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ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

# プロフィール

ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

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皆さまのご感想や情報など、お便りをお待ちします。

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[№727]東武曳舟駅西側

■■■・・・下町風情濃厚な駅に面する商店街の喫茶店で寛ぎのひととき
歩いた日 H30.09.15 【墨田区】 

 墨田区は、区商連のサイトはありますが区の商店街リストの情報がなく、商連未加盟の商店街組織の実態が不明です。ここ東武曳舟駅の西側に面する部分にも商店の並びが見られますが区商連の名簿にはなく、組織があるのかもわからないのですが、小規模ながら商店街の様相をなしています。
 曳舟は、典型的な下町の建物密集地帯でしたが、京成曳舟駅の高架化とともにその周辺が再開発で大きく変貌しています。しかし、東武曳舟駅の西側にはまだその波が及んでおらず、下町風情が良く残されています。今回、雨模様ではありますがここを訪れたのは、ある目的があったからです。
 それは、駅ホームからも良く見える喫茶店「はなや」で昼食をとりながら寛ぐこと。少し前に、東武電車の車窓からこの喫茶店を見つけ、古き良き喫茶店での寛ぎが趣味に加わった私は、ぜひ訪れてみようと思っていたのでした。
  <喫茶店「はなや」が2階にある建物>
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 駅から西側に出るとすぐ目の前の建物の2階に「はなや」はあります。入口には「宮内庁御用達・小林コーヒー」の看板。店内は期待どおり昭和レトロな雰囲気です。「はなや」ですが店内が花いっぱいというわけではありません。空いていた窓側の席に座ると駅のホームが丸見え。ということは、ホームからこちらも丸見えか。ランチタイム限定ではなさそうなセットメニューの中から「ホットミート」のセットを注文。トーストサンドにハム入りのミートソース状の具が挟まったものです。
 雨も小やみになったので、店を出て線路際の商店街を歩いてみます。鉄道高架と道の間には、鉄道用地の一部らしき空地があって仮囲いで仕切られているので、商店街は片面のみですが、西へ入る路地にも店舗が見られます。白木屋や鳥貴族、マイバスケットなどのチェーン店が多いのが意外でもありますが、そうした中に地元で長く親しまれている感じの飲食店や居酒屋等が混じります。
  <居酒屋「一軒目」などがある並び>
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  <商店街(?)の南端付近>
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 「はなや」の一階には天丼や天ぷらの「丸福」があるほか、「一軒目」という居酒屋風には「十割そば」の表示があります。「ワインキッチンコメット」などはちょっとお洒落な感じ。北の端から西の路地に入った奥では「すなっくきんぎょ」「居酒屋きんぎょ」の看板に思わず頬が緩みます。こうした下町の生活感あふれる商店街風景は貴重ですね。心和むひとときを過ごしました。
  <西へ入る路地の風景>
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  <「すなっくきんぎょ」「居酒屋きんぎょ」など>
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・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

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[№704]花壇街(錦糸町)

■■■・・・「おいてけ堀」で絶品ホットケーキのリラックスタイム
歩いた日 H30.06.16 【墨田区】 

 誰が名付けたか「花壇街」。花壇街は錦糸堀公園を中心とした一角です。都内でも気さくな繁華街の雰囲気を持つ副都心の錦糸町にあって、駅から楽天地ビルを抜け京葉道路を渡った先にあります。楽天地は遊園地だった時代があるそうですが今は改装工事中。京葉道路側の入口角に生花店があるのも花壇街の象徴のように見えます。近くに墨東病院があるのでうなずけるところ。
  <「花壇街」入口の標識>
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  <「ラジオ体操広場」の標識もある錦糸堀公園>
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 昔このあたりには堀が多くあり、錦糸堀もそのひとつだったのですが、本所の七不思議のひとつと言われる「おいてけ堀」の異名を持ちます。公園内に河童の像があり、説明板には、「昔、釣り人が魚を釣って帰ろうとすると、堀から『置いてけ!』の声がして驚いて魚を置いて逃げ帰った。その声の主が河童と伝えられる」とさ。落語にもありましたね。
  <「おいてけ堀」の河童像>
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 公園周辺はコリアン系など夜型飲食店が多く集積し、背後にラブホテル街も控え、治安の悪さも指摘されますが、昼間は普通の老若男女が行き交い公園でくつろいでいます。公園に面して蕎麦店「竹むら」などもあって、全てが夜型アジアというわけではありません。半ば風俗街的な通りの中に、大正年間創業という蕎麦店「みつまさ」もあります(土曜は休みですが)。
  <アジア系飲食店が多い街並み>
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  <喫茶店「桃山」や蕎麦店「みつまさ」等がある通り>
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 実はこのエリアに、昭和の香りの喫茶店に惹かれている私がずっと訪れたかった店が3つもあるのです。ホットケーキが有名な「ニット」、24時間営業の「桃山」、ビル一階にさりげなく佇む「ろじーな」。錦糸町は何度も歩いているもののこれまで入店の機会がありませんでした。今回、その第一弾として「ニット」へ。レザー貼りのソファが懐かしい健全なレトロ喫茶です。
 迷わずホットケーキセットを注文。「焼き上げるのに20分ほどの時間をいただきます」がお約束。分厚いホットケーキ二段重ねで、表面カリッと中はふかふかの逸品。シロップがまた絶妙です。それにしても、意外に若いカップル等の客が多い中で、おじさんが一人でホットケーキをパクつくのはおかしいかもしれませんが、我ながら馴染んでしまう図ではないかとも思うのです。
  <ホットケーキが有名な喫茶店「ニット」>
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 錦糸町にはもうひとつ北口側にやはりホットケーキが有名な喫茶店「トミー」がありますが、そちらも未踏破です。いずれ錦糸町の喫茶店制覇もしてみたいと思います。

・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

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[№684]立花通り

■■■・・・商店街らしさを失ってしまった通りに佇む小さな稲荷
歩いた日 H30.03.10 【墨田区】 

 吾嬬の東という意味の東あずま駅(東武亀戸線)周辺で、以前は駅から西の「東あずま本通り」を歩いたのですが、その時に、駅前から丸八通りの向こうの東側に「立花通り」という商店街があることを確認していたつもりで、またいつか来ようと思っていたのでした。しかし、墨田区商連のリストに記載がなく、商店街組織の実態は不明です。
 この日は、JR平井駅から旧中川に架かる平井橋を渡って、この立花通りに東から入りました。平井駅と東あずま駅の間は1㎞程度しか離れていないのです。橋近くの側は店舗が非常にまばらで、商店街とは言えない風情ですが、自動車の通行も少ない道をゆっくりと進みます。正面に東京スカイツリーが見える部分もあります。
<平井橋に近い商店街らしからぬ部分>
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 しばらく進むと福寿公園がありますが、この公園は奥行きのある不思議な形状です。その先に「大井戸稲荷」の小さな鳥居があり、「祠の傍らの井戸から清水がこんこんと湧き出して道行く人を助けた」という説明が掲げられています。福寿公園もこの稲荷の由来と何らか関係あるのかもしれません。
<大井戸稲荷>
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<福寿公園があるあたり>
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 その先からやっと商店街らしくなってきますが、それでも店舗の連続性は乏しく、人通りも多くはありません。そんな中に、「龍馬」という小さな普通の民家のような宿泊施設が混じるのが面白いところです。灯油店、酒店、生花店、閉店してしまったらしい喫茶店などがポツポツとある、という風景の中を歩くと、もう丸八通りが間近です。
 全体に、新しいビルもあれば看板建築風も残るという、下町商店街によくある情景ですが、駅の正面という位置ながら生鮮品店もなく精彩を失ってしまったという感じです。以前見た時には駅に向かい合う入口に商店街のアーチ的なものがあったようにも記憶しているのですが、それらしきものも見当たらず、やはりここを商店街と言ってよいのかどうか不明のまま電車に乗ってしまいました。
<東あずま駅に近い部分>
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 道自体は旧中川を渡って行徳方面に向かう古い道の一部と思われ、先程の稲荷がそれを物語っていて、平井橋の先には古い道標なども残ります。今の旧中川は河川敷がきれいに整備され、快適な散策路となっています。それを横目に、墨田区コミュニティバス(立花ルート)が走り抜けます。
<平井橋から見た旧中川の風景>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆


●[№389]平井北口商店会(墨田区)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら
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[№641]鳩の街通り商店街

■■■・・・色街からの歴史を持つレトロ商店街はリノベーションの動きも
歩いた日 H29.09.30  【墨田区】 

 「鳩の街」というと旧赤線地帯として知る人ぞ知る地名でしょう。戦前の「玉の井」の色街が東京大空襲で消失し、その業者の一部が戦災を免れたこの地で戦後の再起を図り、昭和33年の売春防止法による赤線廃止まで続いたとのこと。商店街は、娼家街に対する一種のカモフラージュとして作られたとも言われますが、実は、昭和3年設立という寺島商店会からの長い歴史を持っているのです。
<商店街の北西端付近>
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 戦災を受けなかったため狭い道路がそのままで現在に至るのですが、鉄道駅からもやや離れたここが商店街としての姿を失っていないのは、商業者や区の活性化への取り組み意欲があったからということでもあります。古い建物が多く残るレトロ商店街という風情ではありますが、良く見ると、銅板建築の建物をリノベーションして、古民家カフェ「こぐま」が営業していたり、区による空き店舗対策と創業支援を兼ねた事業により若手による古書店が開業した例などもあるそうです。
<古民家カフェ「こぐま」>
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<古い建物が残る商店街風景>
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 確かに、昔ながらの店ばかりではなく、リノベーションの成果を随所に見ることができます。そういう意味ではB級商店街として扱うのはどうかとも思いますが、一歩裏に元娼家の建物らしきものが残るとはいえ、やはり時代の波に飲まれているという部分は否定できず、一般住宅化している部分も目立ち、国道6号(水戸街道)側の入口角の大きな区画ではビル建設工事の真っ最中だったりします。
<銅板建築も残る>
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<新旧の建物が混在する風景>
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 それでも近年は、マスコミや雑誌等で取り上げられるケースが多いため、街歩きで訪れる人も多いようで、「こぐま」を覗こうとしたらちょうど女性グループが出てきて店の写真を撮っていったりもしました。ここは覗いただけでパスしましたが、商店街中央付近にある「雨カフェ」で思わず足が止まり、店内に導かれました。
 店先に天水桶が置かれ、「雨水市民の会」というNPO法人の事務局を兼ねた店舗だそうで、お話を伺うと、この団体は雨水活用の様々なアイディアを普及させるため世界的な活動をしているすごい組織なのだそうです。海外では飲み水としての利用のプロジェクトなども進めているようですが、ここ墨田区では防災面の活用が主なようですね。ここで、森林栽培農法によるコーヒー豆を使ったコーヒーをいただきました。すごく柔らかい舌触りのまろやかなコーヒーです。思わぬ発見でした。
<天水桶が置かれた「雨カフェ」>
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・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

●[№68]鐘ヶ淵通り商店街平和会(墨田区)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら
●[№383]玉の井いろは通り商店街(墨田区)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら

