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ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

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ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

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皆さまのご感想や情報など、お便りをお待ちします。

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[№765]当代島商店会

■■■・・・歴史あるまちの商店街も駅近くなのに寂しさが漂う
歩いた日 H31.02.23 【千葉県浦安市】 

 当代島(とうだいじま)は、漁師町として栄えてきた浦安の旧市街地の一部で、東西線浦安駅の北西、県道市川浦安線の西側、葛西橋通りの北側のエリアで、旧江戸川に面します。市川浦安線沿いで閉鎖間際の「浦安魚市場」を訪れた後、足を踏み入れました。
 当代島商店会の範囲は、同エリア内で旧県道沿いを中心に面的に広がっているようで、市川浦安線の魚市場の向かいに「さかえ通り商店会」のアーチがありますが、これも組織上は当代島商店会の一部と判断されます。で、その「さかえ通り」から歩きますが、半ば住宅地化した様相の中に、そば店も含む飲食店などがいくつかある程度です。
  <住宅地化も進む様相の「さかえ通り」>
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 旧県道沿いは、交通機能の大半を現県道に譲ったせいか、車の通行だけでなく人の通行も少なく、「商店街」としての連続性も失われています。看板建築の建物も残りますが、商店としての役割は終えてしまっているようです。この北の方角に東京ベイ医療センターもあるのですが、駅からそこへのアクセスは、この西側を迂回する「浦安おさんぽバス」などが担っているようです。
 そんな中で、旧商家の建築を残しながら営業している造園や植木等の「佐藤種苗店」が、寂しい街の風景に色彩を加えています。西の方角に入る道にも街路灯が続き、商店街の一部であるようですが、やはり商店街らしさはあまり見られません。旧県道を南に進むと、駅が近づくにつれて店舗が少しずつ増えてきますが、やはり浦安市街地の商業の中心は浦安駅から南側のようで、こちらは人の主動線から外れてしまっているように見えます。必ずしも全部歩いたわけではないのですが、そんな印象です。
  <彩りを添える「佐藤種苗店」>
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  <駅近くだが賑わいが乏しい旧県道沿い>
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 浦安駅ができたのは昭和44年。それ以前からの市街地なので、駅周辺の開発とともにこのあたりの街の性格や風景も大きく変わってきたのでしょう。この旧県道沿いが賑わっていた時代もあったのだと思います。
 ところで、商店街の話題から外れますが、この旧県道を本八幡行きの京成トランジットバスが走ります。この路線は行徳の旧市街地を抜けていくので、歴史を味わうのには面白い路線と言えますね。

・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ☆☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

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[№764]浦安魚市場

■■■・・・漁師町「浦安」を象徴する場である市場もいよいよ閉鎖
歩いた日 H31.02.23 【千葉県浦安市】 

 浦安は、今でこそディズニーリゾートで有名ですが、もともとは漁師町です。現在、東西線浦安駅がある南側、境川の両岸付近がその中心地で、私が最初にそこを知ったのは、はるか昔の高校生の頃に山本周五郎の「青べか物語」を読んだことがきっかけでした。この小説では、浦安は浦粕町、江戸川は根戸川として描かれていますが、これを読んだ少年の私は真新しい東西線の電車で浦安を訪ねた記憶があります。どこをどう歩いたかは全く覚えていませんが。
 今、ディズニーリゾートなどがあるところは昔は沖の百万坪と呼ばれる広大な湿地帯で、「べか船」とは、その先の海で貝や海苔などを採る一人用の船でした。
 そんな浦安で長年続いてきた「浦安魚市場」がこの3月いっぱいで閉場するとの情報に接し、これは見ておかなければと思い、出かけたわけです。同市場のホームページによれば、昭和初年に数店で堀江(境川の南側)に市を開いたのがはじまりで、現在地(北栄)での歴史は昭和46年からとのことです。東西線の東陽町以東の開業が昭和44年なので、開業間もない時期です。
  <ビル一階を占める浦安魚市場の外観>
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 卸のほか小売も行い、誰でも自由に入れるところで、飲食店等の仕入れにも便利に使われてきたようですが、建物の老朽化を理由に閉鎖が決まったそうで、移転や再生の話はないとのこと。市場内で営業している各店舗はそれぞれに対応を求められ、廃業するところも多いようです。
 迂闊なことに、訪れたのが土曜の昼前。「市場」は朝が勝負で、着いたのは12時閉店の直前でした。なんと間抜けな!。というわけで、大急ぎで市場内を見て回ることになり、じっくり観察もできていません。どの店ももう店じまいの準備です。それでも、東京湾の漁師町らしく、海苔や貝などを扱う店が目に止まったり、千葉県の名産である焼き蛤の店なども目に入りました。
  <昼の閉店間際の市場内部>
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  <魚市場内部の風景>
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 「昔ながらの対面販売を行っている他、プロの職人がその場で調理・加工をしております」(市場HPより)というのが自慢のようで、こういう場がなくなるのはやはり寂しいですね。昔の浦安の写真等を展示しているコーナーがあり、漁船で埋めつくされた境川の風景などが、海を糧としてきた浦安の歴史を語っています。
  <市場の歴史等が展示されていた>
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・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★★

