。鮮魚店の隣に「まるや肉店」がありますが、ここは「菊坂コロッケ」が人気のようです。この日は、コロッケよりも昼食に関心が向いていたので素通りしてしまいましたが、「買っておけばよかった」とあとで後悔したのでした。
 菊坂は谷筋の地形に沿う道で、特に北側の台地上に上る坂道がいくつかあり、それぞれ風情があります。中ほどから南側の一段下に並行する小道があり、「下道」「上道」とも称されるようです。下道に降りる階段がいくつかあり、そのひとつの脇に「宮沢賢治旧居跡」の案内板もありました。長泉寺、火伏稲荷なども歴史を語りかけています。階段脇にすばらしき木造家屋建築が残されていたり、古い建物が並ぶ中に「ズボン堂」というズボンの販売・修理の店があるのも興味を惹かれます。
 菊坂下の交差点で言問通りに突き当たるまでが菊坂ですが、商店街散策というよりも文学・歴史のまち歩きを好む方向きとも言えそうです。ここで昼食と思っていたのですが、気軽なランチの店が見当たらず、やはりコロッケへの未練が残るのでした。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★★

なだらかな坂道に生活型店舗やフランス料理店も
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「菊坂コロッケ」のまるや肉店など
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[№363]本郷四・五丁目商店会

歩いた日 H26.10.25 【文京区】 
 本郷地区を南北に貫く本郷通り(国道17号)上には、文京区商連ホームページの地図によると、本郷二・三丁目商店会、本郷四・五丁目商店会、本郷五丁目実業会、赤門前商興会、東大前商店会、東大農学部前通り商睦会と、途切れなく商店街が連続しているようですが、今回は地下鉄本郷三丁目駅から直近の「本郷四・五丁目商店会」だけを歩くという、安易な選択です。というのも、このあと「菊坂ロード」を下っていきたかったからで、本郷通りの他商店街はまたの機会とします。
 4車線で交通量の多い本郷通りの両側歩道は、東大生なども含め人通りが多く賑やかです。本郷三丁目交差点から西側歩道を北に進むとすぐに左手に入る道に現れるのが「本郷薬師」。この脇道を歩く人は少ないのですが、突き当たりに小さな薬師堂が見えます。文京区教育委員会の由緒書きによれば、建立は寛文10(1670)年の江戸4代将軍家綱の頃で、江戸市中に疫病(マラリア)が流行し、この薬師様に祈願して治まったということです。かつては縁日に多くの人出で賑わったとのことですが、現在はビルに囲まれ、気の毒に見えます。
 本郷通りに戻ると、菊坂を左に見るあたりに「別れの橋跡、見送り坂と見返り坂」の説明板もあります。江戸の頃はこのあたりが江戸市中の北の端だったのですね。店舗は、学生街らしくラーメン店や書店などもありますが、その中に、画材店や居酒屋、古そうな理髪店などが混じるのも面白く見えます。ビルは新しいものの歴史を感じさせる和菓子の「寛永堂」が良い風情を出しています。ただ、商店街としてのまとまりにはやや欠ける印象です。
 ツインのとんがり帽子型の街路灯に「4」「5」のプレートが掲げられてわかりやすいですが、「五丁目実業会」との境界が定かではなく、やがて右側に東大赤門が見えてきます。と、ここで引き返し、菊坂の入口まで戻りました。このあとは、文学の香り漂う菊坂へと足を進めます。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

本郷薬師の入口
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ラーメン店や古風な理髪店など
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[№311]坊っちゃん商栄会

歩いた日 H26.05.10 【文京区】 
 本郷から根津、千駄木にかけての一帯は、かつて多くの文豪たちが居を構えるなど、文学ゆかりの事物が豊富です。そんなエリアの中に「坊ちゃん商栄会」の名を文京区商連のサイトで見つけ、訪ねてみました。近くに夏目漱石の旧居跡があるはずで、もちろんそれに因んだ命名でしょう。
 不忍通りの千駄木二丁目交差点から西へ、根津神社の裏手にあたる根津裏門坂を上っていくと、右側に日本医大病院があり、「日医大つつじ通り」という通り名となってやがて向丘一丁目の信号で本郷通りに突き当たります。この間に「坊ちゃん商店会」があるはずなのですが、その表示もなくどうも判然としません。病院の目の前ということで処方箋薬局が多いのですが、商店街らしき店舗の集積や賑わいは見られません。
 坂上にあたる日本医大前の信号で交差する通りにある数店と合わせ、日医大つつじ通り沿いに点在する店舗で商店会を形成しているのだろうと思い、そのあたりを写真に収めました。この交差点角の「一炉庵」は菓子の名店だそうで、覗くと上品な和菓子が並んでいました。向かいの角の薬局の隣には昔ながらの豆腐店ががんばっています。つつじ通り沿いでは骨董・民芸の「遊古堂」が独特のオーラを放っています。
 さて、このあたりで昼食をと思い、ランチメニューを表示して並んでいる「旬悦」と「さわ」に悩んだ末、「旬悦」でミックスコロッケ定食を注文しました。商店会のことを聞いてみると、この店も一員だそうで、やはり先ほどの交差点まわり等のいくつかの店で構成しているそうです。文京つつじ祭りで作成された「根津権現かいわい浪漫ちっくマップ」をいただきました。根津神社周辺7商店会が協賛しているようで、その中に「坊ちゃん商栄会」の名もありました。
 このいただいたマップを頼りに千駄木駅方向ヘ戻る途中で、夏目漱石旧居跡に立ち寄りました。立派な石碑と説明板が名残を伝えています。この周辺には森鴎外記念館や林芙美子、佐藤春夫の旧居などが集積し、文学の香りが濃厚ですが、商店会がそれらを活かす工夫はないものでしょうか。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

