FC2ブログ

ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

# プロフィール

ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

# 最新記事

# 累積ご訪問者数

# おたよりはこちらから

皆さまのご感想や情報など、お便りをお待ちします。

名前:
メール:
件名:
本文:

[№762]天神商栄会(中野)

■■■・・・昭和の香り濃厚なレトロ商店街が天神様のもとで健在
歩いた日 H31.02.02 【中野区】 

 JR中野駅の北口側から東へ500mほどのところに北野神社があります。実は、「中野 北野神社」で検索すると新井薬師梅照院の近くにある「新井天神北野神社」が多くヒットするのですが、こちらは「打越天神北野神社」だそうで、小さく目立たないながらもしっかりと風格を保っています。情報が少ないのですが、天神様なので祭神はもちろん菅原道真公で、江戸時代と思われますが創建年代は不詳とのこと。ひっそりと庚申塔などもあります。
  <打越天神北野神社>
DSC01602a.jpg

 この天神様に見守られるように、主に東西方向の幅4m程の道沿いを中心にレトロ風情な商店街があり、これが「天神商栄会」です。この日は、城山方面から歩いてきたので、東側からのアプローチです。もみじ山通りからの入口に門型アーチ風の名入り街路灯があり、商店街と認識できます。もみじ山通り向かいの蕎麦店「やぶ浅」も会員のようで、ここでの昼食を期待していたのですが、土曜定休のようで閉まっていました。残念。
  <天神様のすぐ南側の区間>
DSC01599a.jpg

 いやあ、それにしてもレトロです。ブロードウェイやサンモールを中心とした中野駅北口商業地の喧騒とは無縁の、昭和の世界がここにあります。天神前の角にある「鮮魚魚亀」の看板の建物は営業しているのか不明ですが存在感があり、そしてそれ以上に、少し西へ進んだところで「天神の魚屋」を名乗り現役の「こみや鮮魚店」や、数店が入居する年季の入った商業長屋建築などが、古き良き商店街の空気感を発散させています。道行く若い人達にはただの古い家並みとしか感じないかもしれませんが、昭和世代のおやじには無性に懐かしい光景です。
 この長屋建築に入っているのが、「やさい食堂ゴピナータ」だったり、リサイクル店の「都藍具(トランク)」だったりするのがまた良いです。古い建物でも時代に合わせて立派に使われているのです。
  <「こみや鮮魚店」などがある並び>
DSC01612a.jpg

  <現代風アレンジの利用もある古い長屋建築>
DSC01616a.jpg

 南に少し入ると「天神湯」が健在なのもうれしく、この建物がまたいかにも「銭湯」という感じで良いんだな。また、営業しているのか不明ですが、看板建築の電器店なども時代を感じさせています。
  <いかにも銭湯らしい構えの「天神湯」>
DSC01609a.jpg

 半ば住宅地化の様相もあり、周辺住民でなければほとんど知られていないのではないかとも思いますが、区商連に名を連ね、北野神社に「お買い物マップ」を掲示し、街路灯も維持できているという頼もしさも感じ、ここもまた、見届けられて良かった、と思えるところでした。
  <昭和の香り濃厚な商店街>
DSC01608a.jpg

・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

スポンサーサイト



 | ホーム | 

[№761]城山中央通商栄会

■■■・・・駅から遠い立地で商店街の形態をかろうじて残す健気さ
歩いた日 H31.02.02 【中野区】 

 商店街の実態をほとんど失ってしまった「城山本通」から南へ入る道に「城山中央通り」の案内標識を見つけました。入口部分がクランク状になっているので分かりにくいのですが、惣菜店の「とんぼ食品」があるそのクランクを抜けると、南へほぼまっすぐ続く「中央通り」が現れます。こちらの方が、「本通」よりはまだ商店街らしさをかろうじて残しているようです。商店会の名入りの街路灯もあります。
  <「とんぼ食品」がある北端のクランク部分>
DSC01568a.jpg

 大久保通りに近い谷戸小学校が角にある部分まで南北に300mほどの区間にその街路灯が続いています。南端部分の西には谷戸運動公園があり、ここが「城山」の名の由来と言われる堀江氏の城館があった場所、という説が有力なようです。
  <城山中央通りの南端部(右は谷戸小学校)>
DSC01577a.jpg

 さて、商店街ですが、半ば住宅地化している状況の中に、昭和の面影を感ずる商店が残ります。一番レトロ感が濃厚なのは、家庭用品店らしき「エルシーこばやし」という店ですね。立派な看板建築で現役です。そのほか、現役度を明確に感じるのはコインランドリーや理髪店や先ほどの「とんぼ食品」くらいです。店舗の構えをなしていてもシャッターを閉ざして空き店舗化しているようなものも見られます。
  <レトロ感濃厚な「エルシーこばやし」>
DSC01573a.jpg

 やはり繁盛していた時代はあるのでしょうが、どの駅からも距離がある立地で、その集客力を維持することは困難だったのでしょう。全体に空虚感が漂います。それでも商店街の体裁を保ち、区商連にも名を連ねていることが健気に見えます。もっと早くに歩きにくれば良かったのでしょうが、これも「見届けられた幸せ」のひとつになることでしょう。
  <シャッター店が目立つ光景>
DSC01570a.jpg

 中央付近で工事中の一角がありました。何か商業施設のようなものができるのかもしれません。何ができるかの表示は見当たりませんが、駅から遠い立地ゆえに、小規模な商業核があれば商店街の新たな形として利用される可能性はあると思われます。
 南端からすぐ南の大久保通りには「堀越学園」のバス停があり、バスで中野駅や新宿、渋谷方面に行けるのですが、再び北の「本通」方面に戻りました。

・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

 | ホーム | 

[№760]城山本通親興会

■■■・・・商店街らしさをほとんど失いつつも、「城山」の歴史を名にとどめる
歩いた日 H31.02.02 【中野区】 

 JR中央線の中野駅と東中野駅の中間あたりの南側にあたる中野一丁目のあたりは、古くから城山と呼ばれたところで、中世の豪族の城館があった地とされています。いろいろな情報を総合すると、平安時代ごろから砦があった可能性があり、天正年間ごろには堀江氏がこの周囲を治め、今の谷戸運動公園あたりに屋敷があったらしく、徳川時代に中野宿の名主を務めたということのようです。南を東流する桃園川(今は緑道)は外堀の役割を果たしていたとのこと。
 昭和初期ごろまで土塁や空堀の痕跡があったとようですが、今は何の痕跡もなく、城山の名も正式地名にはありません。ただ、公園(城山公園)やマンション名などに「城山」が使われています。
 城山本通は、住宅地内を東西に走る幅4m程度の細道で、スマホの地図を頼りに、東中野駅から高級住宅そうな家々を眺めながら歩き、やっと見つけました。ここに「城山本通親興会」を組織名とする商店街があるはずですが、商店街らしき雰囲気はもうほとんど失われているようです。わずかに、ファミリーマートがある周囲にクリーニング店や食堂などの小規模な集積が見られる程度で、あとは空き店舗化したものや、店先を自動販売機で埋めつくした建物などがちらほらある程度。
  <商店街らしからぬ風景>
DSC01557a.jpg

  <シャッターが目立つ通り>
DSC01562a.jpg

 思わず目を引くのが、「日糧のパン」の看板を掲げたレトロな建物。しかしこれもシャッターが閉ざされています。かつての栄光を誇るように渋いオーラを感じますが、こうした店が賑わっていた時代もあるのでしょう。特に商店街名の表示や街路灯もなく、ここが組織として中野区商連の名簿に名を連ねていることが不思議にも思えます。
  <レトロな商業建築>
DSC01564a.jpg

 ちょっと入ったところに小さな祠をみつけました。民家の影に隠れるような位置で赤い鳥居に守られ、幟旗には「正一位豊川稲荷大明神」の文字があります。お狐様が城山の歴史を知っていらっしゃるのかもしれませんね。
  <路地裏の豊川稲荷大明神>
DSC01558a.jpg

 区商連の名簿には、この近くに「城山中央通商栄会」の名もあるのですが、それを探してうろうろしていたら、あった!。「城山中央通り」の道路名標識が。誘い込まれるように、足はそちらに向かったのでした。

