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ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

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ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

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皆さまのご感想や情報など、お便りをお待ちします。

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[№794]下馬親興会

■■■・・・小さいながらも古き良き現役商店街で、レトロ蕎麦店にも感動
歩いた日 R01.06.01 【世田谷区】 

 この「下馬親興会」は、この日の当初予定にはなかったのですが、歩いてきた龍雲寺商店会世田谷観音商和会が商店街としては少々消化不良の印象(失礼!)だったので、敢えて足を伸ばしたという次第です。実は、上記両商店街に行くために乗った循環バスの車窓から視認しており、下馬通りと世田谷観音通り(旧明薬通り)の交差点を中心とした小さな商店街ですが、古き良き商店街らしさを感ずるところで、一回りして戻ってきたというところです。
 西(世田谷観音側)からのアプローチで、まず、「中村屋食品センター」が、昭和の小売市場的雰囲気で良いですねえ。野菜や肉などが揃う地域のマーケットという感じ。交差点を渡った先にも豆腐店や米店などがあって、小さいながらも現役商店街の空気を感じます。
  <昭和風情の「中村屋食品センター」>
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  <豆腐店や米店などがある交差点東側>
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 そして振り返ると、交差点を挟んだ両角の建物がすばらしくレトロで感動を覚えます。左側が蕎麦店の「光月」で、一部銅板葺きのクラシックな構え。空腹だったこともあり、迷わず入店しました。午後2時近い時間で客は私ひとり。もりそばを美味しくいただきましたが、こういう建物の中でこういう時間を過ごせたことがこの日の最大の収穫とも言えます。この店の営業歴は40年ほどだけれども、その前も別の蕎麦店が営業していたとのこと。この店の存在自体に感謝です。この隣の交差点に面する区画が駐車場になっていますが、ここにも古い建物があったのでしょうか。
  <レトロな建物がある交差点を北から見る>
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  <すばらしくクラシックな蕎麦店「光月」>
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 店を出て、下馬通りを南へ進んでみると、寿司店があったり、昭和の看板建築が残っていたりと、良い風情です。商店街街路灯が途切れるところの右側が東京学芸大学附属高校の緑豊かな空間です。東横線の学芸大学駅はやや遠いですが、駅名の現存する唯一の根拠というところですね。そして、その手前右側にあるのが「札場氷室」と読める氷問屋です。いやあ、ここでも古き良き時代を思い起こさせてくれますねえ。「氷室」(ひむろ)という言葉の響きが好きです。
  <交差点から南の下馬通りは上り坂>
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  <「札場氷室」(奥の緑は東京学芸大学附属高校)>
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 道に緩やかな勾配があることから、武蔵野台地を谷が刻む地形の妙を感ずることもできます。満足を得たところで、東急バス「黒06」目黒駅行きに乗りましたが、この系統は、センターラインもない細い道を右左折を繰り返しながら進む、なかなか面白い路線です。

・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

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[№793]世田谷観音商和会

■■■・・・強烈な印象の世田谷観音、その名を冠した商店街はささやかに佇む
歩いた日 R01.06.01 【世田谷区】 

 前記事の龍雲寺商店会は龍雲寺の前あたりで街路灯が途切れ、区商店街マップでは、その先あまり間をあけずに「世田谷観音商和会」の領域が始まるはずなのですが、歩いても商店街らしき雰囲気は見受けられません。地名が野沢から下馬に変わる交差点角に「信濃屋」というスーパーがありますが、これが商店会に属しているかは不明です。教会もありますが、その先にあるバス停名が「中丸小学校」。はて、中丸小はこの前に見た龍雲寺の南隣にあったはず。「中丸」の名とともに謎です。
  <スーパー「信濃屋」など>
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 いかにも世田谷、山の手の住宅街らしい情景が続き、このあたりでも生活コストは高いだろうなあ、などと勝手な想像をしながら歩きますが、薬局やクリーニング店などが孤立するようにあり、商店街らしさを感じられないまま、保育園等が併設された公共施設の脇に「世田谷観音入口」の看板を確認し、誘われるようにそちらに足を進めました。
  <薬局などが並ぶ風景>
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 世田谷観音は、かなり広い境内を有し、江戸三十三観音の32番札所でもあり、せたがや百景のひとつにも指定されていますが、昭和26年に太田睦賢という人物が独力で建立したものだそうです。聖観世音菩薩を本尊としますが、本堂のほかに、阿弥陀堂や不動堂(六角堂)、仁王門など盛りだくさんで、さながら仏教テーマパークの様相です。国指定重要文化財や都指定有形文化財を有するだけでも立派ですが、旧小田原藩代官屋敷を移築したという本坊があったり、第二次世界大戦で散った特攻隊員を慰霊し後世に伝える趣旨の特攻観音堂や碑などが目立ったりします。
  <「世田谷観音」境内>
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 地域に開かれた公園のように利用もされているようですが、なんとも不思議な心持ちとなって商店街の通りに戻りました。その先の「世田谷観音」の交差点の前後に、わずかに商店の連担が見られますが、独自の街路灯があるわけでもなく、商店街組織の実態は不明です。この交差点で交差する道路の名称は、以前は「明薬通り」でしたが今は「世田谷観音通り」。いやあ、世田谷観音の存在感はすごいですねえ。角にある「伏見屋酒店」がものすごくクラシックで見応えありです。
  <世田谷観音交差点付近>
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  <クラシックな「伏見屋酒店」>
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 その先、蛇崩川緑道が横切るあたりまでが、区商店街マップでは商店会の範囲なので、ここで引き換えしましたが、商店街よりも世田谷観音の印象が強烈なひとときでした。
  <蛇崩川緑道(地形の起伏を再認識)>
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・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

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[№792]龍雲寺商店会

■■■・・・山の手住宅地内で門前町を主張?・・その名も「ドラゴンストリート」
歩いた日 R01.06.01 【世田谷区】 

 渋谷駅のバス乗り場は、周辺と合わせて駅前広場も工事中なのでカオス状態です。やっと44番乗り場を見つけ、「渋32」野沢龍雲寺循環の東急バスに乗り込みます。バスは三宿から下馬方向に折れ、下馬一丁目から下馬通り、環七と時計回りに循環し、環七から下馬一丁目方向へ戻る方向へ右折したところが野沢龍雲寺バス停です。ここで下車。龍雲寺は、このバス停から200mほど先の右側にありますが、世田谷区商店街マップではこの間が龍雲寺商店会の範囲となっています。
  <「Dragon Street」の街路灯>
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 環七との交差点で頭上を見上げると、街路灯に「Dragon Street」の文字。「龍」雲寺だからドラゴンなのか、と、少々首をかしげながら歩くと、山の手・世田谷らしいお洒落感のある店と、古くから続いているのであろう昭和的香りを醸す店舗が混在しています。バス停の目の前などは、一見、昔ながらの煙草店の風情も感じるところで、看板建築風のつくりの建物が並んでいます。その先右側には、やはり昭和の看板建築の「安斉精米店」があり、周辺地域の生活との接点を主張しているようです。
  <山の手らしいお洒落な街並み>
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  <バス停前の渋い店舗群>
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  <看板建築の「安斉精米店」など>
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 しかし、全体に商店の立地密度は高くなく、「商店街」の実感が薄いまま、すぐに龍雲寺の入口の信号に着いてしまいます。自動車の通行量はそれほど多くなく、周囲は良好な山の手住宅地という環境ですが、鉄道駅から遠く、生鮮品店らしきものも見当たらない中で、商店街として頼られる機能は希薄化しているように見えます。因みに、この商店会は世田谷区商連の名簿にないのですが、街路灯を維持できるだけの組織力はあるということでしょう。
 強いて言えば、せっかく「Dragon Street」を名乗るなら、ドラゴンを前面に押し出した何か個性的な打ち出しがあれば良いのに、などと思ってしまいました。
  <商店街らしき雰囲気の薄い通り>
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 さて、龍雲寺ですが、臨済宗の寺院で、一区画東に入ったところに山門があります。境内はバス通りから一段高いため、バス通り沿いは石垣と白壁の景観です。龍雲寺の起源は元禄年間だそうですが、寺のHPによるとその後紆余曲折、荒廃の時期も経て現在地で本堂等が再興されたのは昭和40年と新しく、本堂は鉄筋コンクリート造りです。境内には子育て地蔵尊のほか、何と神社もあり、神仏が同居しています。なお、近くには野沢稲荷神社もあったのですが見落としてしまいました。
  <龍雲寺の山門>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

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[№751]九品仏商店会

■■■・・・名刹で心を清め、歳末の商店街の熱い蕎麦で身体を温める幸せ
歩いた日 H30.12.29 【世田谷区】 

 「九品仏」は東急大井町線の駅名にもなっていますが、「浄真寺」という浄土宗の名刹です。境内全体が極楽浄土を模しているそうで、江戸初期の開山以来、伽藍の配置は大きく変わっていないそうです。本堂に向かい合う形で3つの阿弥陀堂が並び、そこに9体の阿弥陀如来像がいらっしゃり、これが極楽往生の9階層(九品)を表すことから九品仏と呼ばれるということです。総門、仁王門なども重厚で、境内全体に厳粛な空気が漂っています。
 この寺域がもともとは奥沢城だったということも興味深く、その名残として、境内周囲に土塁が残されており、樹齢を重ねた古木も多いことが、清浄な空気感をさらに引き立てていると言えます。
  <九品仏「浄真寺」の本堂>
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 九品仏駅の北側から参道が始まりますが、その手前から駅踏切を渡って南へまっすぐ環八通りにぶつかるまでの500m程の区間が「九品仏商店会」の範囲です。参道の向かいには門前らしく生花店があり、その隣に古書店があるのも印象的です。
  <商店街から続く九品仏の参道入口>
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 駅前に食品スーパー「フジ」があるほか、商店街内に精肉店や鮮魚店もあり、駅前商店街、地域の生活軸の機能は保たれている感じです。クリスマスも過ぎ、お正月の3日前ということで全体に落ち着いたムードが漂っていますが、正月飾りを売る臨時店舗なども出ていて季節感を盛り上げています。
  <駅踏切近くの文具店など>
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 ひと駅となりはあの自由が丘ですが、ここは別世界のように、古い商業建築も残る良き商店街風景を保っています。駅近くの文具店や、その先の「毛利豆腐店」、さらに「辰巳屋酒店」など、昭和の香りも感じる店舗が混じります。一方で、さすが世田谷、洒落た感じのベーカリーやコーヒー店があったりもします。新旧混在、硬軟共存の妙というところです。
  <古い建物のリノベーション利用も見られる>
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  <精肉店などもある生活感あふれる商店街>
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 実は、この日のお目当てが、環八に近いところにある喫茶店「リンコン」での昼食だったのですが、年末休業に入ってしまったようでシャッターが閉じられていました。「居心地の良い名喫茶」との紹介記事を見ていたのですが。で、その斜め向かいあたりにある蕎麦店「おまた」に入りました。蕎麦店は大晦日まで営業でしょうから安心なのです。ポカポカの店内で熱々のカレー南蛮蕎麦をいただきました。もうひとつの蕎麦店「有楽庵」も惹かれるところですが、またの機会にしましょう。
  <古い商業建築も残る風景>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