薬局や豆腐店が並ぶ一角
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菓子の「一炉庵」や薬局の集積
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[№310]根津観音通り商店会

歩いた日 H26.05.10 【文京区】 
 不忍通り沿いの八重垣謝恩会区間の中ほど、根津小学校入口の信号の角にある「文京区立不忍通りふれあい館」の左から東に入る路地に「根津観音通り商店会」の門柱状の街路灯があります。拡幅で小綺麗になった不忍通り沿いとは違った古い街並みの風情が残されたところです。文京区商連のリストには名前がなく、時代に流されず独自の道を歩んでいるという風情です。
 根津は、江戸から明治にかけて遊廓があったところで、戦災も免れたことからその名残を伝える細い路地と古い家並みが残されています。この商店街の通りはまさにそういう中にあり、長さは谷中(台東区)との境までの150mほどですが、その間で車の通行もままならない何本かの細い路地と交差します。商店街の道幅もせいぜい4m程度。貼りつく建物はいずれも古く、商店の数は少ないですが、昭和の商店街の空気を感じさせます。
 渋い感じの喫茶店「あずさ」の先には「小間物、日用雑貨、石鹸の店」とかかげる「あんぱちや」が商品を道にあふれさせています。惣菜・弁当店の「一二三」ではご近所のご婦人がお店の方と世間話に花を咲かせています。居酒屋「すみれ」等もあって、長く地元に溶け込んできたのでしょうが、ここにも「谷根千」を歩く観光客の流れが染み込んでおり、雑貨など観光向けの商品の販売や喫茶・ギャラリー等をレトロな建物で商う店も見られるようになっています。
 交差する路地を含め、ここは緑が多いのが特徴ですね。狭い土地で上手に生きてきた人々の生活文化を感じます。猫が似合う街としても有名ですが、この日は猫には出会いませんでした。それにしても、「観音通り」という名称の由来を確かめるのを忘れてしまいました。谷中へ抜けた先は寺町で、どこかの寺院に著名な観音様がいらっしゃるのでしょうか。ここから三浦坂を登ると大名時計博物館などもあるので、散策にはおすすめの通りと言えそうです。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

古い家並みが懐かしさを誘う商店街
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交差する緑多い細い路地
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[№309]八重垣謝恩会

歩いた日 H26.05.10 【文京区】 
 地下鉄千代田線根津駅がある根津一丁目交差点から不忍通り沿いに日本医大下の千駄木二丁目交差点までで構成されるのがこの商店会です。「八重垣(やえがき)」は旧町名の「八重垣町」によるもので、根津神社の門前町とも言って良い位置をなします。根津神社はつつじの名所。5月連休が見頃だったのに行きそびれてしまったので、その翌週末土曜に参詣を兼ねてこの商店街を歩きました。
 懐かしい街並みで知られる「谷根千」(谷中・根津・千駄木)の一角をなす部分ですが、10年ほど前からの不忍通りの拡幅事業により、通りの印象は大きく変わりました。ビル化した建物が多く、それに伴い店舗構成も変化したようです。私が昔よく入った根津駅近くの蕎麦店もなくなっています。
 全体に小綺麗な印象になってしまいましたが、それでも居並ぶ店舗が個性的で話題性あるものが多く、「谷根千」全体が観光地化している中で、根津神社詣での人たちも含めて賑わいが見られます。提灯を扱う店があったり、根津一丁目交差点付近の東面は奇跡的に古い建物が並んで残されていたりします。ビルの一階ではありますが、「八重垣煎餅」並びの「根津のたいやき」には大勢の人だかりができています。
 一歩裏には戦災を免れた家並みや遊廓の名残でもある細い路地が残り、商店会の範囲からは外れるかもしれませんが、アイスモナカ等で有名な「芋甚」や外国人が多く泊まる旅館「澤の屋」などもあって、手頃な街散策コースとなっています。商店街の生き残りのひとつの方向が「観光化」だと思っているので、ここはある意味でその波に乗れているところとして評価できます。
 さて、「表具」などと書かれた懐かしい建物を見ながら、根津神社に向かいます。1900余年の歴史を持ち日本武尊の創祀とされる古社で、堂々たる鳥居と楼門、そして本殿は不動の存在感、神秘性を示しています。しかしやはりつつじ見物には遅すぎました。ほとんど花は散ってしまっており、つつじ苑の園路も閉ざされています。それでも参詣客は続々と訪れ、私もそれに混じって二礼二拍手一礼。境内では白無垢の花嫁の姿も見られました。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

