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ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

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ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

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皆さまのご感想や情報など、お便りをお待ちします。

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[№833]金杉通り

■■■・・・奥州街道の風情が良く残る中をそぞろ歩き、金運上昇?も祈る
歩いた日 R02.01.11 【台東区】 

 今回この台東区根岸界隈を訪れたのは、最近、東京の地形にも興味を持ち始めた私が読んだ本で、金杉通りが下町ながらも微高地上に位置することを知ったことがひとつの動機で、もとの奥州街道(日光街道)であった通り沿いには古い商業建築が残る、との情報にも接したためです。この通り沿いは戦災で焼けなかったため、歴史が良く残されているということのようです。
 金杉通りは国道4号(昭和通り)の西に並行する道ですが、こちらがもともとの街道筋。言問通りから根岸三丁目交差点までは「うぐいす通り商栄会」の領域で、前記事で紹介したので、それ以北へ進みます。自動車交通量はそれほど多くないですが一定の道幅があります。
 すると、ありますねえ。渋さ満点の古い商業建築がちらほらと。「くぼた洋品店」が営業する並びの3連棟は、もう芸術と思われるほど絵になっています。失いたくない風景です。その向かいの二階建て三角屋根の建物は、美容室&かつらと表示する、その名も「かなすぎ」。
 次の信号交差点で交差する道は、根岸柳通りです。この柳並木の通り沿いも商店街の様相が見られるのですが、かつての花街の歴史も辿れるとなれば今回は事前の勉強不足で、また改めて、情報を仕入れてから歩きにくることにします。で、金杉通りをさらに北進します。
 引き続きマンション等の間に埋もれるように、土蔵造りにも見える古い建築物で、落花生の店などが営業しているのが見られます。向かい側にも看板建築の並びがあり、これも絵になっています。
  <芸術的ともいえる昭和の看板建築群>
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  <美容室&かつらの「かなすぎ」など>
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  <根岸柳通りとの交差点>
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  <落花生を扱うどっしりした店舗など>
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 そして、金曽木小学校前の信号交差点手前右に三島神社があります。「金運上昇」の幟に釣られて鳥居をくぐる、などというのは神様に浅ましさを見抜かれているようでもありますが、謹んで二拝二拍手一拝。祭神は大山祇命で、境内には、雷を封じ込めたという伝説のある雷井戸や、かつて脇を流れていた川にかかっていた石橋跡などもあり、ここで初めて、地形を実感したしだい。境内社として火除稲荷社もあります。
 斜め向かいの和菓子店「紅林堂」で、大きな黒どら焼きと最中を買いました。明治30年創業とのこと。昔はこの裏あたりが三業地(花街)で賑わっていたことや、金杉通りに路面電車も走っていたこと、三島神社は「落ちないお守り」で有名で、ここに来る人は皆出世することなどを教わりました。
 帰りに、「かなすぎ」並びの看板建築の蕎麦店「甲州屋」で肉南蛮そばを食し、冷えた身体を温めました。ご近所の老婦人たちが地元の話題で盛り上がる中、食後にみかんをサービスでいただきました。こういう店がさりげなく続いているのがまた良いですね。
  <三島神社>
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  <和菓子店「紅林堂」>
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・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆


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[№832]うぐいす通り商栄会

■■■・・・風雅な歴史の上に立って独自の道を歩む街
歩いた日 R02.01.11 【台東区】 

 台東区根岸は、上野の山の北東の低地ですが、江戸の頃から鶯の声が聞こえる風雅な地で、文人墨客も多く住んだところです。「うぐいす通り商栄会」は根岸三丁目の言問通りから北へ入る200mほどの区間を中心に、並行する金杉通りも含めた範囲で構成され、「うぐいす通り」の街路灯が目印です。
 このあたりは寺院が多く、言問通り側すぐのところの要伝寺から始まり、商店街の北端には千手院、さらに進むと「御行の松」 (おぎょうのまつ)で有名な西蔵院などがあります。金杉通りから一歩東へ入ったところにも、法昌寺のほか、小野照崎神社もあって、これらの寺社には参詣する人の姿が多く見られます。
  <千手院>
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 歴史ある街なので、古い風格ある建物が、ビルの間に挟まりながらも残っています。特に、千手院手前の4連長屋風の商業建築物は圧巻です。千手院向かいにある「手児奈せんべい」は、、市川の手児奈伝説に縁があるようです。
 金杉通り沿いはさすがにビルが立ち並ぶ景観が主ですが、その中に、渋さ満点の銅板建築が残り、中華料理店が現役で営業している姿が見られます。この金杉通りこそ、かつての奥州街道(日光街道)で、ビルが立ち並んでいる土地にも、それぞれの歴史が刻まれてきたことでしょう。根岸三丁目交差点角で、ビルになっていますが「宝泉湯」という銭湯があるのも、歴史的必然の結果と見えてしまいます。
  <風格ある店舗建築の風景>
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  <手児奈せんべい>
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  <懐かしい銅板建築で営業する中華料理店>
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 「手児奈せんべい」のある通りの方へ戻りますが、このあたりはかつて根岸の遊廓街の一角でもあったところ。そんな通りで今、行列ができているのは、喫茶レストラン「DEN」です。まるまる一斤を使ったパングラタンが有名だそうで、コーヒーフロートもお薦めとか。なんでも「孤独のグルメ」に登場したらしく、小さな店なのに大繁盛の様相です。
 その並びに「美甲堂」という店があり、「アクセサリー・アート」と合わせてサンゴ、べっ甲の文字があり、覗き込む人の姿がありました。「美甲」はべっこうと読むのですかね。
 全体に生活型商店街の性格ではないですが、歴史の上に立って独自の道を歩む街と見えました。
  <行列の喫茶レストラン「DEN」など>
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  <こんな佇まいも懐かしい>
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・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

※前記事と前々記事(西ヶ原)で、商店会名に誤りがありましたので訂正いたしました。ご指摘いただいた方、ありがとうございます。

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[№782]六区花道商店会・六区横丁

■■■・・・浅草繁華街の西の入口を占める混沌空間で激安ジャンボおにぎりも
歩いた日 R01.05.04 【台東区】 

 かっぱ橋本通りから国際通りに戻ると、正面に人があふれる「六区花道」が見えます。国際通りと六区ブロードウェイを結ぶ位置にあるため喧騒をきわめています。突き当たり左には、全国の名産などを集めた「まるごとにっぽん」もあります。日本のローカルに触れられ、イベント等によって常に新鮮な魅力を提供しているようです。そして、その手前にあるのはなんと「ドンキホーテ」です。
  <六区花道の喧騒>
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  <ドンキホーテ前にて>
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 100mにも満たない区間で、台東区のマップによれば「六区花道」はこの部分だけなのですが、上記「ドンキホーテ」手前から左、つまり北方向の路地にも「六区花道」のフラグが続いています。六区ブロードウェイの西に並行する形のこの路地は、区マップでは「六区横丁」となっており、実際にそのような表示もあるのですが、「花道」と一体化しているようです。
  <「六区横丁」(立喰い焼き肉もある)>
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 かつて興行街・映画街であった六区の裏道にあたり、この横丁はそれほどの混雑もないのですが、間近のホッピー通りから溢れ出たような立ち呑み店もあり、外国人客も交えて道にお客があふれ、明るい会話が響いていました。
  <立ち呑み店の人だかり(六区横丁)>
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 さて、本来の「花道」に戻るとまた人波に押し流されますが、国際通りからの入口すぐのところで人だかりができているのは、弁当などを販売している「デリカぱくぱく」です。人気の最大の理由はその安さ。普通サイズの弁当が250円。そして何よりも目を引くのが巨大なおにぎり。最大の「1キロ超え」でも500円。さすがにそれは、と思い、200円のものをひとつと、同じく200円のハムカツ4枚入りを、その日の昼食用に購入。200円のおにぎりでも普通のコンビニおにぎりの3つ分くらいのボリュームです。この日の昼食代、税込み432円で済みました。
  <24時間年中無休の激安弁当店「デリカぱくぱく」>
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 この「ぱくぱく」はしかも「24時間年中無休」というからすごいです。ネット上でも激安弁当店として概ね好評価で、これで経営が成り立つということからも、この通りの賑わいの凄さがわかります。もともと浅草繁華街の西の入口という位置を占め、平成17年につくばエクスプレス(TX)浅草駅ができてからは駅の真上という好立地も得て、ますます意気盛んというところですね。私もジャンボおにぎりをぶら下げて駅への階段を降りました。432円の昼食は味も良好でした。
  <国際通りからみた六区花道の入口>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ☆☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