・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

 | ホーム | 

[№701]川島商店街

■■■・・・孤立型ながら立派に現役。一見の価値あるレトロ感濃厚な商店街
歩いた日 H30.05.26 【中野区】 

 ここ川島商店街は、以前何かの記事で、レトロ感濃厚との紹介を読んだ記憶があり、一度来たかったところです。駅から離れたところに孤立的にある商店街で、この日は中野新橋駅から中野新橋商店街を抜けて西側の入口にたどり着きました。入口の道路向かいにあたる位置に川嶋地蔵尊があります。宝歴7年に川嶋村の村人が総出で建立したとのことで、中央の地蔵の左右に六地蔵が祀られ、地域の歴史を物語っています。
  <川嶋地蔵尊>
DSC000373.jpg

 商店街は入口が目立たないながら、レンガ舗装でそれとわかります。で、入ってみればそれはそれは懐かしい商店街風景です。すぐ左側が生花店、その隣に「室井果実店」、さらに道を挟んで両側に「肉のジャンボ」と続き、先への期待が高まります。看板建築もかなり残っており、確かに昭和レトロ感が濃厚です。青果店、銘茶店、和菓子店「伊勢屋」などの並びが良いですね。空地を利用したと思われる小公園は「コスモくんひろば」。
  <商店街入口付近の風景>
DSC000393.jpg

  <レトロ感濃厚な店舗の並び>
DSC000443.jpg

 これも空き店舗を利用したと思われる商店街事務所は「コスモ会館」です。この商店街は振興組合組織となっており、イベント等も盛んにやっている模様で頼もしいです。「昔ながらの元気な商店街」がキャッチフレーズで、毎月2日・16日は特売日、毎月最後の日曜日は朝8時から10時まで朝市を行なっているとのことで、確かに「明日の朝は朝市」の立て看板がありました。毎年8月最終の金・土曜日は、商店街の青年部を中心に「川島夜店市」も催され、多くの人で賑わうそうです。
  <歴史ありそうな店舗が続く>
DSC000533.jpg

 脇道を入ったところにさりげなくスーパーの「オリンピック」があって共存しているのも良いですね。そして、格別にすばらしき昭和空間は「松島市場」。この中の店で、私の好物の「小女子」の佃煮を見つけて買いました。スーパーなどではなかなかない小女子だけのもので、200円だけの買い物ですがお店の方も「私も好きなのよ」と明るく応対してくれました。
  <すばらしき昭和空間「松島市場」>
DSC000713.jpg

 お目当てにしていた蕎麦店の「いな垣」は本日臨時休業で残念でしたが、孤立型商店街にしては立派に現役な商店街で、やはり来てよかった。新宿にも近い位置でこの懐かしい空気感をぜひ長く保っていって欲しいと思いながら中野新橋駅方向に戻ったのでした。
  <商店街東端付近の光景>
DSC000773.jpg

・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★★☆☆☆

 | ホーム | 

[№700]中野新橋商店街

■■■・・・赤い欄干の橋が歴史を語り、レトロ店からパンの新店まで揃う商店街
歩いた日 H30.05.26 【中野区】 

 地下鉄丸ノ内線の中野坂上から分かれる方南町支線で一つ目の駅が中野新橋です。この駅前商店街は、区商連ホームページの紹介文によると、「料亭や芸妓さんのいる町として昭和3年に出来」たとのこと。神田川に架かる「中野新橋」の凝宝珠のついた赤い欄干がその名残だそうです。商店街組織は振興組合となっており、しっかりした運営がなされていると見られます。
  <赤い欄干の中野新橋>
DSC000113.jpg

 駅はきれいになっていますが、改札を出て左正面に、いきなりレトロな洋品店とふとん店の並びが見られるのが感激です。同じ駅正面の喫茶店「BELL」にもそそられますが、あいにく休業でした。
  <駅前のレトロな洋品店とふとん店など>
DSC000143.jpg

 橋を挟んで南北の道沿いが商店街の中心ですが、まずは北から。愛犬同伴可飲食店の「aneacafe中野新橋店」が興味深いところ。また、「パン&コーヒー」と掲げる「HATOYA TOKYO」は、南九州発祥のベーカリーでつい先頃東京初出店を果たした店だそうです。
  <愛犬同伴可飲食店の「aneacafe中野新橋店」>
DSC000093.jpg

 駅前へ戻ってこんどは南へ。街路灯が比較的新しくユニークで、柱の「Shopping Road中新」の文字が際立ちます。「スーパーMARUSHO」が小さいながらも集客の核という感じですね。書店「みつわ書房」があることにも好感が持てます。東西方向の交差する道の一部もこの商店街の範囲で、「すっぽん・ふぐ」の「久松」など興味をそそる店があり、地図を見ると東の方にはマルエツもあるようですが、うまく棲み分けているように見えます。
  <「スーパーMARUSHO」があるあたり>
DSC000203.jpg

 この通りは、中野区内にありながら通る京王バスは1時間に1~2本程度というのどかさ。でも、地下鉄で新宿にも近く、住むには良さそうな街と感じます。近くには「貴乃花部屋」もあるそうで、じっくり歩けばいろんな有名人にも会えそうですね。
 さらに南へ進むと、上り坂になって、お茶の「福屋本店」あたりまでがこの商店街の範囲です。この日はここからさらに南の川島商店街を散策し、戻ってきてからこの坂の下あたりにある手打ち蕎麦の「丸福」でランチにしました。いか天もりの表示に惹かれたのですが、2時までのランチメニューとのことで、かきあげ丼セットをそば大盛りで注文。素朴ながらしっかりとした蕎麦という印象でした。
  <商店街南端の坂上付近>
DSC000353.jpg

  <手打ち蕎麦の「丸福」など>
DSC000223.jpg

・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆


●[№70]東麻布商店会(港区区)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら
 | ホーム | 

[№633]新井薬師門前通町栄会

■■■・・・梅照院の門前町は昭和の面影を残しつつゆったり時を刻む
歩いた日 H29.08.19  【中野区】 

 新井薬師前駅から梅照院に向かう中間の信号交差点で「新井薬師駅商店会」からこの商店会区間に変わりますが、ここから歩道・アーケードがなくなり、道幅も狭くなります。中野と池袋を結ぶバスが頻繁に通りますが、他の自動車交通量はそれほど多くなく、比較的ゆったり歩けます。
 全体に「懐かしい」感じが濃厚なのは、新井薬師前駅周辺エリア共通の特徴で、近代化は西に並行する中野通り沿道に任せて、こちらはゆったりと時を刻む、といったところでしょうか。入口近くにある黄色く塗られた建物も決して派手さは感じず、「豊年屋」という蕎麦店や、「尺八工房」、「画材」などの看板がほのぼのとした空気を醸しだしています。
<蕎麦の「豊年屋」などがある商店街中央付近>
DSC081232.jpg

<画材店などもある>
DSC081252.jpg

 ここも、昭和の看板建築が良く残っており、それが着物、呉服店、煎餅店だったりするのがまた良いですね。特にそそられるのは、「家具のワタナベ」と蔦が庇看板を覆いつつあるヤキトリの「鳥源」の並び。渋い感じで長年人々に愛されているという風情です。
<渋さ抜群の焼き鳥「鳥源」など>
DSC081362.jpg

 生活型の商店街としては機能が不十分ですが、門前町としての良さは十分に残していると言えそうです。お正月や縁日などにはどの程度賑わうのでしょうか。南端の新井一丁目の薬師柳通りとの信号交差点は、梅照院アクセスの交通結節点で、ここで西に折れて門前までの区間もこの商店会の範囲ですが、この交差点で、薬師あいロード商店街、薬師柳通の商店街がぶつかり合うことになります。
<梅照院門前の区間>
DSC081312.jpg

 以前、新井薬師(梅照院)へは中野駅から薬師あいロード商店街を抜けて来たことがあります。駅からの距離では新井薬師前駅からの方が近いですが、商店街の賑わいという面では薬師あいロード商店街に軍配を上げざるを得ないというところですね。ただ、敢えて華やかさを追わず「我が道を行く」ということで古き良き部分が残されているのであれば、それはそれで良いのではないかとも思います。
<薬師名物の煎餅店などの並び(南端近く)>
DSC081342.jpg

 ところで、この商店街の名称は「新井薬師門前通町栄会」であり、「門前通」はそのとおりであるとしても、「商店会」でも「商栄会」でもなく「町栄会」であるところがユニークです。町内会と一体化しているということでしょうか。商店街は本来、地域コミュニティの中心軸であるべきで、その意味では素晴らしき理念を表していると讃えたくもなります。