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[№640]大正通り商明会

■■■・・・古き良き風情も消失途上の街で「玉の井そば」を食す
歩いた日 H29.09.30  【墨田区】 

 東武線東向島駅から線路に沿って北へ300mほど行ったところの交差点から、右に入るのが玉の井いろは通りですが、反対に、線路の下から西に向かう通りが大正通りです。大正時代にできた道ということでしょうか、隅田川に架かる白鬚橋の東詰付近の墨堤通りまで続く道です。
 歴史ある商店街のはずで、いかにも古くからありそうな店が残っていたりしますが、一方で、マンションへの建替え等も進んでいて、古き良き風情が徐々に失われつつあるという感じです。
<懐かしい平屋の青果店>
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 線路下からすぐの「八幡屋」は蒲鉾やおでんネタの店、その先右側にはすごく懐かしい平屋建ての青果店「渡辺商店」がありますが、それらの連続性が途切れてしまっていて、勝手ながら残念です。それでも、歩くほどに、酒店の「岩田屋」、「ひかり寿司」、銘茶の「玉露園」、「吉田ふとん店」など、昭和時代からこういう雰囲気だったんだろうなあと思わせる店が残り、それらの風景を見届けることができてよかった、というところですが、「街」としての全体の風情の維持は難しそうです。
 車の通行量はそれほど多くなくて、右に左にと散策できるのですが、それでも通過車両もあるので、安心して歩ける環境としてはいまひとつですね。
<昭和の風情も感じられる商店街中ほどの部分>
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 そんな中にある蕎麦店「長平」で食事にしました。創業昭和36年ということですが、なかなか意欲的な店とみえます。独自メニューをいくつか掲げ、それらが「すみだモダン2012」の認証を受けているとのこと。私が頼んだのは「玉の井そば」。わかめや糸唐辛子、ゆず胡椒、揚げ玉子が入った蕎麦で、他にも、江戸野菜の寺島なすを使用という「寺島せいろ」や「梅若そば」、「豆富せいろ」など興味深いメニューがあります。
<きそば「長平」など>
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 その先の、右側に工場跡地の再開発の結果と思われる都営団地がある手前の交差点で商店街の街路灯は途切れますが、団地の向かいにはスーパーのライフがあり、この先の巨大な白鬚東アパートも含め、それら住民がどれだけこの商店街に馴染んでくれているかと考えさせられます。「長平」の並びの「柏屋食堂」はシャッターが閉じており、一方でパチンコ店が目立ったりする部分もありますし。
 もう何年か前に来ていれば印象も多少は違ったのでしょうか。
<商店街を西端からみる>
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・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆


●[№91]亀戸五丁目中央通り商店街(江東区)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら
●[№54]元八幡通り商栄会(江東区)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら
●[№441]千葉銀座商店街(千葉県)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら

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[№608]しらひげセンター商店会

■■■・・・巨大な防災団地の商店街は寂しさ際立つが、歴史に触れる楽しみも
歩いた日 H29.05.27 【墨田区】 

 久々の団地商店街です。墨田区商連HPでは「隅田川にかかる白鬚橋のたもとから墨堤通り沿いに1kmにわたって建ち並ぶ白鬚東アパート(通称「防災団地」)の中にある買い物広場的な商店街です。」と説明されています。実際、13階、18棟の巨大なアパートが並ぶ姿は壮観です。戸数は2700戸。関東大震災や東京大空襲を教訓に昭和57年に建設されたもので、西側の隅田川との間が都立東白髭公園となっていて、災害時の避難場所となります。災害時には各棟が防火扉や防火門が閉まり、巨大なこの建物群自体が防火壁となって避難場所に火の粉が降りかかるのを防ぐということです。
<巨大な防火壁でもある白鬚東アパート>
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 商店街は、10・11号棟と墨堤通りの間の広場状の部分を活用して整備されていますが、多くの団地内商店街の例に漏れず、とても寂しい状況になっています。商店街案内図では30余の区画のうち空き店舗は8区画程度のようですが、土曜の昼の時点でシャッターを閉ざした店はもっと多く、買い物客の姿はほとんど見られません。ミニスーパー「まいばすけっと」があるのと、インド料理店に客が入っているのが救いですね。他には、酒店、薬局、電器店、デイサービスセンター、接骨院、不動産店、美容室、理髪店、歯科医院などが営業中です。
<寂しい雰囲気の団地内商店街>
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<営業中の酒店と薬局>
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 ところで、この巨大な壁の団地の表裏をつなぐ「門」がいくつかあり、この商店街に近いところは「梅若門」。これは、梅若丸伝説に基づきます。京から人買いにかどわかされ奥州に連れていかれる途中病気になり、この地に置き去りにされ12歳で亡くなった梅若丸と、その子を探し求め狂女になった母の花御前の哀話で、これを哀れんで「梅若塚」とその脇に「木母寺(もくぼじ)」が建てられました。木母寺は防災団地整備に伴い東白髭公園内に移され、この地には「梅若塚」の碑が残ります。
<木母寺の梅若塚と梅若念仏堂>
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 また、このアパート群の中央付近の道路沿いに鳥居があり、ここから建物をくぐり東白髭公園内を進むと隅田川神社があります。源頼朝が造営したとも伝えられる水神さまとして親しまれ、川に関係する人々の信仰を集めてきたものが、これも防災団地建設の際にここに移転したそうです。
<隅田川神社>
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 商店街観察とともに歴史の一コマにも触れられた有意義なひとときとなりました。因みに、商店街広場の脇には榎本武揚の銅像もあります。晩年はこのあたりの別荘で過ごしたとのことです。

・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

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[№566]錦糸公園南側(北斎通り東)

歩いた日 H28.11.26 【墨田区】 
 北斎通りは、両国から錦糸町にかけてのJR総武線の北側に並行する通りで、江戸時代の浮世絵師葛飾北斎の生誕地に因んだ命名です。この日の数日前にその生誕地付近に墨田区の「北斎美術館」が開館し話題になっていましたが、今回取り上げるのはその北斎通りの東の延長上、錦糸町駅の北東側、四ツ目通りから横十間川手前までの部分です。北斎通りは江戸時代には中央に掘割があり、本所南割下水と呼ばれていたとのことですが、今回の区間は入口付近に「北斎通り」の標識があるものの、やや異質な感じで、今は北側がスポーツ施設等を含む錦糸公園で、商店等の並びは南面だけです。
 この日、ここを訪れたのは、懸案のレトロ喫茶「デリカップ」に入るのが目的。以前来た時は錦糸公園でイベントがあり店内も混雑していたため諦めたのですが、今回は静かな雰囲気を楽しむことができました。ランチメニューのハヤシライスとコーヒーで790円。良い喫茶店です。
 通りの入口は、和菓子の「埼玉屋」がある四ツ目通りとの交差点で、人が溢れていますが、そこから東方向へ向かう人は少なく、一歩踏み入れると急に静かになります。繁華な駅前とは対称的に店舗の連続感も乏しく、建物も新旧混在ですが、「茶茶」など中華系店が並ぶ一角があったり、タイ料理店などが見られたりします。なお、横十間川の橋の手前には警視庁交通執行課墨田分室があり、駐車違反等で出頭命令を受けて罰金を払いに来たという人もいるのではないでしょうか。
 11月末の錦糸公園は美しい黄葉を堪能できましたが、この通りに面した公園内の一角に千種稲荷(ちぐさいなり)神社があります。震災にも戦災にも耐えた火除けの守護神で、江戸期から防火の効力があり、明治以降も陸軍倉庫や戦後青果業者の集団移住営業の場となったこの地で火災多発に悩まされたところが、撤去されていたこの神社を再建すると収まったのだそうです。
 なお、この通りの南裏側の線路との間のエリアは、性格不明という感じのワンダーゾーンで、そんな中に行列のできるラーメン店があったり、高架下に穴場的な居酒屋があったりします。
 その後、別の日に北斎美術館も訪れましたが、それを含めた北斎通りのレポートは、また別の機会にいたしましょう。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

新旧の建物が並ぶ四ツ目通りに近い部分
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中華系飲食店等が並ぶ部分(右は錦糸公園)
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レトロ喫茶「デリカップ」
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千種稲荷神社
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[№519]西町買物通り商店会

歩いた日 H28.04.30 【墨田区】 
 東武スカイツリーライン鐘ヶ淵駅に降りたのはほぼ4年ぶり。ここで見落としていた商店街があるのを、とあるサイトで気づかされ、確認しようというわけです。そのサイトで紹介の商店街名は「西町買物通り商店街」。しかし、墨田区商連のリストにその名はなく、実態不明なのですが、20年ほど前の地図本では確かに鐘ヶ淵駅から線路の東側に沿って南方向に、商業地を示す赤い帯が見られます。
 駅前の踏切から南東方向にまっすぐ続くのが「鐘ヶ淵通り商店街平和会」で、これも以前と変わらず十分にレトロで魅力的なのですが、目指すのは踏切際からすぐ右(南)に入る小道。入口部分だけは「平和会」と同じ街路灯なので、その先に別の商店街があるとは思えず、前回見落としたのですね。で、入ってみれば、これまた十分な「昭和の風景」です。
 商店街としては相当に衰退しており、小奇麗な一般住宅化しているところや空き店舗化した建物も多いのですが、懐かしいオーラを放つ鮮魚店、米店、青果店などが現役で残っています。「近所のお店」の役割がまだ健在ということですね。居酒屋や蕎麦店、中華料理店、そして、部屋着、普段着を店先にいっぱいぶら下げた洋品店も営業中で、懐かしい空気を目いっぱい漂わせています。近所の子ども達がこの道を遊び場のようにして通り抜けていくのも、昭和的な風景です。
 そんな商店街ですが、冒頭の商店街名の表示は見当たりません。商店街の看板を下ろしてしまったのかも。商店街組織があるのかも疑問ですね。わずかに、北の端付近にある「西町通り接骨院」が、その名残のように見えます。全体にレトロな雰囲気で満たされていますが、喫茶店「ポット」は唯一新しくお洒落な構えで、なぜかうれしくなりますね。
 南がどこまでなのかよくわからないのですが、道が入り組んだ地域で、東方向へ分け入れば、いろは通り方向へも「抜けられ」そうです。そんな脇道のひとつに、「おーっ」と叫んでしまいそうな現役の銭湯の、正面のRが魅力的な懐かしい建物があります。その近くには、店舗か住宅かよくわからない建物の前に大きな招き猫が置かれ、微笑ましい限りです。
 来て良かった、生きた下町の風情に触れられた、という思いに浸りながら駅に戻りました。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★☆☆☆☆

青果店などが営業する中央部付近
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ほのぼのとした下町風情が漂う
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ちょっと洒落た「コーヒー・ポット」
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懐かしく優美な銭湯
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大きな招き猫
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[№504]錦糸町駅北口正面の通り(名前なし)