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[№604]浦安メトロセンター飲食街

■■■・・・庶民的な高架下飲食街や周辺に漂う漁師町の香り
歩いた日 H29.05.06 【千葉県浦安市】 

 浦安駅南口商店街の喫茶「さくら」でのランチタイムを終えて、駅前周辺をうろうろしていたら、地下鉄の高架下の「貝鮮料理うらやす」の文字に目を惹かれました。「海鮮」ではなく「貝鮮」。貝類が大好きなので夜に来てみたい、などと思って道向かいを見ると、そこに「URAYASU METRO CENTER」の大文字があり、その下の高架下に店舗が続いているのに気づきました。
<「貝鮮料理うらやす」が向かい合う西側入口>
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 「浦安メトロセンター飲食街」の案内表示によれば、14店が集結しています。飲食街と銘打ちますが、ひとつ整骨院が混じるのがご愛嬌。
<昼のメトロセンター飲食街の内部>
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 「魚がし直送」の「牧和すし」や日本料理「つり舟」などがあるのが浦安らしいところですね。夜の飲食街の性格が強いようですが、とんかつ定食「とんちゃん」が昼でも営業中。こういう庶民的な感じの飲食街、私は好きです。「鉄板焼き・粉もの」の「じゅじゅ」の店頭には「いらっしゃい」と低頭するほぼ等身大の老店員のお人形があるのが面白いです。
<人形が頭を下げる店など>
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 駅側に抜けるとそこにも日本語で「浦安メトロセンター飲食街」の文字がデカデカとありました。その大文字から左へ進むと、メトロセンターではないですが、「カフェド モン」が営業中です。ここもレトロ喫茶として魅力的ですが、「さくら」で食事した後なのでさすがに入店は遠慮しました。
<駅側の高架下飲食街の入口風景>
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 帰ってからホームページをみると、「浦安メトロセンター」も行徳などと同じく東京メトログループのメトロ開発(株)の運営で、駅東側にもいくつかの店舗を含むゾーンがあったようですが、見落としました。最初の「貝鮮料理うらやす」もこのメトロセンターの一員であることがわかりました(しまった!。その写真を撮り忘れた)。
 また、この近くには浦安魚市場もあります。市場といっても魚一匹から小売するそうで、営業時間が午前4時~正午ということなので、また一度午前中に来てみたいと思います。ちょうど地下鉄車内のディスプレイで放映していた東京メトロのCMで紹介されていました。浦安はもともと漁師町なのですからね。

・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

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[№603]浦安駅南口商店会

■■■・・・駅前一帯に広がりを持つ商店街のレトロ喫茶でランチタイムを過ごす
歩いた日 H29.05.06 【千葉県浦安市】 

 大型連休中の土曜日の昼に久しぶりに浦安駅に下車しました。駅南側へ出て左を見ると、「浦安駅南口商店会」の街路灯が続く道があります。この日のお目当ては、この通り沿いにあるはずの喫茶店「さくら」。最近、昭和レトロ喫茶の魅力に目覚めた私が、ネット情報から連休中でも開いていそうと目星をつけたところで、ゆっくりランチとコーヒーを味わいながら読書でも、と思ったわけです。
 道の左は西友の大きな建物が独占している形で、右側に雑多な業種の小売店が並びます。西友のビルの中ほどで裏側に通り抜けができることもあって、人通りは多いですね。
<駅からすぐ左に続く商店街(左は西友)>
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 これなら「さくら」も開いているだろうと探しますが、グーグル地図であるはずのところに「ない」!。そば処「利十」が営業中で、きょろきょろ見回すと、「利十」の左の路地の奥に、くすんだ「さくら」の文字を発見。でもいかにも裏口、勝手口で、どうもこちらは正面ではないようです。
<蕎麦「利十」などがあるあたり>
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 ありゃ、と思ってもうひとつ南側の道に回り込んでみると、そこにも「浦安駅南口商店会」の街路灯が。この商店会の範囲は駅南口一帯に広がっていることを初めて認識しました。で、その通りを駅前へ戻る中ほど、紳士服の「サカゼン」の向かいに「さくら」の建物を発見。こうでなくちゃね。
<一本南側の通り>
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 店内はランチタイムでかなり混んでおり、一番奥の席に導かれましたが、そこはさっきの勝手口の扉の横。なぁんだ。豊富な軽食メニューから喫茶店らしさを求めて、「五目ピラフ」のコーヒーセットを注文。でも、隣の人が頼んだ今日のランチの「生姜焼」もボリューミーで美味しそうでした。昭和ムードですが、やや落ち着かない感じなのは時間帯のせいですね。脇の勝手口から出入りする客もいて、地元の常連には勝手知ったるところなのでしょう。でもまあ満足なひとときを過ごしましたよ。
<喫茶店「さくら」>
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 駅前へ戻ると、広場の周囲にも同じ街路灯があり、広いやなぎ通りへの出口と一部やなぎ通り沿いまで続きます。やはり商店会の範囲は広いのですね。駅への入口には「浦安駅入口」の大きなゲートアーチがあります。店舗名が列挙されているので商店会が建てたのでしょうか。
<やなぎ通りからの浦安駅入口>
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 ディズニーリゾートのあるまち、かつての漁師町という色々な顔を持つ浦安ですが、東京隣接の住宅地を背後に控える商業・飲食街という別の顔の部分を歩いたという印象です。