不忍通り沿いの商店街の街並み
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「根津のたいやき」や「八重垣煎餅」の賑わい
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[№268]小桜商店会

歩いた日 H25.11.28 【文京区】 
 神田川が大きく曲がる「大曲」の交差点から川の北岸沿いを、凸版印刷の印刷博物館のビルなどを眺めながら歩いていくと、やがて「小桜橋」という橋にたどり着きます。魅力的な名前ですが、橋の北側にある「旧西江戸川町」の案内板によれば、このあたりの両岸は明治の末ごろまで東京市内屈指の桜の名所だったそうで、夜桜見物の船も出たとのこと。そんな小桜橋から北に向かって巻石通りとの小日向交差点まで直線状に続くのが小桜商店会です。
 全体の印象は、それほど「にぎやか」というほどではありませんが、そこそこ地域に根ざした店舗が集まっているという感じです。食料品は商店街の中ほどにあるミニスーパー「マルエツプチ」で賄われているようで、商店街の構成業種は飲食や歯科医院、美容室などのサービス系が主体となっています。小桜橋近くには巣鴨信用金庫があり、飲食店の中ではネパール料理店なども目を引きます。また、周囲に出版関係企業が多いことを反映して、印刷業の事業所も混じります。
 蕎麦店の「内田屋」で昼食にしました。ご近所の住民のほか、周辺企業の勤務者などにも愛されている店のようでした。小桜橋の袂にも「浅野屋」という蕎麦店がありますが、そちらはちょっと高級そうで、それに比べてここは庶民的な香りが濃厚です。
 鉄道駅から距離がある位置の商店街で、立地面では目立たない存在ですが、その割にはしっとりと独自の雰囲気を維持していると言って良いかもしれません。そしてこの商店街の通りは、「水道一丁目」と「水道二丁目」の境をなします。「水道」とは神田上水に由来する地名で、小日向交差点で交わる巻石通りが上水のルートにあたるそうです。かつては「水道端」という地名もありました。そういう歴史を知ると、商店街も妙に懐かしく見えるから不思議です。
 それにしても今の小桜橋が架かる神田川(江戸川とも呼ばれた)は、首都高速が上空に覆い被さり、かつての桜の名所の面影もありません。洪水防止のための護岸工事で桜は切られたとのことですが、風情を多少なりとも残せなかったものかと、残念に思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

小桜橋の上から見た商店街
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蕎麦の「内田屋」の前から小日向方面を見る
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[№267]後楽共栄会

歩いた日 H25.11.28 【文京区】 
 飯田橋駅から徒歩数分、小石川後楽園にも近い立地ですが、目立ちにくい商店街でした。しかし近年、この商店街の環境は大きく変貌したようです。それは、南半部分での再開発による住友系の高層ビルの完成と、商店街中程を分断する形で横切る都市計画道路(都道434号線)の開通です。はじめての訪問なので以前の姿はわかりませんが、この変化は商店街にとって革命的なものだったことが伺えます。
 目立ちにくさはそのままで、外堀通りの警視庁庁舎の手前から左に入り、小石川運動場を右に見て次の信号を左に入ります。その道の途中から北に伸びる道がメインの通りですが、左右に大きな真新しい近代的高層ビルが建っています。双方の道路面には公開空地が設けられ、それに沿った両ビルの一階部分に店舗があり、商店街の一部を形成していますが、庶民的商店街の面影は全くありません。
 ただ、このビルの向かいに当たる再開発区域から外れた部分に「小川屋」という格式ありそうな蕎麦店があり、その西側にいくつかの飲食店が並び、かつての商店街らしさの名残を見せています。ビル入居の会社社員たちに重宝されているようです。
 高層ビル一階にも「ともえ寿司」がありますが、再開発以前からの店でしょうか。以前あった店でビル内に再入居できたのはどれだけあるのでしょう。新しいビルは綺麗ですが、何か無機質な感じです。
 そして、近年開通の広幅員の道路が斜めに横切る先に、この続きの昔ながらの商店街が続いています。このギャップが何とも言えません。信号を渡って入っていくと、営業店数は少ないものの何かほっとする感覚に包まれます。家庭日用品の「大和屋」や天ぷら店等が渋い雰囲気を醸しています。南半の再開発ビルとは無縁のような佇まいです。中程左には鳥居があり、諏訪神社ですが、境内には赤い鳥居が並ぶ稲荷大明神もあります。鳥居手前に旧町名が諏訪町である旨の区の説明板があり、この神社とともに生きてきたまちであることがわかります。
 枝道にもいくつかの加盟店があるようですが、商店会の範囲の広がりはよくわかりません。いずれにしても新旧のコントラストをこれほど強烈に見せる商店街も珍しいでしょう。少々複雑な心境で大曲交差点方面に出ました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

高層の再開発ビルに向かい合う飲食店群
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北側の旧来からの風情を残す部分
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[№228]真砂市場(文の郷商店街)