歩いた日 H28.03.12 【墨田区】 
 実は最近、「純喫茶」の魅力に惹かれ、その筋のブログなどで店を物色しているのですが、下町で良さそうな店が点在する街のひとつが錦糸町です。商業ビルのアルカキットなどがある北口に出て正面の通りはよく歩くところですが、この日は、その通りの一本左(西)にある「トミィ」を目指したのです。が、なんと長期のお休みの表示。で、このあたりをブラブラすることになったのです。
 他にも喫茶店はあるのですが、この一帯は中華はもちろん、タイ、インドなどアジアン系の店が集積するところで、久々にそんな面白さを見て歩こうと思い直し、右に左に徘徊しました。墨田区商連のホームページによると錦糸町北口商店会という組織があるようなのですが、その実態が不明で、通りごとに個性があるので、組織範囲にはこだわらずに歩きます。
 その中心軸となっているのが駅北口から正面の通り(吉野家の脇から入る)ですが、ここでは、アジア系のほかに、ふぐ等の割烹「さくら井」や「洋食斉藤」なども興味深いところです。そのほか、蕎麦店や和風の居酒屋など様々な世界が混沌と入り交じっています。
 この日はもともと昼食目当てだったので、インドカレーの「リトルインディア」、ではなくて、その並びにある、いかにも下町食堂風の「三好弥」にふらりと入りました。「スパゲティとんかつ付」の表示に誘われて。「三好弥」の看板はあちこちで見かけますが、暖簾分けした先でそれぞれに工夫あるメニューを創っているのですね。とんかつが乗ったスパゲティナポリタン、なぜか新鮮でした。壁のメニューを見ると「ディッシュ定食」なんていうのも。いったいどんなものでしょうか。
 通りの名を尋ねてみましたが、やはり名前は特にないようです。スカイツリーを間近に控えながらも、それぞれマイペースで混沌の世界をつくっている、という印象のエリアです。
 なお、後日、このエリア内の喫茶店「ロジェ」で食事をしました。昔よくあったゲーム機付きテーブルもあるところで、なんと24時間営業です。深夜にどんな客が来るのでしょう。錦糸町周辺にはまだ興味をそそられる喫茶店も多くあるので、さらに探検してみたいところです。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

「洋食斉藤」などがある一角
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混沌としたエリアの中軸をなす通り
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[№456]両国駅高架下・線路沿い

歩いた日 H27.09.23 【墨田区】 
 シルバーウィークと言われる9月の5連休で、普通の生活型商店街は休みの店が多いので繁華街へ、と思ったものの遅い時間になってしまい、夕方近くにJR両国駅に降りました。大相撲秋場所中で人出も多かろうと思ったわけですが、ちょうど取組時間中。しかも国技館は駅の北なのに商店街は南ということで、少々拍子抜けです。横綱横丁国技館通りは以前レポートしたので西口改札から線路に沿って東に進みます。
 ただし、商店街の組織や名称がどうなのか、まったくわかりません。区や商連のリストにもなく、横綱横丁も含めて未組織の商店集積地帯のようです。線路沿いも平日はサラリーマン向けランチをやる店も多く賑わうのですが、休日の午後遅い時間ではやはり静かなものです。江戸そば「元」は個性的な蕎麦店ですが「準備中」。東口改札向かいのちゃんこ料理「江戸沢」は、飲み会をしたこともある店で、そういう「両国らしい」店もあるのですが、全国チェーンの飲食店も目立ちます。
 東口改札から先で多少人通りが多くなるのは、ここが、都営大江戸線両国駅との乗り換えルートになっているからです。この乗り換えは同じ駅名なのに道路上を400m近く歩かせるという詐欺のような扱いで、乗り換え客は嫌でもこの商店街通りを歩くことになります。高架下の店が途絶えた先は、南側のみの店の並びになりますが、北側の線路擁壁には絵が描かれています。
 やはり飲食店が多いですが、中には「Junky Style」という個性的なアメカジのウェアショップが構えていたりします。こういう店が両国に、というのが面白いところ。清澄通りにぶつかった角に昔から店を構えるベーカリー「サン・エトワール」で間食用のパンを買おうと思いましたが、イートインスペースがあり、他の店も皆「準備中」なので、ここで遅い昼食としました。シナモンあげパンとカレーパンとあんパンにコーヒーで十分満腹になりました。カレーパンを温めてくれるのも嬉しいです。都営両国駅は、ここからJRのガードをくぐったさらに先です。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

休日の閑散とした駅下の商店街
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「Junky Style」などがある線路沿いの道
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[№424]牡丹橋通り

歩いた日 H27.05.30 【墨田区】 
 錦糸町駅を南口に降りて京葉道路(国道14号)の向かい、丸井とウインズ錦糸町西館の間を南へ向かう道が「牡丹橋通り」と呼ばれます。250mほど南下したところで、上を首都高速7号線が走る旧竪川に架かっていた橋が牡丹橋で、通り名はその橋名に由来します。ただ、竪川埋め立てにより平成2年に橋はなくなり、名前だけが残っているということです。
 この通りとしての商店街組織があるわけではないのですが、喧騒の街の雰囲気とは裏腹のしんみりした通りの名に惹かれて歩いてみたというわけです。この日は、南の江東区住吉方向から、「すみとし商工会」を見た後に北に向かって歩きました。「すみとし商工会」に接する南北の「住吉銀座」のラインをそのまま北にたどれば区境から牡丹橋通りとなります。
 牡丹橋の跡には、親柱のモニュメントと説明板がありますが、それにしても上に無粋な高速道路の高架が覆い被さり、川を埋めた上は、東には区の駐輪場、西は一応公園的な整備がされているけれど薄暗い感じで、路上生活者と思しき姿も見られるとともに、橋ではなくなったために普通の道路のつくりで、風流には程遠い感じです。
 説明板によれば、明治期から橋の南側に牡丹園があり、多くの見物客で賑わったが関東大震災で焼失したとのこと。今、橋の南側には中国料理店やマンションなどがあり、そんな歴史の片鱗もありません。橋を北に渡れば酒店やコンビニ、さらに進むといかにも錦糸町の裏町的雰囲気となって飲食店、居酒屋やサウナなどが並ぶ通りとなります。
 そして右からぶつかってくるのがいわゆるダービー通り。競馬おじさんたちのバラダイスです。そして左にウインズ、右に丸井の建物となって京葉道路にぶつかりますが、ここにも「牡丹橋通り」の大きな標識があって、唯一歴史を主張しているようです。ここには昭和47年まで都電の錦糸堀車庫があり、各方面行き系統のターミナルとなっていたのですが、今の光景からは全く想像もつきません。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

飲食店等が並ぶ裏町的な空間
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「牡丹橋」跡の北側付近にて
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牡丹橋の親柱と説明板
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[№419]ピアきんしちょう

歩いた日 H27.05.17 【墨田区】 
 日曜日の錦糸町駅南口は、ウインズ錦糸町への競馬客の人波やマルイ、楽天地、魚寅などへの買物・レジャー客、そして時には路上ライブやアジ演説をする政治団体なども加わっていつも喧騒を極めています。そんな中、駅を出てすぐ右に入る道の商店街が「ピアきんしちょう」です。入口には「ぴあきんしちょう――駅ビル通り――」のアーチがかかります。
 ここは典型的な下町の飲食街の一角をなすところで、夜は多くの酔客が乱れ歩き怪しげな空気が濃厚となりますが、昼もキャバレーの呼び込みが立っていたり風俗情報店の看板が出ていたりと、健全性にはやや疑問符もつきます。しかし、駅から西方向への抜け道にもなっているので、通行する人は老若男女様々です。
 中ほどには、錦糸町ステーションビルが運営する「テルミナ3」がありますが、本当の駅ビルの「テルミナ1、2」と違い、このテナントは全て飲食店とカラオケ店です。そのほか、全国チェーン系も含む飲食店等が混沌と並びますが、その中で、私が数年前から何度か入って重宝したのが「帯広亭」。同じ経営の「元祖寿司」の2階にあり、「十勝帯広牧場」の名を冠したこの店の炭火焼豚丼の味は私好みで、夜遅くの食事にも便利です。
 この日の昼食は、もう少し先で総武線車窓からも見える中華料理の「谷記(くき)」にしました。錦糸町で他に3店ほどあるようですが、24時間営業というのも魅力。一品料理とドリンクのセットが594円からとコスパは最高。マーボ丼を大盛り(703円)で頼んでしまったらかなりのボリューム感でしたが、抵抗なく完食できました。相席があたり前で一部グループ客の声高な騒ぎには閉口でしたが、安い早い旨いの3拍子で良しとします。
 錦糸町の名は、今は北斎通りとなっている「錦糸堀」に由来し、錦糸堀は「置いてけ堀」の異名も持つなど、実は歴史豊かなところでもあるのです。ぴあきんしちょうを抜けたところにも小さな稲荷神社がありますが、その前がタイ料理店というのも今の錦糸町らしさというべきか。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

飲食店が混沌と並ぶピアきんしちょう
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中華料理「谷記」など
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小さな稲荷神社も
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[№383]玉の井いろは通り商店街

■■■・・・色街の歴史伝える道で商店街組織の再生、新たな展開を期待
歩いた日 H26.12.30 【墨田区】 

 1年半ほど前に東向島駅前商店街を歩いた際に、いろは通りと大正通りの入口まで来て、「またいつか」と思って引き返してしまっていたのですが、先般、kozoh55さんからの情報で、いろは通りの商店会がなくなったと教えられ、確かに墨田区商連のホームページ上からも削除されているのを確認し、これは大変!と年末も押し詰まった晦日の30日に、家の掃除も放り出してかけつけた次第です。
<1年半前(平成25年7月)撮影の商店街入口(この門型アーチは今はない)>
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 玉の井といえば戦前から栄えた色街で、公娼街ではなくいわゆる私娼窟ですが、ここで真っ先に思い浮かぶのは永井荷風の「墨東綺譚」です。荷風自身も通いつめたところで、娼婦お雪との関係が仔細に描かれた映画を何度か観ましたが、これに描かれるとおり街は昭和20年の東京大空襲で壊滅します。その後、場所をやや移して昭和33年の売春防止法施行まで赤線地帯として続きました。
 色街にはなぜか「いろは通り」を名乗る通りが多い(千住にもありました)ようですが、商店街入口にあったはずの「いろは通り」の門型アーチがなくなっていました。商店街自体には色街の面影は希薄なものの、「東洋堂」、「梅林堂」などの名前の店が続いたり、「いろは整骨院」、「玉の井金魚園」などが歴史を伝えているのが貴重です。昭和を彷彿される看板建築が多く残り、東端近くにある酒の「酒喜屋」の堂々たる構えや、半ば蔦に覆われた鮮魚店「魚よし」などが目を引きます。
<懐かしさ漂う店が多く並ぶ>
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 中ほどから少し奥まったところでランチ営業している「あづま寿司」を発見。ランチの上にぎり800円也をいただきながら聞いてみると、この店は商店会には属していなかったそうですが、いろは通りの商店会が3月に解散したこと、会長を継ぐ人がいなかったこと、解散したため名物のビックリ市ができなくなってしまったこと、等を語ってくれました。商店街が高齢化によって衰退していく典型例を聞かされたようで悲しくなります。商店会は昭和27年の結成、昭和50年に墨田区初の法人(振興組合)になったそうですが、その歴史が途切れるのはあっけないものです。
 ところで、店内に「あづま寿司落語会」の貼り紙を発見。店の2階で開催するようで、1月29日の会には八広出身で平成27年春に真打ち昇進が決まったという柳家麟太郎さんの寄席が聞けるそうです。いかにも下町らしくて良いですね。
 店を出て商店街に戻ります。組織は解散しても商店街の実態はあるわけですが、玉の井、いろはの名を伝えるものが乏しくなってしまったのは惜しいと思いつつ歩いていると、街路灯に「玉の井いろは通り」の名称が消されずに残っているのを2箇所発見。これは是非残してほしい。また、年末で閉まっていましたが「玉ノ井カフェ」なる店も。帰ってからネットで確認すると、「寺島・玉の井まちおこし委員会」の運営によるもので、空き店舗活用でカフェのほかギャラリー等としても活用しているそうで、頼もしく思えます。
<わずかに残された通り名表示と商店街>
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 居酒屋と思しき「どんどん」とカラオケ喫茶の「益々」が看板を並べているのを微笑ましく眺めながら駅方向に戻りました。一歩裏へ分け入れば色街の名残の建築物を見ることができそうですが、さすがに年末晦日にぶらぶら歩いてばかりともいかず、隣の大正通りもまたお預けにして帰りました。情報いただきましたkozoh55さん、ありがとうございました。