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[№750]八中前商店会

■■■・・・あの自由が丘に間近の位置でつつましく佇む小さな商店街
歩いた日 H30.12.29 【世田谷区】 

 暮れも押し詰まった12月の29日ですが、大掃除もサボってまたふらふらと気ままな街歩きです。降り立ったのは東急自由が丘駅。でも、街全体がブランド化されたともいえるこの駅周辺は歩いていても落ち着かないので、その喧騒に背を向けて西へと歩き出します。お洒落なお店たちが希薄となり、2車線のバス通りを目黒区から世田谷区へ入った次の信号の周辺に形成されているのが「八中前商店会」です。駅から深沢、駒沢方面へのバスの最初の停留所名がなんと「八中前商店会」。
 でも、商店街としてはとても小規模で、しかも、至近の位置にある自由が丘のお洒落感とは無縁の様相の空気感で、かつ、多くの住宅地内商店街の例に漏れず衰退感が漂っています。信号交差点を中心に東西と北方向は商店街らしさが薄れ、普通の住宅建築となっている部分もあり、わずかに南方向に100mほどの区間が、コンビニもあったりするのでそれらしき印象を醸し出しているという状況です。交差点の東側にある「松月庵」という蕎麦店も閉店してしまったようです。
  <「八中前商店会」バス停から交差点方向を見る>
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 目を止めたのは、「特許洗浄」という大文字の看板を掲げたクリーニング店「大丸」くらい。グループホームの運営法人名が「老後を幸せにする会」というのがいいなあ、と思ったことも。
  <交差点から西側の部分>
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 地名で言うと、周囲は奥沢、等々力という高級住宅地であるはずのところですが、その生活軸であったであろう商店街は、その名をバス停名にまで採用されるほどの存在感がかつてはあったことでしょう。年末のお休みに入った店もあるのでしょうが、他には特に目に止まる店もないままに南の端の「九品仏川緑道」との交差部まで来てしまいました。
 この緑道は、20年ほど前の地図だとまだ水色表示なので比較的最近暗渠化されたものと思われますが、この500mほど下流は自由が丘南口のお洒落ストリートとなります。それとここのギャップ感はなかなかのものです。
  <九品仏川緑道から見た交差点南側区間>
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  <商店会の街路灯>
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 さて、この「八中前」ですが、八幡中学校(世田谷区立)の前ということです。校舎の外壁には立派な壁画が描かれています。でも、冬休み中で静かでした。この商店街の南には九品仏の浄真寺があり、足は自然にそちらの方に向かいました。
  <八幡中学校>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

●[№435]今川小路(中央区)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら

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[№730]池ノ上北口商店会

■■■・・・渋谷や下北沢に近接のこの地で昭和の商業建築群に出会える驚き
歩いた日 H30.09.22 【世田谷区】 

 池ノ上駅の踏切を挟む商店街は「池ノ上商栄会」で、駅北側にも50mほど続いているのですが、最初の四つ角から先、直進方向は組織、名前が変わります。区商店街マップでは「池の上北口商店会」となっているのですが、現地の街路灯の表示は「池ノ上北口商店会」。「の」と「ノ」の違いですが、本記事のタイトルは街路灯に従うこととします。
  <駅側の商店街入口部分>
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 上記の四つ角から北へ150mほどの短い商店街ですが、南側の「商栄会」の賑わいとはかなりのギャップ感があります。時間の流れ方が違うというか、お洒落な山の手のイメージは影をひそめ、昭和的な空気が濃厚になります。入っていきなりの右側には立派な銅板建築の空き店舗があります。戸袋窓等に凝った装飾もあり、かつての栄華を偲ばせますが、今は自動販売機が幅をきかせています。
  <懐かしき銅板建築など>
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 しばらく進むと左に昭和の商業建築の象徴と言える立派な看板建築の並びが見られます。そのひとつに「荒木氷室」の看板がかかり、同じ建物の隣は「荒木屋」という居酒屋風です。「荒木氷室」で検索すると下北沢の甘味処がヒットするのですが、それとの関係ありでしょうか?
  <堂々とした看板建築の「荒木氷室」など>
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 その先の看板建築も「BLABC-FAON」という洒落たカバン店に使われています。このように古い建築物が新しく利用されるのは良いことです。「BAR」の看板があるものもあります。
  <カバン店「BLABC-FAON」に使われている古い建物>
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 駅から近いのに人通りも少なくなり、すぐに住宅地の風景に変わってしまいます。商店街としても短いですが、ここが多くの人を集め賑わっていた時代があったことを、これらの古き良き商業建築たちが物語っています。それにしても、いやあ懐かしい。渋谷からほど近く、若者文化が際立つ下北沢からも数百メートルというこの場所で、このような風景に出会えるとは、正直言って想定外のうれしさでした。
  <しっとりした空気が漂う商店街>
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 ところで、駅名の「池ノ上」は今の地名にはありません(地名は代沢、北沢)。その由来は、「かつて駅の南方に、北から南に延びた細長い池があって、そのため駅周辺の高台を「池の上」と呼ぶようになったという説が有力」とのこと(住建ハウジングの東京地域情報サイト「東京さんぽ」より)。なるほど。武蔵野台地の地形を学ばせてもくれますね。

・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

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[№729]三角橋通り商和会

■■■・・・商業色をほとんど失った道の名は、かつての用水の橋名に由来
歩いた日 H30.09.22 【世田谷区】 

 池ノ上駅から北の一区画は駅南側から続く「池ノ上商栄会」の領域で、その先の直進方向は「池ノ上北口商店会」となりますが、右へ曲がりさらに左折した先が「三角橋通り商和会」ということに、世田谷区区商店街マップではなっています。確かに三角橋交差点に向かう道ですが、そんな商店会名の表示は見当たらず、商店街らしき風情も失われています。組織の実体がどれだけあるのでしょうか。
  <住宅街化した中にある「カフェ マルディ」>
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 マンション一階の「カフェ マルディ」(cafe mardi)が山の手風でお洒落ですが、その先は一般住宅地の様相です。しばらく進んだ先左側に、かろうじて現役店舗の並びが見られます。その中で「中島米店」が唯一この通りの歴史を承知しているという感じです。その手前は看板建築を一部リノベーションしてヘアサロンなどに使っています。その先、中華の「光来軒」のシャッターが閉じているのは土曜だからでしょうか?。
  <唯一商店街らしき風情の「中島米店」など>
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 そこから先、現役の店舗はなくなります。やがて、松陰学園の校舎が見えてきますが、その手前に「木村畳店」の看板が色あせた古色蒼然たる木造建築があります。おそらく閉業しているのでしょうが、この道が過去に商業の軸であったことの貴重な語り部とも見えます。
  <「木村畳店」の建物の先は松陰学園>
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 松陰学園は幼稚園から大学院まで揃う学校ですが敷地は広くありません。それでもプールなどが見えます。渡り廊下が頭上を跨ぐ下を進むと三角橋交差点に出ます。ぶつかる通りの右方向は航研通りです。この名称は、かつて沿道にあった東大航空研究所(現宇宙科学研究所)に由来するとのこと。通りの向こうはもう上原です。左方向は拡幅工事中ですが東北沢が間近です。
 ここは、世田谷区と渋谷区、目黒区との境にあたり、三角橋とは、かつて玉川上水の分水である三田用水が流れていた上にあった橋の名とのこと。そういう流れが東京にはたくさんあったのです。
  <三角橋交差点(向こう側は渋谷区上原)>
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 さて、駅近くで商店会所属は不明の蕎麦処「三由」(みよし)ですが、お洒落系の店が多いエリアでこういう店をみつけるとほっとします。男性一人客が多く、外国人もいました。肉なんばん蕎麦で風邪気味の身体にエネルギー注入。その並びには古い建物を活用し、ギャラリーなどに利用できるという「あ~とすぺ~すMASUO」などもあります。
  <蕎麦処「三由」など>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