・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

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[№472]真間本通り会

歩いた日 H27.11.07 【千葉県市川市】 
 大門通り会真間大門会手児奈橋通り会を歩き、弘法寺、手児奈霊神堂に詣でたあと、市川真間駅から京成電車に乗ろうと、線路に向かってここを歩きました。「手児奈橋通り会」とひと続きの手児奈橋通りの両側ですが、こちらは市川市の木であるクロマツの並木が植えられ、丸い街路灯がつき、両側歩道となって、やや意気込みが強いように見えます。
 ただ、店舗の連続性は乏しく、生鮮食品店も見当たらないため、活気は感じられず、人通りはちらほらあるものの生活道路の様相が濃いというところです。看板を見ても、工務店や理髪店、不動産店などサービス系のものが多く、日々の生活に縁の深い業種があまり見られません。
 西から真間大門会の路地がぶつかってくる角にある懐かしい感じの井上陶器店が最も生活感があるようにも見えます。その向かいで、赤い建物でやや目立つ寿司店「林家」がランチメニューの表示を出していたので入りました。海鮮丼のランチ(800円)を注文。ご近所の方と思しきご婦人が店主と世間話をしながら食事をしています。
 明治7年創業とあるので、今何代目?と聞いてみると、4代目と5代目の親子で握っているとのこと。昔は千葉街道(国道14号)沿いの三本松の付近にあったのが移転してきたのだそうで、そのころの写真が店内に掲示されていました。ここで、弘法寺やこの地の歴史などについていろいろと教わりました。「弘法寺」(ぐほうじ)は、遠い昔には「救法寺」と書いたのだとか。また、「真間」という地名は「崖」を意味するのだそうで、国府台の崖線の下に開けた地だということです。
 さすがこの地に根ざして商売しているだけあって、市川の歴史に誇りを持っていると感じました。最後は、美女伝説の「手児奈」さんにひと目会ってみたいものですね、と笑い合いました。
 真間本通り会の範囲は京成の踏切より北のみで、クロマツ並木のこの道はまっすぐ行けばJR市川駅ですが、その割には寂しい感じです。乗客満載の松戸行きの京成バスも踏切の向こうで曲がっていってしまいます。ここから線路沿いに数百メートル歩くと京成市川真間駅です。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

人通りも少ないクロマツ並木の通り
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寿司の「林屋」などの並び
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[№471]手児奈橋通り会

歩いた日 H27.11.07 【千葉県市川市】 
 時は大化の改新より前の舒明天皇の時代、ここ真間の地に、飛鳥の都にまで噂が伝わったという美貌の女性「手児奈(てこな)」がいました。国造の娘だとか子供もいたなど諸説あるようですが、その美貌を求める男たちの争いが絶えず、自分がいなければ争いもなくなるだろうと真間の入江に入水したという「手児奈伝説」が伝えられています。手児奈を祀る「手児奈霊神堂」は、名刹弘法寺の一部ですが、本堂に上る石段の下の右手にあり、良縁成就、安産のご利益があるとされています。
 大門通り会真間大門会から続く弘法寺の参道には、当時の入江にかかっていた橋に因むという小さな欄干が置かれ、「真間の継橋(つぎはし)」との説明がありますが、その傍らに喫茶店「つぎはし」があって参詣客の休憩には便利です。
 市川市の資料によると、手児奈橋通り会は、ここを含め手児奈霊神堂の周囲のかなり広い範囲にわたっているようですが、商店の連なりらしきものが見られるのは霊神堂の裏手にあたる東側、真間小学校の正門前付近で真間川の橋を挟んだ部分くらいです。
 「角の八百屋」と呼ぶにふさわしい昭和のオーラ満載の青果店から北へ、資料で商店会の範囲とされる道を進んでみましたが、ほぼ住宅地の様相で、「伏見ヤ酒店」など、店舗は点在する程度です。付近には、観光資源ともされる芳澤ガーデンギャラリーなどもあるのですが、商店会との関係は薄いようです。狭い道なのに通過車両が多いのも気になりました。抜け道に使われているようで、市川市の道路事情の悪さを実感します。
 真間小学校前に戻り、手児奈橋で桜の名所の真間川を南へ渡った先の2車線道路の一部もこの商店会の範囲ですが、錆びついた感のある空き店舗等が目立ち、全体に門前町としての商業的機能は諦められているようです。ユニークな伝説資源を持ちながらも、その広域的知名度は高くなく、駅からやや遠いこともあって訪れる人もまばらということなのでしょう。美女伝説をもっとアピールできれば、などと考えながら南へ歩を進めると、そのまま「真間本通り会」の領域に入りました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★★☆