歩いた日 H25.07.13 【文京区】 
 地下鉄都営三田線、大江戸線の春日駅A2出口のすぐ上に文京区の区民センターがあり、その一階にこの真砂市場はあります。「区設真砂小売市場」といって、今では希少となった公設の小売市場です。公設小売市場は、大正期に当時の東京市が市民の生活物資の安定供給のために各地に設置したものだそうですが、今は存在意義が薄れ、残っているものはわずかなようです。
 真砂市場も創設が大正9年という歴史ある市場とのことですが、商業を取り巻く環境変化の中で人の吸引力が相対的に大きく低下してしまったようです。この状況を打開するため、平成18年に周辺店舗を含めて「文の郷商店街振興組合」を設立し、再生への地道な努力が続けられてきたようですが、関連する情報に、文京区議会が真砂市場の平成26年度廃止を決定したとの記録もあり、その真偽はともかく、これは見ておかなければと思い、都内移動の途中回り道をして立ち寄ってみました。
 文京シビックセンター向かいの交差点角という優れた立地ながら非常に地味で目立たない存在です。「真砂市場」の看板はあるものの、入口が一歩奥まったところにあり、足を踏み入れる人はまばらです。近くには後楽園等の喧騒を控えるのに、そうした人の流れから取り残されてしまったような風情です。振興組合には、市場外の「周辺」店舗も含まれるようですが、その範囲は判然としません。
 市場内では、最近店舗の撤退が加速したようで、入口前の案内板では11店舗ほどの名がありますが、入ると営業店は7店程度、しかもそのひとつは信金のATM店舗です。入ってすぐの左右がいきなり空き区画。昔の写真の展示や休憩場所など公共スペースとして使われていますが、空虚な感じです。奥へ進むと、惣菜店がなくなった向かいで鮮魚の「魚寅」が寂しげに営業しています。
 パンの「はと屋」で間食用のパンを購入。「寂しくなったね」と声をかけると、「これから耐震工事が始まるけどまだ大丈夫」とのこと。なんとか新しい道を見いだし、形を変えてでも存続していってほしいと思いました。なお、市場名称である「真砂」は本郷台地の旧町名で、ここに昇る真砂坂は「東富坂」が正式名称のようです。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★☆☆

駅隣接の真砂市場入口
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7店舗が営業中の市場内
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[№220]千駄木二丁目商店街

歩いた日 H25.06.15 【文京区】 
 地下鉄千代田線千駄木駅出口のある団子坂下交差点から南へ、日本医大へ昇る道が分かれる千駄木二丁目交差点あたりまでの不忍通り沿いを範囲とする商店街です。谷中、根津、千駄木界隈(通称「谷根千」)は、外国人を含め下町散策の観光客が多く訪れますが、千駄木駅周辺では、北のよみせ通り周辺や、和紙・千代紙の「いせ辰」から谷中方面へ昇る三崎坂等が賑わいの中心で、この商店街区間の喧騒は週末でもそれほど激しくはないようです。
 不忍通りは南の方から拡幅が進み、この区間も部分的にセットバックしたビルになって街並みが不統一で、古き良き風情を感じにくくなっています。建て替えされていない部分は歩道が狭く、あまり快適な環境とは言えませんが、それでも、沿道の店舗は下町らしさを感じさせるものが多く、昔ながらの青果店が残っていたりします。
 「漬物」と大書した看板の下に暖簾を掲げる漬物店に思わず足を止めてみたり、脇へ入る路地を覗いたりしながら歩くのもまた楽し。近代的なビルになってもその一階で「黄金たいやき」の看板を出してつつましく営業している店で、この日の間食用にひとつ120円のたい焼きを2つ買いました。
 ところで、この商店街中ほどの信号の標記は「汐見小前」です。ここから西に入ったところに汐見小学校がありますが、この校名といい、団子坂上にあった森鴎外の旧居「観潮楼」(現在はその跡地に文京区立森鴎外記念館が建つ)といい、かつてはこのあたりからも海が望めたとは信じがたいですね。また、この商店街から東へ100mほどの位置に並行する藍染川を暗渠にした道は、川の流れそのままにくねくねと左右に曲がり、「へび道」と呼ばれています。
 「千駄木」の地名は、この地がかつて雑木林で、一日に千駄の薪を伐り出したことや、太田道灌が植えた栴檀(せんだん)の木が多かったこと等に由来すると、千駄木二丁目交差点の区の案内板に記されています。ここから南は根津の領域となり、「八重垣謝恩会」の商店街も続いているのですが、この日は千駄木駅に戻りました。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

思わず足を止める漬物店
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「黄金たいやき」の店
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[№167]地蔵通り商店街(江戸川橋)