・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★★

再び歩いた日 H29.09.30

 3年ぶりに、今回は東から西へ通り抜ける形でここを訪れました。不思議です。3年前のレポートでは、商店街組織が消滅し、名物だったびっくり市もできなくなったと聞いたのですが、今回歩いてみると各店に「びっくり市」黄色いポスターが貼られ、お客の姿は少ないながらもセール中という雰囲気です。帰って確認してみると、墨田区商連ホームページに「玉の井いろは通り商店街振興組合」の名が復活しているではないですか。
<びっくり市開催中だが人出が少ない商店街>
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 組織が再生したということでしょうか。良いことです。歴史ある街だけに、組織的なまちづくりの動きが望まれるところで、前回は閉まってきた「玉ノ井カフェ」も今回は開いており、オリジナルのグッズ等の販売もされていました。どうも、この運営主体である「寺島・玉の井まちづくり協議会」が力になっているようですね。
 今回は通り抜けただけですが、安心した思いで、次の目的地である大正通りに向かいました。
<玉ノ井カフェ>
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[№370]夜店通り地蔵会

歩いた日 H26.11.15 【墨田区】 
 錦糸町駅付近からスカイツリーを正面に見る道を北へ、蔵前橋通りを越して春日通りに達する手前、横川一・二丁目の境をなす区間がこの商店会のようです。墨田区商連のホームページによれば「現在3店舗」とのこと。それでも商店会の名を保っているのだから立派ではないですか。3店舗とは、「おせん・おかき処 加賀屋」、「手作りパンの店 マルエ」、「和菓子のたかおか」で、軒を並べているわけではないので、商店街の雰囲気は希薄です。いずれも道の東側、二丁目側にあります。
 3店とも看板建築風の構えですが、中でも「加賀屋」は大暖簾で店頭全体を覆い、その隙間から覗くと様々な煎餅類が並んでいます。「下町名物もんじゃせん」、「しみせん」などの幟がはためきます。この日の間食用にパンをと思い「マルエ」に入店。「夜店通り」商店街のことをたずねると、昔は毎月4のつく日に夜店が出たとのこと。今ではちょっと想像できませんね。ここで買った黒糖むしパンなどは素朴な美味でした。
 スカイツリーを眼前に見上げる位置にある商店街ですが、スカイツリーのお客さんをここまで呼ぶのは無理があるでしょうか。錦糸町からスカイツリーまでは歩いても20分ほどですから、工夫すれば下町散策コースとしてアピールできるのではないかと思いますが。余計なお世話かな。
 実は、ここに来たのは別の目的があったのです。この通りから100mほど東にネットで知った寿司店「福和寿司」があり、そこのワンコイン(500円)で大盛りも食べられるという海鮮丼ランチが目当てだったわけで、並盛りでも「これで500円?」という感じの大満足でした。気のいい大将と常連客が健康談義で盛り上がるなど、下町の良さここにあり、です。大盛りの上に「特盛り」もあるそうで、1時を過ぎてもお客が次々とやってきて、地元に愛される店ということがよくわかります。
 再び夜店通りに戻ると、春日通りへの出口角の蕎麦店「ほそ川」の店頭メニューに「スカイツリー御膳1600円」とあり、思わず頬が緩みます。しかし、しまった!。戦前からあるという「子育て地蔵」を確認するのを忘れてしまいました。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

手作りのパンが美味しかった「マルエ」
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下町風情満開の「加賀屋」
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[№335]言問橋商店会

歩いた日 H26.08.02 【墨田区】 
 今や一大観光地となった東京スカイツリーと浅草の中間に位置しますが、なぜか忘れ去られ時が止まったたような一角です。地下鉄本所吾妻橋駅から三ツ目通りを北へ、北十間川にかかる源森橋から言問橋東の交差点までの通り沿い両面を中心とする商店会のようですが、広い車道を観光バスなども多く行き来するのに、歩道は人通りもまばらです。地名は向島一丁目。
 源森橋は、北十間川と高架上の東武電車を交えたスカイツリーのショットが撮れるポイントとして橋上でカメラを構える人がいますが、彼らがこの商店会区間に歩を進めることはほとんどないようです。かなり以前に商売をやめてしまった雰囲気の建物が多く、スカイツリー効果を受け止めるには遅すぎたということでしょう。人の流れのメイン動線から外れてしまっているように見えます。
 これらの「かつて商店だった」建物群は、昭和の残像を味わうには格好の題材といえますが、ここの現状を商店街と認めるには少々躊躇を伴います。しかし、そんな中にも、営業している米店や生花店、蕎麦店、不動産店、喫茶店等がポツポツとあり、ほっとさせられます。
 この通りが人で埋まる時期がおそらく年に3回あって、それは、花見の季節と隅田川花火大会、そして9月の牛嶋神社祭礼でしょう。この通りの一歩裏の西側は墨田公園で、桜の名所です。そして、7月最終土曜の花火大会は、川面の打ち上げ場所がすぐ近くなので最高の観賞スポットです。ここを訪れたのはその翌週の土曜日で、ひっそりとしていました。
 牛嶋神社はこの公園の北にあり、平安時代の創建という由緒ある神社で、5年に一度、盛大な大祭が行なわれるとのこと。しかしふだんは訪れる人も少なく、観光散策コースからも外れてしまっているようですが、外国人客が熱心に見学しているのが印象的でした。
 墨田区商連ホームページの店舗リストでは、向島二・三丁目にも加盟店が点在しているようですが、この日は本所吾妻橋駅に引き返しました。途中、「荻野医院跡」の案内板があります。明治期の日本の女医第一号とされる荻野吟子開業の地だそうで、苦節の人生を歩んだとの説明が記されています。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

商業色がほとんど感じられない通り
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ひっそりとした牛嶋神社
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[№334]菊川通商店街

歩いた日 H26.08.02 【墨田区】 
 隅田川と荒川の間の都営新宿線の各駅はすべて江東区内と思いきや、菊川駅だけは墨田区なのです。この付近で墨田区が南に膨らんでいるのですね。駅があるのは新大橋通りと三ツ目通りの交差点の下ですが、この前後の新大橋通り沿いを中心に展開するのがこの商店街です。
 実はここに降りたのは、事前情報を得ていたお目当ての昼食スポットがあったからですが、そこに入る前に、真夏の太陽の下を汗をかきながらの散策です。交差点から東は店舗が少ないですが、そんな中でどっしりと構える「ヤマヤス」は包装資材等の会社のようです。交差点に戻って三ツ目通りを南へ進むといくつかの飲食店等の先にスーパーの赤札堂があります。日常の買物需要はほぼここで間に合いそうで、実際、商店街には食品店類はあまり見られません。
 新大橋通りを西へ進むと、「東あられ」が下町らしさを感じさせますが、その並びは寂しい感じの店が多く、賑わいに乏しい状況が続きます。向かいには「珈琲ちろる」なんていう可愛い店もありますが、初志貫徹でいよいよお目当ての店へ。「うどん処 夢茶房」は交差点に近いビルの一階にありました。「夏限定」等の意欲的な創作メニューもあるのですが、ここは店名入りの「夢茶房うどん」を注文。これがものすごく腰の強いうどんで感動しました。旨かった。暑い中を来た甲斐があったというものです。
 食後に裏道も散策してみると、地名が菊川二丁目から立川三丁目に変わったあたりに「みすゞ」という和菓子店があり、そこに「カフェオレ大福」という興味深い文字の幟が。引き込まれるように入店。「カフェオレ大福」はこの店自慢の品だそうで、生クリーム入りで冷やして食べると良いとのこと。「生どら焼」と合わせて購入すると保冷剤を入れてくれました。帰ってからとろりと甘い上品な食感を楽しみました。この「みすゞ」もこの菊川通商店街の一員です。
 商店街としてのまとまり感はいま一つですが、満足な味に出会えて充実感を得たひとときでした。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

地下鉄駅上の商店街
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銭湯隣で「カフェオレ大福」が自慢の「みすゞ」
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[№299]たから通り商店会

歩いた日 H26.04.19 【墨田区】 
 元気な商店街として有名な「キラキラ橘商店街」の南の端付近で交差する「曳舟たから通り」沿いの商店街です。「キラキラ橘商店街」もこのあたりまでくると空き店舗が見られたりするのですが、その交差部にあるのが「田丸神社」です。「ご利益がたまる」のだそうで、前が小公園になっていて買い物客たちの休息場所にもなっています。
 さて、この「たから通り」を田丸神社前から北西方向に歩きますが、ここも前に歩いてきた「十間橋通り商店街」と同様、昭和を濃厚に感じられるところです。賑わいでは「キラキラ橘」にとても及びませんが、それとは別の魅力が満載です。田丸神社の斜め向かいの自転車店と「スターワン」という靴店の並びなどは懐かしさ満点。その先で「千代田不動産」などが入る重厚な長屋建築、その向かいにも「ハッピー美容室」などが入る白い長屋建築が昭和度を競っています。
 ここもいわゆる「看板建築」の宝庫です。この建築様式は昭和の商業建築の象徴とも言えますが、前面は装飾等を施した洋風であっても中はタタキの奥に畳の茶の間というものが多く、いずれも老朽化していずれは見られなくなるでしょうから、ひとつの文化として記録にとどめておく必要があると思います。ここでも、建築の形だけ残して商店は廃業、空き店舗化しているものが多く見られます。
 ここ京島地区は戦災も免れた木造密集地ですが、この通りは直線状で両側に歩道も持つことから、戦後作られた道と思われます。京島一帯は防災上の課題が大きいことから面的な再開発が計画されており、この通りはいつまでこの懐かしい風情を残すことができるでしょうか。実際、京島二丁目交差点から先は片側が既に再開発され、残された片側も近代化が進んでいます。因みに、京島二丁目交差点は墨田区商連ホームページによれば東京都で最初にできたスクランブル交差点だそうです。
 中途半端な時間でしたが運良く営業中だった蕎麦店「浅野屋」で力そばを食し、その近くの「山口牛肉店」で間食用のコロッケを3つ購入し、いかにも昭和の共同店舗建築の中に営業中の銭湯があるのを発見したりしながら、京成曳舟駅に向かいました。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

田丸神社前からみる昭和の香り濃厚な商店街
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立派な看板建築の商業長屋
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[№298]十間橋通り商店街