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[№781]かっぱ橋本通り公西会商店街

■■■・・・スカイツリーを正面にのぞみ、絵になる風景が多い浅草の穴場通り
歩いた日 R01.05.04 【台東区】 

 令和最初の商店街歩きですが、10連休中で賑わいがありそうな浅草へ。とは言っても、雷門周辺はごった返しているので西へ外れて「かっぱ橋本通り」を訪れました。「合羽橋」というと道具街が有名ですが、この本通りは、道具街の中央で直交する東西方向の道で、道具街から東側、国際通りまでが「公西会商店街」(振興組合)の区間です。
 商店街組合の立派なホームページがあり、そこには、「上野と浅草を結ぶ近道」として、寛永寺の高僧が浅草寺に詣でる「御成道」として整備され、明治・大正時代は、終日賑わいをみせていたという歴史が記されています。なんと、明治期には馬車鉄道が敷かれていた時期もあるそうな。また、「合羽橋」の由来について、合羽屋喜八が私財を投じ新堀川を整備するのを河童達が手伝ったという説、伊予新谷加藤家下屋敷で作っていた雨合羽を橋にかけて乾かしたからという説が併記されています。
  <かっぱ橋道具街側の「本通り」の入口>
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 改めて歩いてみると、ここは浅草散策の穴場かもしれません。ここでも外国人の姿が多く見られますが、それほどの喧騒感はありません。時折、台東区コミュニティバス「めぐりん」やパンダバスが走り抜けますが、交通量はさほど多くなく、両側歩道を行き来しながら気ままに店を覗きながら歩けます。東端の国際通り下にはつくばエクスプレス(TX)の浅草駅があり、アクセスも良好です。
  <正面にスカイツリーをのぞむロケーション>
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 ちょうど東側正面に東京スカイツリーを見られるロケーションで、飲食、物販その他の新旧の店舗が並んでいます。歴史を感じさせる建物の店もあれば、外国人や若者にも受けそうな道具類等を扱う新しい店も見受けられ、それらが違和感なく併存しているのが良いですね。「どぜう」「きそば」という大きな看板が並ぶ風景や、和菓子店「八千代堂」から老婦人客が出てくる光景、真新しい道具店に若い女性が駆け寄る図など、どれも絵になります。気軽に入れる感じの蕎麦店や食堂、喫茶店などがあり、国際通り角の「浅草今半」も商店街組織の一員のようですが、1時間待ちの表示もありました。
  <飲食や物販などの店舗の集積>
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  <和菓子店「八千代堂」など>
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  <「どぜう飯田屋」隣の道具店など>
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 ミニアーケード風の落ち着いたデザインの共通の庇の上にはかっぱのキャラクターが乗っています。商店街ホームページに記載のあるキャラクター「あいかちゃん」とはちょっとデザインが違うようですが。「あいかちゃん」はハート型の甲羅に触ってみんなハッピーなんだそうです。
  <庇の上のかっぱのキャラクター>
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・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

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[№754]上野・浅草通り神仏具専門店会

■■■・・・繁華街に挟まれながらも落ち着いた雰囲気が漂う「仏壇通り」
歩いた日 H31.01.12 【台東区】 

 台東区商店街マップに掲載の商店会名をタイトルにしましたが、「仏壇通り」と言う方がわかりやすいでしょう。上野と浅草を結ぶ大通りで、道路の下を地下鉄銀座線が走ります。仏壇店等が軒を連ねて集積しているのでこの名で呼ばれます。「神仏具専門店会」が組織名なので、それ以外の業種の店舗は対象外なのかもしれませんが、ここではこだわらずに扱うこととします。いつもは地下鉄で通りすぎるだけなので、今回は地上を、上野から浅草に向けて歩いてみました。
  <神仏具店が並ぶ風景>
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 上野駅前から田原町駅がある国際通りとの交差点付近までが範囲のようですが、ここに神仏具店が集積したのは、西の寛永寺、東の浅草寺のほか、この界隈に寺社が多く立地していることによると思われます。この通りに直接面する寺院だけでも、東本願寺をはじめ廣大寺などいくつかあり、下谷神社もこの仏壇通りに鳥居を構えています。
  <下谷神社>
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 こうして改めて見ると、神仏混交というだけでなく、宗派を超えて神や仏を敬い祀るためのものを扱う店がこれだけ集積しているというのはすごい光景です。都内屈指の繁華街である上野・浅草を結ぶメインストリートでありながら、キラキラした繁華性はなく、落ち着いた雰囲気が漂いゆっくり歩けるという環境は、客観的に見れば意外とも言えるのではないでしょうか。
  <田原町駅に近い部分>
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 近年は、先祖や神様を祀る形式も簡素化されることも多く、仏壇類の需要の動向がどうなのかわかりませんが、どの店でも客待ち顔の店主店員の姿が見られ、もちろんそれぞれ全国に顧客ネットワークを持っているでしょうが、店構えも含めて個性を強調しあっているようにも見えます。
  <渋い建物の仏具店も>
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 ビルの外装を近代的に演出している店もあれば、古風な店舗建築のまま営業しているところもあり、様々です。それらを眺めて歩くのも楽しく、電線類が地中化され自転車通行帯が分離された広い歩道が安心感を助長します。
  <北面に残る古風な商業建築群>
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 実は、今回ここを歩いたのは、上野駅近くのレトロ喫茶「古城」でゆったりとランチタイムを楽しんだ後、浅草まで歩こうと思い立ったという衝動的な動機によるものでした。寒い中を地下鉄3駅分歩きましたが、疲れを感じず、ゆったりした気分のまま地下鉄浅草駅に吸い込まれました。
  <純喫茶「古城」(地下)>
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・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★★