歩いた日 H25.02.02 【文京区】 
 土曜に有楽町に所用があり、仕事に戻る前の寄り道でぶらりと地下鉄有楽町線に乗り、ふだんあまりなじみのない江戸川橋駅に下車。この南に位置する地蔵通り商店街をお散歩です。地蔵通りといっても巣鴨ではありません。文京区と新宿区の境界線が神田川からこの部分だけ南に膨らんでいるところで、大半が文京区関口一丁目に属します。幅4~5mほどの道で東西に総延長250mほどでしょうか。これに中央で交差する南北の通りの一部を加えて商店街が構成されています。
 地蔵通りの名は、西側の入口にある子育地蔵尊(火伏せ地蔵)によるものです。かつて氾濫を繰り返していた江戸川(現在の神田川)で、明治の初めごろにいずこからか流れ着いたお地蔵様を里人が祀ったものだそうで、コンクリート造りの立派な祠に収まっています。手を合わせに寄る人が絶えません。
 商店街はなかなか活気があります。長い歴史を感じさせる店もあれば、新しそうな店も混じり、山手ともいえる領域にありながら飾らない下町の風情を醸しています。スーパーの丸正やローソン100なども混じりますが、見事に溶け込んでおり、他に生鮮品店もあって地域の台所として十分に機能していると見えます。精肉店、鮮魚店が2軒ずつあるほか、パン店もお互い至近の位置に2軒が共存するなど、頼もしい一面も見られます。
 南北の通りの南の端にある「二葉鮨」。13時半のランチタイム終了ぎりぎりに入り、海鮮丼をいただきました。この店も商店街組合の一員ですが、なんとここだけは新宿区とのこと。区境にまたがっているのですね。組合組織はしっかりしていて、イベントなども盛んだそうですが、やはり各店の高齢化が進んでいて、後継ぎがおらずに外部資本に店を貸す動きも増えているのだとか。二葉鮨の後継ぎになるかもしれないかわいい息子さんが、店の前や中を行き来しながら遊んでいました。
 近江屋精肉店でおやつ用にコロッケを所望。男爵コロッケ(1つ100円)もありますが、「こっちの方が美味しいよ」と、自家製コロッケ(1つ80円)を勧めてくれました。3つ購入。翌日からの「節分祭り」の告知を眺めながら、また、お地蔵様のご加護を祈念しながら駅に戻りました。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★★☆

生鮮品店もあって活気を感じる商店街
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西側入口にある子育地蔵尊
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[№122]千石本町通り商店会

歩いた日 H24.10.06 【文京区】 
 白山通り(国道17号)と不忍通りが直角に交差する千石一丁目交差点は、どちらの通りも車の往来が激しく喧騒に包まれていますが、その西側の一歩裏側で十字状の道沿いに展開するのがこの商店街です。国道17号は中山道でもありますが、街道型の商店街というわけではなく、純粋に地域密着で自然発生的にできたという印象です。
 地下鉄千石駅から地上に出て交差点を渡り、白山通りを少しだけ巣鴨方向に歩いたところに商店街の地図式案内看板があり、ここが千石本町通りの入口です。この案内看板、構成店舗の名前がわかるので便利ですが、まっすぐな道をわざと曲げて描いているのがユニークです。一方通行の道を、理髪店や色あせた「包装用段ボール箱」という看板の店、「わんわん保育園」、花店などを見ながら進むと、靴店と青果店のある交差点に着きます。ここで交差する道も同じ商店街ですが、まずはまっすぐ進みましょう。
 やや古典的な構えの建物などに目を引かれますが、店舗密度は薄くなり、やがて商店街の出口に達します。そしてその先に、この商店街からは外れますが、もっと古典的な店を発見しました。米店の「伊勢五」。どっしりした構えで歴史を感じさせます。帰ってから調べると、江戸時代から続く老舗だそうで、店舗と蔵の建物が国の登録有形文化財に指定されているそうです。店先の自動販売機が惜しいところですが、ホームページをみると五つ星お米マイスターというプライドを感じさせる立派な現役の米屋さんです。
 中央の交差点まで戻って直交する道に入ると、「割烹・磯料理」と表示する「互縁」という店が木立の中に佇むという良い感じであったり、これまた古びた感じのフルーツショップがあったりして、ほのぼの気分にさせられます。表の大通りとの間に数十年の時間差があるようにも感じますね。
 特にびっくりするような特徴があるわけではないのですが、山手線の内側にありながらしっとりと落ち着いた気分にさせられる商店街でした。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

商店街中央の交差点付近の青果店
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江戸時代から続く「伊勢五」米店
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[№121]白山下商店会

歩いた日 H24.10.06 【文京区】 
 都営三田線白山駅の南側で、多くの車が行き交う南北の幹線道路である白山通りの一歩東に並行した道に展開する商店街です。白山駅側から入って南に進みます。全体に静かな感じで、青果店や蕎麦店、今川焼店など生活感が漂いますが人通りはそれほど多くありません。
 道がやや狭くなって洋品店の向かいに鳥肉店などという取り合わせを楽しみながら見て進むと、防火防犯の大きな提灯に「指ケ谷町会」の文字が。ここは昭和41年までの旧町名が「指ケ谷(さすがや)町」だったそうで、徳川三代将軍家光が「あの谷にも遠からず人家ができるであろう」と指し示したことによるという由来が、町会掲示板に書かれていました。
 そのような歴史的地名は街の雰囲気とともに大事にしたいものだと思いながら歩いていると、ありました。古き良き時代を伝える店が。「しみぬき、そめもの」の暖簾を掲げた「東屋」がしっとり静かに営業しています。実はこの商店街のさらに東奥の一角がかつて「白山花街」であったことを帰ってから知りました。そんなことならそちらも歩いてみれば良かった。この三業地は戦災も免れ、当時の面影を残す風情が今も残っているようです。「東屋」さんもそういう歴史と関わりありそうですね。
 商店街の南端付近は、昭和の香りを色濃く感ずるレトロな雰囲気の家並みで、そこを買い物車を押した老婦人がゆっくりゆっくり歩く光景が印象的です。この商店街、全体に店の活気は乏しいのですが、何となくほっとする気分に浸れるのは、緑が多いせいだと思います。店の前に植木を並べているところが多く、建物の新旧のコントラストを和らげたり、空気を和ませる効果を発揮していると思います。
 白山駅方向に戻りながら、商店街内の蕎麦店「太田屋」で昼食に玉子丼ともりそばのセットをいただきました。この日は、北側に隣接する京華通り商店街で「越中おわら」のお祭があるとのことで、ちんどん屋がこの商店街まで練り歩いていましたが、この白山下商店街は参加や協賛はしていないようです。独自の歴史的味わいを醸しながら我が道を行くというところでしょうか。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