真間小学校前の商店の並び
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喫茶店「つぎはし」(正面は弘法寺の石段)
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手児奈霊神堂
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絵に描いたような「角の八百屋」
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[№470]真間大門会

歩いた日 H27.11.07 【千葉県市川市】 
 市川市の名刹である真間山「弘法寺」に向かう参道で、大門通り会に続き、京成線踏切から真間川の橋までの区間と、途中で交差して東に向かう小道沿いで、真間大門会という商店街が形成されています。大正中期ごろから栄えたという門前町の中心的位置にありますが、住宅地化が進んでおり、賑わいはありません。
 踏切からすぐのところには「おにぎり処」、その先に和菓子の「大門岡埜」があり、店先には枕になりそうな大きさの「かきもち」が並んでいます。ここはこだわりの和菓子の名店のようです。さらに北に進むと、蕎麦の「甲州屋」や、「プロパン」のかすれた看板を掲げる燃料店とおぼしき「染谷商店」などのクラシック感にも惹かれました。
 ここでも、古代の美女伝説「手児奈」に因む万葉の歌が、民家の塀に掲出されています。正面に弘法寺の石段が近づいてくるのですが、その前に、途中のコンビニのある角で交差する東側の小道を歩きました。「上村豆腐店」、和菓子の「いろは」、小さなスーパー的な店などが昭和の味を色濃く出しています。どっしりした構えの「いろは」で、すあま、栗羊羹と酒まん2つを買いました。小道は間もなく真間本通り会の道に出ますが、その角の「井上陶器店」も渋くて良いですね。
 元の南北の道に戻り、また北へ進みます。この商店街は真間川の橋までですが、ここで弘法寺について記しておきましょう。飛鳥時代にこの地に住んだ絶世の美女「手児奈」が、彼女を求める男たちが争うのを見て、「自分がいなければ争いがなくなる」と真間の入江(当時はここまで海が入り込んでいた)に入水して果てたという伝説があり、後にこの話を聞いた行基菩薩がこの地に「求法寺」を建てて弔い、その後弘法大師により「弘法寺」(ぐほうじ)と改められ、さらにその後、日蓮宗の寺となったものです。この地は、近くに国府台という地名があるように、古代の下総国府があったとされ、そういう歴史を重んじる空気が、先ほどの万葉歌の掲示にも現れているわけです。
 この地の女神になった「手児奈」を祀った手児奈霊神堂については次の項で記すことにします。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★★☆

「おにぎり処」や「大門岡埜」など
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東西の路地の和菓子店「いろは」など
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「染谷燃料店」付近から弘法寺をのぞむ
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[№469]大門通り会

歩いた日 H27.11.07 【千葉県市川市】 
 JR市川駅は直近に繁華街を抱えていますが、この日はそれを横目に、北口から国道14号に出て左折、次の信号を渡った先の大門通りに入りました。通りは4m程の道幅ですが、ずっとレンガ舗装が施され、商業色はだいぶ薄れてはいるものの、古き良き商店街の香りが残されています。
 入口の左角には市川公民館がありますが、右角には「日蓮宗真間弘法寺」の立派な石柱があります。そう、この道は名刹「弘法寺」にまっすぐ続く歴史ある参道なのです。弘法寺まで1㎞ほどの距離がありますが、その前半の京成線踏切までの区間で「大門通り会」という商店会を形成しています。
 周囲は駅徒歩圏の住宅地であり、行き交う人の姿は多いのですが、商店街としての機能はかなり減退しているようです。商店の連続性は途切れがちで、空き店舗化した部分もかなり目立ちます。それでも、古くから続くと思われる昭和の香りの店もある一方で、今風にリノベーションしたと思われる飲食店等も交じり、なかなか面白い雰囲気です。全体には、歴史を重んじている空気が濃厚で、住宅を含めた建物デザイン等も落ち着いたものに抑えられているようです。
 入口近くの家庭用品店の「アキモト商店」などはかなり渋い佇まいですし、その先の酒店も銅板建築のファサードを2階部分に残しながら1階をリニューアルしています。途中でバス通りと交差しますが、その角で、「たばこ、菓子」の懐かしい看板を掲げる「水谷商店」も(シャッターが閉まっていましたが)風情ある看板建築です。
 バス通りと交差したあたりから、民家の塀などに万葉の歌が掲出されています。これは、この地に伝わる手児奈という美女伝説に因むもので、これについては別項で記します。踏切手前の「肉の山崎」は、この地の老舗のようでネット上の評判も良く、コロッケなどを帰りに買おうと思ったのですが、帰りはこの先の商店街を見ながらルートを変えてしまったので寄れずに残念!。
 それでも全体にしっとりとしたムード漂う商店街でした。コロッケを買いにまた訪れたいと思います。踏切を渡った先には「真間大門会」が続きます。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★★★☆☆

商店街入口付近の懐かしい家庭用品店など
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「肉の山崎」などがある踏切に近い区間
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バス通り角の懐かしい構えの菓子店など
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[№441]千葉銀座商店街