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[№728]池ノ上商栄会

■■■・・・山の手の高級感の中に渋い「昭和」の並びを見て感動
歩いた日 H30.09.22 【世田谷区】 

 渋谷から京王井の頭線で3つ目の池ノ上駅に初めて降ります。2か月ほど前に東急池上駅周辺を歩きましたが今回は「池ノ上」。だいぶ雰囲気が違います。初めて降りる駅ではそれなりに緊張感があるものですが、ここはそれを感じる間もなく駅を出ていきなり生活臭濃厚な街の中に放り込まれてしまった感じです。駅は小奇麗に橋上化されていますが、駅舎はコンパクトで、踏切を挟んだ商店街の建物のひとつとして溶け込んでしまっている感じ。
 その商店街というのが「池ノ上商栄会」で、駅の南北にまたがりますが南方向が延長が長いので、まずそちらに足を向けます。周囲は代沢二丁目の丘陵上の高級住宅街。それを反映して店舗はお洒落系が多いと見え、庶民派おじさんとしては少々落ち着かない気分です。
  <駅に近い南側のあたり>
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 マンション一階の店舗の並びもいかにも山の手風。「プトーカフェ」(PUTTO CAFE)はカフェとはいえイタリアンのようです。同じ並びには生花店や美容室もあり、とんかつ店がちょっと気を引きますがやはりお値段はちょっとお高め。
  <山の手風のお洒落な感じの店が並ぶ>
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 でも、南へ進むとそんな高級感の中にも昭和の香りを残す古い建物が混じるようになります。特に、小洒落たフランス料理店の向かいに古い建物が5棟ほど並ぶのが私にとっては感動ものです。ほとんど空き店舗化していますが、中の一軒「福田板金」が現役のようです。商店街南端部の理髪店「ますみ」が入る建物も渋さ満点です。渋谷の隣町の高級住宅地と思しき中にこういう風景を見ることができるのは驚きです。西への道を一歩入ったところの鮮魚店「魚春」もなかなかの「昭和」ぶりです。
  <感動ものの古典的建物が連続する風景>
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  <商店街南端のレトロな理髪店が入る建物>
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  <脇道に入ったところの鮮魚店>
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 駅近くに池ノ上小学校がありますが、校門周辺の雰囲気がシックで良いですね。ただ、全体に道が狭いのに車が対面通行で歩行者が押しのけられるのが玉に傷です。
 駅前踏切より北にもこの商店街が続いていますが、その範囲、境界は微妙なところです。街路灯、商店街フラグを目安に見ているのですが、北に数十メートル行った四つ角を右に曲がった先に思いがけず大衆的雰囲気の蕎麦店「三由」(みよし)を見つけて昼食に入ったのですが、ここが「商栄会」の所属か、隣接の「三角橋通り商和会」に属するかは確認しませんでした。
  <駅北側の区間>
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・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆


●[№98]イーストコア曳舟商店会(墨田区)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら

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[№687]千歳船橋参商会商店街

■■■・・・稲荷神社と共存し、複数の狭い道沿いに続く気さくな商店街
歩いた日 H30.03.17 【世田谷区】 

 小田急線千歳船橋駅の南側に展開するのがこの「千歳船橋参商会」です。高架線路の南に沿う形で城山通りがあるのですが、商店街はその通り沿いではなく、信号横断歩道を渡った先の小道から入る一歩裏にあります。この日は、北側の千歳船橋商店街を先に歩き、そちらが思った以上に広がりがあって歩き疲れていたのですが、ついつい引き込まれ、結局ほぼ全体を歩くことになりました。
 同会ホームページによると、「参商会」の名は、商店会発足当時に「世田谷5丁目」「経堂」「船橋」の3地域にまたがっていたことによるそうです。その後、船橋側の商店街が独立したとのことですが、船橋側とは駅北側で、先程歩いてきた千歳船橋商店街が元々は一緒だったということでしょうか。
  <「オオゼキ」や「福田屋」があるあたり>
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 狭い道に人の流れが集中するため、ずいぶん賑わっているように見えます。駅側入口から入って突き当たった左右の道がこの「参商会」の中心をなす部分で、右角がスーパーの「オオゼキ」です。この商店街の核と言える存在ですが、必要以上に目立たず、周囲に溶け込んだ感じが良いです。左の角は煎餅や豆菓子の「福田屋」。気さくで親しみやすい感じでこれもまた良し。
  <南へ続く商店街風景>
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 左へ折れた先の居酒屋「かぶら屋」前から右の南方向も商店街範囲で、生花店から始まり、鮮魚、精肉の店が並ぶなど「普段着」の空気で満たされています。その先左側は都営住宅となりますが、突き当たりは食料品の「みつはし」。椎茸や味噌、豆類、昆布などを扱いお客さんを集めている様子です。その向かいの「まつばや」は精肉や惣菜などの店。こういう店が並んでいるのが頼もしいですね。
  <「みつはし」と「まつばや」の向かい合い>
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 東西の道に戻り東へ進むと「稲荷森稲荷神社」があります。「とうかもりいなりじんじゃ」と読むのが正しいようですが、創建年代は不詳とのこと。昭和20年代初めまでは鬱蒼とした森だったとの記載が神社ホームページにあり、昔の世田谷ののどかな風景が偲ばれます。「稲や食べ物に関係が深い神様で、人間の暮しや営みに最も密接に関係する神様」とのことで、商店街との共存は必然というところでしょう。10月の例大祭は大いに賑わうようです。
  <稲荷森稲荷神社>
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 その神社の東の道を線路方向に戻りましたが、そちらにもユニークな飲食店などが並び、意欲が感じられます。疲れていてあまりじっくり観察できなかったのが残念でもありますが。
  <神社東側の商店街区間>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

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[№686]千歳船橋仲通り商店会

■■■・・・目立たない位置でつつましく営業を続ける数店のみの「仲通り」
歩いた日 H30.03.17 【世田谷区】 

 小田急線千歳船橋駅北側に広がる賑やかな「ちとふな商店街」の陰に隠れるように、ひっそりとこの「千歳船橋仲通り商店街」はあります。駅西側から千歳通りを北西方向に200mほど進みむと、右側に入る道に「ちとふな」とは異なる街路灯の通りが見つかります。その街路灯を見上げると「仲通り」の文字が読み取れます。ここは、世田谷区船橋一丁目の西の端あたり。
<街路灯はあるが商店街らしからぬ風景>
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 入ってすぐの右側に、夜だけの営業らしい串かつ「おおつか」があるものの、その先は商店街らしさがありません。少し進むと居酒屋「ゆうな」の先の春光幼稚園の園庭が3月半ばなのに早くも春爛漫の様相で、さらにその先でやっと少し商店街らしさを感じられるようになります。駅と船橋二丁目方面を結ぶ歩行者動線がこのあたりを横切る形になっていて、それでかろうじてこの部分に商業色が残存できている、とも言えそうです。
<ダイニング「たち華」など>
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 といっても、営業しているのは「たち華」という定食店と理髪店くらい。でも、おっと、西側の路地を覗くと「大三元」という中華料理店と「キッチンメグ」という洋食店、その先に鮮魚店もありました。いかにも地元の常連客で成り立っているという感じのつつましい光景です。
<横道の店舗の並び>
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 本当に商業色が感じられるのはこの一角だけで、あとは街路灯が続くものの普通の住宅地の様相が続き、左側をマンションが占めるに及んで、もはやこれまでかと思いきや、街路灯が途切れる部分に洋品店がひとつありました。
 駅から数百メートル離れるとはいえ、「ちとふな商店街」とのギャップに唖然とさせられます。それでも商店街の組織が保たれ、街路灯を維持できていることが健気です。かつてはもっと商店が多く賑わっていた時代があるのでしょうか。それを知る術もないままに千歳通りまで戻ってきてしまいました。
<春光幼稚園は春爛漫>
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 私がここを訪れたのは、事前に区の商店街マップを見ていたからで、そうでなければこの商店街の存在には気づかなかったでしょう。それほどまでに目立たない存在なのですが、数少ない店舗が長く地域の人に愛され続けることを願いたいと思います。

・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

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[№685]ちとふな商店街(千歳船橋商店街)

■■■・・・あの名優の名を冠する通りや明るいバス通りなどに広がる賑わい
歩いた日 H30.03.17 【世田谷区】 

 小田急線の複々線化完成による大増発という画期的なダイヤ改正のその日、どんなに便利になったのかと乗りに出かけました。で、新たに準急停車駅になった3駅のうちのひとつである千歳船橋に下車。商店街の事前情報をほとんど持たないまま、街歩きに繰り出しました。まずは北側の千歳船橋商店街から。「ちとふな」を名乗りますが、さすが準急を停めるだけあってかなり規模の大きな振興組合組織の商店街で、頼もしく見えます。
<賑やかな駅前からのレンガ舗装道路>
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 駅前の小広場から多くの人が吸い込まれるレンガ舗装の小道も賑やかですが、中心をなすのはその一本西に平行する延長400mほどの「森繁通り」です。この通りの先にあの名優の森繁久弥氏の自宅があったことからそう呼ばれ、区も正式名称として認めたとのこと。街路灯にもその表示があります。通りの中程の「寿司清」の店頭には「すしの味はたねとしゃりとさびと親父の手あかにある」という森繁氏自筆と思われる色紙が飾られ、海鮮ちらし丼も「森繁通り丼」に改めたとの記載もあります。
<「森繁通り」の「寿司清」など>
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 人の流れが絶えないこの通りは、店舗の業種構成も多彩で、和菓子店、精肉店、青果店などに思わず足が止まるほか、「バラエティマーケット」と銘打つ「マルシェせたがや」は衣類や冷蔵庫を店頭に並べる面白さです。紅茶の店「青い空」という喫茶店には老婦人の二人連れが入っていきました。
<「マルシェせたがや」などがある森繁通り>
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 駅側からこの森繁通りに抜ける路地にも、昭和建築の商業長屋が健在だったり、古き良き一面もしっかり残しています。
<昭和の商業建築長屋などの風景>
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 北西方向の千歳通り上も、環八との交差点まで商店街範囲で、浄立寺や水道局などが面する明るい並木道に、行列のラーメン店があり、同じ建物の隣が普通の中華料理店だったりという面白さも見られます。そんな通り沿いの蕎麦店「ますや」で昼食にしました。昼は3時まで営業というのも良いですね。五目あんかけご飯セットを盛りそばでいただきましたが、ここは当たりでした。蕎麦も美味く、サラダとお新香もついてボリュームも満点。
<千歳通りの商店街を駅側から見る>
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<蕎麦の「ますや」>
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 千歳通りはバスも頻繁に走りますが、千歳船橋止まりの小田急バスが交差点脇の狭い操車場に尻から突っ込む光景は、誘導員がいるとはいえ神業的です。いやあ、それにしても結構歩き疲れました。