歩いた日 H26.04.19 【墨田区】 
 多くの人で賑わう東京スカイツリーからほど近い位置に、昭和の面影を色濃く残す十間橋通り商店街があります。錦糸町駅から青戸車庫行きの都営バスに乗ると「十間橋通り」というバス停がありますが、今回はそのひとつ手前の「押上三丁目」で降りて、商店街を南の端から歩きました。
 まずは北十間川にかかる十間橋の上に立ってみます。ここは川の正面にスカイツリーが見え、水面に映る「逆さスカイツリー」で有名ですが、商店街はこの橋が南の起点です。この通りは押上一・三丁目と文花一丁目の境をなしますが、交通量がそれほど多くないため容易に両側を行き来できます。
 昭和の商業建築を象徴するいわゆる「看板建築」が数多く残り、懐かしい構えで昔のままのような商いを続けている風情の店がそこここに見られます。酒庵「酔香」は昼間から満席で盛り上がり、その向かいでは和菓子店がしっとりと営業しています。その並びに、閉まっていますが「はかり」と大書した建物があるかと思うと、骨董品「釜屋」では和服姿の客と店主が値踏みをしています。
 看板も外して空き店舗になっているところも多いのですが、とにかく「昭和の商店」の宝庫です。「茶」の渋い看板と暖簾を掲げる店や、「複合トローチ」などという年季の入った看板の「くすり」店などなど、時間がゆっくりと流れている感じです。
 「はん古」と変体仮名の看板でがんばるレトロな印章店のところでバス通りはやや右に折れますが、直進方向に狭い道が続き、この両方に商店街の街路灯が続きます。バス通りを進むと、やがて「長谷尾花鳥店」の先で東武亀戸線の踏切となり、商店街はここまで。先ほどの「はん古」まで引き返して狭い直進路に入ると、中華料理店や生花店などがあって、やはり東武の踏切で商店街が終わりますが、踏切から先はあの有名な「キラキラ橘商店街」が続きます。
 この踏切付近に戦前まで「十間橋通り駅」があったそうですが、大空襲で焼失、廃止されたそうです。戦災で焼け野原になった後に形成された商店街でしょうが、地味ではあってもたくさんの看板建築など昭和の雰囲気を堪能できる懐かしさ満載の通りです。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★☆☆

懐かしい「看板建築」が多く残る
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商店街北東端付近から眺めるスカイツリー
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[№266]国技館通り商店会

歩いた日 H25.11.20 【墨田区】 
 ご存じ両国国技館の門前町とも言って良いところです。両国橋から続く国道14号の回向院の前から国技館へと続く広い道で、その両側に商店街が形成されています。JR両国駅前通りとも言えます。当然のことながら国技館、相撲とは縁が深く、両側の歩道には力士像が何体かずつ置かれています。
 その意味では、生活密着型というよりも広域集客型、観光型の商店街と言えるのでしょうが、その割にはこの商店街の店舗自体に観光色はあまり強く感じません。通り沿いに3軒ほどのちゃんこ店があるほか、周囲にも多くのちゃんこ料理店があり、私も何度か食したことがありますが、そういう個性的な店はあるものの商店街としての強烈なインパクトを感じにくいのは、業種の偏りのせいでしょうか。
 あるいは、両国で行われる初場所、夏場所、秋場所の時期の集客がイベント的で、それ以外の時期は大人しくしていて構わないといったところなのでしょうか。しかし、両国界隈はいわゆる大型店がなく、商店街の競争環境は比較的良好とも考えられ、近くに江戸東京博物館や回向院、吉良邸跡などの観光名所を抱える土地柄を活かして、商店街全体の個性づくりにより日常的にもっと人を集められる可能性はあるのではないかとも思います。
 回向院は、江戸時代には全国の寺社からの出開帳が盛んに行われたところで、多くの庶民が押し寄せ周囲は喧騒を極めたとのことです。そんな時代を連想させる雰囲気は薄いですが、そんな中で、「国技堂」は、相撲の本場らしい店構えと名称で菓子等を売る貴重な店と言えます。また、力士も国際化していますが、国道との角付近にインド料理店ができているのもご愛嬌というものでしょう。
 ちゃんこ料理店以外にいくつかある飲食店の中で、そば店の「大関庵」に入りました。店内には相撲関係の装飾がありますが、それ以上に私の目を引いたのは、店内に腰掛けている老店主とその奥様の若いころの仲睦まじい写真が何枚か貼られていることでした。そんな温かみを感じる店で、両国らしい名の「大関うどん」をそばに変えていただきました。腹ごたえのある力そばで、身体が暖まりました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

可愛い?力士像がある商店街
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ちゃんこ店やそばの「大関庵」などの並び
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[№232]東向島駅前商店街

歩いた日 H25.07.27 【墨田区】 
 隅田川で花火大会が行われる日の夕方、ふと思い立って東武線(スカイツリーライン)の東向島駅に途中下車。ここは花火エリア北端の白鬚橋に近く、見物に向かう浴衣姿の人もかなり見受けられますが、スカイツリーにも花火にも背を向けて、ただ駅周辺をぶらぶら歩く私はやはり変人でしょうか。
 東向島駅は、昭和62年に現駅名に改称されるまでは「玉ノ井」駅でした。玉ノ井といえば、かつての遊廓街。永井荷風の「墨東綺譚」の舞台としても有名です。地名に合わせた改称だったわけですが、由緒ある地名が忘れられてしまいそうなのが残念です。高架の線路下には平成元年に「東武博物館」が開設され、だいぶ前に一度訪れた記憶がありますが、博物館内の小窓で線路を走る列車を下から眺められたことを覚えています。
 さて、この商店街は、線路の東側一帯の、線路に沿う道と、駅前から東へ向かう道を主に構成されているようです。線路沿いの道には「東向島駅前商店街」の名入りの街路灯が並びますが、裏面には「東向島粋いき通り(博物館通り)」と書かれており、旧色街の名残よりも下町の粋をアピールしたいようです。この線路沿いの道をまず南に向かうとスーパーのグルメシティがありますが、その向かいが博物館で、そのはずれにはかつての特急車「デハ1720系」と日光軌道線で働いた「200系」車両の実物が保存展示されています。
 東へ向かう道はさすがに駅前通りの様相ですが、青果店などがあって生活密着型の空気が強い感じです。その中にイタリア料理店などが混じるのも面白いところです。別の道で線路沿いに戻る途中に「バーバーじじ」という理髪店を見つけ、思わず頬が緩みました。
 再び線路沿いを北に進むと「肉の菊屋」の先の交差点で商店街が終わりますが、そこから右が「いろは通り」、左が「大正通り」とローカル情緒のある商店街が続きます。この日は夕暮れ間近だったのでここまでとし、「菊屋」で間食用のコロッケとハムカツを買い、駅に戻りました。因みにこの日の隅田川花火大会は、途中で大雨のため中止になったようです。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

駅南側のグルメシティ付近。向かいは東武博物館
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いろは通り、大正通りとつながる北端部から
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[№195]石原中心会

歩いた日 H25.04.13 【墨田区】 
 石原地区の蔵前橋通り沿いに続く4つの商店街の中で、「中心会」を名乗るとなれば、ここが最も密度高い商業集積があると期待しますが、実際の店舗密度や人通りは前後の商店街とほぼ同様で、特に顕著な「中心」性は見出しにくい様相です。他の3商店街と違うのはアーケードがあることですが、それもかなり年季が入ったもので、しかも途切れている部分も多く、区商連ホームページでの「下町情緒の残る・雨宿りできる商店街です」という紹介文も少々虚しく響きます。
 もうひとつ、地元スーパー「福助」の存在がありますが、蔵前橋通りに面してあったという建物は壊され、おそらくマンションになるであろう工事中です。その後ろの建物で健気に営業していますが、「中心」の核としては目立ちにくいようです。しかし、その向かいに青果店があったり、それらの入口角で和菓子や米飯を扱う「尾張屋」は地区の老舗という感じの風格を漂わせており、かろうじて「中心」性の名残を感じさせます。
 店名を見て歩くと、小料理の「なんでやねん」や、パンの「らんらんベーカリー」など、楽しそうなものもあり、それぞれが周辺住民の支持を得ているのでしょう。「たいやき」の赤い幟の店で、この日の間食用に、鯛焼きを3つ買いました。ふぐ・ちゃんこの大きな赤い提灯の「鳥義」などでは、夜は地元のおやじさんやお兄さんたちが賑やかに語り合うのでしょう。
 区商連ホームページ上の紹介文では「戦後の復興とともに作られた商店街」とのことで、かつては賑わっていたのでしょうが、現状では鉄道駅から離れた立地で人の流れをつなぎ止めるのはなかなか難しそうです。老朽化したアーケードの維持も大変ではないでしょうか。ところで、「石原」は「いしはら」ではなくて「いしわら」なのですね。石原の名は、隅田川の石の河原からきているそうですが、三丁目のこのあたりは隅田川からは少々距離があります。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

途切れながらもアーケードのある商店街
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「尾張屋」などの並び
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[№194]石原二丁目商店会

歩いた日 H25.04.13 【墨田区】 
 墨田区の南部を東西に貫く蔵前橋通りの石原一丁目から四丁目にかけて、石原一丁目商店会、石原二丁目商店会、石原中心会、石原四丁目振興商店会という4つの商店街が丁目ごとに連なっています。この日は、本所吾妻橋から地蔵共栄会を抜けてきたので、蔵前橋通りに出たところが石原二丁目でした。
 石原地区は、JRの両国、錦糸町の両駅からやや距離があり、特に大型店の立地も見られず核の形成が難しいらしく、4商店街にわたり商店が密度薄く散在している様相です。石原二丁目商店会もその典型で、商店街としての印象は薄い感じです。沿道にマンション建設なども進む中に古い建物が残るという風景ですが、特に強く目を引く商店があるわけではありません。
 西側交差点角に「石原呉服店」と掲げる古い2階建て建物がありますが、シャッターが固く閉ざされています。その並びで鞄店がディスカウント風の値札を付けて営業しているのがうれしく思えます。家庭用品店の「稲垣商店」は、昔ながらの金物店という感じで、昭和建築というべき建物が懐かしく、こういう店が並んでいた時代を彷彿させますが、今は人通りの少ない中で寂しげな佇まいです。
 あてにしていた蕎麦の「寿々喜屋」は閉まっていて、ここでも昼食機会を逃しました。区商連ホームページ上の商店街の紹介文では「駅まで足を延ばさなくてもお買い物を楽しんでいただけるように、また地域の皆様に楽しんでいただけるようなイベントを開催しています」とありますが、生鮮品店もない構成では、やはり駅まで足を延ばさないといけないようです。何か集客力のある名物店のひとつでもあれば、逆にそこを中心とした人の流れができるかもしれませんね。
 東へ進んでアーケードが見えてきますが、そこは次の石原中心会です。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ☆☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

人通りの少ない蔵前橋通りの商店街
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家庭用品「稲垣商店」など個人商店の並び
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[№193]地蔵共栄会

歩いた日 H25.04.13 【墨田区】 
 地下鉄都営浅草線の本所吾妻橋駅から浅草通りを西へ、区役所通りの交差点を超えて、角に「こんぶの岩崎」がある次の信号から南へ続くのが地蔵共栄会の通りです。源光寺がある春日通りまでほぼ南北一直線で、狭いながら両側に歩道がつき、車道は南方向の一方通行です。喧騒を極める浅草やスカイツリーを間近に控え、多少は人の流れが滲み出していると思いきや、案に相違して嘘のような静けさです。
 通りには商店が連続しているわけではなく、空き店舗も多く見受けらます。「商店街」や「商店会」を名乗らず「共栄会」なのも頷けます。しかし、建物が概して古く、昭和の下町情緒が色濃く感じられるのは、幼少期の記憶を呼び起こされるようで良いですね。「駄菓子屋」と呼ぶにふさわしい小さな店先に子どもたちが群がっているところなど、まさに昭和の風景の再現といった感じです。お好み焼き店が昼間から何やら賑やかに盛り上がっているのも下町らしい風情です。
 事前の情報収集で昼食のあてにしていた蕎麦店「美加和屋」は土曜のせいか閉まっていましたが、そのはす向かいでこれまた懐かしい構えのフライ・惣菜の「駒形軒」にはお客さんの姿が見られました。その並びには銭湯「星の湯」もあります。
 さて、区商連ホームページでの紹介文では、「篠塚子育地蔵尊のお地蔵様を守る商店街」とのことですが、そのお地蔵様は、年代物の建物に挟まれた幅1m強ほどのところに佇んでいらっしゃいました。漫然と歩くと気付かずに通りすぎてしまいそうです。新田義貞が鎌倉の北条氏を攻めるのに加護があったのが起源とのことですが、義貞は武蔵の西郊を鎌倉に向かったはずで、なぜこの地にその地蔵尊が安置されたのか疑問です。その後、太田道灌らの篤い信仰も得たようで、安産の地蔵として多くの人に親しまれたそうですが、東京大空襲で地蔵堂が焼失するなどの経緯で今の姿になったとか。それにしても慎ましいお地蔵様です。
 こうした歴史にも縁がある通りをうまくPRし、下町散策コースのひとつとして浮上させることはできないか、などと考えるのは余計なお世話というものでしょうか。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