■■■・・・大型店が消失のかつての中心街で「箱そば」、そして喫茶店ランチ
歩いた日 H27.08.02 【千葉県千葉市中央区】 

 ショッキングなニュースが流れました。千葉市の中心部、千葉銀座通りに面する「千葉パルコ」が来秋閉店という情報です。これで千葉市中心部(中央・栄町地区)の大型店は最後の砦が陥落ということになります。近辺の大型店を全て失うことになる千葉銀座通りはどうなってしまうのでしょう。そんな思いから、猛暑の日曜日でしたが、総武線の下り電車に乗って訪れました。
 かつては、奈良屋、扇屋などの老舗百貨店も隣接し、千葉市随一の繁華街だった千葉銀座は、昭和38年の国鉄千葉駅移転に始まり、幕張新都心開発や蘇我地区の商業施設開発などによる商業機能の分散化で人の流れが変わり、百貨店も相次いで閉店するなど衰退の一途を辿ってきました。
 千葉駅から日陰を選びながら駅前通りを歩いていくと中央公園にたどり着きます。ここが千葉銀座の北端にあたります。千葉市が中心街テコ入れのために建てた高層ツインビルと向かい合ってパルコがあります。客足の大幅減少で閉店とのことですが、テナント管理がしっかりしているパルコらしく、店内に斜陽感はあまり感じません。因みにこの地下はスーパーの西友になっています。
<千葉パルコ(右)が面する商店街の北端部分>
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 商店街の歩道に人通りは少なく、繁華街というには程遠い雰囲気です。千葉らしい面白い店は、落花生をはじめ千葉県産の様々な煎り豆を扱う「与三郎の豆」という店。思わず足が止まります。商店街の南の端の向こうには、これも千葉市が扇屋ジャスコ跡地に建てた複合公共施設「Qiball(きぼーる)」がそびえ立っていますが、どれだけ商店街の客のつなぎ止めに役立っているでしょうか。
<「Qiball」に近い商店街南端付近の部分>
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 商店街中ほどの歴史ある蕎麦店「阿づ満庵」で名物の箱そばを注文。3時ごろでも、馴染みの年配客のほか女性一人客や若者グループなどが入店してきます。こういう店は大事にしたいものですが、女将さんにパルコ閉店だってねと語りかけると、「困っちゃう。西友には毎日行くのに。あとが何かになってくれればいいけど」と寂しそう。
 暑いので近くの葭川公園駅から都市モノレールで千葉駅に戻れば、巨大百貨店そごうには人があふれ、駅ビルもさらに巨大化の工事中です。都市政策の矛盾も感じてしまいます。

・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

再び歩いた日 H29.09.23

 パルコもなくなり、新駅ビル「ペリエ」のオープンによりますます千葉駅周辺の吸引力が高まって衰退の加速が顕著な千葉市中心部を久しぶりに歩きました。銀座通りの雰囲気は、前回レポートの2年前と大きくは変わりませんが、大きなパルコのビル一階がパネルで閉鎖されているのはやはり空虚感があります。やがて何か商業系を含めた施設に生まれ変わると良いのですが・・・。
<千葉銀座商店街の中央部付近>
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 銀座通りは中間に2つの信号交差点がありますが、そのうち南側の交差点から東に入ったところにある喫茶店「亜土」で遅めの昼食としました。女性店主一人で切り盛りしている昔ながらの喫茶店で、祝日なのに営業しているのはありがたいです。こういう喫茶店が少なくなっている中で、今後もこの雰囲気を維持してほしいと思います。
<懐かしい雰囲気の喫茶店「亜土」>
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[№391]京成八幡商美会

 JR本八幡駅から北へ向かって歩くと、国道14号と京成八幡駅の間に数年前までは「八幡横丁」などの混沌とした空間が広がっていたのですが、今は再開発が完成に近づき、高層ビルになって京成電鉄の本社も移転してきました。そんな風景を眺めながら京成八幡駅西側の踏切を渡ると、そこは変わらぬ住宅地。あの文豪、永井荷風が戦後の晩年を過ごした地でもあります。
 踏切から北に続く道が「京成八幡商美会」で、「荷風ノ散歩道」のフラグが続きます。米の「岩澤商店」から始まり、うなぎの「三由」など、古くから地域の生活に密着していたであろう店が見られます。途中に明治6年開校という長い歴史を持つ市立八幡小学校があり、その門前には小学生御用達の文具店「ぶんぐぐっずHEIWADO」がありますが、その隣に「飯塚床敷物」という店があるのもユニークです。
 だんだん店舗密度がまばらになって、鮮魚店の先の小さな信号交差点でこの「商美会」区間は終わりますが、その延長上には菅野本通り商店会が続きます。ここで引き返し、途中の「三谷牛肉店」でコロッケがあるのを確認しましたが、このあと大黒家でカツ丼を食べるつもりなので我慢しました。
 踏切から線路沿いの一部も商店会の一部で、そこに「大黒家」があります。荷風が死の前日まで通って毎回食べていたというのがカツ丼。日記文学の最高峰と評される「断腸亭日乗」にも登場します。店に入ってみれば気取らない雰囲気の食堂で、壁に大きな古い柱時計がかかっています。荷風を偲んで「カツ丼」の並を注文。860円はこの店で最もお安いメニューですが、肉厚でグリーンピースが散りばめられた姿は懐かしい感じでボリュームも満足でした。
 後から入ってきたお客さんが軒並み注文していたのが「サラサラ」。何かと思ってメニューを見返すと「血液サラサラ定食」のことで、あじのたたきやあじフライ、鰯のつみれなどのセットのようです。青魚豊富なこれを食べに通えば血液がサラサラになるでしょうか。
 お隣のベーカリーも人気のようですが、満腹の私はそのまま踏切を渡りました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