・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

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[№666]中里通り商店街

■■■・・・「三茶」のお洒落感と昭和の風情が程よくミックス
歩いた日 H30.01.13 【世田谷区】 

 ここはずいぶん前から一度訪れてみたかったところです。渋谷から二子橋へ向かう玉川通り(国道246号)は、ほとんど上に首都高速が覆い被さり自動車の喧騒著しい非人間的な空間になっていますが、ここは旧道(大山街道)が良い状態で残されている貴重な区間で、三軒茶屋駅に近い場所ながら昭和の風情も味わうことができるのです。
<美しき昭和の看板建築の並び>
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 三軒茶屋駅から玉川通りを南西に300mほど歩くと左に分かれる旧道があり、再び合流するまでの500mほどの区間で商店街が形成されています。振興組合になっており、一定の組織力を持っていることが通りの魅力維持につながっているとも思われます。立派なホームページもあります。
<北側の入口付近の情景>
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 「三茶」といえばお洒落なまちの典型のようでもありますが、ここはそういうお洒落感も交えながら古き良き昭和の風情が程よくミックスしているといえます。新しいビル、小綺麗なマンションになっている部分もありますが、古い看板建築の商店が現役で営業していたり、路傍に小さなお地蔵様が大切に祀られていたりするのです。
<和風建築のバイク店など(左は鶏肉「信濃屋」)>
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 どっしりとした和風建築の建物がバイク店として使われていたり、鶏肉店「信濃屋」が人気店らしかったり、畳店や金物店があったり、脇道側ですが青果の「八百森」が懐かしい雰囲気で客を集めていたりもします。玉川通りの向こう側にはスーパーのマルエツもあるのですが、うまく固定客を掴んでいるということなのでしょう。年季の入った看板の和菓子店「玉川屋」があるかと思えば、クリーニング店の名前が「昭和」だったりすることにも、歴史を感じてしまうのです。
<この脇道も商店街の一部(右に「八百森」左はクリーニング「昭和」)>
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 途中で蛇崩川緑道を横切りますが、川の流れが街道筋の集落形成に関わってきたのでしょうね。その脇に「伊勢丸稲荷神社」があるのがその証拠ではないでしょうか。
<蛇崩川緑道の脇に鎮座する伊勢丸稲荷神社>
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 商店街中央付近の「藪蕎麦」で昼食にしました。肉南ばん蕎麦をいただきましたが、思いがけず茶蕎麦でした。良くみるとメニューに「他店にない純茶そばにて自信を持って皆さまのご賞味を・・」と記されていました。練り込んでいる抹茶を見せていただき、香りを嗅がせていただきました。そば湯も注いでいただき、冷えた身体がぽかぽかと温まりました。
<どっしりした構えの「藪蕎麦」>
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・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

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[№611]東北沢商和会

■■■・・・大変貌途上で商店街風情喪失の通りで、伝統の和菓子にほっとする
歩いた日 H29.06.03 【世田谷区】 

 小田急線東北沢駅の北側、都道420号線(中野通り)沿いの商店街ですが、この区間の中野通りは拡幅事業の真っ最中。小田急線も下北沢を挟むこの区間で地下化の工事が進み、商店街も変貌の途上というところです。この日は北沢五丁目商店街の散策の続きで、井の頭通りとの北沢小学校の交差点から駅方向に向かいますが、拡幅未完了の細い道に交通量が多く、とても「ほのぼのぶらぶら」とはいきません。道の端を車を避けながら足早に歩くという感じで、ゆっくり写真も撮れません。
<右側が道路拡幅で削られた商店街>
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 この道は渋谷区と世田谷区の境をなしますが、東面の渋谷区側は拡幅でごっそり削られて、その先に新たなビルを建てて商店ができている部分もありますが、商店街の体裁をなしていません。西面の世田谷区側も、一部はセットバックを余儀なくされ、かつてあったであろう商店街の風情はほぼ失われています。
 そんな中、奇跡的に残ったともいえる古典的構えの焼き鳥居酒屋「大輔」が目を惹きますが、真っ昼間ですし、ゆっくり眺めることもできずそそくさと通りすぎました。
<かろうじて残った「大輔」など(脇道側)>
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 唯一、中ほどで西からぶつかる道沿いの、北沢公園との間も商店会の範囲で、ランチ営業もしているエジプト料理店の向かいに小さいながら店を構える和菓子店「ほさか」に足を止めました。創業昭和27年という歴史を持ち、変貌する街の中で懸命に伝統を守っているという感じです。中野通りの拡幅事業で70店あった商店街も30店になっちゃった、と店主の弁。小田急の高架化に反対して地下化となったけれど、道路が通り抜けしやすくなって余計に車が増えたとも。ここで、この日の間食用に和菓子を4種類ほど購入しました。
 この「ほさか」のある道は、実は三軒茶屋から延々と続く「茶沢通り」の北端部分に相当するのです。買った和菓子のひとつも「茶沢路」。道明寺や栗まんなどとともにおいしくいただきました。
<茶沢通りの和菓子店「ほさか」>
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 地下化された東北沢駅は、来年3月の複々線化完成に向けて工事が仕上げ段階です。駅上の地上空間に駅舎が新築され、改札脇に洒落たコーヒーショップができていて、若いお嬢様たちが談笑中。駅も道も新しくなって、かつての街の姿は急速に忘れられていくのでしょうね。

・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ☆☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

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[№610]北沢五丁目商店街

■■■・・・駅から離れていても健気に風情を残す商店街で蕎麦の昼食
歩いた日 H29.06.03 【世田谷区】 

 笹塚駅から笹塚観音通りを抜けたところで玉川上水の開渠部分を橋で渡りますが、この橋から先は世田谷区となり、橋の先で左側から突き当たる道が北沢五丁目商店街です。ここから井の頭通りにぶつかるまで、南東方向にほぼ直線状に500mほど続く道筋の商店街です。
 土曜の昼時ですが、飲食店が多い笹塚観音通りでは何も食べずにここまで来たので、この商店街に入ってすぐ、私好みの構えの蕎麦店「三貴屋」を見つけて入店です。そばと丼物のセットなどが良心的な価格で並ぶメニューで、大ざるそば600円を注文。蕎麦の産地を尋ねると外国(カナダ)産とのことですが、ボリューム満点の美味しい蕎麦をいただきました。昔ながらの小さな蕎麦店の風情ですが、私以外は比較的若いお客さんばかりで、そういう人達に支持されているのは良いことですね。
<蕎麦店「三貴屋」などの並び>
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 この「三貴屋」の隣でシックな店構えなのは「焼鳥小屋どろまみれ」という居酒屋。また、斜め向かいの店は、シャッターが閉じていますが「食堂ふるさと」というほんわかする名前です。
 さて、夏のような日差しの下をゆっくりゆっくり歩きます。住宅地化が進んでいますが、商店もそこそこ残っています。「チェリー」とか「まみづか」とか、何の店なのかよくわからないところなどを横目でみながら、また、昭和の看板建築が残る風情を楽しみながらの散策です。駅からやや離れたここでもこれだけの商店街が残っているのが頼もしくもあります。ただ、シャッターを閉ざしたままの店も多いですね。「Toy&Hobby」の「きりんどう」も閉店してしまったのかでしょうか。
<看板建築が並ぶ商店街中央付近>
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 商店街中央付近の古い建物が商店街事務所になっています。ここは振興組合を形成していて、組織力はしっかりしていると思われます。
 畳店の隣に青果店があるのがうれしいです。その斜め向かいは、ご近所の高齢者だけを相手にしているようなつつましい惣菜店。「タウンショップだいきちや」は、酒店とミニコンビニのような品揃えです。南端近くの中国料理店「宝泉」は店先に大きな電球を提灯のようにぶら下げて営業中。
<店構えがユニークな「宝泉」など>
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<「タウンショップだいきちや」>
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 井の頭通り近くは店舗も少ないですが、出口脇のマンション1階が「革財布工房TEDDY‘S」というのがユニークです。店内では職人さんが作業中。井の頭通りの南には北沢小学校が見えます。

・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

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[№588]買物横丁(下高井戸)

歩いた日 H29.03.04 【世田谷区】 
 ここは、長く下高井戸駅前のシンボルのような存在だった「下高井戸駅前市場」の裏道のようなところです。車もほとんど通れない細い道ですが、ここが世田谷と杉並の区境です。店があるのが主に世田谷区側なので、ここでは世田谷区として扱います。
 「買物横丁」と呼ばれるここも、閉鎖が決まっている駅前市場の動向に左右されるのでしょうが、既に厳しい環境に置かれているようです。かつて小さなショッピングセンター的施設があったという場所も今は駐車場と化しています。
 しかし、その向いで今は妙に見通しが良くなってしまった位置にある「ミート ショップ伊藤」は人気店らしく、「絶品ローストビーフ」の手書き文字が自信ありげで、遠方から訪れたらしき客の姿も見られます。隣の鰻店「大谷」も「完売」の表示で大皿が空っぽ。商売繁盛ですね。東の突き当たりが「海鮮鉄火丼三友蓮」で、中はほぼ満席でした。その左隣がイタリア料理「イル・トンド」ですが、雰囲気的に場違いかと思いきや、値段はかなりリーゾナブルのようです。
 裏町的な魅力が人を惹き付けているのでしょう。線路側の下高井戸商店街に抜けたところの角は青果店ですが、ここも買物横丁かは不明です。そもそも「買物横丁」は組織名ではないですね。
 買物横丁の範疇からは外れますが、駅前市場の出口より西にある「みつ乃家」のランチメニューに誘われて入店しました。ご夫婦で営む懐かしき駅前大衆食堂という雰囲気。17時までランチタイムで休み時間なしというのがまた良いです。生姜焼き丼を注文。京王線高架化と駅前市場閉鎖に絡む話は実はここで教わりました。この店を含む部分もいくつかの建物をまとめた再開発の話があるそうで、どう対応するか思案中とのこと。商店街の置かれた環境変化の現実の典型を見る思いです。
 鉄道が高架になって再開発も進むと街の雰囲気はどうなるでしょうか。安全性は高まるでしょうがこの裏町的な風情はなくなっていくのでしょうね。駅の南にはバスターミナルができるとの話もあるそうですが、駅の構造がどうなるかで人の流れも変わるでしょうし、商店街の命運も左右されることになります。この「失われゆく風景」の先行きに注目したいと思います。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★★☆☆☆

「ミートショップ伊藤」や鰻の「大谷」の並び
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路地裏のイタリア料理店や海鮮鉄火丼の店など
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駅前商店街との角の青果店など
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生姜焼き丼を食べた「みつ乃家」
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[№586]下高井戸駅前市場