・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★★

 | ホーム | 

[№632]新井薬師駅商店会

■■■・・・懐かしきセピア色の印象の街で、レトロ喫茶店のランチを楽しむ
歩いた日 H29.08.19  【中野区】 

 「新井薬師前」という駅名ですが、新井薬師こと梅照院にはやや距離があり、その間に2つの商店街が連なっています。そのうちの駅寄り部分と駅南側一帯を合わせた部分がこの「新井薬師駅商店会」で、150余店からなるとのことですが、商店会名に「前」の文字がないのが面白いところです。
<南からみた商店街全景>
DSC081192.jpg

<駅東側の懐かしさ漂う一角>
DSC081532.jpg

 この日は、駅北側の商店街を先に散策したのですが、雨が降り出したので駅に戻ってきて、踏切を渡り南側のアーケード付きのこの商店街にきて傘を畳んだのですが、その目の前に、コーヒーショップ「門」という魅惑的な喫茶店があったのです。午後2時に近く昼食がまだだったので迷わず入店しました。駅の目の前にこんな昭和レトロ感たっぷりの喫茶店があるのは感激ものですね。メニューにも私好みの純喫茶風の商品名が並んでいます。カレーピラフとアイスコーヒーを注文し、しばしゆったりとした時間を過ごしました。ここは地下もあるようで、老若のお客がそれぞれに寛いでいる一方で、店員さんのきびきびした感じの対応も気持ちよかったです。
<駅前の喫茶店「門」>
DSC081032.jpg

 そうこうしているうちに外は陽が差してくるという天気の変わりようで、それでは梅照院まで歩いてみようと、商店街歩きを再開しました。この商店会区間は、狭いながらも両側に歩道があり、その上にアーケードが架かっています。アーケードごしに見る商店等の建物は、概して古いものが多く、核となる大型店がないこともあって、全体にセピア色的な印象を漂わせています。
<昭和色全開の「すばる書店」など>
DSC081082.jpg

 駅近くの「すばる書店」なんて、「戦後」感が濃厚な雰囲気だし、「資生堂化粧品すみれ」や「とうふ」、「傘かぎ」なんていう看板の連続も、何十年そのままなんだろう、という感じです。幅広の間口を占めるパチンコ店でさえ、何か懐かしい親しみを覚えます。本当にこの街は、全体が古き良きものをしっとりと残してくれていて、癒されますね。
<懐かしい看板が続くアーケード商店街>
DSC081132.jpg

 次の「新井薬師門前通町栄会」との境である信号交差点手前には、ビルは新しいながら古びたアーケードの下で新しさを感じさせない雰囲気の青果店と精肉店が並んでいるのがまた良いです。この生活密着型の生鮮2店の存在が、このレトロな商店街に命を吹き込んでいると見ることもできます。そして足は自然にさらに南に向かいます。
<南側の青果店・精肉店の並び>
DSC081172.jpg

・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★★☆

 | ホーム | 

[№631]薬師駅前中央商店会

■■■・・・駅の目の前に建つ古びたビルの色あせ具合がたまらない
歩いた日 H29.08.19  【中野区】 

 眼病平癒などの御利益で知られる新井薬師こと梅照院に向けて、新井薬師前駅の南側に「新井薬師駅商店街」があるのですが、事前に見ていた中野区商連ホームページで、それに重なるように駅前に「薬師駅前中央商店会」の表示があるのを不思議に思っていました。
 実際に駅南口に降りてみると、目の前に古びた大きめのビルがあり、その周囲に、「新井薬師駅商店街」のものとは明らかに違う「薬師駅前中央商店会」の名入りの街路灯が目に入り、このビルの一角だけが独立した商店会を形成していることがわかります。
<駅改札前からみた建物全景>
DSC081572.jpg

 4階建て程度と思われるそのビルは、いかにも駅前商業ビルとして建築された風情ですが、時代の変遷とともに色あせてきたという感じで、その「あせ」具合が何とも言えず、昭和の香りをぷんぷん漂わせています。駅から出た目の前の外壁に、たこ焼き・お好み焼き店の巨大な看板が貼り付けられていて、雑居ビルの見本のような状況になっています。商店会はこのビルひとつだけではないようですが、店舗構成は看板を見る限り、青果店、古本店、クリーニング店、居酒屋、スナック、会計事務所などと雑多です。
<雑居ビルの見本のような光景>
DSC080532.jpg

<中央の通路>
DSC080492.jpg

 ビル中央が通り抜けられるようになっていて、そこに上階へ上がる階段があるのですが、敢えて上りませんでした。
 新井薬師前駅は、新宿線の中井~野方間の地下化事業が進められているため、近い将来、近代的な地下駅に生まれ変わることになりますが、駅前周辺全体が変化を拒んでいるようにも見え、その象徴がこのビルであるようにも思えると言ったら怒られるでしょうか。
 というわけで、「中央商店会」はその存在を確認し、外観を眺めただけで、これを挟み込むように形成されている「新井薬師駅商店会」の散策に移ったのでした。
<南(新井薬師駅商店会側)から見た建物風景>
DSC081062.jpg

・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

 | ホーム | 

[№629]薬師駅北口商店街

■■■・・・懐かしさがこみあげてくる昭和レトロの看板建築の宝庫
歩いた日 H29.08.19  【中野区】 

 西武新宿線の新井薬師前駅は、高田馬場から各駅停車で3つ目という近さでありながら、降りた途端に昭和の懐かしさたっぷりの街並みが広がっています。駅名になっている新井薬師(梅照院)は南側で、そちら方面には新井薬師駅商店会等が続いているのですが、天気が怪しいので、雨にならないうちにアーケードのない北口側から散策することにしました。
 北口側は薬師様との関わりは薄く、むしろ哲学堂公園へのメインアクセスルートとなっているのですが、今にも降り出しそうな天気のせいもあってか、全体にくすんだ感じで、私好みのレトロムードが濃厚な商店街です。駅前踏切から北へ向かうこの道は、歩道もなく幅もそれほど広くないバス通りですが、交通量はそれほど多くなく、左右に自由に渡りながら散策できるのも私好みです。
<駅近くの「明幸フルーツ」など懐かしい街並み>
DSC080582.jpg

 駅から間近の位置で昭和風情の看板の「明幸フルーツ」にまず目を引かれます。そしてこの通りは、まさに看板建築の宝庫ですね。昭和の商業建築の代名詞ともいうべき看板建築は減少の一途を辿っていますが、このようにまとまって残されているのを見るとうれしくなります。
<看板建築の宝庫ともいえる商店街の風景>
DSC080642.jpg

 右側に東亜学園高等学校がありますが、その校門のすぐ先に、これまた懐かしさ満載の看板建築にキンチョール広告のホーロー板が貼り付けられた駄菓子屋の「ぎふ屋」が目をくぎ付けにさせてくれます。店先に置かれた年代物のパチンコゲーム機には、若い女性グループが夢中になっていました。
<駄菓子屋の「ぎふ屋」>
DSC080612.jpg

 この通りの右(東)側は上高田、左(西)側は松が丘という地名で、商店街中央付近の信号から右に入る道沿いにも同じ街路灯が続いていて、「大国鮨」などが営業しているのですが、ここを含めて、全体に商店街の機能としてはずいぶん低下してしまっている感じです。この周辺には目立った大型店もあまりないようですが、住民たちの日々の買い物はどこに行くのでしょうか。
<ここも看板建築の並び>
DSC081002.jpg

 まあ、商店街としての賑わいはなくても、ここはとにかく建物が良いのです。昭和30~40年代に少年時代を過ごした身としては、その時代のこの街を知っているわけではないものの、歩くほどに懐かしさがこみ上げてくるのです。来て良かった。道が妙正寺川に向けて下り坂になるあたりが区境で、そこから先は新宿区の領域となります。
<商店街北部の風景>
DSC080702.jpg