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[№737]上野駅前一番街商店会

■■■・・・昼呑みで盛り上がる大人の楽園のような一角で熱々のカツ丼を食す
歩いた日 H30.11.03 【台東区】 

 御徒町駅からJRの東側線路沿いの「御徒町駅前通り」を北上してくると、「上野さくら通り」と交差する部分から先はこの「上野駅前一番街」となります。もう上野駅の方が近いのですが、アーチには「かねの鳴るまち」の文字もあります。どこでどんな鐘の音が聞こえるのか謎ですが、たぶん鳴っていてもかき消されてしまうくらいの連休の賑わいと喧騒です。
 かつては線路西側のアメ横の賑わいに対してこちら側は比較的静かだったように思うのですが、今は外国人客も含めて人がとても多く、上野の街も少しずつ変わってきているなあと思います。
  <線路東側沿いの賑わい>
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 この「一番街」は、線路東側に沿う道のほか、上野東京ラインと山手・京浜東北線の間の細長い空間の双方に跨がっており、この「線路の間」の方も店先で昼呑みが楽しめるなど、庶民ロードの空気感でいっぱいです。上野東京ライン高架下の店はどちらの道からも出入りできるものが多いようです。「せんべろ」(千円でベロベロになれる)を看板に掲げた居酒屋もあり、もう大人の楽園ですな。
  <線路と線路の間の庶民ロード感あふれる空間>
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 さくら通り側のガード下はまさに昼呑みの「せんべろ」空間。老若男女入り乱れて昼から大盛り上がりです。飲食店が多い中に、チェーン店なのに特に行列ができている店がいくつかあって、その行列を良くみると多くがアジア系外国人たち。鰻丼の「宇奈とと」や回転寿司チェーン店などの行列は、きっとクチコミでの評判によるものなのでしょうね。これもまた面白い現象です。
  <高架下の混沌とした「せんべろ」的雰囲気>
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 上野駅側の出口近くにあるカレー店「クラウンエース」は、気軽に食べられるスタンド形式のカレー店で、数回入ったことがあり、この日もここで昼食にしようと思っていたのですが、「線路の間」の道を歩いていたら「森の茶屋」という定食店に旨そうなカツ丼メニューを見つけ、思わず入ってしまいました。大盛りはものすごいボリュームのようなので並で注文。洒落た店名とは裏腹に店内はまさにガード下の大衆食堂で、競馬中継が流れ、元気の良い店員さんが運んできた熱々のカツ丼で満腹になりました。どのメニューもかなりのボリューム感で、躍動感、エネルギーを感じる店です。
  <カツ丼がすごい「森の茶屋」>
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 線路東側の純喫茶「ギャラン」も一度入ったことがありますが、昭和のバブル的雰囲気を残す面白レトロ空間です。その店の向かいあたりに「かねの鳴るまち」の石碑がさりげなく置かれています。
  <昭和レトロ豪華喫茶「ギャラン」>
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  <「かねの鳴るまち」の碑>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

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[№736]御徒町駅前通り商店会

■■■・・・新陳代謝を繰り返しつつ混沌とした空気が渦巻くおもしろ不思議空間
歩いた日 H30.11.03 【台東区】 

 久しぶりに土曜の昼に街歩きの時間がとれると思ったら、この日は祝日。普通の生活型商店街は祝日休みの店が多いだろうと、賑わいを求めて敢えて繁華街に降り立ちます。御徒町駅の北口に出て線路沿いに上野駅方面へ歩こうと思いますが、アメ横側ではなく東側の線路沿いの道にします。春日通りからの入口に「御徒町駅前通り」のアーチがかかります。春日通り沿いも含め全ての方向が「駅前」でしょうが、ここが正真正銘というところか。商店会の範囲は上野駅との中間くらいまで続きます。
  <御徒町駅側の「駅前通り」入口>
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 やはり上野一帯は祝日・連休だからこその賑わいです。いや、いつも賑わっているのですが、祝日は特に華やかな空気が渦巻いているという感じ。この道も今まで何度も歩いていますが、この混沌とした雰囲気は不変ながら、店は少しずつ新陳代謝しているようです。「あれ、こんな店あったっけ?」と思うような店を改めて発見したりして、なぜか新鮮な気分になります。そして外国人、特にアジア系外国人のグループの多さに驚かされます。
  <混沌とした祝日の商店街風景>
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 多種多様な飲食店や「ブランドバッグ」などと掲げながらも大衆価格のカバン店などが多いなあなどと思いながら行きつ戻りつしていると、「火消魂」なる店を発見。「火事と喧嘩は江戸の華」というように「火消し」は江戸の文化のひとつともいえ、それを商品化して半纏やTシャツなど火消しグッズを販売するとは、なんとユニークな目のつけどころでしょう。外国人の注目度も高そうですね。
  <火消しグッズ専門の「火消魂」>
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 何十人という行列ができているラーメン店があったり、ドクロマークなどおどろおどろしいデザインのTシャツばかりを販売している店があったり、革ジャン専門店「舶来堂」本店があったり、このごちゃごちゃ感が上野の本領です。そんな中にひっそりと画廊があったりするのもまた面白いところ。
  <ドクロマークのTシャツなどの店>
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  <「駅前通り」の中央部付近>
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 この通りの片面は鉄道ガード下で、高架下に小店がひしめく「アメ横プラザ商店街」と重複しているようなのですが、ここではそんな固いことは気にしないようにしましょう。ただ、かつてその線路下の2階にあって何度か入ったインドカレー店「アーグラー」がいつのまにかなくなってしまったのは残念です。一方、その後一度入ったレトロ喫茶「丘」が健在なのはうれしい限り。道はそのまま線路に沿って「上野駅前一番街」へと続いていきます。
  <レトロ純喫茶「丘」>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

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[№677]谷中三崎坂商店組合

■■■・・・歴史ある坂道に佇む名店を眺め、江戸の美人にも思いをはせる
歩いた日 H30.02.10 【台東区】 

 千駄木駅がある団子坂下交差点から東へ「柳通り」を抜けて、藍染川の暗渠上の区境を跨ぐと「谷中さんざき坂」の坂道となります。このあたりの旧町名は谷中三崎町で、坂の途中にある区の旧町名表示板では「さんさき」の振り仮名ですが、街路灯の表示は「さんざき坂」です。元禄年間から町屋を形成していたという歴史ある街で、坂に面する谷中小学校の校門には「祝 創立115周年」の横断幕がありました。
<文京区境から見上げる三崎坂>
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<「さんざき坂」の街路灯>
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 商店街の組織名も、台東区商店街マップによれば「谷中三崎坂商店組合」といういかめしいものです。ここに並ぶ店舗も、明らかに昭和からのものと思える風格を漂わせるものが多く、店名も、「平井履物店」、漢方専門店「花水樹」、江戸千代紙の「菊寿堂いせ辰 谷中本店」、コーヒー・スナックの「乱歩」、器などの「二本木商店」、画廊の「谷中伊勢元」などなど。長く続く店、名店、こだわりの店がさりげなく並び、谷中銀座のような喧噪はないものの、これらの店に立ち寄りながら谷根千散策を楽しむ人の姿が見られました。
 建物は新しいながら、「日乃本帆布」、「箱義桐箱店」などの表札の店も、今の谷中という立地にはマッチしていると思われます。
<「伊勢元」や「二本木商店」などの並び>
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<「菊寿堂いせ辰 谷中本店」など>
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 さて、坂の中ほどに、これも江戸時代から続く大円寺があります。ここには笠森稲荷も合祀され、笠森稲荷門前の茶屋の娘であったお仙と、その姿を当時の新画法「錦絵」に描いた絵師鈴木晴信の碑が境内にあります。お仙は晴信の筆により江戸三美人のひとりとして広く知られ、鈴木晴信もまた錦絵の開祖として後世に名をはせる絵師になったとのこと、なかなか興味深い歴史に触れることができました。
<大円寺>
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<笠森お仙と鈴木晴信の碑>
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 寿司店「乃池」も名店だし、蕎麦の「大島屋」も観光客には人気ですが、空腹の私は、ぐっと渋い店構えの中華料理店「砺波」に入りました。坂の麓の角に建ち、昭和の大衆食堂を思わせるこの店は、テーブル4つだけの小ささですが、ここで素朴な五目そばを食しました。「砺波」という店名から富山との関係を尋ねたところ、やはり50年以上前に富山から出てきたとのことでした。