レトロ感漂う商店街の南端付近
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しみぬき、そめもの」の東屋さん
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[№120]京華通り商店会

歩いた日 H24.10.06 【文京区】 
 地下鉄都営三田線の白山駅にぶらりと降り立ち、まず一番手近な京華通り商店街を歩くことにしました。商店街を抜けた先に京華学園の中学・高校・商業高校があり、ずばりその名を商店街名にしているわけですが、土曜の昼に着くと大量の中高校生が学校から商店街を抜けて駅に流れていました。商店街は200mほどの小規模で、駅側入口の青果スーパーからはじまり生活密着型店舗や飲食店が多く、学園通りらしさと言えば書店が2軒あることくらいでしょうか。
 商店街の北端近くまでくると空き店舗も見られますが、右手に昇る石段があり、そこが白山神社です。加賀の白山神社から勧進されたのが起源だそうで、毎年6月にはあじさいまつりが開かれ賑わうとのことで、この商店街は白山神社の門前町とも言える位置にあるのです。
 で、歩いていると何となく雰囲気が華やかで、ちんどん屋が隣の商店街まで繰り出していて、この日の夜にここで「越中おわら」が催されることがわかりました。何という偶然でしょう。京華通りに富山会館のビルがあり、そこで同県婦人会「おわらの会」が練習していたことが縁で毎年10月の第一土曜日に行われるようになったとのことで、今年が11回目だそうです。「おわら風の盆」と言えば越中八尾の有名な祭で、私は見たことがないのでこれは絶好の機会だと思い、夕方再び訊ねました。
 商店街活性化策としてイベントは数多くあり、イベントは一過性の効果しかない場合が多いので私はどちらかというと否定的で、この商店街歩きでもできるだけ日常の姿を見るようにしているのですが、今回ばかりは特別です。5時半ごろに着くともう踊りは始まっていました。
 良いですねえ。唄と楽器による哀調ある音色に送られるように、輪踊りから町流しの形で男踊り・女踊りがゆっくりゆっくり進みます。静かな中にも凛とした力強さを感じる踊りです。楽器の中でも胡弓の響きが独特ですね。うっとりと魅了されてしまいました。近くで見ていた富山出身というご婦人の会話が耳に入りましたが、本場八尾では町のあかりを落として行灯の下で行うため幻想的雰囲気が満点だそうです。ここでも商店の看板灯などを消灯できれば良いですね。
 このようなすばらしい宝を持つ京華通り商店街。この宝をさらに活かしていけると良いと思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★★

学生たちが通り抜ける昼の商店街
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しっとりと魅了される「越中おわら」
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[№102]白梅商店会

歩いた日 H24.08.25 【文京区】 
 文京区湯島と台東区上野は、境がどこかわからないほど入り組んでいて、文京区商連に属するこの白梅商店街は、湯島が上野に食い込んでいる一帯で、一部台東区にもまたがりながらかなり面的な広がりを持つ組織のようです。千代田線湯島駅がある湯島天神下交差点を中心に、東西方向の春日通り沿いが主軸ではありますが、その裏道やそれらを結ぶ路地など様々な顔を見せています。
 春日通り沿いは幅広い層を対象とした飲食店が主体の店舗構成です。インドカレーの名店「デリー」は相変わらず盛況ですが、その隣は立体柱車場となっています。天神下交差点の和菓子店「つる瀬」は紅梅だんごなどを買い求める人たちの行列がいつもできており、その向かい付近にはかつてよく通った美味しいとんかつの「かつ進」が小さいながら小奇麗な店で健在です。その隣あたりにかつてチャーハンがとても美味しい小さな中華料理屋さんがあったことも思い出します。
 松坂屋周辺の上野側と渾然一体となっている感じですが、一本脇道に入るとそれぞれに違った雰囲気を味わえます。かりんとうの「ゆしま花月」には、以前関西からの客人が買い求めたいとのことでお連れしたことがあります。湯島天神の女坂の下あたりには、その名も「白梅亭」という小料理屋がさりげなくあったり、男坂側にはいつできたのか「東京うどん天神」がちょっとお洒落に店を構えていたりします。仲町通りに面する部分には「池之端藪蕎麦」が品良く構えていますが、春日通りとの間の路地群は完全に大人の夜の街です。最近の夜の景気はどうなのでしょうか。
 この日は、天神下交差点角にできていたセルフサービス形式のそば店で、昼食を済ませましたが、本当の湯島の魅力を味わいたければ、財布の中身をそれなりに膨らませてから来たいですね。混沌とした中にも高級感漂う部分もあり、天神様のお膝元で文化を感ずるところでもあります。白梅商店会のホームページには湯島の歴史が綴られており、学問の神様となった湯島天神との関わりや、隣駅近くにある根津神社との関係なども綴られています。喧騒から離れて「湯島の白梅」を愛でる余裕を持ちたいですね。でも夏の盛りには男坂や女坂を上って参拝するのも大変です。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