・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

 | ホーム | 

[№577]野方ときわ通商店会

歩いた日 H29.01.07 【中野区】 
 野方ときわ通りは、車の通り抜けも困難そうな細い道ですが、野方駅から西方向の本町通りに抜ける近道として重宝され、人の通行は比較的多いところです。今回の野方散策でも、何度か行ったり来たりし、裏道に迷い込んだらまたここに出たりして、人が自然に導かれるオーラのようなものを持っているとも言えそうです。
 本町通り側から駅に向かうと、まず、インポートフーズ「JUPITER」が目を引きます。ジュピターコーヒーがやっている輸入食材店というところで、コーヒー豆をはじめ珍しい品々が見ていて飽きないという感じです。
 その先の商店街の印象は、和洋折衷という様相で、ブティック風の店の向かいにシャッターを下ろした惣菜店と思しき古い店があるのが妙だったりします。たこやき・たいやき専門店という屋台風の店「さぶちゃん」も楽しそうです。そのほか、焼鳥店や居酒屋もあり、つけ麺店もあり、オシャレそうなカフェもありと、混沌とした中にもいろいろな魅力が詰まっているというところですね。
 中ほどにある「旅の食堂ととら亭」は、チラッと覗いただけで通りすぎてしまいましたが、後で検索すると、オーナー夫婦が長年世界旅行で食べた各国の郷土料理を再現しているという店だそうで、様々な個性的な味が楽しめるとのこと、ここもまた楽しそうです。
 さて、この日の間食用に何か、と思いつつ、ベーカリーの「エスポワールミスズ」に自然に誘い込まれました。「野方牛肉カレーパン」などを購入し、帰ってから「野方の味?」を堪能しました。
 駅側の出口の角はドラッグストアですが、ここはもう駅前通りで、目の前が駅。今回は、野方商店街振興組合を構成する5商店会とやっほーろーどの計6つを歩いたことになりますが、駅の南北にぎゅっと凝縮した商業エリアで、それぞれに個性を持ち、なかなか充実した街歩きとなりました。商店街の魅力維持には厳しい面もあるでしょうが、店舗の新陳代謝も見られ、古き良さを残しながらも変化も織りまぜて魅力を維持していってほしいと思います。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

本町通り側の商店街入口
DSC063852.jpg

 「ととら亭」や「エスポワールミスズ」などがあるあたり
DSC063902.jpg

たこ焼きの「さぶちゃん」など
DSC063942.jpg

 | ホーム | 

[№576]野方本町通商店会

歩いた日 H29.01.07 【中野区】 
 この商店街のある道は、地図で見ると早稲田通り方面から北西方向へ続く古くからの道と思われます。「本町通り」を名乗るのも頷けるところ。商店街の東端は環七に近いバスターミナル付近で、ここから西へ、西武線の踏切近くまでの比較的長い商店街ですが、見て歩くのに飽きないところです。
 駅前通りや「やっほーろーど」、みつわ通りなどと接続する東半区間は、店舗密度も高く人の流れが絶えません。青果の「おおくぼ」が、いかにも「街の八百屋」という感じでがんばっていて、このエリアは特に歴史ある青果店が多い感じもします。その先の「信州一味噌河内屋」の看板の下が実はリサイクルショップ風だったりするのも面白いところ。
 そして現れるのが「野方文化マーケット」です。本町通りは戦後の復興期にできた商店街とのことですが、その中でこのマーケットは「野方のへそ」とも呼ばれて大混雑だったところだそうで、年月を経てレトロ感満載の強烈な個性空間となっています。勇気を出して足を踏み入れると中はU字型の通路になっていて、土曜のこの日に営業が確認できたのは、青果店、昼呑み屋台風の店、そして出口部分でご老人が一人座って商売している時計修理等がメインと思われるすごい店です。奥の方はシャッターが閉まっていましたが、ここを知っただけでも野方に来た甲斐があるというものです。
 かつてこの付近には映画館の西武座もあったそうで、その頃の賑わいを想像するだけでも楽しいですね。さて、本町通りの少し先にあるのが惣菜の「とりふじ」。駅北側の北原通りにもありましたね。このあたりに住んでいたら毎日寄ってもよさそうな野方を代表する惣菜店という感じです。
 右からときわ通りがぶつかって、さらに小さな交差点を越えると徐々に人通りも少なくなりますが、その交差点角にある印章店も古い昭和建築の建物で、思わず見とれてしまいます。
 東の方へ戻って、戦前の外食券食堂の流れを組む民生食堂だったという「野方食堂」で食事にしました。学生などにも重宝されていそうな町の大衆食堂という雰囲気で、唐揚げやさば味噌煮などが人気のようですが、この日は野菜味噌炒め定食(700円)にしました。満腹になりましたが、それにしてもこの商店街は、昭和ムードを満喫できる良き空間なのであります。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★☆☆

青果の「おおくぼ」があるあたり
DSC063572.jpg

強烈な個性を放つ「野方文化マーケット」
DSC063762.jpg

東端のバスターミナル前から
DSC063512.jpg

惣菜の「とりふじ」など
DSC063782.jpg

昭和建築の印章店
DSC063832.jpg

 | ホーム | 

[№575]野方みつわ通商店会

歩いた日 H29.01.07 【中野区】 
 野方駅から南へ駅前通りを進み、「やっほーろーど」にぶつかるところで交わるのが野方本町通りですが、その紹介は次回として、先に、そこから分岐するみつわ通りをレポートしましょう。
 延長は200m以上に及び、野方商店街振興組合の一翼を担いますが、ここは野方では一番静かな商店街という印象です。駅南西側の若宮方面の住宅地を控えているのですが、駅からの人の流れは拡散し、その動線のひとつをなすものの必ずしもメイン動線にはなっていないという感じ。
 本町通りとの分岐点の商店街入口にあるのは自転車店。飲食系や薬局、食品系などの店が続きますが、商店の密度は進むほどに薄くなり、シャッターを閉ざした店もちらほら見られます。焼肉店や精肉店など地域の名店といえる店もあるようですが、和菓子の「光進堂」も良い雰囲気を出していますね。でもどの店もなんとなく構えが控えめな感じで、強烈に目立つ印象は少ないようです。
 そんな中、やはり地味ではありますが綺麗な雰囲気の「ナユタベーカリー」が目を引きました。ここを含め野方エリアでは美味しそうなパン屋さんが多いようにも見えます。また、居酒屋系も多く、夜は気軽に一杯飲める店が増えたとだいぶ前の「アド街ック天国」でも紹介されており、そこではこの通りの「すっぴん酒場」などが放映されたようですが、その健在も確認できました。
 昭和レトロを感じさせる看板建築の連続なども見られますが、商店経営の力は乏しそうな感じにも見えます。人通りもだんだん少なくなって商店街が終わります。振興組合を構成する5商店会の中でもここは少々厳しい環境に置かれていると言えそうです。
 野方は、西武新宿線沿線の中でも戦後特に商店街が発展して高い集客力を発揮してきた歴史を持ちながらも、環状七号線の建設で地域が分断された経緯もあり、「いま、成長の岐路に立っています」と振興組合ホームページに記載があります。創意工夫で個性を作り上げていくことの必要性が訴えられ、スタンプなどの活動も行われているようで、5商店街共通の街路灯フラグにもそのあたりの結束が伺えます。
 さて、本町通りに戻りましょう。野方散歩はまだまだ続きます。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

左に自転車店がある商店街入口
DSC063582.jpg

商店街中ほどの状況(「光進堂」も見える)
DSC063652.jpg

「すっぴん酒場」などがある一角
DSC063612.jpg

綺麗な「ナユタベーカリー」
DSC063712.jpg

 | ホーム | 

[№574]野方名店街やっほーろーど

歩いた日 H29.01.07 【中野区】 
 野方界隈の住人で、他の商店街の名前は知らなくても、この「やっほーろーど」を知らない人はいないでしょう。それだけ目立つ存在です。目立つと言っても大きいという意味ではなく、規模はほんの数十mのT字型の路地ですが、駅前通りの突き当たりにいやでも目に入るアーチとその下のレトロムード満点のアーケード街という特異性で目立つということです。
 それだけ誰もが知る存在ながら、ここは野方商店街振興組合には属していないようですね。我が道を行くという姿勢が良し。「やっほーろーど」の名の由来は、「野方(のがた)」を音読みにすると「ヤホウ」になるから、というのもまた良いではないですか。なんとも奔放な感じです。
 入口左角は青果の「マルシェ」。名前は今風ながら、昔ながらの八百屋という風情。しかし清潔感があり、好感度満点です。右角には洋品店があったそうですが、残念ながら取り壊されて整地工事中でした。きっとこれも100%大衆的な店だったのでしょう。
 「やっほーろーど」を構成する店舗群の核になっているのは丸正野方南口店。丸正(マルショウ)は駅北の北原通りも含め中野区内や周辺に複数店舗を展開する食品スーパーですが、ここにあると他の店舗より一段と気さくで入りやすい「街の食品店」という感じです。
 最近オープンしたという「魚専門 みはる食堂」は、長崎県の五島列島から直送される鮮魚の料理が食べられる店との情報ですが、昼なので確認できず、そういう店は機会あればぜひ夜に訪れてみたいものです。
 アーケード中央には、これまた派手な「迎春 大感謝祭」の垂れ幕が掲げられていますが、そこに「創業記念大売出し」の文字もあり、はて、何の創業なのでしょう。年中創業のお祭りムードを絶やさないということでしょうか。それもまた良しですね。
 東の出口に抜けるとその先には小さなバスターミナルがあり、中野駅や新宿駅行きのバスが発着します。バス誘導員の方が、合間に「やっほーろーど」を歩いているのもまた楽しからずや、というところでしょうか。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★★★☆☆