米店、うなぎ店などが続く踏切北の商店街
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線路の反対側から見た「大黒家」
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[№390]八幡一番街商店会

歩いた日 H27.01.31 【千葉県市川市】 
 本八幡は、JR総武線と都営地下鉄新宿線の乗り換え駅なのでよく歩くところです。快速停車駅ではないものの、市川市役所が市川駅付近ではなくこちらということもあって、市川市の中心的な位置を占めます。この日も乗り換えついでに昼食を求めてこの商店街を訪れました。JRの北口広場に出て、駅を背にバス通りを進むとすぐ右側に見えるのが八幡一番街です。
 比較的古くからの商店街で、長く続いていそうな店が多いですが、それなりに入れ代わりも見られます。この商店街の中ほどに、あのイタリアンファミレスチェーン「サイゼリア」の1号店跡があります。以前、東京江東区の豊洲商友会でセブンイレブン1号店をレポートしましたが、あちらは現役営業中なのに対しこちらは店舗が閉鎖され、「サイゼリア1号店教育記念館」としてその「保存目的」という高尚な文章が表示されています。しかし階段入口はシャッターが閉ざされ、その前は下の青果店の商品がはみ出して並べられており、「教育」目的で使われそうな気配はありません。
 その向かいに木製引き戸の銘茶店、そして青果店がもう一軒など、生活型商店街の色彩もある中に、飲食店も混在しますが、雰囲気は全体に健全な感じです。商店街東端近くの日本料理「うえだ別館」は懐石コースも味わえる老舗で、法事や祝い事などにもよく使われそうな、この商店街の「主」的な存在感です。東端角のラーメン店「木尾田」は小さな個人店で、以前入ったことがあります。
 この日は、庶民派食堂的空気が濃厚な中華「トップ」でコーンラーメンを食べました。私のようなおじさんが一人で歩いてぶらっと入れる、そんな下町の路地的雰囲気が好きです。道沿いに、何に使われているかわからないしもた屋風の木造建築があったりするのもまた乙なものです。
 ところで、この商店街の東端からほんの50mほどの国道14号(千葉街道)沿い、市役所の斜め向かいにある小さな森は「八幡の藪知らず」と呼ばれ、入ってはいけない「禁足地」として知られます。立ち入ると二度と出てこられない、伐採すると祟りがあるとされ、市街地の真ん中にありながら手をつけられない不思議な場所です。駅から商店街を抜けた人の流れがその森の先へと続きます。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

親しみ感じる商店街(左にサイゼリア1号店跡)
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らーめん木尾田がある東端部(右が「うえだ別館」)
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[№293]行徳かもねぎ商店会

歩いた日 H26.03.29 【千葉県市川市】 
 「かもねぎ」とは、「鴨が葱を背負ってくる」という慣用句の略で、鴨を捕えるだけで鴨鍋の材料が揃う、つまり好都合が重なるという意味ですね。ここで買い物をすることで幸せが倍加しますよ、という訴えかけを商店街名に託したようにも見えます。この「行徳かもねぎ商店会」と「行徳駅前商店会」が共同で運営する「かもちゃん.jp」というWebサイトがあるのですが、そこでは名の由来の説明はなく、別のサイトで、「商店街が鴨、商品が葱で、鴨が葱をお客様にさしあげる」という説明を見つけました。
 東西線行徳駅の西側で、行徳駅前商店会の外周を固めるような位置にあり、両商店街は一体的に捉えた方が良いのでしょうが、今回はこの名前に惹かれて来たので、忠実に「かもねぎ」の範囲の通りを歩きました。街路灯に商店会名が表示されているので、範囲が明確にわかります。
 「行徳かもねぎ商店会」はいくつかの道路で構成され、規模はそこそこですが、全体の印象はどこか散漫で捉えどころがない感じです。駅近くでビル一階に全国チェーン店が入る一角があるかと思えば、歴史ありそうなとんかつ店「ほりき」がちょっと離れてあったり、居酒屋が長屋風に軒を並べていたりと、景観もまちまちです。「セレクション」や「マルエツ」といったスーパーが存在感を見せているかと思うと、理容室や整体店がさりげなくあったりします。
 2つの商店街では毎年夏に共同で「かもねぎ祭り」を開催するなど、「かもねぎ」を強調しているようですが、歩く限りではお得感倍増というほどの魅力は感じられません。面白いネーミングですが、その名に込めた思いがイベントだけでなく日常の商売にどれだけ表現できているでしょうか。
 遅めの昼食に、ランチタイム終了間際の「カレー&ハンバーグ メイプル」に入りました。注文したビーフカレー(850円)は、大きなサイコロ状のビーフがごろごろとたくさん乗ったリッチさで、とろみの少ない私好みのスパイシーな味にお得感を感じました。味わって初めてわかる「かもねぎ」かな。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