・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★★

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[№616]JR浅草橋駅西口大通り共盛会

■■■・・・業務街化が進む左衛門橋通りのレトロ喫茶で密かなランチタイム
歩いた日 H29.06.23  【台東区】 

 この商店会の名は、数年前まで台東区商連ホームページの加盟商店会リストにあったのですが、最近消えています。浅草橋界隈は商業的色彩がかなり濃いものの、商連加盟商店会は皆無となりました。商店会そのものの力が衰えているのか、商連加盟のメリットが認められていないのか、どちらかはわかりませんが、商店会の紹介ページだけは残っているので、実体があると見て紹介します。
 JR浅草橋駅に西口という小さな改札口があって、そこに近い位置で線路と南北に交差する道路沿いの、線路下から北へ、福井町通りとの交差点までの区間が範囲のようです。道路の名は左衛門橋通りで、線路下から南へ行くと神田川にかかる左衛門橋があります。
<JR線路下から見た商店街>
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 今回ここに行ったのは、近くへの用事のついでに、事前情報を得ていたレトロ喫茶で昼食にしようと思ったから。この通り沿いには、サンドイッチが自慢という「MON CHER(モン シェル)」もありますが、今回はご飯もののメニューもある「ボン」へ入りました。ビルの地下にあり、階段を降りると先客は2人。地下2階にも席があるようですが照明は消されています。ここで海老ピラフとアイスコーヒーを注文。平日の仕事時間中ですが、一人密やかなゆったりタイムを過ごしました。
<喫茶店「ボン」などがあるあたり>
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<喫茶店「MON CHER」等の並び>
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 上記ホームページによると、商店会の創立は大正13年と古く、「左衛門橋通り共盛会」と呼び、当時は「下町特有の商家が軒を並べ大変な賑わい」だったとのこと。戦後は問屋街の傾向が強まったとの記載もありますが、今は商店街らしさは乏しく、半ば業務街という風情です。この通りの西側や福井町通りを挟んだ北側の旧町名は「浅草向柳原町(むかいやなぎはらまち)」で、神田川沿いの旧柳原町と一体に捉えられていたようです。向柳原町には津軽家の江戸表中屋敷があったとの情報もあります。
 福井町通りとの交差点近くにある「岩槻屋 星野」は豆、あられの老舗らしく、「機械を使わず手剥きした最高品種「千葉半立落花生」を自家で丁寧に煎り、販売して」いるとのこと。下町らしいですね。線路下の交差点角には「千代田製パン」というベーカリーがあり、店頭に「ドラエモンパン」が置かれていました。そんな個性をさりげなく見せつつ、目立たない位置ながらも歴史を刻んできた商店街として記録しておきましょう。
<あられの老舗「岩槻屋 星野」など>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ☆☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

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[№557]雷門一之宮商店会

歩いた日 H28.11.03 【台東区】 
 地下鉄都営浅草線の浅草駅で、雷門に一番近い出口を出たところの通りがこの商店街です。外国人も多く混じる人波が向かうのは出口から右(北)の雷門方向で、それらの人たちを相手にした飲食店等が並びますが、左(南)方向は歩く人も少なく比較的落ち着いた雰囲気です。
 その南半部分の中ほどに、商店会が最近建立した「専堂坊屋敷跡之碑」があります。神仏混淆の経緯から浅草寺と一体の関係にある浅草神社は、明治維新まで「三社権現社」と呼ばれ、そこに祀られた三人の末裔が浅草寺三譜代として世襲により公認され、代々浅草寺に仕えていたとのこと。そのうち「一之宮」の祭神である土師真仲知の末裔(土師中知(はじのなかとも))の屋敷が「専堂坊」と呼ばれ、この地にあったのだそうです。
 関東大震災まで三基の石碑があり、そのひとつが土師中知のものと推定されたほか、この通りが土師氏の屋敷跡に相当する位置にあるということから、それに因んで商店会名を「雷門一之宮商店会」とし、3年前に碑を建立したというわけで、かつてあったという土師中知の墓碑と同じ高さ三尺五寸で作られているということです。
 その碑の向かいあたりには、「手植ブラシ」と掲げる「藤本虎」があります。明治30年代創業という100年以上の歴史を持ち、「かゆいところに手が届く天然素材の手植ブラシ店」だそうで、様々な用途の天然毛のブラシが並んでいます。
 南に突き当たったところの道もこの商店会の範囲で、それを東と西に出たところの双方の角に「時代屋」という店があり、一方には「お祭りミュージアム」なる大きな看板が掲げられていますが、これは人力車の老舗店ですね。
 それにしても近年の浅草はいつ行っても人出がものすごく、特に雷門周辺は人の波に揉まれてとてもゆっくり歴史を噛みしめる余裕はなく、この日もその喧騒を背に隅田川のテラスに向かい、スカイツリーと東武電車を見上げながら一時の休息をとったのでした。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

人の流れが耐えない地下鉄出口から雷門方向
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専堂坊屋敷跡之碑
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手植えブラシの「藤本虎」
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人力車の「時代屋」
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[№553]柳橋篠塚通り

歩いた日 H28.10.21 【台東区】 
 柳橋は、神田川が隅田川に合流する地点に架かる風情ある橋ですが、この一帯は明治のころ、新橋とともに東京を代表する花街として大変な賑わいを見せたところです。平成11年まで料亭があったとのことですが、唯一の名残といえるのが柳橋のたもとにある日本料理店の亀清楼(かめせいろう)。柳橋篠塚通りは、浅草橋駅前の江戸通りからこの亀清楼の手前で大川端通りにぶつかるまでの神田川北岸に並行する通りです。
 商店街組織があるわけではないのですが、浅草に近いここにも近代化の波が押し寄せていて、記憶にとどめておく必要があります。柳橋篠塚通りの名は、中央付近にある篠塚稲荷神社によります。創起年代は不詳とのことですが、正平年間(南北朝期)に新田義貞の家臣、篠塚伊賀守重廣が主家再興の祈請をしたことが名の由来だそうで、小さいながら長い歴史を刻んでいます。
 その横に、黒塀の料亭づくりの料理店「傳丸」があって、何度か昼食に焼き魚定食を食べに行っていましたが、それも1年ほど前に閉店しました。で、うまい蕎麦のランチを出していた「玉椿」に行こうと思ったら「支度中」。夜だけの居酒屋になってしまったのでしょうか。その隣はいつのまにかギャラリーになっていました。
 結局、少し北に外れたところにあるとんかつの「百万石」に入りました。大変古い建物で、調度品も骨董品級です。中庭があって廊下が囲む造りですが料亭ではなかったそうで、昭和20年秋という終戦直後の焼け跡で始めた店だそうです。「柳橋芸者は昭和40年ごろまでだね」とは店主の弁。町内のお客さんと店主が祭や町内会の話で盛り上がっていましたが、その中に「代地」という言葉が聞かれました。江戸時代に火事の延焼を防ぐための日除け地整備の一環で、大名屋敷を他へ移転させた跡に他の町を丸ごと移した代替地の意味で、今も寿司店の看板などに「柳橋代地」の文字が残ります。
 柳橋の橋上ではよくモデルさんがポーズをとっていたりしますが、その下には屋形船が並び、佃煮の小松屋が川の上にあったりして、下町情緒を楽しむことができます。川べりの和菓子店「梅花亭」では子福餅(こふくもち)がおすすめです。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

浅草橋駅側からみた柳橋篠塚通り
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柳橋篠塚神社(右は閉店した黒塀の「傳丸」)
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個性的な品を扱う店も
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とんかつ「百万石」
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柳橋と「小松屋」(奥は「梅花亭」)
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[№440]公園本通り商店街