歩いた日 H29.03.04 【世田谷区】 
 京王線下高井戸駅前踏切のすぐ脇にこの市場はあります。実は前週に上町方面に行く際にここで京王線から世田谷線に乗り換えており、横目で見て立ち寄りはしなかったのですが、この駅前市場も終焉が迫っているという情報を目にしたので、翌週再び訪問したという次第です。
 下高井戸では、駅前踏切で交差する斜めの道の両方向がメインの商店街なのですが、それにへばりつくように建つこの建物は、昭和の香りぷんぷんで、とにかくそそられます。昭和31年からの営業とのことで、60年以上の歴史を持つわけですが、京王線の高架化事業で閉鎖が迫られているのです。
 この市場が建つ土地はぎりぎり世田谷区の領域で、同区側では下高井戸商店街振興組合が街全体の商店街組織ですが、その中でそれぞれブロック分けがなされているようで、ここはここで「商業協同組合下高井戸駅前市場」と、区の商店街マップでも独立表示となっています。
 建物の中央通路が北の杉並区側への通り抜け通路を兼ねていて、その上の看板には16件の店名が並びますが、入ってみると既に閉店のお知らせが貼られたままのところもいくつかあります。左奥の元青果店などもそうで、生鮮3品も揃わなくなりつつあります。
 中央通路入口左には唐揚げ店、右角は「すし」の「旭鮨総本店」。内側の左には鮮魚の「三友シーフーズ」、「長谷川商店(川魚・貝類など)」が営業中です。鮮魚のほか、弁当の形でも販売されています。豆腐店「いづみや」もあり、それぞれで店と客の会話が見られます。右側には段ボール箱をそのまま並べて品台にしている青果店のほか、薬局や時計店があるのも面白いところです。
 商店街通りを少し東へ行ったところの西友の脇の土地で再建という話もあるそうですが、店舗は廃業派の方が多くを占め、もう1年くらい前から撤退が始まっているとのこと(北隣の「みつ乃家」(次々記事で書きます)で聞いた話)。残留組だけでの再建は大変な苦労が伴うことでしょう。わずかな距離とはいえ、現在の駅の目の前という好立地から離れることでどうなるでしょうか。
 いずれにしても、駅前のシンボル的存在であるこの建物がなくなるのは寂しいことで、ギリギリのタイミングで記録できて良かったと思います。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★★☆☆☆

踏切手前から見た駅前市場
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内側左の鮮魚店など
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内側右の店舗群
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中央通路北側から見る
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[№585]ボロ市通り桜栄会商店会

歩いた日 H29.02.25 【世田谷区】 
 世田谷のボロ市といえば、全国有数のフリーマーケットとして広く知られ、毎年12月と1月の15日と16日の開催日には遠方からも多くの人が押し寄せ大賑わいとのことですが、私はまだ見たことがありません。その会場となるのがここボロ市通りで、上町のバス通り(上町銀座会)に対して裏道にあたりますが、こちらが旧大山道(矢倉沢往還)の本道です。
 バス通りから天祖神社の境内を抜けてボロ市通りに出ました。目の前には江戸中期の建築という代官屋敷。その大場家住宅は国の重要文化財です。敷地内には区の郷土資料館もあります。ボロ市の説明板もあり、天正年間に小田原城主北条氏政が楽市を開いたのが最初だそうで、明治以降、古着や古布の販売が多くなってこの名になったとのこと。今は、古着のほか骨董品や古本、植木、着物など様々な出店があり、市の時だけ食べられる代官餅も有名だそうで、ぜひ当日に食べに来たいものです。
 商店会名の「桜栄会」は「おうえいかい」と読み、ホームページによれば北エリアと南西エリアに大きく二分されるようです。北エリアの西側入口には「桜門 世田谷代官お膝元」と記された街路灯風の門柱が設置されています。
 商店街としては地味ですね。年に4日だけは人があふれるとしても、普段は裏道的な位置ではやむを得ないのかもしれません。旧街道の宿場町ですが、歴史を感じさせる古い建物の並びは青果店など一部です。商店の連続感も少なく、人通りも多くはありません。蕎麦店が2つあって、うち1つは店名が「砂場」であることが興味を惹きます。
 南西エリアの旧道の方の「鈴正畳店」前が、旧大山道と旧登戸道(津久井往還)の分岐点だったようです。その先の商店街南端近くの「煙草処武蔵屋」の店の前は公共喫煙所の様相。人がたむろしてぷかぷか紫煙が満ちているのが面白いところです。
 旧街道の雰囲気を残すものの、商店街サイトでは「後継者問題と店舗数の減少傾向」という課題も訴えられています。天祖神社入口角には、プレハブ造りのような「上町まちづくりセンター」がありますが、歴史を残し伝えながらも新しい賑わいづくりの活動が盛り上がることが期待されます。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★★

古い建物の商店があるボロ市通り
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「煙草処武蔵屋」等がある旧街道の分かれ道付近
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「桜門」がある北エリアの入口
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代官屋敷と郷土資料館
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天祖神社
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[№584]上町銀座会

歩いた日 H29.02.25 【世田谷区】 
 「上町」は「かみまち」です。三軒茶屋で玉川通りから分かれた世田谷通り上を渋谷方面からのバスが頻繁に走ります。東急世田谷線の線路が東方向から北方向へ大きくカーブする地点に上町駅があり、同駅の南でこの世田谷通りに沿う部分を中心に「上町銀座会」が形成されています。
 東からきた世田谷通りがここでやや左に折れますが、直進方向にもしばらく広い道が続き、そこにあるスーパー「オオゼキ」の存在感が大きく、他の商店はあまり目立たないのが少々残念に見えます。「オオゼキ」は、この商店街内に限らず、上町地域の商業の中心核の地位を得ているという印象です。
 道が分かれる部分に歩道橋があり、その上からしばし商店街の様子を眺めました。「銀座会」を名乗りますが、このあたりでは「ぼろ市通り」の方が有名なので、その脇役的な位置で、商店街としては目立ちにくいのかもしれません。でも、活性化への努力はうかがえます。歩車道の境に並ぶ街路灯が赤い灯籠風で目を惹くのです。
 この街路灯設置の苦労話が商店街ホームページに記載されています。平成26年3月にできたこの街路灯、古い街路灯の取り替えにあたり都や区の助成金、信金の融資など資金集めに苦労したこと、このデザインは会長氏自らによるものであることなどの記述もあります。世田谷城や代官屋敷など上町の和の文脈を受け継ぐということなのだそうです。
 歴史的にここは、旧大山道から登戸道が分かれる部分で、世田谷宿があったところ。大山道は江戸時代中期以降に大山詣の道として賑わった街道(矢倉沢往還)で、2ルートあったうちのこちらは玉川通りではない方の北側ルートに相当します。そういう歴史を大切に表現したということでしょう。
 歩道橋から見下ろせる観賞魚の「上町水族館」というネーミングが良いですね。「サイゴン」というベトナム料理・カレーの店がユニークです。中国料理店「鹿港(ルーガン)」には行列ができています。「長寿庵」の看板が残る古い建物がありますが店は閉店してしまった模様です。坂の途中にある「蟹沢洋服店」と古美術「世田谷だいにち堂」の並びなども良い感じです。
 桜小学校のバス停付近まで登ると、そこはもうぼろ市通りの領域となります。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

歩道橋から見下ろした「上町水族館」等の並び
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地域の商業核を担うスーパー「オオゼキ」
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やや寂しげな古い商業建築など
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「オオゼキ」の向いの商店群
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[№583]城山通り商店会

歩いた日 H29.02.25 【世田谷区】 
 久しぶりに東急世田谷線に乗りました。かつての「玉電」の名残の車両の記憶は過去のものとなり、電車がみんなモダンな感じになりましたね。そんな世田谷線のほぼ中央に位置する「上町」駅で下車。ここは、毎年冬に開催される「世田谷ボロ市」で有名なところです。
 ボロ市の会場となるのは駅の南側の商店街ですが、まずは駅前踏切から北へ伸びる「城山通り」から散策します。この商店街は、駅の出口に面し、センターラインを持つほぼ直線の道路であるものの、駅前商店街らしき繁華な印象は少なく、主に駅北側の住民を対象としている感じです。
 区商連ホームページ上の「城山通り商店会」の紹介文では、もともと「ボロ市通り商店会」と「上町銀座商店会」(いずれも駅南側)のはずれにあった何店舗かが集まり、30年ほど前に現在の会の名称になったとのことで、実際、駅の乗降客も多くは南方向に流れています。それでも、発足当時は数店舗だったものが現在は会員数約40とのことで、成長の軌跡が伺えますが、「近くに大手スーパーができてかなりの打撃」と記され、これは駅南側の「オオゼキ」のことでしょう。厳しい環境です。
 時折踏切が閉まり、2両のかわいい電車が行き来するのが独特の風景です。その踏切からまず目に飛び込むのが、そば処「丸屋」。その隣はラーメン店です。ここから北に向けて歩きます。食品など日常生活密着型の業種の店は少なく、クリニックや薬局、中華料理店、そして古い建物の理髪店などが見られます。周囲は住宅地で、世田谷らしく高級そうなマンションが多い印象です。
 この商店街の名の由来は、この先にある世田谷城址に由来し、南北朝期以降、初代吉良氏が居城を構えたところですが、豊臣秀吉の小田原北条攻めの際、北条氏と親戚関係にあった吉良氏も滅んで廃城となり、今は空堀と土塁の痕跡がわずかに残るのみの「世田谷城址公園」となっています。商店街北端を烏山川緑道が横切り、「城向橋」の文字がある親柱が残りますが、今、橋はありません。
 この北端部にある「中里青果店」は気さくな感じの店で、山の手住宅街を控える商店街にこのような店が残ることがうれしく思えます。踏切まで戻り、「丸屋」で肉南蛮そばを注文しました。小さいながら小綺麗な良い感じの店です。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

踏切から見た商店街全景(そば処「丸屋」など)
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商店街北端の庶民的感じの青果店など
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山の手らしい雰囲気も
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烏山川緑道の「城向橋」
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[№524]桜上水商店会