どこか散漫な印象の商店街(左側に「メイプル」)
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居酒屋等が連なる道
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[№292]ハイパー通り商店会

歩いた日 H26.03.29 【千葉県市川市】 
 市川市商連が発行しホームページ上で公開している「わたしのまちの商店会」というパンフレットで行徳駅周辺の商店街案内を眺めていたら、何やら楽しそうな名前の商店街を二つ発見。その名も「行徳かもねぎ商店会」と「ハイパー通り商店会」。早速、地下鉄東西線行徳駅に降りて、この2つを探訪です。まずは駅からやや距離がある「ハイパー通り商店会」から。
 「ハイパー」とは「超」とか「超越している」という意味で、どんなにすごいところかと期待しつつ駅を背に東方向へ向かいます。上記パンフの略地図を頼りに行徳駅東口商店会を通り抜けて、カリフォルニア通りのひとつ裏の通りを進みます。景色は住宅街ですが、やがてその中に衰退感濃厚ないくつかの商店の並びが現れます。略地図上ではここが現場です。地名は末広一丁目。
 美容室「グッピー」からやや間隔を置いて、「ナイトパブ ティーアップ」の看板の先の小交差点の周辺に寂しげに店舗が並びます。角のタイ料理店は営業しているのかどうかわかりません。「肉のマルマン」や「マスモト」酒店は営業中。居酒屋がランチを提供しています。「Custard」という色あせた看板は何の店だったのでしょうか。その隣の4軒長屋風の中で「中村米店」は米の銘柄をしっかりと表示してこだわりを感じさせます。この道を抜けた角に中華料理「菜鳳」がぽつんとあって、商店街はここで終わりのようです。
 で、なぜここが「ハイパー」?。およそ賑わいとは程遠いこの雰囲気のどこが「超越」なのでしょう。この疑問を解明すべく「中村米店」で聞いてみると、「この向かいに「ハイパー」っていうスーパーがあったのよ。マンションになっちゃったけど」とのこと。納得です。スーパーの「ハイパー」を核とした商店街だったわけですね。核がなくなって取り残されたというわけか。
 帰ってからグーグルのストリートビューで見てみると、「ハイパー通り」の標識柱がいくつかあったようですが、今はひとつもありません。商店街表示も撤去されて、果たして商店会組織は健在なのでしょうか。それを聞くのを忘れました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

寂寥感漂う住宅地内の店舗の並び
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健気に営業する「肉のマルマン」など
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[№265]公民館通り商店会

歩いた日 H25.11.16 【千葉県浦安市】 
 地下鉄東西線浦安駅の南側、幹線道路が交差する駅前交差点から南方向に斜めに入る道があり、それを公民館通りと呼んでいるようです。交差点から150mほど進んだ左側に浦安市の中央公民館があり、浦安市商連のホームページによると、その沿道の商店で「公民館通り商店会」が形成されています。
 駅近くですが、それほど繁華な印象ではなく、商店も「軒を連ねる」ほどではなく点在といった感じです。商連ホームページに掲載された店名は7店だけで、通り入口にある韓国料理店や通り内に2軒ほどある不動産店などは商店会には属していないのでしょうか。ガス器具などを扱う店の右側奥まったところにある割烹・天ぷらの「立花屋」は商店会員のようで、きっと古くからの店なのでしょう。建物は年季が入っていそうですが白い清潔そうな暖簾がかかっていました。
 その向かいあたりに、市教育委員会による「浦安小学校跡」の掲示板があります。この猫実から堀江にかけての一帯は、漁師町だった浦安の元々の中心地で、小学校は明治27年に開校したのだそうです。昭和42年に移転したとのことですが、その間、大正6年の大津波、同12年の関東大震災で大きな被害を受けたとの記載があります。ここでの大津波とは、地震によるものではなく、台風と高潮により東京湾奥部が広範囲に水没した災害で、今でこそ埋め立てで海は遠くなりましたが、当時は海が目前で、その被害は甚大だったようです。
 さて、この通りで最も存在感があるのは、南の端近くにある焼き蛤の「さつまや本店」でしょう。漁師町の名残を感じさせる店で、遠来の客と思われる方々が店内で品定めをしていました。ただし、前後も含めて建物は近代化されており、街並みに歴史的風情はありません。
 通りを浦安市のコミュニティバス「おさんぽバス」が走り抜け、南の端の交差点で左に曲がっていきます。その正面には「猫実の庚申塔」があり、その上に「庚申通り入口」のアーチがかかりますが、その右側にある青果の「赤馬商店」は公民館通りの所属のようです。やっと日常型の生活感ある店をみつけてほっとさせられました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