青果の「マルシェ」がある北側入口付近
DSC063402.jpg

丸正がある東側入口の風景
DSC063482.jpg

混沌とした丸正前の空間
DSC063522.jpg

衣料品店が取り壊された北側入口
DSC063382.jpg

東出口前のバスターミナル
DSC063492.jpg

 | ホーム | 

[№573]野方駅前通共栄会

歩いた日 H29.01.07 【中野区】 
 野方商店街振興組合を構成する複数の商店街の中で、ここが位置的には中心にあると言えます。駅前のアーチの標記は「野方駅前商店街」。駅前踏切から北に伸びる野方北原通りに対して、こちらは南に伸びるわけですが、ただその延長は100m程度と短く、その先にもいくつかの商店街があり、さらに住宅地が背後に広がるということもあって、通り抜け通路の性格が強い印象です。
 三菱東京UFJ銀行のほか、牛めしの松屋やココイチなどのチェーン店が目立ち、ごく普通の駅前商店街という感じで、漫然と歩くとあっと言う間に通りすぎてしまうのですが、そうした中に、昭和8年創業という老舗煎餅店「金時煎餅」などもあって、思わず足が止まります。覗くと、懐かしいビンに入った煎餅のバラ売りもあって、歴史を感じさせます。
 野方駅ができたのは昭和初期ですが、戦禍を免れたため戦後商店街が大いに繁栄し、遠方から多くのお客が訪れ賑わったことや、現在も、振興組合の組合員数、店舗・事務所数は中野区内最大であることなどが、組合ホームページに記載されています。その中心をなすこの商店街でこそ、そういう歴史が滲み出ていてほしいものですが、駅前という場所柄では変化も激しいということでしょうね。
 そんな中、「野方薬局」も、北原通りに支店もありますがこちらが本店で、踏切際にチェーン系のドラッグストアもあるのにしっかり頑張っている感じで頼もしく見えます。また、帰ってから検索すると、正統派フランス料理の名店「グランシェフ オオヤ」がこの通り沿いにあることを「出没!アド街ック天国」のサイトで知りましたが、迂闊にも現地では見逃してしまいました。
 駅からこの駅前通りを歩くとその先に続くのが、名前もユニークな市場的空間「やっほーろーど」で、その入口前で交差するのが野方本町通り、また、踏切すぐのところで接続するのが野方ときわ通りと、本当にここは野方商業エリアの要となる商店街なのです。それぞれ別記事にしますが、まずはそのまま「やっほーろーど」に足を踏み入れます。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

駅前らしい商店街の中央付近の風景(野方薬局本店など)
DSC063352.jpg

懐かしい風情の「金時煎餅」
DSC063362.jpg

駅・踏切近くの商店街入口のアーチ
DSC063332.jpg

 | ホーム | 

[№572]野方北原通親交会

歩いた日 H29.01.07 【中野区】 
 西武新宿線の都心に近い各駅の中で一番商店街が密集していそうな野方駅に降り立ちました。この駅の南北に広がる5商店会を束ねる形で野方商店街振興組合があるのですが、各商店会が独自の色を出しているようで、ここでも個別に記事にすることにします。まずは、駅前踏切から野方北原通りを北へ向かって歩きます。
 典型的な山の手の私鉄沿線の商店街の風情ですが、気取った感じはありません。新青梅街道にぶつかるまで300m以上にわたり庶民的雰囲気の店舗が続く、規模的にもなかなかの商店街です。正月明けの土曜のせいか閉まっている店もありますが、人通りも多く、衰退感は全くありません。
 歩きだして間もなくの右側に、スーパー「サカガミ」の野方店がありますが、このほかにも商店街内には丸正(マルショウ)野方北口店やマイバスケットもあり、周辺の日常生活利便は良好なようです。サカガミの隣にはメロンパンチェーンの「アルテリアベーカリー」もあります。
 で、その先左側に突如現れるのが町工場。野方電機工業(株)という部品加工の会社で、検索すると人工衛星の部品から個人発注の特殊部品まで製作するそうで、こういうところで頑張っているのは頼もしく、貴重な風景です。
 その隣にあるのが「とりふじ」。懐かしい構えの惣菜店です。このほかにも、生活に必要な店は全て揃っているという感じで、途切れることのない店の並びを眺めて歩くと300m余という距離を忘れさせるほどの充実感です。焼きたて食パン専門店の「一本堂」があるかと思えば、行列の味噌麺処「花道」もあります。古道具舗「おくむら」は思わず足が止まりますが、ショーケースにこけしなどが置かれているのが興味深く見えます。時計の「ナカムラ」は、大きな掛け時計が埋め込まれた建物が良いですねえ。
 駅前から歩きだした時の第一印象はごく普通の駅前商店街でしたが、歩いてみるとなかなか奥深いと感じました。頭上の街路灯には「北原小学校80周年」のフラグが続き、地域と共に歩む商店街の姿勢を感じました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

駅前踏切付近からみた商店街の入口付近
DSC063302.jpg

店舗が密集する商店街中ほどあたり
DSC063242.jpg

野方電機工業の工場
DSC063202.jpg

大きな時計のある建物の時計店など
DSC063292.jpg

 | ホーム | 

[№503]三味線橋通共栄会

歩いた日 H28.03.05 【中野区】 
 三味線橋とは、また粋な名前じゃないですか。中野駅からもみじ山共栄千光会の商店街を通り抜けて、突き当たる道路を右へ、堀越高校の校舎を見ながら下っていくと大久保通りとの交差点に出ます。これを横切った先から始まるのがこの商店街です。交差点から入口部分を見る限りでは商店街らしい雰囲気はあまりありません。
 すぐに「三味線橋」に出会います。「橋」と言っても暗渠化された桃園川緑道を横切る小さな橋の跡で、「三味線橋」の銘板がついた親柱と、ユニークな波模様の欄干の一部が残されています。橋の名は、いつも近くで三味線の音が聞こえたことによるとのことで、風流ですなあ。
 事前情報をあまり持たずに行ったため、商店街は橋の前後だけと思っていて、橋の脇にシャッターを閉じた古い商業長屋建築があったりするので、これは衰退しきった商店街かとも思いましたが、その先のカーブした上り坂の先が気になり、上っていくと、商店街らしさが増してきました。しかもそれがなかなか良い雰囲気なのです。
 新しいマンション等もありますが、長い歴史を刻んでいそうな看板建築の連なりや、なかには昭和中期の劇場建築のような構えの建物もあります。空き店舗化、住宅化したところも少なくないですが、自転車店や食堂、寿司店や豆腐店など、興味を引く店が点々と続き、全体に懐かしい香りが漂うおじさん好みの商店街です。
 2車線道路ですが交通量はそれほど多くなく、左右の歩道を行き来しながら、この商店街はどこまで続くのだろうと歩き続けます。中野駅行きのバスが走る道なので疲れたらバスに乗ればいいや、と思っていたら、あれっ、青梅街道との交差点、鍋屋横丁まできてしまいました。「三味線橋」の名にとらわれていましたが、なるほど、青梅街道から三味線橋に向かう商店街だったわけですね。
 ちょっと右に進むともう丸ノ内線新中野駅の入口があります。「鍋横」も興味深々ですが、この日は歩き疲れたのでまたの機会とし、地下鉄に吸い込まれました。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