歩いた日 H28.05.28 【世田谷区】 
 京王線桜上水駅東側の踏切を挟んで、南方向に伸びる商店街です。踏切の北は区境までの50mほどで、その先は杉並区の「桜上水商店睦会」となります。一文字違いですが別の組織ということです。
 街路灯に「日本大学文理学部」のフラグが下がり、大学とともにある商店街という感じで、踏切の南北に跨がりますが、この踏切がなかなか開かない。文字通り「開かずの踏切」です。北側区間は京王ストアと昭和信金の存在感が大きいですね。むしろ、杉並区側商店街の導入部という感じです。
 踏切から南はすぐ二手に分かれますが、その分岐点に建つ重厚な瓦屋根の2階建ては、元野菜果物店だったという「新田屋」の建物。現役でなくなってしまったのが惜しいところです。この二股から左方向は日大文理学部方面への最短ルートでもありますが、延長は100mほどで、電器店や居酒屋、中華料理店、理髪店、コンビニなどといった雑多な構成です。
 右側も、居酒屋やらコンビニやら、ミニスーパーの「ピアゴ」があるという具合で、延長は150mほど。起伏がありますがこの道路は直線で、実はここは「荒玉水道道路」と呼ばれる都道428号高円寺砧浄水場線の一部に相当します。「荒玉」とは、荒川と多摩川を結ぶ構想の名残で、関東大震災後の山手地域の都市化に対応するため、多摩川沿いの砧浄水場から中野区の野方給水所、板橋区の大谷口給水所までの給水管が埋設され、その上が道路となったもので、地図で見ると、同区間に延々と直線道路が伸びでいるのがよくわかります。
 私はこの水道道路が「桜上水」の名の由来かと思っていました。しかしこれは間違いで、杉並区側の玉川上水の堤の桜から桜上水の名がついたというのが正解ですが、それにしても、直線とはいえ、ずいぶん起伏ある地形の下を大正時代によくぞ水道管を通したものだと感心します。
 因みに、世田谷区商店街マップでは、この商店街の南方に「富士見湯通り商店会」という小さな商店街があるはずですが、見つけられず、徘徊したのは閑静な住宅街の中。「土々原道」、「そよ風坂」、「槇の道」などと名付けられた道沿いに高級住宅が並んでいます。少々落ち着かない気分でそそくさと駅に戻ってしまいました。駅周辺で蕎麦でも、と思ったものの、蕎麦店もみつからず、です(笑)。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

踏切南の二股分岐点。左が日大文理学部方面
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荒玉水道道路上の区間を南側から見る
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分岐点脇に建つ元「新田屋」
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京王ストアの北側から開かずの踏切を見る
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[№482]代田橋栄光会

歩いた日 H27.12.12 【世田谷区】 
 ひとつ前に紹介した「代田橋商栄会」と紛らわしい名前ですが、こちらは代田橋駅南側から東方向に向かう道沿いの商店街です。駅の南西側で井の頭通りがくの字型に曲がる部分から正面に、「栄光会」の大きなアーチが見えます。「栄光会」の大文字を挟んで「代田橋」と「南口駅前通」の文字が。そう、こちらも駅前通りなのです。
 こちらの方が、先の「商栄会」よりもやや生活密着感があるように感じます。駅出口直近の目立つ位置に看板建築で日用洋品店の様相の「絹屋呉服店」、その隣に有機野菜の店、その向かいあたりに和菓子店、少し進んだ先には「肉のせお」などがあり、比較的日常感が強い雰囲気です。ラーメン店や整骨院なども交じります。
 ただ、商店街らしき店舗の集積は駅近くの短い範囲にとどまり、街路灯は続いているものの、駅から少し離れるともう商店は点在という程度になります。「肉のせお」も駅前の集積からやや離れて孤立した感じです。そんな中に、襖や壁張りの「浜中表具店」があったりして、街の歴史を感じさせます。
 世田谷区商連HPのこの商店街の紹介文では、会員数15の小さな商店街と記されており、小ささ故の苦悩も語られていますが、小さくても個性を打ち出していくことはできないものでしょうか。商店が途切れた先には、玉川上水緑道の公園化された空間が現れます。ここはかつて江戸・東京の飲料水道の遺構というべき空間であり、緑道は環七の下をくぐって笹塚方面へと続いています。
 また、この商店街の西に隣接する和田堀給水所は、東京都水道局の配水池施設ですが、歴史的建造物とも言える配水施設と緑豊かなその敷地は、今後井の頭通りの付け替えとともに再整備がなされるようです。上水に縁が深い地ということもでき、それを活かしたまちづくりはできないものかと、勝手に思いを巡らしながら駅に戻りました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

駅前付近の「呉服店」や有機野菜店など
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「肉のせお」などがある一角
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[№481]代田橋商栄会

歩いた日 H27.12.12 【世田谷区】 
 代田橋駅は、京王線の笹塚の隣で「各停」しか停まらない「私鉄沿線」を絵に描いたような小さな駅です。この駅の近くに仕事でつきあいのある会社があって時々降りるのですが、この日も土曜日ですが打ち合わせがあって下車しました。
 線路は平面で、駅前踏切がありますが、改札等の駅施設は地下化されていて、線路の南北両方に出ることができます。両方に商店街があって、南側は代田橋栄光会、北側が代田橋商栄会です。まずは北側から。駅及び踏切の前から甲州街道の間の細い道沿いに展開する短い商店街です。
 駅前商店街ですが、甲州街道出口角にスーパーの京王ストアがあることや、駅への通路としての使われ方が主なこと等からか、生活型の色彩は薄いようです。飲食店のほかには、クリーニング、薬局、銀行、美容院、診療所など、そうそう毎日寄るような業種ではないものが多いのですが、そんな中にも「いちご大福」の幟を出している和菓子店などがあり、温かみも感じます。
 昭和の香り濃厚な一角もあり、駄菓子店やおでん・焼き鳥の赤提灯の店などが懐かしい雰囲気を出しており、その両店の間から駅への抜け道となっている狭いL字状の路地にもレトロ感爆発の飲食店等が密集しています。
 このあたり、甲州街道が区境となっており、この商店街はぎりぎり世田谷区内ということになりますが、歩道橋で渡った先は杉並区で、「沖縄タウン」として知られる和泉商店街などがあります。仕事の打合せの後、相手先会社の人と昼食を、ということになり、甲州街道沿い杉並区側で以前から気になっていた蕎麦店「まるやま」へ向かったのですが、行列の人気店らしく1時間待ちとのことで諦め、駅前に戻りました。
 駅を出て真っ先に目に入る「肉汁餃子製作所」で餃子定食を食べました。後でサイトをチェックしてみると、調布市を中心にいくつかの業態を展開している会社による店のひとつで、夜は餃子酒場として人気を集めているようです。また、夜も来てみたいと思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

レトロ感濃厚な商店街中ほどの一角
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駅への抜け道になっている路地の店舗集積
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[№459]経堂本町会

歩いた日 H27.09.26 【世田谷区】 
 小田急線経堂駅は急行停車駅で、駅前から四方に商店街が伸びていますが、この日は隣駅の豪徳寺商店街を歩いた後、経堂本町通りに東から入り、駅に向かいました。この道はそれほど広い道ではないのですが、地図でみると渋谷から延々と仙川方面まで続く都道の一部で、長い歴史を持っているものと思われます。その証拠に、東急世田谷線踏切に近い道沿いに地蔵堂があったり、乗泉寺世田谷別院がどっしりと構えていたりします。
 宮坂一丁目と二丁目の境にあたり、しばらくは住宅地の様相で商店街らしさはありませんが、「経堂本町通り」の街路灯はそういう部分から並んでいます。真新しく建て替わった住宅の前庭のような位置に小さな鳥居と祠があるのも、歴史が大事に守られているようで好感が持てます。
 商店街らしさが出てくるのは、世田谷区の経堂出張所があるあたりからです。建物はそれほど古くないものの、畳店、蕎麦店、理髪店など、しっとりとした風情の店を見ながら進むと、店先に発砲スチロールの箱を山のように積み上げた鮮魚店が現れ、なんだか愉快な気持ちになります。その隣の看板建築風のクリーニング店もいいですねえ。
 しばらくそんな感じの趣ある雰囲気が続きますが、駅が近づくにつれ人通りも増えてきます。道が自然な感じで緩く左右にうねっているのがまた良いのですが、駅が近づくとほぼ直線状になり、飲食店も目立つようになります。それでも、駅前にありがちな喧噪の世界とは異なる落ち着きを感じます。
 右へ折れるといきなり駅前の様相で、商店街の立派なアーチがあり、その脇にはスーパーのピーコックがそびえ立っており、アーチの前後で町の雰囲気ががらりと変わるという印象です。アーチをくぐり直して商店街に戻ると、右側の路地にも同じ街路灯が続いており、いくつかの店があるのですが、それらの建物に挟まれるように「経堂本村稲荷大明神」があります。小さな社ですが、ここだけ何百年も時間が遡ってように感じます。なにしろ「本町」ではなくて「本村」ですからね。
 この日はここでタイムアップ。経堂の他の商店街は、また別の機会にゆっくり歩きたいと思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

発泡スチロールで埋もれた鮮魚店など
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駅近くでもしっとりした雰囲気の商店街
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建物に挟まれた経堂本村稲荷大明神
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[№458]豪徳寺商店街