商業色の薄い公民館通り(右が中央公民館)
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焼き蛤の「さつまや本店」
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[№264]堀江フラワー通り会

歩いた日 H25.11.16 【千葉県浦安市】 
 浦安の旧市街地を流れ、この街が漁業で栄えていた時代にはその中心軸であった境川の南に並行する通りがフラワー通りです。境川北側の猫実で庚申通りを西から東へ抜けたあたりで南を見ると橋の上に「堀江フラワー通り会」の街路灯があり、その下で橋を渡ると正面が東学寺です。ここから右(西方向)へとフラワー通りが続きますが、しばらくは商業色がほとんどなく住宅地の様相で、古い街ですが真新しい建物に建替えが進んでいるのが、勝手ながら惜しい気がします。
 そんな中、生花店がポツンと営業していたりするのを見ながら進むと、左に正福寺。これもまた立派なお寺です。新しく改築された家屋に挟まれる位置にある歴史感濃厚な旧家の建物も、残したい貴重な資源といえるでしょう。ただ、そのすぐ先で、南北に横切る都市計画道路が開通間近で、このあたりの景観も今後急速に変わってしまいそうです。
 その先も商店街らしくない住宅街の景観が続きますが、右側に忽然と現れるのが「旧浜野医院」の堂々たる洋館です。前庭が「堀江つどいの広場」として整備され、建物は大切に保存されているようです。理髪店や金物の「徳兵衛商店」、日本料理の「天ぷら九重」など、やっと商店がポツポツと現れはじめますが、その密度は高くありません。蕎麦店の「天啓」は、あとで調べるとカレー南蛮が名物のようで、ここで昼食にしなかったことが悔やまれます。
 正面突き当たりに清瀧神社が見えるようになるあたりの右側には、市指定文化財である「旧宇田川家住宅」があります。明治2年からという市内最古の民家だそうで、入館料無料で見学できます。かつてはこのような家が軒を連ねていたのでしょう。古き良き時代の賑わいが想像されます。
 「七五三おめでとう」の大看板が鳥居の脇に掲げられた清瀧神社の前で商店街が終わりますが、ここも、商店街としては寂しいものの、漁師町の名残を求めての街歩きには価値ある通りであると言えそうです。「フラワー通り」などというカタカナ名ではなくて、歴史あるまちに相応しい名に変えたいなどと勝手な思いを描いていたら、出たところに「フラワー通り」というバス停がありました。やはり歴史的風情の保存などを願うのは、よそ者の身勝手なのでしょうね。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★★☆

「天ぷら九重」などがある街並み
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保存されている「旧浜野医院」
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[№263]庚申通り専門店会

歩いた日 H25.11.16 【千葉県浦安市】 
 浦安は、東京ディズニーリゾートがある近代都市の顔を持つとともに、古くから漁師町として栄えた歴史を持つ町でもあります。地下鉄東西線浦安駅にほど近い猫実、堀江などのエリアには、山本周五郎の「青べか物語」に描かれたべか舟の世界の名残がまだ多く見られます。江戸川の支流として東西に流れる境川は、かつての生活や生業としての漁業の中心的空間であり、この周囲を歩くと「本来の浦安」の風情を味わうことができます。
 庚申通りは、境川北側の猫実4丁目あたりのくねくねと屈曲した狭い道で、駅から中央公民館を左手に見ながら進むと、その入口の「猫実の庚申塔」が現れます。庚申信仰の由来と、ここが市内で最も古い庚申塔であるとの説明板が置かれ、長きにわたり地区の盛衰を見守ってきた青面金剛菩薩に思わず合掌です。
 庚申塔前から始まる道沿いにいくつかの商店が貼りついています。洋品店、電器店、精肉店、その先の曲がり角には田中屋海苔店がなかなか渋い佇まいで構えています。金物の「をばや商店」、その先を左に折れたところにある「市船海苔店」はいずれも土曜のせいか閉まっていますが、その先には、よしずで店頭のほとんどを覆った食品店が営業中。いずれも「地場のお店」という風情が濃厚です。
 住宅地の様相が強まり、どこまでが商店街の範囲かわからないのですが、「若駒寿司」などをみながらさらに境川に並行する形で進むと、これまた歴史を感じさせる「花蔵院」が存在感を示しており、その先には豊受神社があります。ちょうど七五三の時期で、着飾った親子連れが何組も訪れていました。神社や寺がかつては地域のコミュニティセンターだったことを改めて思い知らされます。
 商店街としては忘れられかけたような佇まいですが、歴史を感じながらの街歩きのコースとしては、なかなか興味深いところです。付近をひとまわりした後、改めて「肉のマルヒデ」でコロッケを2つ買い求めました。店頭に木製のベンチとテーブルが置かれてあり、そこに座って揚げたてをいただきました。こういう雰囲気もオツなものです。テーブルではご近所の子供さんが楽しそうに塗り絵を始めましたが、親御さんの自転車に乗せられて帰っていきました。ほのぼの気分実感です。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★★☆

「肉のマルヒデ」などがある昔ながらの商店街
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商店街入口にある「猫実の庚申塔」
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