「かつ進」など飲食店が並ぶ春日通り沿い
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かりんとうの「ゆしま花月」など
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[№58]柳町仲通り商店会

歩いた日 H24.06.09 【文京区】 
 雨の中を、「こんにゃくえんま」のエンマ商盛会のアーケードを北の端まで歩いて引き返そうとしたところ、「柳町仲通り」のアーチが目に入りました。「おっ、ここにも商店街が」と思わず足を踏み入れると、千川通りから白山通りまでの100mにも満たないこじんまりとした商店街です。
 全面カラータイルの道路の両側は中高層のビルですが、その一階部分が商店街を形成しています。入るとすぐ左側には明るい雰囲気で焼鳥を販売する「鳥熊」、そしてその先の右側には野菜類を店先いっぱいに広げた「スターフルーツ」という青果店。どちらも客足が絶えません。仏壇店が異彩を放ち、その隣のクリーニング店の間のビル内通路を覗くとそこにも寿司店などがありますが、決して怪しい雰囲気ではありません。
 白山通り側の出口角には「鯛助」という大きな看板を掲げた鮮魚店がドーンと構えます。小さい商店街ながらも野菜、魚、鶏肉と揃っていることが頼もしく、地域の台所の役割を果たしているということでしょう。「鯛助」の向かいの三井住友銀行の建物脇に、何とも微笑ましく懐かしい子ども向けの乗り物遊具があり、雨天では遊ぶ子どもの姿もないですが、ビルの谷間ながらもホッとする景色といえます。
 すぐ近くにグルメシティやクイーンズ伊勢丹、オリンピックといったスーパーもあり、駅からもやや離れ、苦しい立地にも見えますが、全体に明るい空気に包まれて程よく棲み分けができていると感じます。千川通りを挟んで西側には小石川すずらん通り商店街が続きますが、あとで地図をみるとこの界隈は伝通院にも近いのですね。今の地名は小石川一丁目ですが、すぐ北には柳町小学校があり、商店街名も旧地名に由来するのでしょう。歴史や文化の個性を近代的な街並みの中でももっと伝えていけないものかとも思います。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

柳町仲通り商店街全景(千川通り側から)
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懐かしい乗り物遊具も
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[№57]エンマ商盛会

■■■・・・こんにゃくえんま様の門前商店街も近代化の波に押されて・・・
歩いた日 H24.06.09 【文京区】 

 雨の土曜日、アーケードのある商店街を求めてここにたどり着きました。まず「エンマ」という名前が興味深いです。都営地下鉄三田線の春日駅A5出口を出るとすぐにこの商店街のアーケードが現れます。道は100mも行かないうちに「こんにゃくえんま前」の信号交差点に突き当たり、正面にこんにゃくえんまの源覚寺を見て右側の千川通り上に商店街が続きます。L字状の商店街ですがアーケードがない部分もあり、やはりかなり雨に濡れました。
 でも商店街の雰囲気は良いですね。「勉強の店」の看板を掲げる青果店やご主人が店先で通りを睨むように立っている焼鳥店、そして交差点の横断歩道正面には歴史のオーラを放つ「大亜堂書店」。近代的なビルに挟まれて信念を貫いている構えです。千川通りの小石川二丁目バス停前付近には、「昭和鮨」(すし店)、「和菓子青林堂」、「小石川藪」(そば店)、「柳町青果」と並び、懐かしい空気の一角をつくっています。高層マンションに建て替わっている部分も多いですが、その一階部分の店舗が周囲とあまり違和感なく見えるのも好感です。
 源覚寺は寛永年間の創建というから400年近い歴史ですね。阿弥陀三尊が御本尊ですが、参道正面の閻魔堂におわします閻魔大王(こんにゃくえんま)の存在感が圧倒的なようです。お賽銭をあげて扉の隙間からそっと覗くと、片目が黄色い閻魔様が睨みをきかせています。鎌倉時代の作だそうで、眼病を患った信心深い老婆に片目を与えて快癒させ、その老婆は感謝の印に自分の好物のこんにゃくを断って供え続けたという言い伝えから「こんにゃくえんま」と呼ばれているそうで、度重なる江戸の大火や戦災も免れてきたとのこと、商店街はこのえんま様と共にある門前町なのです。
 閻魔堂の脇には、毘沙門天と、塩だらけになった塩地蔵尊もまつられています。この日のおやつに肉の「彦坂」でコロッケを買いましたが、山手線の内側にこのようなB級好感度の高い商店街があることはうれしい発見でした。