懐かしい構えの建物が残る商店街
DSC042562.jpg

このしっとりした雰囲気が鍋屋横丁まで続く
DSC042612.jpg

三味線橋の親柱
DSC042502.jpg

 | ホーム | 

[№502]もみじ山共栄千光会

歩いた日 H28.03.05 【中野区】 
 中野駅の東方にもみじ山公園という公園があり、地名は中野二丁目ですが、この一帯で「もみじ山」の名が様々な施設等に使われているようです。この商店街もそのひとつ。駅南口から線路に沿って東に進むと、商店街が始まります。東向きの一方通行路の両側に歩道がつき、電線類が地中化され、すっきりときれいな景観です。
 業種面では、飲食店もありますが、生活密着型のサービス業等も多く、整った景観とともに健全な昼型商店街の印象です。路面舗装だけでなく街路灯も美しく演出され、また、歩道上に「ペガサス」などの彫塑作品も置かれていて、文化的な香りがします。
 それもそのはず、この商店街通りの東の端に中野区の文化・生涯学習の拠点施設で大小のホール等を持つ「中野ZERO」があるのです。ちょうど何かのイベントの開場待ちらしく入口前に多くの人が集まっていました。もみじ山公園はその裏手にあります。
 さて、このあたりで昼食をと思って歩くと、蕎麦店とカレー店が並んでいるのを発見。悩んだ末、蕎麦の「立浪」に入りました。ご夫婦で切り盛りする「まちのそば屋」と呼ぶに相応しい小さな店で、カウンター席に座ってもりそばとミニ天丼のセットを注文。蕎麦は腰があって旨く、揚げたての天麩羅もさくさくしていました。隣に座ったのは87歳というお元気な女性。天ザルを美味しそうに食べていました。このお店、昭和53年からやっているそうですが、こういうお店、私は好きです。
 このほか、共同ビルの一階に「すし政」と並んであるティールーム「アモン」は、落ち着いて時間を過ごせそうな純喫茶というべき佇まいです。
 この商店街の北側は、JRの中野電車区です。構内はほとんど見えないのですが、鉄道と連携した個性化はできないものか、などと勝手に考えてしまいました。商店街東端には島忠のホームセンターがあるのですが、これも含めて清潔で明るい印象の商店街で、電車区・線路を隔てた北側のブロードウェイ周辺の混沌とした飲食店街とは対照の妙をなしていると言えます。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

電線類が地中化されたきれいな商店街
DSC042292.jpg

そばの「立浪」があるあたり
DSC042342.jpg

 「中野ZERO」と島忠ホームセンター
DSC042452.jpg
 | ホーム | 

[№501]実業桃光会桃園商店街

歩いた日 H28.03.05 【中野区】 
 この商店街は、中野駅南側の丸井の裏手と言えばわかりやすいかと思います。桃園とは、今の中野三丁目に相当する旧地名で、徳川八代将軍吉宗がこの地に桃の木を植えさせたという故事に因むそうです。中野駅南口から線路に沿って西に坂を昇りきったところから南に入る道がこの商店街ですが、昭和4年に駅が移転するまではここが駅前通りだったとのことです。
 コンビニから始まり、新旧の店が入り交じり、少々混沌とした裏通りの風情もありますが、周囲の住宅地から駅への通り道として人通りが絶えないところでもあります。駅前中野通りへの抜け道となっている路地沿いにも飲食店等が集積し、「RENGA ZAKA」という洒落た名前の門柱まで建っています。もうひとつの路地には古い建物で町内会の「桃園会館」がありますが、その隣には赤い鳥居の豊川稲荷大明神が佇んでいます。
 商店街の歴史を長く刻んできた店の代表は「中村屋米店」あたりでしょうか。もうひとつ「中屋米店」もありますね。そして、おっと、見落とすところでした。商店の間に埋もれるようにある「中野不動」を。居並ぶ店の中のひとつ、という感じでありますが、善成寺という真言宗のお寺で、「桃園山」と号するようです。
 その少し南から西に分け入る道沿いにも同じ街路灯が並ぶので、進んでいくと、青果店の先に「昔きもの庵」と大書された建物があります。呉服店かと思い通りすぎてしまいましたが、あとで調べてみると、日本の暮らしの中で育まれてきた着物の展示館とわかりました。和装小物などの販売もしているようです。ここでもさりげなく文化が根付いていますね。
 その先、道が二手にわかれるところのレトロ調の居酒屋の向かいに「ほりのうちみち」の古い道標が残されています。堀ノ内(杉並区)方面への古道だったのでしょう。いろいろ検索すると、この地に因む文学者もいたようで、「桃園」という地名といい、このような歴史や文化を、商店街を媒介として今後も守り伝えていってほしいと思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

桃園商店街の中央部付近
DSC042162.jpg

飲食店等が集積するレンガざか
DSC042202.jpg

商店街内に並ぶ中野不動(善成寺)
DSC042172.jpg

桃園会館と豊川稲荷大名人
DSC042192.jpg

「ほりのうちみち」の道標
DSC042112.jpg
 | ホーム | 

[№447]東中野名店会

歩いた日 H27.08.22 【中野区】 
 JR東中野駅の東口の小さな改札から南方向に階段を降りると、駅前に交番があって、そこから南方向にこの商店街が続いています。しかし、駅前広場らしい空間があるわけでもなく、バスが走るわけでもなく、良くある全国チェーン店の看板が目立つわけでもなく、いきなりB級度満点の商店街風景が始まるのが、やや驚きでもあります。
 商店街は大久保通りにぶつかるまで500mほど続くのですが、ずっとこんな感じです。建物も古いものが多く、シャッターを閉ざしたままの店もかなり見られます。どこか地方都市の駅前商店街を歩いているような雰囲気です。ここが新宿から2駅目の駅前通りであることを忘れるような錯覚に陥りそうです。看板建築風の建物も多く残り、レトロ感に浸るには良いのですが、商売として成り立っている店がどれだけあるのか、疑問です。
 道を歩く人の姿も少なく、現役感が比較的高い陶器店にも客の姿はありません。点在する飲食店でも目立つものが乏しいのは、ランチタイムを過ぎた時間だからでしょうか。逆に目を引くのは古き良き時代の名残のような光景で、看板建築の畳店や、閉店したまま渋いオーラを放ち続けている「埴生田書店」の建物などなど。思いっきり昭和、それも40~50年代ごろを思わせる風景があります。
 道が微妙にうねっているのがまた何とも言えず、先への興味をそそられるのです。大久保通りに出る手前には、本当に絵に描いたような「角のたばこ屋」。これは現役のようです。店前にある郵便ポストがもしダルマ型ならもう最高でしょうね。
 生鮮食品店らしきものも見当たらず、コンビニがある程度。変貌をとげている山手通り周辺に対して、ここは忘れられたようなエリアに見えます。建物は少しずつ変わっていくのでしょうが、ここが高層ビル化されたり大規模な面整備がなされることが今後あるでしょうか。名店会という組織はあるので、良さを活かした活動が続けられることを期待したいと思います。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

駅直近なのに静かで人通り少ない商店街
DSC024472.jpg

絵に描いたような「角のたばこ屋」など
DSC024582.jpg

どことなく懐かしさを感じる街並み
DSC024632.jpg
 | ホーム | 

[№446]東中野本通り共栄会

歩いた日 H27.08.22 【中野区】 
 JR東中野駅は、大江戸線と連絡する西口側がきれいに再整備されたのに対して、東口は小さな橋上改札のままで、満足な駅前広場もありません。特に北側はいきなり道路で、その北へ向かう道路沿いの商店街がこの本通り共栄会です。東中野で一番古い商店街とのことで、歴史ありそうな店も多く、全体に落ち着いた雰囲気です。狭いながら両側に歩道がつく2車線道路ですが、自動車の通行が少ないのが幸いです。
 駅前付近の西側には、夜型飲食街の「ムーンロード」の小路が2つありますが、その脇にある「ルーブル」というパン・洋菓子店は昼型のしっとりとした良い雰囲気でお客を誘っています。飲食、生活洋品、生活サービス系の店が多く並びますが、全体に地味な印象で、これは、青果店や鮮魚店などの生鮮食品系の店が乏しいためと思われます。生鮮食材の提供は、駅から400mほど先にあるイオンのミニスーパーが主に担っているようです。
 そのイオンの手前にある「更科丸屋」は昭和の商店街を象徴するような看板建築ですが、このあたりまでくると商店街らしさもだんだん希薄になってきて、早稲田通りにぶつかる手前で商店街は終わってしまいます。東西線の落合駅の方が近くなるのですが、ここは東中野駅方向に引き返します。
 「ムラタカバン店」は「バッグハウスムラタ」という看板が誇らしげです。「リサイクルアンティーク」と称する「ギャザー」という店は、店内中央に中古の液晶テレビが並んでおり、テレビもアンティークの時代になったかと思っていたら、道路の反対側に本店と思しき店がありました。そちらは家具や衣類などもあり、リサイクルショップらしい店内風景でした。
 マンションなどビル化している部分も目立ちますが、ビル一階に商店が収まっているところも多く、駅に近い部分では商店街としての連続性が保たれているのが救いですね。それにしても、新宿と中野に挟まれたこの東中野というエリアの中でも、不思議と時間がゆっくり流れているように見えるところ、と言うと怒られてしまうでしょうか。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