歩いた日 H27.07.25 【台東区】 
 「浅草ホッピー通り」と言った方が分かりが早いところです。ここは、浅草公園の西側に面する通りで、だから「公園本通り」なのでしょうが、両側を埋めつくす屋台街の建物で公園はほとんど見えません。六区ブロードウェイに並行する位置にあり、ウインズ浅草にも近いため、昼でも歓楽的空気で満たされています。
 ある意味で、最も浅草らしい雰囲気の通りであるはずですが、浅草の商店街を網羅的に紹介しているはずのサイト「浅草観光ドットコム」にはなぜか記載がありません。浅草商店連合会が運営する「浅草においでよ」サイトや、台東区の商店街マップでこの商店街の正式名称を知ったしだいです。
 とにかく昼からどの店も席がかなり埋まっています。夜はまた独特の雰囲気で、さらに歓声に包まれることになります。店ごとにこだわりはあるのでしょうが、生ホッピーにもつ焼き、牛すじなどは共通項のようです。どの店も路上に日除けテントを張り出し、陽が当たる側は簾も使って快適な?呑みスペースを確保しています。もう両側がほとんどそんな状況なので、他の店も混じってはいるのですが、とにかく強烈な印象の光景だけが瞼に焼きつきます。
 ここは、建築物の面でも興味深いところで、特に、通りの東面、つまり公園を裏に背負った側はほぼ3階建てで統一され、建物の新旧や色の相違はあるものの、ファサードが整えられているのです。排気ダクトがむき出しで設置されるなど、お構いなしの部分もありますが、そうした時代がかった部分も含めて、面白い景観を見せてくれています。おそらく、建築協定などによって守られているのでしょう。
 ここの延長も100m余りで、南の「公園通りグリーンロード」側から北に向けて歩きましたが、右側に「奥山おまいり道」がぶつかるところまでが範囲です。浅草は、本当に短い通りごとに違った雰囲気があり、それらがモザイクのように絡み合っているところが魅力のひとつと言えますね。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

「ホッピー通り」の南の端の部分
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ほぼ3階建てで整った公園側の景観
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[№439]公園通りグリーンロード

歩いた日 H27.07.25 【台東区】 
 浅草の繁華街で、浅草寺・浅草公園の西側、六区の東側を南北に貫く公園通りのうち、中ほどを占める100m弱程度の区間です。南の「公園通り会」の区間から新仲見世を横切ると、路面が緑色になって、まさにグリーンロードとなります。平成9年に舗装を改めてこの名に変えたとのことで、もう20年近くこの色で人を呼んでいるのですね。真夏の太陽の下ですが、南から北へ進みましょう。
 起点の左側に構えるのは「わけあり本舗」という靴店。本店は新仲見世側にあるようですが、このあたりで異彩を放っています。どういう「わけあり」なのでしょうか。そしてその先少し行った右側に「メヒコ」を発見。「メヒコ」といえば、福島県から茨城県などにかけて店舗を展開するシーフードレストランです。カニピラフなどが自慢で、フラミンゴの群れを眺めながら食事できるなどそのユニークさが話題ですが、浅草にできていたとは驚きです。今度、人を誘って食べにこようと思います。
 そしてその並びにあるのは、長い歴史を持つという和陶器店の「金玉堂」(「きんぎょくどう」と読むのですよ)。この季節らしく、店先には風鈴や、ひょうきんな豚や金魚の形をした蚊とり線香立てが並び、思わず頬が緩みます。
 国際観光地となった浅草は全体に喧騒に包まれていますが、この通りはなぜか人波が緩やかで、落ち着いて歩けます。しかし進むほどに人の数が多くなって、後ろから人力車もやってきて、雰囲気の良さそうな喫茶店などを眺めながら進むともうすぐに伝法院通りとの交差点となり、グリーンロードはここまでです。「紫芋アイス」の幟が人の足を止めています。
 この交差点に立って改めて四方を眺めると、この界隈の人の流れが新仲見世も含めて東西方向が主となっているように見え、南北方向のグリーンロードの落ち着きの訳が納得できます。さて、この先の北方向の延長上は何やらがらっと雰囲気が変わります。全体が屋台街の風情の「公園本通り商店街」へと歩を進めましょう。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

「メヒコ」などがある通りは人通りも少なめ
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人力車も行き交うグリーンロード
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ひょうきんな陶器が並ぶ「金玉堂」の店先
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[№438]公園通り会

歩いた日 H27.07.25 【台東区】 
 浅草の仲見世と国際通りのちょうど中間あたりで、雷門通りから花やしき方面に向けやや屈曲しながら南北に走る通りが公園通りです。浅草公園の西側に接するラインなので公園通りというわけですが、戦前は北に公園劇場があったため、公園劇場通りと呼ばれていたのだそうです。商店街組織は少なくとも3つに分かれています。一番南の新仲見世以南の区間がこの「公園通り会」。「のんべ横丁」の通称も持ち、大衆食堂街の性格が濃厚なところです。
 看板を見るだけでもその性格は一目瞭然です。天麩羅「晴光」、釜めし「春」、割烹「浜て津」、寿司・うなぎの「大長」などなど。そのほか、中華料理「博雅」、焼肉「金楽」、大きな看板に千社札がびっしり貼られた「浅草坦々亭」や、新仲見世近くにはインド料理店や「なんじゃもんじゃ」なんていう店もあります。
 それらの飲食店群に混じって、料理用野菜を売る「つ満亀」、創業明治3年という「永澤屋足袋店」などもあり、個性を引き立たせています。それぞれの店が歴史を背負い、贔屓客を持っているのでしょうね。
 この通りの途中で西方向に接続するのが「食通街」、東方向に接続するのが「たぬき通り」です。たぬき通りとの角にある「浅草ビアホールD's diner」は、たぬき通りの方に属するようですが真夏のこの時期には繁盛していることでしょう。
 ここは浅草の繁華街の各方面への通路でもあり、昼も人通りが絶えず明るい雰囲気ですが、夜はまた独特の魅力に包まれ、「のんべ」たちのパラダイスになるのです。ある意味で「浅草らしさ」が濃厚に現れている部分とも言えそうです。
 さて、「食通街」にも惹かれますが、ここは一連の「公園」通りを北に進むことにしましょう。新仲見世通りを横切ると道路舗装が緑色となって、「公園通りグリーンロード」へと続きます。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

たぬき通りとの角から雷門通り方向を見る
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大衆的な飲食店が並ぶ通り
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[№437]浅草たぬき通り商店会

歩いた日 H27.07.25 【台東区】 
 夏の盛りの土曜日の昼ですが、放浪癖にまかせて浅草に来てしまいました。やはりものすごく人が多い。それもそのはず、実はこの日は隅田川花火大会の日。東武浅草駅側から新仲見世を歩いていくと、浴衣姿の老若男女、外国人の姿も多く見られます。仲見世を横切り西へと進みましたが、人波に疲れてしまいそうなのでひとつ裏の通りへ。そこが「たぬき通り」でした。
 新仲見世の南側に並行する100mにも満たない通りですが、ここには12匹のたぬきがいます。戊辰の役で上野の山の戦火から逃れてきたたぬき達と浅草の地たぬき達が、長老「辰五郎たぬき」の仲裁により争いを避け、12匹のたぬきが修行を積み、平和を守り人の役に立とうと願掛けたぬきになったとのことです。開運たぬき、地蔵たぬき、不動たぬき、招福たぬきなどなど、それぞれユニークな表情で路傍にたたずみ、行き交う人たちを見つめています。
 ここは人通りがそれほど多くなく、ゆったりと歩けます。それでも観光客を乗せた人力車が、たぬきを愛でながら通りすぎていきますが、その足どりも緩やかです。裏通りといえどもそこは浅草。老舗らしき店がさりげなく構えています。きものと帯の「ほてい屋」、「ゑりの高砂屋」など。「渡邉眼鏡商店」や江戸前の「常寿司」も歴史がありそうです。
 飲食店系は、やはり浅草、下町らしい店が並びます。もんじゃ、お好み焼きの店が目立ち、「六文銭」本店や「津久志」、「香味家」、それにその名も「ぽんぽこ」。その向かいにある「浅草もんじゃころっけ」も面白そうですが、買って暑い中を食べ歩く勇気は出ませんでした。占いの店「改運館」なんていうのもあります。「開運」じゃなくて「改運」。
 ここからさらに雷門通り方面へ抜ける路地なども風情があります。さて、招福たぬきの前で記念撮影をする人力車を横目にたぬき通りを抜けると、交差するのは「公園通り会」。このあたり、いろいろな商店街が入り乱れています。次はどちらへ歩を進めましょうか。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

老舗和装店の隣にもんじゃ焼き店等が並ぶ
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静かだが人力車も行き交うたぬき通り
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路傍にたたずむたぬき
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[№400]福井町通り