懐かしい構えの「星の湯」や惣菜の「駒形軒」など
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建物に挟まれ慎ましく佇む篠塚子育地蔵尊
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[№162]押上ガーデン通り商栄会

歩いた日 H25.01.20 【墨田区】 
 東京スカイツリーを間近に見上げる押上通り商店会に続く四ツ目通りの延長上の商店街です。押上通り商店会では東京スカイツリータウンから溢れた人の流れもありながら、日曜日のせいかシャッターを閉ざした店が多かったのですが、さらにここまで来るとその人波も途切れ、周辺地区住民が時折行き来する程度で、やはり日曜で休業の店舗が目立ちます。
 押上三丁目の信号から道幅が狭くなりますが、両側に歩道があり、東武亀戸線踏切までの400mほどがこの商店街の範囲です。墨田区商連ホームページによる紹介文では、「下町の温かさを残しつつ、スカイツリーや新しい町並みとの調和を目指していきます」とありますが、確かに、踏切手前には「もんじゃ・お好み焼き」の店があったり、赤提灯をぶら下げた居酒屋があったりと下町らしさはあるものの、スカイツリーの賑わいとは無縁の様相を呈しています。押上通り商店会もそうですが、それ以上に生活サービス主体の店舗構成で、顧客対象は周辺地区住民のみに限られたままという感じです。
 喫茶店の「伽羅」などは渋さを感じさせる佇まいですが、スカイツリーの観光客がここまできて休憩することはほとんどなさそうです。ただ、押上三丁目交差点脇の「満留賀そば店」は午後3時過ぎなのに覗くと満席に近くて入店をあきらめましたが、入口にスカイツリーの模型が置いてあって、かろうじて非日常的な下町風情を味わう雰囲気を提供しているようにも見えました。
 もともと地域の日常的空間として長年推移してきたところなので、無理に非日常色に塗り替える必要はないのでしょうが、逆に、日常性を「売り」にしていく工夫はあっても良いと思います。商店街は「生活の庭」とはよく言われる言葉ですが、「ガーデン通り」とはまさにズバリの名称とも言えるでしょう。外の人も招き入れるガーデンとしてのしつらえやおもてなしを意識すれば、新たな展開の可能性もあり得る立地だと思いますし。
 なお、商店街内に「飛木稲荷神社」の案内標識があります。東武、京成の線路を挟みますが、墨田区一の銀杏の大木がご神木ということで、何か商店街とのつながりを強調できないものでしょうか。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

珈琲専門店「伽羅」などの店舗の並び
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スカイツリーの模型がある「満留賀そば店」
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[№161]押上通り商店会

歩いた日 H25.01.20 【墨田区】 
 東京スカイツリーが昨年開業しましたが、周辺の商店街に人があまり流れず期待外れ、という報道が先ごろありました。押上駅は乗り換えでよく利用しますが、いつも観光客で賑わっているので、周辺の実態はどのようなものかと、日曜日でしたが外へ出てみました。
 スカイツリーとその下の店舗群「ソラマチ」等を総称して東京スカイツリータウンと呼びますが、それに接する駅前広場は相変わらず上を見上げる人々で賑わっています。墨田区内循環バス「すみまる・すみりん」や観光バスなどが発着するのを横目に、押上通りに出てみると、京成橋から続く四ツ目通りにスカイツリー開業前と変わらぬ昭和風のアーケードが連なりますが、店舗は大半がシャッターを閉ざしています。開いているのはモスバーガーなどのチェーン店や脇道も含めた一部の飲食店のみ。
 もともとの業種構成が、電気店や眼鏡店、不動産店など、生活支援型で観光とは縁が薄いものが多かったとはいえ、目の前に第一級の観光施設ができて特に週末には多くの人が訪れ、そこから溢れてくる人の流れもあるというのに、この光景はなんぞや、という感じ。日曜は休みだ、などと頑固に主張しているようで、これではせっかくのチャンスを自ら放棄しているのと同じ、売上不振も当然でしょう。
 風景としては、超近代的なスカイツリータウンと懐かしい下町商店街の取り合わせは面白く、訪れる人の興味もそそるでしょうが、それを受け止める意気込みが感じられません。このチャンスに業種転換したり新たな商品開発をしたりという動きがあっても良いと思うのですが。おそらく店主のほとんどが高齢化し、そういう元気を失ってしまっているのでしょう。閉院したままの医院などもみられました。ここで新商売をしたいという人に店を貸すなどという発想も出にくいということでしょうか。共存共栄するにはスカイツリー開業が遅すぎたということかな。
 全国的に注目されるエリアでさえも典型的な商店街衰退の様相が顕著なことを嘆きつつ、開いていたとんかつ店「とこだい」で食事をしました。店内にスカイツリーの模型が飾ってありました。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ☆☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

以前から変わらぬアーケードのある商店街
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生活型店舗が主体で活気に乏しい日曜の店舗群
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[№145]小村井駅通り会

歩いた日 H24.12.01 【墨田区】 
 かつて、小村井村という村がありました。江戸期からの古い地名ですが、明治22年の町村制施行時に周囲の村々と合併して吾嬬村となりました。しかし、小村井の名は東武亀戸線の駅名として今に伝わっています。小村井駅通り会は小村井駅から南側の明治通り沿いを範囲としますが、立花二丁目の信号交差点で東あずま本通り会と直角に接続する形となっています。この日は東あずま側から来たのですが、商店街散策の前に、少し外れますが香取神社に寄り道し、お参りしてきました。
 経津主神(ふつぬしのかみ)を祭神とする古い神社で、小村井村の氏神として長く拝まれてきたようです。この東隣にはこれまたかつて「小村井梅園」があったそうで、さぞかし風光明媚であったことでしょう。今は南に花王の化粧品工場があってそんな風情は想像できませんが、神社は豊かな鎮守の森に守られてしっかりと鎮座しています。
 さて、商店街です。片側4車線の明治通りですが、歩道の人通りは少なく、店舗も途切れがちです。土曜の午後ですがシャッターを閉ざしたままの店もあります。そんな中で、「山口製畳」は職人が多い墨田区らしさを感じさせますね。小村井駅近くは営業店がやや多くなり、上下各10分おきに発着する電車の乗降客がありますが、踏切から北方向に行き来する人が多いように見えます。
 現在の地名は、通りの東面が立花二丁目、西面が文花二丁目。似ていますが通りが町境をなしています。文花側の駅隣には「浅野屋」という蕎麦店がありますが、私はその数軒先の「びっくりそば」と書かれた店に入り、天麩羅そばをいただきました。亀戸から40年前に移転してきたそうで、「びっくり」の意味を訊ねると、「安い、早い、美味しい」という答が返ってきました。浅野屋さんは正統派、こちらは庶民派で棲み分けできているようです。
 生鮮品店がない商店街ですが、パン店「メイプルリーフ」で間食用の菓子パンを購入して小村井駅から電車に乗りました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

「山口製畳」などがある立花側
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浅野屋蕎麦店やびっくりそばが並ぶ文花側
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[№144]東あずま本通り会

歩いた日 H24.12.01 【墨田区】 
 東武亀戸線は2両編成の電車が10分毎に走る下町のローカル風情たっぷりの路線で、その中央にある「東あずま」駅はユニーク駅名と紹介されることが多いですが、「あずま」は「東」ではなくて、かつてこの地域一帯の地名だった「吾嬬町」のことです。吾嬬の名は北十間川にかかる福神橋近くの吾嬬神社に由来します。そんな由緒ある「吾嬬」の地名が消えてしまっているのは惜しいですが、今の地名の「立花」は吾嬬神社に祀られるオトタチバナヒメによるそうなので良しとしましょうか。
 さて、東あずま駅の踏切から西に続くのがこの商店街ですが、南面は「サンタウン立花」という大きなマンションで、その1階部分が商店街になっています。一部はシャッターが降りていますが、美味しそうな蕎麦店などもあってなかなか良い雰囲気です。「くりた青果」や「ミートショップ臣」のあるあたりが活気の中心で、このあたりから正面に東京スカイツリーが見えます。下町商店街とスカイツリーの取り合わせはなかなか面白いショットです。
 スーパー「グルメシティ」の手前、サンタウンの中通路を奥に抜けると立花一丁目団地があり、この商店街はこの団地とともにあるということがわかります。その中通路に、たちばな帝釈天の祠が築かれていて、「ぼけ封じ地蔵尊」の幟がはためいています。祠は新しいですが地蔵尊は歴史がありそうです。
 道路の北面にも店舗がありますが、北面には歩道がないため人の通行がまばらです。さらに西に進むと南面の歩道もなくなりますが、左に「立花吾嬬の森小学校」があり、その先両側にも店舗が続きます。明源寺という立派な寺院があり、ほどなく明治通りとの交差点に出ますが、その手前右側に「亀屋かめぱん」というパン店があり、その数軒先に「キッチンKAMEYA洋食館」があります。亀戸からはやや距離がありますが、亀へのこだわりがあるのでしょうか。
 「キッチンKAMEYA洋食館」のメニューにはこの先の駅名になっている「小村井」の地名をとった「小村井飯」というオムライスがあるそうで、ぜひそれを食べたかったのですが、うろうろしている間にランチタイムが終わり「準備中」になってしまいました。残念。でもなかなか味のある庶民的商店街だと思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★☆☆

スカイツリーが正面に見える商店街
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「亀屋かめぱん」など
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[№138]ダービー通り(錦糸町)