駅前にしてこの静けさ。商店街の南入口部分
DSC024182.jpg

リサイクルショップギャザー等がある一角
DSC024242.jpg
 | ホーム | 

[№445]東中野ムーンロード(駅前飲食店会)

歩いた日 H27.08.22 【中野区】 
 JR東中野駅の西口と東口の間で線路の北側に並行する道を歩いていたら、「ムーンロード 駅前飲食店会」の看板アーチが目に飛び込んできました。脇には「昭和の街」の看板も。車も入れない幅2m弱程度の小道沿いに夜型飲食店が集合するエリアで、東口改札口に近いので帰宅拒否症のお父さんたちが夜、入り浸るにはうってつけの立地です。線路側と東の東中野本通り側に共通アーチの入口があるf(小文字)状の構成で、抜け道にもならない位置関係から昼間は閑散としています。
 ここも戦後の闇市の名残なのでしょうか。居酒屋やカラオケスナック、麻雀店等がひしめき、小規模ながら昭和の残像というに相応しい光景です。袋小路状の露地にも「貴美子」「ひでこ」「沙羅」などの看板がひしめいています。夜の状況も何となく想像ができますが、新参者がフラリと入れる雰囲気があるでしょうか。
 帰ってから検索すると、立派なホームページがありました。説明によると、昭和20年ごろに「飲食店街 住吉小路」という組織が結成されたとのこと。「ムーンロード」の名は、小路が三日月のように曲がっていることが由来だそうで、ジャズやシャンソンの生演奏を聴ける店やサブカル系のマニアックなバーなど個性的な店が多いとのことです。「初めての方も常連の方も温かく迎えてくれます」とありますが、やはり入るには勇気が要りそうです。確かに、アーチの柱には「旧住吉小路」「私道」の表示がありました。
 ただ、本通り側の一部は取り壊されてようで駐車場となっている部分もあり、行く末が案じられます。ネット上では「東中野ムーンロードを守る会」というサイトもあります。こういう空間が少なくなっていくのを惜しむ人はたくさんいるのです。「昭和レトロ」などという言葉だけでは語りきれない、それぞれの魅力や思い出が詰まっているのですよね。「飲食店会」ではイベント等も行って盛り上げているようですよ。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

駅ホームからも良く見えるムーンロードの入口
DSC024422.jpg

ディープな雰囲気漂う飲食店が連なる小路
DSC024132.jpg
 | ホーム | 

[№444]東中野駅前通商和会

歩いた日 H27.08.22 【中野区】 
 JR東中野駅の北側の線路に沿った通りで、ホームから丸見えのところです。片面は線路なので、店舗等があるのは北面のみ。商店街らしき様相ではあるのですが、中野区商連のリストにはそれらしき商店街名はありません。未組織か、と思いきや、線路側のフェンスに1枚の掲示を発見。「私共は道路の美化運動に取り組んでおります。御通行人の皆様方のご協力をお願い申し上げます。東中野駅前通商和会」。どうやら商店街組織はありそうです。範囲は判然とせず、ネットでもほとんど情報がないのですが、せっかく歩いたので、この線路沿い区間を対象として記録しておきましょう。
 JR東中野駅には東口と西口があって、この通りはそれを結ぶ位置にあるわけですが、特に集客の核となる店があるというわけでもなく、ホームや電車からも良く見えて南向きで日当たりが良いにもかかわらずインパクトに欠ける印象です。
 飲食店がいくつか、あとは不動産等のサービス業系といったところでしょうか。商店街らしき状況はありますが、組織としての実体がどれだけあるのか不明です。視認性の良さを活かせば、集客力の高い商売も展開できそうな環境ですが、どんなものでしょうか。専門学校の「東京テクニカルカレッジ」があるのが異色ですが、学生街の印象も乏しく、街としての性格がつかみにくいといったところです。曖昧な感想ですみません。実態をご存じの方、お教えいただければ幸いです。
 目を引くのが、駅東口近くにある「ムーンロード」の看板アーチ。ここは「駅前飲食店会」なる独自の組織を形成しているようなので、記事も別にします。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

駅東口側から西口側を見る。ここが駅前通り?
DSC024072.jpg

駅東口に近い一角。南が線路で日当たり良好
DSC024112.jpg
 | ホーム | 

[№443]東中野銀座商店会

歩いた日 H27.08.22 【中野区】 
 JR中央緩行線の東中野駅の周辺は、新宿と中野に挟まれる位置にあっても住宅街の様相が比較的濃い街です。駅西側には山手通りが交差し、その下には都営地下鉄大江戸線の東中野駅もあります。この日は、この大江戸線で到着。山手通りは、地下を首都高速中央環状線も走ることもあって綺麗に拡幅され、駅前広場も整備されています。
 近代的な街並みに変貌したかと思いきや、見上げれば「東中野ギンザ通り」のアーチがあり、その奥に庶民的な感じの商店街が続いています。4m程の道幅は山手通りの歩道片側分の半分にも及びませんが、足を踏み入れれば生活感満載の世界にワープできます。すぐに現れるのが「丸忠商店」という青果店。日々の食材の提供店として立派に機能しています。商店街中ほどに核店舗とも言うべきスーパー「ライフ」もあるのですが、棲み分けができているのでしょう。
 300mほどの商店街には、古い看板建築の豆腐店や畳店など伝統的(?)な店々の中にもお洒落さを感じる店も混じっていて、若い人も惹き付ける魅力を発揮しているようです。「フランス料理」を看板に掲げてフレンチ惣菜やケーキ等を販売する店があったり、イタリア国旗を掲げるレストラン、「十割そば」と大書する「生粉蕎麦バル つるかめ」もお洒落系。2階店舗ながら本格インド料理を提供する「タラキッチン」も人気店のようです。一方、和菓子の「富士家」は喫茶室も併設する渋い系。古典的構えの「鮒富佃煮店」は夏期休業中でした。
 早稲田通り側の出口にもアーチがかかり、これを見届けて引き返します。食事は、「つるかめ」ではなく、「そば、天ぷら」の「寿美吉」へ。大ざるそばを注文。昔ながらの蕎麦屋さんという感じで、私のようなおじさんはこういう店の方が落ち着きます。
 全体に人通りも多く、改装工事中の店舗もいくつか見られたりして、新陳代謝進行中、元気更新中の商店街と見えました。古いものが消えるのも寂しいけれど、こういう新陳代謝も絶対に必要です。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

活気ある青果店「丸忠商店」など
DSC023752.jpg

新旧混在の魅力を感じる商店街
DSC023912.jpg

こんな古い店舗が残る一角も
DSC023872.jpg
 | ホーム | 

[№341]薬師あいロード商店街

歩いた日 H26.08.16 【中野区】 
 新井薬師(梅照院)は、武相四大薬師のひとつとも言われる真言宗豊山派の大寺院で、門前町をなす商店街がいくつかあります。薬師あいロード商店街はこのうち中野駅側からのアプローチとなる部分で、早稲田通りから山門入口の新井一丁目交差点までのメイン区間は400mほどの長さがあります。この日は、中野駅北側の商店街群の散策で「昭和新道」なる飲食街を抜けると、早稲田通りを挟んだ正面にあいロードの入口が見え、自然に足が向きました。
 商店街ホームページによると、昔は「薬師通り」、「新井銀座」などとして賑わっていたものが昭和39年に組織化され、現在の規模になったのは平成元年とのことです。なるほど歴史を感ずる構えの商店も多く見られます。早稲田通りに近い部分の「文具のさんわ」ややきとりの「鳥喜」等の並びもいい味を出していますし、中ほどの、味噌醤油の「坂本」、豆専門店の「新井但馬屋」、和菓子の「富士見野」などの集積も時間の重みを感じます。煎餅の「雷神堂」、銘茶店「金子園」なども個性を引き立てています。この商店街には銭湯(ことぶき湯)もあります。
 300mほど進んだ四つ辻を右に折れるのがメイン区間で、お茶の「千葉商店」などが興味をそそりますが、その先右側の「泥棒市場」は何の店か良くわからない不思議さです。せっかく来たので新井薬師に参拝。眼病治癒の御利益もあるそうで、「あいロード」の名もこれに因むものだとか。
 ここまで来ると西武線の新井薬師前駅の方が近いのですが、もう一度あいロードを通って中野方面に戻りました。商店街中ほどに、期間限定で秋田県鹿角市のアンテナショップらしき店舗「鹿角屋」があるのに気づきました。きりたんぽ発祥の地とのこと。飲食もできるようで、このような特定地方と商店街のつながりは好ましい方向と思います。どのような縁があったのでしょうか。
 この日の間食をどこかで入手、と思ったら、ベーカリー「ボングー」の店先にまさに「おやつセット」なる小さなパンの詰め合わせをみつけ、手にとって店内へ。昔ながらのパン屋さんという感じで、「暑いですねえ」など会話も楽しく、何か得した気分になりました。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