歩いた日 H27.03.07 【台東区】 
 福井町通りとは、JR総武線の浅草橋駅の北150m付近で、線路と並行した東西方向に江戸通りから清洲橋通りまで走る延長約600mの2車線道路の愛称です。現在の地名では、浅草橋一、二丁目及び四、五丁目の境に当たりますが、ここは以前、福井町、新福井町という地名でした。福井町は元和4(1618)年から越前福井藩邸があったことに因む地名、新福井町は明治になってからの命名で、出羽秋田城主佐竹家等の邸地跡のはずなのに福井町の隣ということで新福井町になったそうです。
 通りとして商店街組織を形成しているわけでもなく、実際、江戸通り近くの一部を除いて商店の連なりは乏しいのですが、歴史ある街らしく古そうな店や建物が散見されます。まず、西の端、清洲橋通りとの北側角に建つビルは、一階の中国料理店の看板が少々違和感を与えますが、壁面のRと装飾が美しいレトロ建築です。
 そこから東へ進むと、無粋なビルになっているところが多い中で、「御菓子の新生堂」などの古い建物や、空き店舗化してしまった看板建築等の並びも見られます。左衛門橋通りとの交差点角の「とんかつスエヒロ」も渋い古風な建築です。
 江戸通りに近づくほどに建物も近代的なものが多くなりますが、そんな中のひとつ浅草橋シティハイツの入口に小さな「圓福殿弁財天」の祠があります。そして、その入口からビルに入った一階奥に銭湯「弁天湯」があるのです。弁天湯と弁財天の関係は弁天湯のホームページで語られており、縁日や弁天講、お祭などの歴史もあったとのこと。この向かいあたりには以前古いうなぎ屋があった記憶があるのですが、見当たりません。シティハイツ並びの蕎麦店「満留賀」は盛りの良さが話題です。
 旧町名や通り名から想像されるように福井県との縁が今もあるようで、ここから左衛門橋通りを少し南下して脇に入ったところにある「御清水庵 宮川」は越前おろし蕎麦が食べられる名店です。以前一度入りましたが、福井出身のご主人が強いこだわりを持って手打ちしており、「福井町」の歴史を教えてくれたのもこのご主人でした。他にも福井とのつながりが何か残されているでしょうか。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

西側入口角のレトロ建築
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「満留賀」の並びにミニスーパー「カエデ」も
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[№399]2k540 AKI-OKA ARTISAN

歩いた日 H27.03.07 【台東区】 
 ここは、山手線、京浜東北線、上野東京ラインの列車が走る秋葉原~御徒町駅間の高架線路の下です。当然JRの土地で、「ジェイアール東日本都市開発」が平成22年に開業し、運営している商業施設ですが、この周辺の下町地域が江戸時代から職人のまちであったことや、現在も様々な工芸品等の職人が多く住むまちであることから、「ものづくり」をテーマに、現代の職人による販売店舗を集め、工房やものづくり体験ができる場を併せたユニークな空間としています。
 「2k540」とは、ここが東京駅から2.540kmの地点であることからの命名だそうで、歴史ある高架橋下の空間イメージをうまく生かして、駅間の不便な地点ではあるものの話題性を高め、外国人観光客も含め多くの人を集めています。「ARTISAN」は「職人」を意味するフランス語だそうです。皮革製品やジュエリー等を扱う店のほか、木工クラフト製品、陶器、陶芸品、草木染めなどなど、手作りの魅力満載の店が連なります。どこも、制作者の顔が見える、職人との会話をしながら製品を手にとって吟味できる、というのが良く、ついつい引き込まれてしまいます。
 どんなところかをサラッと眺めるだけのつもりで行った私ですが、陶器の「器屋ツク」や「高取焼鬼丸雪山窯元」、桐製品の「桐屋田中」、木製雑貨の「ノクラ」などには自然に店内に足を踏み入れ、商品になっている品々に興味を惹かれてしまうのでした。万華鏡だけを扱っている「創心万華鏡」では、女性客が飽きずにいろいろな万華鏡を手にして覗き込んでいるのが印象的でした。
 南端にある「日本百貨店」は日本各地の逸品を集めた店で、同じ「2k540」内に木工家具等を専門とした「日本百貨店ふるどうぐ」も出店するほか、やや離れた秋葉原駅近くの高架下に日本各地の美味しいものを提供する「日本百貨店しょくひんかん」も運営しています。「作り手と使い手の出会いの場」をコンセプトとしているそうで、普通の「百貨店」とは違う新鮮さがあります。
 商店街とは言えないでしょうが、面白い試みで、これからも次々と新しいものを生み出していくことで、人を引き寄せる魅力の空間であり続けてほしいと思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

鉄道高架下の独特な雰囲気の「2k540」
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桐製品など興味を引く店舗が並ぶ
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[№371]聖天振興会

歩いた日 H26.11.15 【台東区】 
 浅草の北にぽっこりと浮かぶような小山の上におわします待乳山聖天(まつちやましょうてん)には一度訪ねたいと思っていました。行ってみれば意外に近く、東武浅草駅から徒歩で10分もかからずにたどり着きます。起源は推古天皇の御世に遡るという聖天さまは密教の神様で、ここは関東の尊天霊場のひとつとして霊験あらたかな十一面観世音菩薩を本尊とし、近年はパワースポットとしても注目されているとのこと。
 この聖天さまの西側の吉野通りで、言問橋西詰の交差点から山谷堀公園と交差する吉野橋までの区間の事業所で聖天振興会を形成しているようで、その存在は台東区の商店街マップで知りました。検索すると、「浅草においでよ」というサイトにも紹介ページがあり、また、奥浅草地域の4組織で構成する「一葉桜振興会連合会」のサイトでも「一葉桜聖天振興会」として紹介されています。ただ、台東区商連のホームページの商店街リストにはなく、実態が今一つつかめません。
 実際歩いてみても、商店街というよりも様々な事業所の並びという雰囲気です。このあたりは、皮革産業の集積拠点だったところで、靴など皮革関係の事業所も見られます。主な看板を拾い読みすると、「フレールシューズ」、「ひうちや燧商店」、「宮本卯之助商店」(和太鼓などの製造)、「山本製靴」、「東京刃型」、「日本モードシューズ」、「コヤマのカバン」、「アートブラシ」、「靴用品卸マモル」など。普通の商店街にありそうな店としては「河辺肉店」と隣のラーメン店「味噌一」、それに昭和の純喫茶風の「あかね」くらいです。
 さて、晩秋の聖天さまにお参り。境内の銀杏が見事です。古来から隅田川を見下ろす眺望の名所として、浮世絵や詩歌の題材にもなってきたところで、麓には「池波正太郎生誕の地」の碑もあり、その脇には、このあたりの旧町名が浅草聖天町などであったとの説明板もあります。参拝の人は絶えず、遠来の観光客と思しき人から地元住民らしき人まで様々です。麓まで浅草の人力車がお客を乗せてきていました。いつもと違う街歩きをした気分で、墨田公園バス停から都営バスに乗りました。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★★

喫茶「あかね」のあるあたり
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銀杏が見事に色づいた待乳山聖天
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[№307]花栄会(浅草)