歩いた日 H27.09.26 【世田谷区】 
 豪徳寺は曹洞宗の名刹で、彦根藩主井伊直孝が猫の手招きにより雷雨の難を免れたという伝説から、まねき猫の発祥地とも言われるそうで、駅北の山下商店街に猫雑貨の「東京まねきねこ」という店があるのも納得できます。豪徳寺商店街は、豪徳寺駅から豪徳寺、世田谷八幡方面へ、世田谷線の線路沿いに続く商店街で、門前商店街の位置にあります。やはり狭い道幅ながら、核となるスーパーの「トップパルケ」もあり、今は地区の生活軸としての機能を発揮しているようです。
 このスーパーの向かいあたりに「豪徳寺市場」なる屋内商店群があり、昭和の香りを漂わせるのですが、突き当たりの一番奥がインド料理店というのが面白いところ。さらに進むと古めの建物が多くなり、レトロ感が増してきます。昔ながらの家庭用品店や金物店などがある中に、古い建物ながら少しお洒落に改装した飲食店が混じっていて、商店街の鼓動を感じさせます。
 商店街中ほどにあるそば処「福田屋」で昼食にしました。店の外装や内装はどちらかと言えば洋風なのが面白いです。定食などもありますが、大もりそばを注文したら、三段重ねのせいろで出てきました。地域密着のほのぼのとした店です。
 ここを出てさらに南へ。やきいも専門店などを眺めながら進むと世田谷線の線路に沿うようになり、踏切手前に提灯がずらり。そこには「沖縄祭り」の大きな文字が。10月の連休が祭のようで、なぜ沖縄?と後で調べると、沖縄県の学生寮があることに由来するようです。でも、普段は沖縄料理の店が集積しているというわけでもなさそう。
 ここのアイデンティティは猫ではなかったのかな。「豪徳寺市場」の看板には猫が描かれていましたが。さらに調べると、沖縄祭りのほかにも「たまにゃん祭り」もあるようで、まあ納得。もっと日常的に猫を強調したら面白い商店街になるのではないか、なんて、勝手に思いました。それにしても、ここから経堂本町通りを目指して踏切を渡ってしまったため、ここまで来て豪徳寺に参拝しなかったことが悔やまれます。またの機会に訪れることとしましょう。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

どことなくレトロモダンも感じる商店街
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沖縄祭りの提灯も並ぶ商店街南端の踏切付近
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猫のイラストもある「豪徳寺市場」
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[№457]山下商店街

歩いた日 H27.09.26 【世田谷区】 
 高架複々線化されてきれいになった小田急線豪徳寺駅は、東急世田谷線との乗換駅なのですが世田谷線の駅(電停?)名は「山下」。豪徳寺駅から北へ伸びるのが山下商店街、南が豪徳寺商店街です。まずは北の山下商店街へ。駅前から幅3~4mの道を中心に300mほど続く商店街です。
 商店街入口には東京農大の女子学生が「収穫祭」のビラを配っていました。農大の最寄り駅は隣の経堂のはずですが、手広くアピールというところですね。そこから商店街に入ると、駅前なので人通りは多く、まもなく和菓子の「室まち」の先で道がX字状に交差します。ここに立って四方の人の動きを見ていましたが、駅側の2方向からの人の流れが北側の2方向に分かれていきます。このXの要のところにあるのが看板建築の自転車店というのも面白いところ。
 北方向のメインは右の道で、新旧の建物が混在する中で、業種も様々に混在し、人通りはやや少なくなりますが十分に商店街らしさが保たれています。「おもちゃのとばり」や鶏肉・焼き鳥の「鳥武」など、思わず足が止まる店もいくつかあります。この区間、左に北沢川緑道が並行していて、緑が身近なのは良いのですが、そちらをお散歩する人は商店街を通らないのが良いのか悪いのか・・・。
 山下商店街は、この緑道が交差する地点の「小沢洋品店」までですが、その先にも「松友会」という表示の街路灯が続いています。この両商店街の道は、狭いながら地図には都道427号と表示されており、区内の幹線の位置づけのようですが、少なくとも地区の生活軸にはなっていますね。
 引き返して、和菓子の「東肥軒」で、この日の間食用にゆずまん(こし餡)と酒まん(つぶし餡)を買いました。「小すずめ最中」や「芋ようかん」の幟も立っている歴史ありそうな店です。このほか、食品関係の店は、山下駅への道沿いに青果店、先ほどのX字を左に行ったところに惣菜店や銘茶店等がありますが、生鮮品は少ない感じです。ミニスーパーのまいばすけっとはありますが。異色なところでは、猫雑貨の「東京ねこなかま」があるのは、猫に縁が深い豪徳寺ならではですね。
 花壇のある駅前へ戻り、今度は南の豪徳寺商店街へ足を進めました。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

人通りが多い駅前付近の区間
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和菓子の「東肥軒」など
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[№378]すずらん通り商店会(三軒茶屋)

歩いた日 H26.12.13 【世田谷区】 
 田園都市線三軒茶屋駅から世田谷線やキャロットタワー方面へは地下通路が便利ですが、この間の地上部分には世田谷らしからぬ雑多な商業空間が残されています。エコー仲見世ゆうらく街などがひしめく三角地帯の世田谷通りを挟んだ向かいには、入口に「喰うてかへんか?」とまるで大阪のノリで出迎えてくれる「すずらん通り」があります。
 茶沢通りの西側に並行するほんの100mほどの路地空間で、基本的には飲食街ですが、向かいの三角地帯のゆうらく街三茶3番街ほどのディープさはなく、学生やサラリーマン達が飲み騒いだりするのに最適な大衆的飲食店が密集しているところです。餃子の「王将」のようなチェーン店も混じりますが、ラーメン、海鮮料理、天麩羅、焼肉、寿司など、そこそこの選択肢があります。北側出口付近にはパチンコ店、カラオケ店、薬局も混じります。
 北へ抜けるとそこは西友の裏にあたり、振り返るとこちら側にも「喰うてかへんか?」のアーチがかかります。はいはい、それではここらで昼食を喰うて参りましょう。ん?メニューをベタベタと豊富に貼りだしている「味とめ」に「くじら竜田揚げ」の文字を発見し、「おっ、鯨が喰えるか」と恐る恐る覗き込むと、お祭りのような店内に客はおらず、「お昼はないんですよ」とのこと。やはり夜の店か。すごすごと退散し、中ほどでお手頃な定食メニューを揃える「お食事処はとぽっぽ」に入店。
 1時を過ぎているのに土曜のせいか客の出入りが絶えず、繁盛している様子です。ここで700円のサービス定食を注文。他にもメニューは豊富で、夜遅くまで営業しているようですし、独り暮らしの学生などにも重宝しそうです。三軒茶屋にありながら全然気取らない空気が魅力ですね。
 帰ってから「三軒茶屋 すずらん通り」で検索すると、アーチの看板そのままのホームページがありました。雑多な飲食街の印象ではありますが、雰囲気は明るく健全な感じです。それもそのはず、入口には交番があってお巡りさんが目を光らせていますからね。庶民的空間として今後も新陳代謝を繰り返していきそうなところです。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

大衆的飲食店がひしめく路地空間
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北側入口の「喰うてかへんか?」アーチ
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[№377]三茶3番街

歩いた日 H26.12.13 【世田谷区】 
 三軒茶屋の玉川通りと世田谷通りを2辺とする三角地帯にひしめく庶民的商店街の中で、「エコー仲見世」と「ゆうらく街」に挟まれるようにあるこの「三茶3番街」は、その「怪しさ」が抜群です。ここは、世田谷区商連のリストにもなく、三軒茶屋商店連合会による「三軒茶屋どっと混む」にも掲載されず、独立独歩という感じです。
 幅3mにも満たないような路地空間で、玉川通り側入口には三角形のアーチがかかり、「三茶3番街」の文字の下に10本の黄色い提灯が下がり、串揚げだのカレーだのとアピール文字が並びます。アーチの向こうにはキャロットタワーがそびえ立ちますが、その麓のこの雑多にぶちまけたような路地景観は、どこかアジアの都市をも連想させます。
 古い建物が密集し、和洋の居酒屋やスナックが並びます。夜はまた妖艶な世界に一変することでしょう。そんな中、わずかにランチ営業をしている店もあり、そこにはしっかりお客が入っています。「もつカレー」、「カレーつけ麺」の幟がはためき、知る人ぞ知るの名物店なのでしょう。
 私はその向かいの「豆商はたの」に引き込まれました。昭和のつくりそのままの店舗に懐かしい豆菓子が並びます。「この通りは面白いね」と声をかけると、「ここは昭和30年ごろから変わらないね」と女将さん。確かにそんな感じです。「通りによって雰囲気が違うね」の問いには「通りごとに組合が違うからね」と。なるほど。そうやって良い意味での競争をしながら全体の魅力を維持してきたのですね。迷った挙げ句、「フライビーンズ」と「豆好味」を買いました。本当に懐かしい味で、一度開封したら止まりません。
 こうした古き良き魅力満載の三角地帯にも再開発の計画という情報もあり、事業が始まればあっと言う間に近代的ビルに変身してしまうのかもしれません。でも、事業化には権利者の合意が必要で、複数の組合に多数の店がひしめく現状ではまとめるのが難しいでしょう。いや、あまりすんなりとまとまって欲しくない、この雰囲気、壊したくないと思うのは余所者の身勝手というものでしょうかね。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

世田谷通り側入口付近から玉川通り方面を見る
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懐かしい豆菓子が並ぶ「豆商はたの」
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[№376]ゆうらく街(三軒茶屋)

歩いた日 H26.12.13 【世田谷区】 
 三軒茶屋交差点の西側、玉川通りと世田谷通りを2辺とする三角地帯にびっしりとひしめく下町風の商店街群の中で、この「ゆうらく街」は夜の街の色彩が特に強いところかもしれません。三軒茶屋商店連合会が運営するサイト「三軒茶屋どっと混む」では「ゆうらく街」の表示ですが、現地に行くと玉川通り側入口に「ゆうらく通り」の表示があります。一方、世田谷区商連による「ウキウキ世田谷どっと混む」では「遊楽商業協同組合」と記されています。これが組織名なのでしょう。「遊楽」という文字がいかにも夜の賑わいを連想させますね。
 昼間に入り込むのは無粋というものでしょうが、車も入れないようなこの路地空間についつい誘い込まれます。玉川通りからの入口の左脇にはすばらしく昭和チックな「大和一文字」があります。刃物店で、ここもゆうらく街の一員のようです。路地に入って右側には「乾物のあだち商店」が明るく営業しています。
 その先は夜の飲食街の色彩が濃厚で、特にアジア系の店が多いようです。大半は夜の営業に備えてシャッターを降ろしており、全体に白けた空気が漂っていますが、夜にはそれぞれ個性を発揮して常連客たちで賑わうことでしょう。その賑わいを勝手に想像しながら店の看板を眺め歩きますが、想像できないのは「ラヂオ焼」の看板。帰ってから検索してみるとたこ焼きの原点だそうで、立派なホームページがあって強いこだわりが記されています。牛すじ肉や蒟蒻が入ったものだそうで、「三軒茶屋の新名物」の文字が誇らしげです。夜に食べにきたいものです。
 「ゆうらく街」はこれまた小さな路地に突き当たって終わり、それを右に行けば世田谷通りに出られますが、左を見るとさらに道幅が狭まった部分にいくつかの看板が見えます。踏み込めば古風なスナック街で、人ひとり通れるほどの通路の両側にも店が貼りついています。入口には「三茶小路飲食店街」の看板。その裏には「またの御来店を心より御待ち致して居ります」の大きくたくましい文字が。こういう空間が世田谷の中心部に残されていることが奇跡とも言えるのではないでしょうか。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