老舗が軒を並べる商店街中央付近
DSC09498.jpg

門前らしい風情の新井薬師山門に近い区間
DSC09481.jpg
 | ホーム | 

[№340]中野北口昭和新道商店街

歩いた日 H26.08.16 【中野区】 
 昭和遺産的なレトロ空間「新仲見世」を抜け出たところが「ふれあいロード」(もと「仲見世」)で、ここも十分に興味深いのですが、さらにその一本東側の「昭和新道」の情報を得ていたので、そちらに向かいます。中野駅北口側の混沌とした商業エリアの東縁をなす位置にありますが、全体の印象は、バー・スナックや小料理店などが連なる夜の街的な様相が濃厚です。ただ、一部マンションとなった部分や表具店が混じるなど、少なくとも昼に歩く分には歓楽街の猥雑性はあまり感じません。
 延長約200mで幅員は4mに満たない南北の路地的空間ですが、中央と南北端に「昭和新道商店街」のアーチがあります。「しんどう」ではなく「しんみち」です。商店街のホームページには「天然ものの「昭和」だよ」とありますが、「新仲見世」を歩いてきた後のせいか、ここではそれほどの懐かしさは感じません。純粋昭和風というよりそこそこ化粧直しされている建物が多いことにもよるのでしょう。
 マンション化された部分では、それを隠すように「板塀」が設置され、その前にはベンチがしつらえられており、ご老人がゆったりと休憩していました。板塀には「昭和と今が出会う街」と書かれた商店街の名入りの掲示板がありますが、特に掲示物はありません。板塀は好ましいですが、その真新しさが逆に昭和的香りを遠ざけているようにも見えます。
 やはり各店が時代に合わせて変わっていこうとする中で、昭和のコンセプトを貫くことには限界があるのかもしれません。道幅の狭さから、急速なビル化はなさそうですが、並行する「ふれあいロード」との差別化による個性の強調がどれだけできるかが注目されます。でも、夜の雰囲気を見ずに、昼の印象だけで語ってはいけませんね。各飲食店等は常連さんがたくさんいるでしょうから、余計な心配は無用というものでしょう。美人ママさんもたくさんいるかな。
 北へ抜けるとそこは早稲田通り。信号を渡った先には「薬師あいロード商店街」が全く違う風情で私を誘います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

表具店も混じる商店街中央付近
DSC09438.jpg

「板塀」に続く夜型の飲食店群
DSC09449.jpg
 | ホーム | 

[№339]中野新仲見世商店会

歩いた日 H26.08.16 【中野区】 
 中野駅北口から伸びる「サンモール」の北端、「ブロードウェイ」入口前で交差する「白線通り」を人波をかき分けながら東へ進むと、まもなく左手(北側)にかなり異質な空気を感ずる空間が現れます。何ともいえないレトロ感というか、昭和の裏路地の再現というか、その大いなる無秩序さが逆に郷愁をそそるような一角で、これが「中野新仲見世商店街」です。
 ここは多くのブログ等にも紹介されていて、「昭和の大迷宮」などと形容されるように、猥雑さがにじみ出る混沌の極みという雰囲気の空間です。夜はおやじたちの隠れパラダイスとなりそうな怪しさが漂います。若い女性には間違いなく敬遠されそうですが、十分におやじ世代の私はこの頽廃的ムード満点の昼の空間に足を踏み入れ見学です。
 中野区商連ホームページの紹介文に「昭和24年発足当時の面影を残す町並み」とありますが、戦後のどさくさで誕生した裏町の空気がそのままとどまっているような印象です。東に接する「ふれあいロード」がかつて「仲見世商店街」と名乗っていたのに対しての「新仲見世」のようで、仲見世の改称によって「新」だけが残ったわけですが、「新」ではなくて「旧」をつけてあげたい感じです。
 料理店「神威古潭」から始まり、土曜の昼でほとんど営業時間外ではあるものの、焼き鳥の「仲野」、炭火ホルモンの「やみつき商店」、中華の「北京亭」などが「雑然」という風情で並びます。その突き当たりには古くて派手な雑居ビルというべき「ワールド会館」なるものが立ちはだかり、そこはブロードウェイの東隣に相当するはずですが、この怪しさも格別です。
 小さな区画を囲むように一周できるのと、ふれあいロード側に抜ける路地があって、桜の木が生い茂っているのが印象的です。昼はほとんど閉まっていますが、「鳥聖」、「ふくはら」、「廣」などの居酒屋が密集する中で、蔦がからまった「八百政商店」の建物はレトロ感爆裂です。
 夜はどうなるのか興味深いですが、十分に昭和遺産に推挙したい香りに出会ったひとときでした。ただ、接するのが狭い道路ばかりなので、法規制を考えると長くこのムードを残せるのか心配です。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

昼の頽廃ムード漂うレトロ空間
DSC09427.jpg

昭和遺産的な空気が濃厚
DSC09430.jpg
 | ホーム | 

[№338]中野北口白線通商店会/中野北口狸小路商店会

歩いた日 H26.08.16 【中野区】 
 中野駅北口は、近年、警察学校跡地の再開発により複数の大学やオフィスビル等ができるなどの変貌をとげていますが、駅正面から東側の一帯は複数の商店街がひしめく混沌としたエリアで、この独特な雰囲気は変わらずにいてほしいものです。
 訪れたのは真夏の土曜の昼時ですが、駅正面のアーケード街「サンモール」とその先の「ブロードウェイ」はまっすぐ歩けないほどの大変な人出です。そしてこのラインから主に東側にも、一番街、二番街、三番街、五番街などすごい密度で路地型商店街がひしめいています。まずは、サンモールとブロードウェイの境をなすように東西に横切る「白線通り」へ。
 延長150mほど、幅3m程度の小道ですが、ブロードウェイからの滲み出し客などでここも大盛況。レンガ舗装に惹かれた一本の白線が通り名の由来らしいのですが、ブロードウェイ入口付近はその白線も見えなくなるほどの人の密度です。飲食店主体で構成され、ランチ時の選択肢も豊富。餃子の激戦区という情報も。行列の店もあり、タイ料理店やフィリピンパブが混じるなど多国籍ムードでもあります。洋品店や不動産店もあるのですが目立ちません。夜の雰囲気はまた異なるのでしょうが、昼も飲食店の呼び込みが立って競争状態。活気満点ですがどうも落ち着かない感もあります。
 このすぐ南側(サンモールから東)に並行するのが「狸小路」で、街路灯には「ゆめ 味 まち」の文字が。こちらは夜の街の色彩が濃く、昼の人通りは比較的少なめです。もちろん昼も営業のラーメン店や天ぷら店、洋食店等もありますが、私の昼食は、その中央付近で強い存在感を見せる蕎麦店「さらしな総本店」にしました。ここは中野北口店で南口にも店舗があるそう。テーブルには店の歴史の解説も置かれ、老舗のプライドを示しています。三色そばを賞味しましたが、季節の味の三種盛りで、しっかりとした噛みごたえのある良い蕎麦でした。
 この2つの通りだけでも中野の魅力を十分に感じ取れますが、まだまだこの周囲には深い味わいの商店街が密集しており、それらを求めてさらに散策を続けます。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

足元に白線がある賑やかな「白線通り」
DSC09401.jpg

狸小路に堂々と構える「さらしな総本店」
DSC09507.jpg
 | ホーム |