歩いた日 H26.05.04 【台東区】 
 ゴールデンウィーク真っ只中にぶらりと浅草に降り立ってみましたが、ものすごい人波です。仲見世をはじめ浅草寺周辺に展開するいくつもの商店街はいずれも大盛況。そんな中でも、「浅草観光.com」が提供する商店街マップを頼りに人波からはずれた商店街を求めて、東武浅草駅の裏手にあたるここに踏み込みました。商店会名の表示は見当たりませんが、住所地名は花川戸一丁目です。
 馬道通り沿いの一部も含まれますが、そこは人の流れが多く、「宇奈とと」などが繁盛しています。この人の流れの多くは西からぶつかる伝法院通り方面からくるもので、その向かいにあたる道に入るとやや落ち着きが見えてきます。古びた建物も混じる中で、中華料理の「ぼたん」や「イシイの甘栗」などが店を開けています。
 東武線のガード下手前から左(北)に分かれる道筋もこの「花栄会」の範囲のようで、そこには「浅草昭和軒」が建物に昭和のホーロー看板をびっしりと貼って営業中です。その並びには「九曜星」というこれまたこだわりのありそうな店。もうひとつの、たくさんの提灯がゲート状に飾られた路地には、「元祖やきかつ桃タロー」がひっそりと店を開けています。ここまでくるとやっと観光の人波から逃れられます。この路地の入口向かいの東武ガード下ではレトロな雰囲気の理髪店が目を引きます。
 浅草駅沿いの道は半ば自転車置き場と化していて、面する店はほとんどなく、「駅裏」の様相です。駅ビルは昨年ごろに「EKIMISE」としてリニューアルされ賑わっていますが、裏まで出てくる人は少ないようです。頭上には、駅に発着する東武電車が直角の急カーブをきしみ音を立てて通過する光景が繰り返されますが、その下でかろうじて喧騒から残された裏町空間といえます。
 しかし、ここにも観光客を乗せた人力車が入り込み、また、旅行会社「クラブツーリズム」のTシャツを着た社員らしきグループが「ここも良さそうだねえ」と言いながら歩いていました。あまり観光化しないで残しておいてほしいなあ、などと思うのは勝手な考えでしょうか。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

ホーロー看板がびっしりの「浅草昭和軒」
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東武ガード下の理髪店など
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[№288]蔵前商店街

歩いた日 H26.02.22 【台東区】 
 蔵前は、地下鉄都営浅草線と大江戸線の乗換駅ですが、この乗換駅の扱いは大いに問題ありで、改札口から地上に出て江戸通りを200m以上歩いてまた階段を降りるという「地上乗換」を強いられます。蔵前商店街とは、この乗換で歩く江戸通り沿いあたりを中心としたエリアのようですが、はっきりしません。台東区商連のリストにも名称はなく、東京23区の商店街情報サイト「マチキタ」での掲載が唯一の情報源です。
 この日は、大江戸線から浅草線への乗り換えでこの江戸通り区間を歩きました。蔵前は、江戸幕府がこの地に米蔵と船着場をつくり、そこに札差や米問屋が集まって栄えたところですが、その後は玩具などの卸問屋が集積する地としても知られます。それらの問屋群とこの商店街との関わりは不明で、そもそも商店街組織があるのかどうかも不明ですが、この乗り換えで歩く範囲には飲食店や銀行などが並び、商店街の体裁をなしています。
 その中でひときわ異彩を放っているのが、牛丼店と居酒屋に挟まれた「浅草御蔵前書房」の年代物の建物です。古びた看板の文字は「大江戸・大東京開運・相撲文献」と読めます。正面から見ると傾いているようにも見え、よくぞ先年の大地震にも耐えたものだと感心してしまいます。大通りに面しながらこの古風な佇まいを変えずにいるこの店は、もう文化財級と言ってよいのではないでしょうか。
 この通りから一歩裏へ入るとまた別の風情があります。ラーメンの「元楽」は、ラーメン通にはよく知られた名店でいつも行列が絶えません。逆側の裏道には、広島お好み焼きの「くわちゃん」があります。広島お好み焼きファンの私は以前ここでも食したことがあり、下町で本場広島の味が堪能できる貴重なスポットです。この日は先を急いでいたため、何も食せず地下鉄に吸い込まれました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

喫茶「シャレード」などがある江戸通り
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異彩を放つ古風な「御蔵前書房」
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[№287]末広会商店街

■■■・・・「戦災を免れた下町希有の商店街」は懐かしき商業建築が良く残る
歩いた日 H26.02.22 【台東区】 

 御徒町駅から昭和通りへ出て少し南へ下ったところから東へ入るとこの商店街が現れます。大きい通りに接していないため目立たず、しかし、それがゆえに昔から変わらぬ佇まいを良く残しているところです。所在は台東区台東三丁目。東西に400mほどのレンガ舗装された道で、華やかさはありませんが、古い建築物などを観賞しながら歩くには良いところでしょう。
 「戦災を免れた下町稀有の商店街」だそうで、古い建物が残るのも、そういう歴史や盛り場から一歩離れた地理的条件などによるものと思われます。角に米店がある商店街入口の頭上には商店街名を記したアーチ街路灯があり、その下を入ると早速、懐かしき看板建築の連続です。営業店は少ないですが、「パーマ」などの看板が歴史を語っています。
<天丼が自慢の「天正」などがある一角>
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 中ほどできれいなビルになっているのは「但馬屋」。落花生など豆菓子の老舗のようです。隠れた名店ということなのでしょうね。鮨の「松山」は店内掃除中なのか椅子を道路に並べて座布団を干しているようです。その先の「天正」は山形飯豊産の米が自慢のようで、天丼メニューが人を呼んでいます。「安藤鰹節店」は創業昭和4年という鰹節の老舗。でも気取った風はなく店頭にお手頃価格の品物を並べています。
<「安藤鰹節店」などの並び>
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 目立ちにくい位置にありながら、こうした歴史ある名店も息づき、しっとりとした雰囲気の中にも各店舗がそれぞれにお客をつなぎ止めているという、なかなか趣ある商店街に見えました。青果店や薬局などもあって、周辺住民の日常生活ニーズにもそこそこ対応できているようです。
 東へ抜けると、これまたレトロ感あふれる佐竹商店街にぶつかりますが、その手前にも絵に描いたような古びた銅板建築の建物や、昭和の高度成長期の共同店舗建築の名残のような風景に出会えます。防火防災面では問題もあるでしょうが、こうした風情はぜひ残したい昭和遺産と思えます。表通りの喧騒に疲れた時に歩くにはおすすめのエリアです。

・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

再び歩いた日 H29.06.24

 佐竹商店街を抜けて、ここを再び訪れました。前回は冬でしたが、今回は真夏のような暑さの中です。現役の商店の数はとても少なくなってしまった商店街ですが、豆の「但馬屋」も「安藤鰹節店」も変わらず営業しています。空き店舗が多いながらも古い商業建築が良く残っており、戦災を免れた地区での貴重な景観として記憶にとどめておきたいものです。
<古い建物が多く残る末広会商店街>
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 昼食に穴子天丼が名物という「天正」(てんまさ)に入りました。店内はびっくりするくらい斬新なデザインで、穴子のほか海老やいか、春菊が乗った「江戸っ子天丼」を美味しくいただきました。店は昭和30年から続き、3代目に引き継ぐに際して3年前に店を新装したそうです。頼もしいです。このあたりが戦災を免れたのは、住民が必死でバケツリレーを行ったためという話も、ここで伺いました。