歩いた日 H24.11.18 【墨田区】 
 錦糸町は、下町の混沌とした雑多な要素をぶちまけたような街で、少々危ない部分もありますがその雑然とした魅力が人を惹きつけます。猥雑さがそこかしこに感じられる中に、立派な音楽ホール(すみだトリフォニーホール)や高級ホテルがあったりお洒落な再開発ビル(オリナス)があったりもするモザイク模様が魅力です。今回は駅南口正面のマルイの裏へと潜入しましょう。
 マルイを挟むようにウィンズ錦糸町の西館と東館がそびえ立ち、駅からの競馬新聞片手のおじさん達の流れがそこに吸い込まれていきます。ギャンブルをやらない私はそこには縁がないのですが、マルイの裏で西館と東館を結ぶ位置にある通りがそうしたおじさん達のパラダイス空間と化しているのを見るのが面白くて時折足を踏み入れます。
 この通りがずばり「ダービー通り」。もちろん正式名ではなく通称です。錦糸町には加盟店数100前後の「錦糸町商店街振興組合」という組織がありますが、そのカバー範囲は駅南北にまたがって広く、その範囲内の実際の店舗数は100をはるかに超えると思われます。ダービー通りの店はおそらくそうした組織の範疇外でしょう。ここはここだけで独自の世界を形成しています。
 その大半が飲食店、というよりも競馬ファンのたまり場という方がふさわしいですね。もう昼間から酒盛りの大盛況です。呑み屋も喫茶店も「競馬中継やってます」なので、競馬ファン以外は居場所がない感じです。路地を入ったところにある、蕎麦好きの間で定評のある老舗蕎麦店の「丸花」も覗いてみましたが、満席の客が競馬中継に釘付け状態で、蕎麦の昼食はあきらめました。その並びを含めて周辺には風俗店も多くあり、夜はまたすごい状態になるところです。
 そんな一角に、「江東観世音」という観音様のお堂があるのも面白い一面です。世間の裏側をずっと見守っているというところでしょうね。千手観音なのであらゆることに御利益がありそうで、勝負の世界での武運を祈る人も多いようです。こうした街の状況をどう見るかは人それぞれでしょうが、いずれにしても「商店街」と呼ぶべきところではないかもしれません。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★★★
・ローカル度  ★★★☆☆

ウィンズ東館前からみたダービー通り全景
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競馬ファンのたまり場空間
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[№99]地蔵坂通り商店会

歩いた日 H24.08.18 【墨田区】 
 東武、京成の曳舟駅から北へ、東向島三丁目の信号で国道6号水戸街道を渡った先に伸びるのが地蔵坂通りです。入口にかかる大きなアーチには、商店街名とともに「4日・14日・24日御縁日」の文字があり、月に3回の賑わいがありそうですが、この日はあいにく4の日ではありません。提灯が連なる歩道のない2車線道路は閑散としています。
 それにしてもレトロ感たっぷりの商店街ですね。建物の外観も営業している店構えも、昭和50年代頃から時が止まったような風情です。この感覚は、500mほどの商店街を先へ進むほどに高まります。通り全体が昭和博物館と言ったら失礼でしょうか。とにかく懐かしい雰囲気です。
 しばらく進むと右側に都立隅田川高校、左に第一寺島小学校、そして向かいに区立寺島図書館がありますが、いずれも商店街側の間口は狭いため、街並みが途切れるイメージはありません。土曜日の昼過ぎで、児童生徒の姿もほとんど見られません。児童生徒だけでなく人の姿自体が少ないのです。見通しの良い通りですが歩く人はまばらです。
 そんな中で営業している魚屋さんのガラスケースの中の鮮魚になぜかほっとさせられたりします。また、亀戸五丁目中央通り商店街でも見かけた「押上煎餅」の店がここにもありました。芸術的とも言える古びた空き店舗の建物などに感激しながら緩いSカーブを描く道をさらに進むと墨堤通りにぶつかって商店街が終わります。その左角に「日本一きびだんご」の看板を掲げる店があり、そして右角には子育て地蔵尊があります。これぞこの商店街のルーツであり支えとなっているお地蔵様です。200年前建立ということですが、道路騒音に晒され息苦しそうでもあります。
 商店街の両端にパン店があるのも面白いですが、中程にある和菓子の「龍昇亭 西むら」で名物という「地蔵まんじゅう」を買いました。素朴な茶饅頭です。スカイツリーができた影響を尋ねると、「むしろお客さんが減っちゃったね、みんなあっちへ行っちゃう」とのこと。スカイツリーを間近にのぞむ街ですが、喧騒とは無縁で頑なに昭和を貫いているという印象の商店街でした。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

人影のほとんどない商店街
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「龍昇亭 西むら」付近の古い家並み
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[№98]イーストコア曳舟商店会

■■■・・・再開発エリアを含みながらも新旧様々な顔を持つ下町商店街
歩いた日 H24.08.18 【墨田区】 

 木造密集地域を抱え、古い下町の代表格のように言われてきた墨田区の京島・曳舟地域も、徐々に再開発が進行しておりその様相を変えつつあります。京成曳舟駅は高架化工事中ですが、押上寄りの改札を出るとその右側(北西側)はビル群に変貌しており、左側もこれから再開発が進みそうです。
 北西側の線路と曳舟川通りの間の再開発ビルにイトーヨーカドーが平成22年秋にドカンとオープンし、それに伴い周辺商店街が再編されたようです。商店街紹介のサイトによると、旧曳舟商店会が解散し、その一部と新しい町「イーストコア曳舟」がひとつになって新しい商店会を結成したとのこと。ヨーカドーも商店会のメンバーに入っています。
 商店会の範囲は、ヨーカドーも含めた曳舟川通り沿いと、それに交差する曳舟たから道及びその延長上の東武ガード下までとなっているようです。曳舟川通り沿いの片側は、墨田区文化センターやヨーカドーの再開発ビルですが、その向かいは、カレーダイニングやフランス菓子店、海鮮料理店、和菓子店など個性ありそうな店が並び、対照の妙を見せています。東武曳舟駅の入口もあって、その付近からはほぼ正面にスカイツリーが間近に見えます。
  <曳舟川通り沿いのカレー店、フランス菓子店等>
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 曳舟たから道の沿道は、ヨーカドーとビル一階の新しい店舗群です。そして、そこから曳舟川通りを渡って北に入る道沿いは、一転して古い雑然とした下町商店街の風情となります。居酒屋やお好み焼き店、ラーメン店などが並ぶ中に、ちょっと洒落た雰囲気の自然食品店があったりするのも良いですね。そしてその先にある「プラスワンショップ」というディスカウントスーパーは、道の両側に店を構え、「アメ横もビックリ」の標語を掲げて客を呼び、庶民的な雰囲気満点の様相を醸しています。ひとつの商店会が色々な顔を持っているという面白いところです。
  <東武ガード近くの「プラスワンショップ」など>
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 ところで、この商店会は京成と東武の曳舟駅に挟まれた好立地にあり、駅名は2つとも曳舟ですが、今の地名は京島、東向島で、曳舟という地名がないことがちょっと驚きです。商店街も地名の継承者として、今後もヨーカドーを核に多彩な顔を大事にして頑張ってほしいと思います。

・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

再び歩いた日 H30.09.15 【墨田区】 
 東武曳舟駅西側を歩いた後、所用があって東側のイトーヨーカドーに入り、出てきたところで曳舟川通りの向かい側に和菓子店「入船」の古き良き風情の建物の姿が視野に入り、思わず写真に収めました。ここは「イーストコア曳舟商店会」の領域です。相対するヨーカドーの大きく近代的な建物とは好対照の風景です。時間の関係で店内には入りませんでしたが、記録として加えておきます。
  <近代的ヨーカドーの向かいで古典的構えの和菓子店「入船」>
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[№89]横綱横丁

■■■・・・相撲のまち両国らしさを漂わせながらも新旧雑多な食の魅力が密集
歩いた日 H24.07.25 【墨田区】 

 JR総武線両国駅の南側一帯は、北側の国技館のお膝元として賑わっていますが、その中で墨田区商連に加盟しているのは国技館から回向院前にぶつかる国技館通り商店会だけで、墨田区は商連未加盟団体の情報が見当たらないので、他がどのような組織区分になのかわからないのです。両国商店会、両国駅東口商店会という名前もあるようなのですが、どの範囲なのか私には不明です。
 横綱横丁はいかにも両国らしい名前で、両国駅東口の正面から国道14号までを結ぶ飲食店中心の文字通り横丁的な空間ですが、ここもどういう組織なのかわかりません。私には比較的身近なところで時々歩くのですが、真相不明のまま改めて平日の昼食を兼ねて徘徊しました。両国駅の北側には「横網(よこあみ)」という地名がありますが、こちらは正真正銘の横綱(よこづな)です。
  <角にフジヤがある駅側の横丁入口>
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 飲食店中心の横丁で、相撲興行の有無にかかわらず昼夜問わず賑わいがあります。店の看板や幟の文句は、ホルモン、ぎょうざ会館、串八珍、焼肉、とんこつなどなど、おじさん天国の様相で、夜はまた近隣のサラリーマンがくだを巻く呑み屋街となります。そんな中で、「ニューストン」という軽食喫茶はリーゾナブルな価格で結構ボリュームある食事を楽しめますが、この日は角のそば店に入りました。
 そば店の店主に商店街のことを尋ねてみましたが、両国商店会は14号沿いだろうとのことで、ここはやはり横綱横丁。ただ、テナント店が多く商店街に入りたがらないとのことで、組織の実態は結局不明のままでした。南北の入口にアーチがあるのだから、その設置主体組織はあるはずで、この実態をご存じの方がいらしたら教えていただけますでしょうか。東西に交差する道にあるちゃんこ料理店の「巴潟」などはどこに属しているのやら。
 13時を過ぎても横丁中程の広場空間ではおじさん達が煙草を吸ってたむろするのを横目にみながら国道14号に抜けると、「芥川龍之介生育の地」の案内板があります。下町は文学とも縁が深い地です。再び横丁に戻ると、昼間は食堂の色合いが濃い「アケボノヤ」に、女性の一人客がためらいながら入っていきました。
  <飲食店が並ぶ横丁中程の光景>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

再び歩いた日 H31.03.23
 両国界隈は時々歩くのですが、やはり時とともに様相が変わっています。今回は、「ニューストン」で昼食を楽しむ目的で、横綱横丁に足を踏み入れました。線路側入口の左角で、以前は不二家だったところは金券ショップになっており、右角もテナントが変わっています。変化が激しいですね。
 その中で「ニューストン」は変わらない雰囲気であり、レトロ喫茶と言って良い店ですが、食事も充実しています。元気の良いウェイトレス(?)の大きな声が店内に響きわたります。春休みの時期なので、子ども連れのお客さんも多く、結構賑やかです。ここで辛口のキーマカレーを食しましたが、オムライスなども美味しそうです。コーヒーはブルマンです。
  <気さくな軽食喫茶「ニューストン」>
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 さて、もう少し国道方面に行ったところにも新しい店ができています。ベーカリー&カフェの「PORNIC」(ポルニック)という店で、2年ほど前にオープンとのこと。両国らしく「お相撲さんパン」があり、人気商品のようです。他のパンも美味で、お気に入りのベーカリーになりそう。イートインもあり、また行こうと思います。
 駅方向へ戻る途中には「はせ川」に行列ができていました。とんかつの名店ですね。
  <お相撲さんパンがある「PORNIC」>
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[№69]鐘ヶ淵駅前商店街

歩いた日 H24.06.23 【墨田区】 
 東武線鐘ヶ淵駅に隣接する梅若商店街鐘ヶ淵通り商店街平和会を歩いたあと、電車に乗る前にどうしても気になって足を踏み入れたところです。墨田区商連の商店街リストにはないのですが、駅前の北側に「鐘ヶ淵駅前商店街」の名を掲げる古びたアーチがあって、その先に商店街らしき空間が続いています。このように商連に加入していない商店街を探すのもひとつの楽しみであり、事前情報がないためちょっとした冒険気分にもなります。
 ここも年季が入った下町の路地という雰囲気で、商店が途切れなく連続するというわけではありませんが、進むにつれて煎餅店、米店、お茶屋さん、中華料理店、スナック、酒店、クリーニング店、理髪店などが姿を表します。どれも地元の固定客で成り立っているという風情です。150mほどで商店街らしき雰囲気は終わり、住宅街になりますが、その間に、クリーニング店が2軒、理髪店がなんと3軒あるのが驚きです。ちゃんとお客を分け合っているのでしょうね。
 そして、角の八百屋さん。すごいですねえ、道の上にまで野菜をぶちまけたように並べ、お店の人やお客さんが野菜を跨いで出入りしています。その上に立てかけられた黄色いパラソルがご愛嬌です。また、ドトール系列のコーヒー店「コロラド」がこういうところにあるのも異色ですが、そのすぐ隣に喫茶店の「志摩」が仲良く並んでいるのも微笑ましく見えます。
 建物はどれも古く、全てが昔のままという感じ。10年後、20年後にどうなっているか心配にもなりますが、特急スペーシアが行き交う踏切を背にしてタイムスリップしたような感覚を味わうことができ、予定外の発見で得をした気分にもなりました。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