「あだち商店」などがある路地空間
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「ラヂオ焼」などの看板が夜の魅力を語る
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[№375]エコー仲見世商店街(三軒茶屋)

歩いた日 H26.12.13 【世田谷区】 
 下町贔屓の私としては、世田谷区は気取った山の手の印象が強くて少々敷居が高いのですが、三軒茶屋駅付近には下町を思わせる古い商店街が密集していて、比較的抵抗なく歩き回ることができます。とくに三軒茶屋交差点の西側、玉川通りと世田谷通りの間の三角地帯には、周囲の近代化、お洒落化とは無縁に「我が道を行く」風の路地型商店街が並んでいます。
 田園都市線三軒茶屋駅の改札から世田谷通り口で地上に出ると、そこには寛延2(1749)年に置かれたという「大山道」の道標があり、そのすぐ裏手、世田谷通り沿いの一部と、最初と次の2本の屋根付きの路地で「エコー仲見世商店街」が形成されています。本当に、キャロットタワーの真向かいに戦後の闇市の名残を思わせるこんな昭和空間が残されているのが不思議で、ここがあの世田谷区のど真ん中であることを忘れさせます。
 店舗構成も雑多で、カバン店や年配者向けの洋品店があるかと思えば、時代がかった看板の時計眼鏡店や印章店、化粧品店、精肉店、そして、点心の店やうなぎ蒲焼の店などなど、肩を寄せ合うように営業しています。店先に「ホッピー」と書き並べた居酒屋や、アクセサリー店も混じります。
 さすがに買い物客で賑わっているという風ではなく、通り抜けに多く使われているようですが、高齢のご婦人たちがゆっくりと店を覗き込みながら歩いていきます。長年営んでいる様子の個人商店が多い中で、どこにでもある讃岐うどんのチェーン店が逆に異質に見えます。
 路地を抜けた玉川通り側、世田谷通り側の双方にバス停があって、渋谷行きをはじめとする各方面行きのバスが頻発していますが、それらのお客さんにこの仲見世の存在はどう写っているのでしょうか。山の手のハイソな生活にはおよそ馴染まないようにも見えますが、やはりこういう緩い空間が必要なのでしょう。中ほどに、有機野菜、自然栽培野菜を扱う真新しい八百屋「三茶ファーム」があるのが、世田谷らしいところとも言えるかもしれませんが。
 通り抜けるだけで時間旅行ができる、奇跡の「昭和の残像」商店街と見えました。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

昭和を色濃く感じる風情の店舗群
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うなぎ蒲焼店や赤提灯なども
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[№350]ファミリーショップ商店会

歩いた日 H26.09.06 【世田谷区】 
 奥沢駅の下り線改札から左方向には諏訪山商店街がありますが、その駅前寄りひと区画の大きなビル内の店舗だけは、ファミリーショップという別組織になっているようです。ビルの駅前側には大きく「サンケイプラザ」と表示されていますが、これは「三敬ビル」だそうで、上階は住宅(三敬奥沢マンション)となっているようです。この1階の道路面と内部に店舗が連なっていて、これがファミリーショップ。何か独特の空気を感じさせます。
 区商連ホームページ上の紹介文では、当初の計画の過大が災いし、結局2、3階を区民センターと図書館に、地下1階を生協に売却することを余儀なくされ、昭和47年にようやくオープン、と記され、この構成は今もほぼ変わっていないようです。当初は一大ショッピングセンタービルの形成を目指していたのですね。
 道路側中央の入口から、上の区民センター等へ上がる階段や地下のCo-opへ降りるエスカレータがあり、一応、駅前の集客核機能をかろうじて保っているようですが、築後40年以上経ったビルはさすがに老朽感を隠せません。
 道路面には、書店やクリーニング店、薬局等が肩を寄せ合うように並び、中に入ると狭い通路に沿って洋品店や写真店等のほか百円ショップも入っているのがなぜか哀愁を誘います。一番奥でがんばっているのが弁当や惣菜販売の「稲毛屋」。目立ちにくい位置ながら地元住民の強い支持を受けている様子です。
 それにしても、落ち着いた高級住宅地が連なる奥沢にあって、このどこか下町的、庶民的な香り濃厚な空間は貴重なオアシスのようにも見えます。この先の諏訪山商店会が区商連のリストに見当たらないのに対し、このファミリーショップ商店会はちゃんと商連に加盟して存在感を示していますが、今後いつまでこの雰囲気を保っていけるか気になるところです。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

三敬ビル1階に展開するファミリーショップ
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ビル内部の店舗群
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[№349]諏訪山商店会

歩いた日 H26.09.06 【世田谷区】 
 奥沢銀座の2商店街を歩いて昼食に蕎麦を、と思ったのですが蕎麦店が見つからず、奥沢駅から東方向に伸びるこちらの商店街(諏訪山通り)に足を踏み入れました。駅前隣接部分にあるサンケイプラザビルの1階部分は独特の雰囲気の店舗街なのですが、ここはファミリーショップという別組織のようなので、別レポートにするとして先に進みます。全体に落ち着いた雰囲気の商店街です。
 すぐ左側に感じの良いベーカリーがあり、その隣には「田園調布あけぼの奥沢店」が清楚に構えています。高級住宅地と言われる奥沢らしい佇まいですが、ほかは比較的親しみやすい雰囲気で安心できます。空き店舗化したものも含めて昭和の店舗建築が連なる部分もあったりして、逆に意外な気もします。そして、私好みの庶民的蕎麦店を発見。更科「川志満」です。
 昼食にはやや遅い時間だったので他に客はおらず、ゆったりと大もりそばをいただきました。ボリューム、味ともに満足ですが、メニュー表を見ると「たぬき」「きつね」に並んで「いたち」の文字があり、壁には「むじな」の表示も。「いたちそばとは?」と尋ねると「たぬき」と「きつね」の両方が入ったもの、とのこと。「むじな」も同じものだそうです。確かに、ムジナもイタチ科のアナグマ類ですね。ちょっと物知りになった楽しい気分でした。でも、これはここだけの命名かな?
 東へ進むほどにマンションや一般住宅が混じるなど、商店密度は薄くなります。そしてまもなく、街路灯とフラグが変わって奥沢東通り商交会の領域となりますが、この日はここで引き返しました。生鮮品店が揃っているわけでもなく、華やかさには欠ける商店街ですが、満腹になったせいか、この落ち着き感になんとなく好感が持てました。「昔の奥沢のメインストリートは諏訪山通りだった」という記事もあって、そんな歴史の重みがあるからでしょうか。
 それにしてもこの地域全般に、広い道路が乏しいせいか自動車交通量は少なめ。歩行者には安心ですが、時折現れる乗用車にはアウディやBMWなどの外車、高級車が多く見られ、さすがは奥沢、高級住宅地だと納得させられるのでした。空き店舗もある商店街に少々不釣り合いな感もありますが。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

「田園調布あけぼの」等がある駅に近いあたり
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蕎麦の「川志満」前から東方向を見る
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[№348]奥沢銀座会/奥沢親交会

歩いた日 H26.09.06 【世田谷区】 
 東急目黒線で、奥沢駅だけが唯一世田谷区内の駅なのですね。というわけで、世田谷区内初レポートです。田園調布や自由が丘に近く、ここは私の中では十分に「山の手」で、下町贔屓としては身構えるところですが、駅前には「普通の」商店街風景が見られたので多少安心して一歩を踏み出します。
 駅から南側で、自由通りから右斜めに入る道に「CITY OKUSAWA」のアーチを掲げるのが奥沢銀座です。入口角には寿司懐石の「入船」が存在感を示し、さすが山の手と思わせますが、歩くほどに下町と同様の構えの店が多く現れ、安心させられます。お洒落感、高級感を漂わせるのは、懐石の「満る川」。そーっと前を通りすぎるだけにします。一方、商店街内に豊島工務店があるのが異色ですが、店先で簡単な木工棚製品や端材を売っていたりして親しみが持てます。
 いつの間にか街路灯が変わって「奥沢銀座会」から「奥沢親交会」の領域へ。徐々に人通りが少なめになりますが、ほぼ同様の雰囲気で続いています。親交会に入ってすぐの豆腐店「古ばや志」は歴史がありそうです。フランス料理店等も混じりますが、全体にそれほど華やかな印象は感じません。
 奥沢神社例大祭のフラグが下がるのは両商店街共通なのですが、親交会のフラグには「丸山稲荷通り」の文字が。中ほどからちょっと脇に入ったところに「丸山稲荷大明神」の小さな稲荷社があり、これがこの商店街のアイデンティティとなっているようです。両商店街合わせて「奥沢銀座」とはいうものの、微妙に異なる空気を持っているのですね。
 商店街を抜けたあたりに昭和3年から10年まで「新奥沢駅」があったとのことですが、その痕跡は見つけられませんでした。雪谷から国分寺を目指した池上電鉄(現・東急池上線)の支線の終点駅で、これが現存していれば2駅を結ぶ商店街として違った姿になっていたことでしょう。
 現状は全体に「普通の商店街」という感じで、特に大きなインパクトは感じません。これだけの商店街ならばぶらりと入れる蕎麦店のひとつもありそうですが、それもなく、ここでの昼食はあきらめました。うどん店「伊予」にそそられますが、少々入りづらい小綺麗な雰囲気ですし。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

「入船」のある奥沢銀座会の入口
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丸山稲荷通り(親交会)の豆腐店など
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