  <懐かしい雰囲気の店の並び>
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  <信念を貫く構えの古書店>
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・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

●再び歩いた日 R01.07.06
 ここを訪れたのは約7年ぶりということになります。こんにゃくえんま様は変わらずにおわしますが、商店街はだいぶ変質したという印象です。えんま様(源覚寺)正面の、千川通りと白山通りをつなぐ部分はアーケードが外され、再開発ビル建設のようで工事中です。わずかに千川通り側角の不動産店や洋菓子店が入る看板建築が残されていますが、背後には高層の建築物が迫ります。
 大亜堂書店のレトロな建物は健在で、そこから北の千川通り西面のアーケードも残りますが、大半が高層マンションの1階部分が店舗というスタイルで、アジア系飲食店が入居するなど店舗構成も変わってきている感じです。街の風景もわずか7年でずいぶん変わってしまうものだと嘆きつつ、その先の「小石川すずらん通り商店会」の部分に足を進めたのでした。
 なお、2週間後の7月20、21日には、伝通院朝顔市と同時開催のほおずき市が開かれるだそうな。えんま様の眼力で活気を維持できると良いですね。

  <開発の波の狭間で生き残る看板建築>
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  <千川通り沿いのアーケード街>
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[№15]金花商店会(サッカー通り)

歩いた日 H24.01.14
 何事も「名前」に惹かれるということがあります。文京区内の商店街情報を検索していると「金花(きんはな)商店会」の文字に惹かれました。「金花通り」改め「サッカー通り」の商店会だそうで、日本サッカー協会(JFA)がここにあることに由来する通り名だそうです。「金花」は、かつての町名である「金助町」(今の本郷3丁目)と「新花町」(今の湯島2丁目)からの合成後のようですが、金の花なんて、なんとなく優雅そうではないですか。
 少々目立たないところにありますが、山手線の内側だし、昨今の「なでしこジャパン」の活躍も記憶に新しいし、JFAのお膝元はさぞ賑やかだろうと土曜の午後に仕事の中休みを兼ねてたずねてみると、んー、閑散。そもそも商店会加盟店は17店という規模で、店舗が連なっているわけではなく、ビル街のところどころに点在するという様相です。サッカーの熱気の呼び込みは難しいのでしょうか。
 お茶の水側の医科歯科大学脇から「サッカー通り」の標識やフラグに誘われて進みますがなかなか商店が現れません。本郷通りを超えるとJFAの建物がそびえ立ちますが、人通りも少なく静かです。通りは、坂を降りてまた昇るという起伏のため、JFAのあたりに立つとほぼ全体が見通せますが、商店街らしい華やかさは感じられません。土曜日のせいか自動車交通量もわずかです。
 商店街のホームページには「晩のおかずは金花商店街で!!」とありますが、加盟店だけでは毎日のおかずは揃わないでしょう。それでも、鮮魚店、精肉店、洋菓子店など歴史とこだわりのありそうなお店がありました。こういうお店に長くがんばってもらいたいものです。今日のおやつ用に精肉店で買ったコロッケはひとつ40円、3つで100円とお買い得でした。これをぶら下げて商店街を抜けると春日通り。ここはもう東大の龍岡門に近く、少し歩いて地下鉄本郷三丁目駅に吸い込まれました。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

「サッカー通り」の標識とJFA
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ゆるやかな起伏を示す商店街
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[№11]根津銀座通り商睦会

歩いた日 H23.12.23
 地下鉄千代田線根津駅に隣接し、根津交差点から言問通り沿いにある商店街です。実はこの商店街内のビルの上階に会社事務所を構えていた時期があり、当時は毎日歩いていたところですが、ここを離れて十数年、久しぶりに歩いてみました。いやあ、ちょっと景色が変わりましたねえ。
 谷中、根津、千駄木を合わせて「谷根千」と呼ばれ、古き良き東京を味わえる散歩コースとして紹介されるようになったのはいつ頃からでしょうか。そうしたブームに乗った感が強い変わりようです。狭い歩道はそのままですが、かつてあった歩道上のアーケードはなくなり、街路灯も洒落た感じになり、お店もずいぶん変わったようです。以前は店先で親父さんがひたすら貝をむいていた貝屋はおしゃれな貝料理の店になり、記憶にはない豆腐懐石店やお好み焼き店も。
 でも変わらないものもあります。店内でせんべいを焼く大黒屋、肉の中川屋、中華料理のおとめ、そして、一歩入った路地の風景も良い雰囲気を残していました。震災でも戦災でも火炎をまぬがれた根津は、江戸の頃にあった遊廓の風情もその町割や家並みに残しているのです。
 交差する不忍通りは拡幅が完成して久しく、沿道風景が大きく変わりましたが、根津銀座入口の両側角のスーパー赤札堂と吉野屋はほぼ昔のままなのが、なぜかほっとさせられました。つつじの名所でもある根津神社も近く、谷中に隣接して周辺にお寺も多く集まるこの街は、山手線の内側にありながら何か独特な雰囲気を保っているとも言えそうです。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★★

狭い歩道ながら開放的雰囲気となった
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昔せんべいの大黒屋は変わらず
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