そそられるアーチがある商店街入口
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豪快に青果物を並べる八百屋さん
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[№68]鐘ヶ淵通り商店街平和会

■■■・・・駅前のメインストリートは渋さ満載の昭和博物館
歩いた日 H24.06.23 【墨田区】 

 東武線鐘ヶ淵駅前の踏切から南東側に続く直線道路の商店街で、この地区のメインストリートという感じですが、いやあ、この雰囲気は良いですねえ。二車線道路ですがそれほど幅は広くなく、向かい側の店どうしで声が届く程度の空間がまっすぐに続き、その両側の店舗はほとんどが昭和建築と言ってよい古いつくりです。足元がおぼつかないおじいさんがいると、お店の人たちが出てきて手をとって案内してあげているなど、下町人情が息づいている場面も見られました。
 ビル構えの蕎麦店などもありますが、大半はレトロムードいっぱいの建物です。お茶屋さんが2軒あるほか、八百屋という呼び方がふさわしい青果店、豆腐店などなど。店の看板もはげ落ちて名称がわからない店もチラホラありますが、それもお構いなしというおおらかさ。オーロールというパン屋さんの隣にはこれまたすばらしく懐かしい風情の日用品店、というより「よろずや」と呼びたくなるお店が、店先に箒を何本もぶら下げて慎ましく営業しています。その隣はこれまた古風な時計店です。
<駅側からみた商店街>
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 商店街中程にあるスリーエスというホビーショップは、デンとした構えの模型店で存在感があり、ちょうど私と同年代と思われる中年男性が店から出てきました。子どもの頃のプラモデルでの遊びがお互い懐かしいですね。
 そして、やはり店名不明ですが墨田区商連ホームページのリストから「田中商店」と推察される精肉店でおやつのコロッケを買い求めます。注文を聞いてから揚げてくれるので、あつあつです。3つで310円也。待っている間にご近所さんが来て、「6時にから揚げ6つね」と“予約”していくところなど、良きコミュニティの見本のような光景です。
<懐かしい風情の建物が並ぶ>
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 歩道がなく車の交通量がそこそこあるので安全性にはやや難がありますが、通り全体が昭和博物館のような風情はとても気に入りました。周辺に大型スーパーなどが少ない立地ですが、この良さをうまく引き継ぎながら地域の軸であり続けてほしいと思います。

・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

再び歩いた日 H29.09.30

 グーグルマップで墨田区の航空写真を見ていたら、この商店街の通りで道路の拡幅が進んでいるのが目に入り、以前訪れたのが5年前であることから、心配になってまた行ってみました。
 駅から向かってみると、看板建築などレトロな建物が並ぶ風景は特に大きく変わってはいないのですが、どことなく寂しさが増したような感もあり、5年前にコロッケを買った精肉店も確認できないまま通り抜けてしまいました。
<独特な構えの銘茶店>
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 商店街アーチがある南東端ギリギリのところまで拡幅の工事が迫っており、この延長で工事が進むと、商店街の南西側の片面がすべて削りとられてしまうことになります。近代的なビルの商店群に生まれ変わるのかもしれませんが、この下町独特の風情が失われるのは残念です。やはり、見届けられてよかった、というところですね。
 周囲を少し散策しましたが、荒川の堤防に向かう途中に隅田稲荷神社があり、何かパワーをもらえそうな予感もして、参拝してきました。

<ギリギリまで道路拡幅が迫る商店街南東端部分>
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[№67]梅若商栄会

歩いた日 H24.06.23 【墨田区】 
 スカイツリーで話題を集める墨田区ですが、区北部ではそんな喧騒が無縁のような普通の下町の営みが続いています。スカイツリーラインという愛称もついた東武線の鐘ヶ淵駅は墨田区内で一番北の駅で、鐘ヶ淵の地名は、隅田川の曲線部(淵)にお寺の鐘が沈んだことに由来するとの説があるようです。かつてあったカネボウという会社は鐘ヶ淵紡績という名でこの地で創業したものですね。
 駅前に最近区が設置した案内板があり、9~10世紀につくられた官道である古代東海道がこの地を横断していたと説明されています。その地図によると、この梅若商栄会はまさにその古代東海道上に乗る位置にあるのです。千年以上も続く道での商売なんて、すごいじゃないですか。
 駅前の踏切から斜めに入る直線道ですが、その入口の位置になんと「百貨店」があります。「大鳥百貨店」で、「東京都選定」という表示も。広い間口に様々な日用品類が山積みにされ、大きめの雑貨店という様相ですね。これを右に見て商店街を進みます。ミドリガメやザリガニも売る「サムライ」というディスカウントショップのローマ字標記が「SUPPLY」だったり、その先にはそば茶屋「どっこい」があったり、結構笑わせてくれます。
 生鮮食品店はありませんが、街のお食事処と呼ぶに相応しい飲食店が何軒かあり、地域住民のコミュニケーションの場にもなっている感じで、一番西寄りにある「ファミリーレストランコスモス」の「人気バツグン!日替わりランチ」の赤い幟が微笑ましく見えました。モノトーン系商店街に彩りを沿えるフラワーショップ墨田園の向かいの鐘ヶ淵薬局はレンガ造り風の外観が好ましいです。
 というわけでたたずまいは良いのですが、中央付近の路地入口に車の誘導員が立ってひっきりなしに車が出入りしています。そんな車を避けながら歩かなければならないのですが、この路地奥にスーパーベルクス墨田店があり、車のアクセス路になってしまっているのがちょっと悔しい思いです。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★★★☆

千年以上前からの道?の商店街
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商店街入口にある「大鳥百貨店」
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[№29]業四市場商栄会

歩いた日 H24.04.29
 「スカイツリー前」という副名がついた押上駅の周辺は、スカイツリー開業前でも大賑わいで、皆が上を向いて歩いています。この付近の大通り沿いの商店街がこの機に活性化しようと頑張っているようなのですが、今回は敢えてそれを避けて、一歩裏の「業四市場会商栄会」を歩きます。「業四」とは業平(なりひら)四丁目という所在地名で、在原業平が隅田川の船上で歌を詠んだという伊勢物語の故事に由来します。
 それにしてもちょっと不思議な空間です。規模は小さく、中央の四つ角部分に賑わいが集中していますが、間近にあるスカイツリーの喧騒などに構わずマイペースといった風情の生活臭が濃い、まさに「市場」の名がふさわしい一角です。青果店に「イズミ」という生鮮ミニスーパー、中華料理店に天ぷら店、そして「さくらゆ」という銭湯もありました。
 ずっと長く下町のマーケットとして根付いてきたのでしょうが、スカイツリー見物の流れから溢れてきた(?)お客さんの立ち寄りもあって、この「下町の中の下町」という雰囲気が受けているようです。「すみだ観光まちびらき」の区内共通フラッグがここでも下がっているのですが、観光地を意識せずにずっとマイペースを続けた方が、逆に集客力を増進できるのではないかとも思います。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

下町のマーケットという風情の一角
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気さくな雰囲気の商店街
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[№28]コンニャク稲荷通り商栄会

歩いた日 H24.04.29
 名前が面白いと思い、少々交通は不便ですが行ってみました。墨田区の北東部、八広中央通り沿いに焼鳥店らしい古風な建物があって、そこに「コンニャク稲荷通り商栄会」の看板がありますが、中央通り沿いに数軒の店があるものの、看板から入る道には商店が見えません。
 少し歩くと右側にお社が背を向けており、境内に入るとそこが「三輪里稲荷神社」で、盆踊りができるくらいの広場になっています。ここがこんにゃく稲荷ですが、出羽湯殿山の羽黒大神から分霊されたそうで、「初午の日に当社が『こんにゃくの護符』を授与され、これを煎じて服用すればのどや風邪の病に効くとされることに依ります」との説明書きがあります。
 お狐様の視線を感じながら「商店街」の通りに戻りますが、商店らしきものはほとんどなく、赤錆びたシャッターとかすれた「パン店」の看板の建物などが哀愁をそそります。普通の住宅街の様相の中を歩くと八広はなみずき通りに出てしまいました。そもそも加盟店リストではこの商店街は6店しかありません。コンニャク稲荷をもっと活かせないものかとも思いますが、組織力にも限界があるのでしょう。
 八広中央通りに戻り、三輪里稲荷神社前のバス停から最近運行開始したばかりの墨田区内循環バス「すみまるくん・すみりんちゃん」に乗って押上に向かいました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

古風な焼鳥店の建物に商店会の看板
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三輪里稲荷神社(こんにゃく稲荷)
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[№27]八広新中通り商店会・八広南龍通り商店会

歩いた日 H24.04.29
 墨田区内では東京スカイツリー効果で押上・業平周辺が俄かに観光地化して大変な賑わいですが、少し静かな商店街を歩きたいと思い、下町めぐりのサイトを物色したところ、京成曳舟駅と八広駅の中間あたりに商店街が集積しているように見えました。そこで早速出かけたのですが・・・。
 曳舟川通りの長浦神社前の信号から八広新中通り商店会の通りに入ります。それにしても寂しい。3連休の中日の昼間に来てしまったのがいけなかったのでしょうか。お店はありますが大半がシャッターを閉ざしていて人通りもまばらです。高架化工事中の京成の踏切を渡り多少の賑わいを期待して歩いたものの、まもなく八広中央通りに出てしまいました。商店街はここまでです。
 入口の角の蕎麦店や途中の青果店、和菓子店が開いていたのが救いですが、「おっ、懐かしい名前だ」と思った喫茶店「トワエモア」も閉まっていました。商店街の入口と出口に「八広子育地蔵尊」の標識もありましたが、往復してもついにお地蔵様は見つからず。帰ってから検索するとさらに本当に細い路地を入った奥にあったようです。
 この商店街からT字型に分岐する「八広南龍通り商店会」もさらに寂しく、数少ない店舗もほとんど閉まっており、普通の下町の住宅地という印象です。「来来軒」という懐かしい響きの中華料理店の看板や、「ランチやってます」の鮮魚店の幟もあるのですが。自転車の二人乗りのカップルが、「昔は栄えていたの?」「そうだよ」と会話しながら追い抜いていきました。もはや過去形で語られる商店街ですね。せめて平日の夕方は現在形であってほしいと思いながら、寺島小学校のところまで抜け出ました。
 なお、戦前は京成向島駅があり、このあたりは大変な賑わいだったとのことですが、東京大空襲で焼け野原になって駅も再建されず、かつての賑わいを取り戻しきれなかったようです。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

八広新中通り:懐かしい名の喫茶店「トワエモア」
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魚屋のランチの幟が虚しい八広南龍通り
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