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[№254]浅草地下商店会

歩いた日 H25.10.26 【台東区】 
 仕事が多忙で商店街歩きもままならない中で、やっと土曜出勤の途中でどこかに寄り道をしようと思ったら台風接近。降りしきる雨を避けてもぐり込んだ先が浅草駅の地下でした。国際観光地と化して喧騒極まる浅草にあって、ここは唯一変わらぬ風情を保つ地下空間です。何度か覗いたことはあるものの、しみじみ歩く機会は意外となかったので、改めて観察してきました。
 地下鉄銀座線の改札脇から「観音様、仲見世近道」の大表示に導かれるように足を踏み入れると、そこは昭和30年代ごろを彷彿させるレトロ空間。大衆酒場風の「福ちゃん」の向かいにはたくさんの腕時計などをぶら下げて売る店、その先も、配管むき出しの天井下の通路に沿って、居酒屋やCDショップ、占いの店やタイ料理、ベトナム料理の店、寿司店などが続きます。立ち食いそば店も盛況です。
 女性には敬遠される雰囲気かと思いきや、タイ料理やベトナム料理店には女性客があふれていたりします。途中の横道から入る先は松屋浅草の地階売場(デパ地下)。全く違う雰囲気の空間が扉ひとつで隣り合っているのも面白いところです。突き当たり手前の左の横道から地上への狭い階段があり、そこを上がると新仲見世にぽっと出ます。なるほど近道ですが、タイムスリップ感も合わせて味わえるというところですね。
 「浅草地下商店会」でネット検索すると、「日本最古の地下商店街」、「戦後東京の文化遺産」、「古き浅草のノスタルジー」、「実は一番浅草らしい」などの文字が踊っています。「浅草美人がいる」という噂も。この地下街の開業は昭和28年とのことですが、地下鉄開業は昭和2年。一見、戦前からあるのではないかとも思わせます。完成当時はハイカラな空間だったのでしょうね。
 「福ちゃん」の名物、浅草やきそばを大盛りで注文しました。カウンターの丸椅子で素朴な味のやきそばを食べましたが、こういう全く気取らない雰囲気、私は好きです。怖そうな店員も実はやさしく、忘れ物の傘を持ち走ってお客を追いかけたりしていました。気っぷの良い「浅草美人」に400円を払い、なぜかさわやかな気分で地下鉄の改札へ向かいました。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

地下鉄改札口横の商店街入口
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レトロ感満載の日本最古の地下商店街
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[№213]雷門田原商店会

歩いた日 H25.06.02 【台東区】 
 浅草の繁華街の西の縁をなすのが国際通りで、雷門通りがこの国際通りとぶつかる雷門一丁目交差点手前(南面)から国際通り上を南へ、浅草通りとの交差点(寿四丁目)までの東面の区間で、雷門田原商店会が構成されています。寿四丁目交差点の下には地下鉄銀座線の田原町駅があり、浅草の南西側の玄関口ということもできます。
 都営バスの路線で「浅草寿町」を始終点とするものが多く、そのバス停が路上にあるため、バスが路上で時間調整している光景もよく見られます。ただ、寿町は浅草通りを挟んだ向かい側で、この商店会はすべて雷門一丁目に属します。
 国際通りの西面は国際通り商店会第1部という別の組織となっており、浅草は全体に商店街組織が細分化されていて、それぞれに個性を競っているのが好ましく思えます。国際通り上では、8つの商店会が連合会組織を作っているようで、それもまた頼もしいですね。
 平成17年に国際通り下につくばエクスプレスの浅草駅ができてから国際通りの人通りも増えたようで、浅草田原商店会にはかつてはアーケードもあったものが、カラー舗装や街路灯再整備とともに撤去され、明るい雰囲気になっています。アーケードの代わりに青いテント状の可動式の庇を備えているのがユニークです。
 さて、ここで一番目立つのは、雷門一丁目交差点角の「岡田屋布施」という店。太鼓や神輿、仏壇などの専門店ということで、店頭にはたくさんの太鼓が並べられています。いかにも浅草らしい風景で、この通り全体を特徴づけていると言っても良いでしょう。その隣は「鮹松月菓子舗」で、「鮹もなか」が名物のようです。蛸ではなく魚偏の「鮹」なのですね。そんな個性が満載の通りを歩いて、田原町駅から地下鉄に乗りました。
 しかし今、この商店街名にもなっている「田原町」の地名は消えてしまっています。商店会名としてずっと継承していってほしいものです。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ☆☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

店頭に太鼓が多数並ぶ「岡田屋布施」
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明るい雰囲気の歩道
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[№212]浅草ふれあい通り会

歩いた日 H25.06.02 【台東区】 
 日曜日の浅草は、相変わらず大変な賑わいです。間近に東京スカイツリーができてからさらに一段と賑わいを増したようで、雷門周辺や仲見世、新仲見世などは人波をかき分けて歩くようです。そんな浅草で、このふれあい通りのあたりは観光客の喧騒も比較的少なく、古き良き雰囲気をそれなりに保っていると言えるのではないでしょうか。
 東西方向の新仲見世の西の端の一歩南に並行し、たぬき通りの延長線上、国際通りとすしや通りを結ぶ位置にあって、すしや通りはそのまますぐ六区ブロードウェイに連なるので、かつては大物芸能人が立ち寄り、「浅草を見つめてきた人々が今もなおその浅草の心を愛しみながら営んでいる通り」と商店会HPに紹介されています。
 確かに、観光客受けしそうな華やかさは少なく、くすんだ昭和調の看板の中華料理店や、やはり昭和風情の喫茶店「アロマ」など、我が道を行くという気概を感じさせる風景が見られます。ホームページによると構成店は14店ほどで、それにはスロット店やパーキング、葬儀社、ROXの分館(2G)や、大物の名も刻んできたであろう印章店「浅草ハヤシ」なども含まれています。
 小料理・季節料理の「金野屋」から割烹着姿の女将さんと思しき方が出てきたり、南に入る路地を除くと「蛇骨湯」という銭湯が見えたりします。「蛇骨湯」は江戸時代から続く歴史ある銭湯だそうで、やはりこの商店会の一員です。そして、レストランバー「ねも」は浅草で一番古いバーということで、そこにはどんな客層が集まるのでしょうか。
 その向かいの蕎麦店は最近開店したものらしく、これまたしっとりとした佇まいです。一人でぶらっと入るには気が引ける雰囲気で、いつか誰かを誘ってゆったりと味わいたいものです。目立たないながらもさりげなく名店が佇み、「派手さはございませんが、時代が置き忘れた何かを未だに大切にしている、そんな人々が営む通りです」とホームページに解説されるとおりの空気を感じる通りです。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ☆☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

時代に翻弄されない風情の通り
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歴史ある名店がさりげなく佇む
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[№196]御徒町通り会

歩いた日 H25.04.17 【台東区】 
 この通りに関しては説明をせずともご存じの方が多いと思います。御徒町駅前の春日通りで、上野松坂屋前の中央通り交差点から多慶屋のある昭和通り交差点までを範囲とします。上野の繁華街の一角をなし、上野駅方面との間のアメ横をはじめとするJRの線路に沿った南北方向の多くの商店街がここにぶつかります。たぬき小路などという小さな路地を覗くこともできます。
 御徒とは武士の中でも歩兵ですね。馬を持たない下級武士たちの多くが長屋住まいをしていたところから御徒町と呼ばれたわけですが、そのエリアは主に駅から東の方向のようです。ただ、現在は「御徒町」という地名はなく、この通りの南側は上野三・五丁目、北側は四・六丁目で、「御徒町」は昭和39年の改変で消えてしまいました。しかし駅名はJR「御徒町」のほか、地下鉄日比谷線「仲御徒町」、大江戸線「上野御徒町」と御徒のオンパレードで、これに銀座線の「上野広小路」を加えた4駅を結ぶ位置にあるのが御徒町通り会というわけです。
 JR駅前で長年馴染んだ「吉池」ビルは建て替え工事中で、完成すれば松坂屋と並ぶ新しいランドマークとなるでしょう。それでもこの乱雑な雰囲気は容易には変わらないでしょうね。小さな飲食店などの並びの中に、アメ横からはみ出したような鞄や靴の店なども混じり、混沌とした盛り場の風情を生み出しています。御徒町といえば、最近は宝石類の店の集積で知られますが、それはここから南一帯で、この表通りにはそうした雰囲気はほとんどありません。
 この日ここに降りたのは昼食目的で、お目当ては、御徒町通り会には属さないかもしれませんが駅改札を出てすぐ右にある「パンチョ」というスパゲティ店。「ナポリタンとミートソースがあればいい」という表示の狭い階段を降りていく地下店舗で、小、並、大盛が同じ値段。並でも満腹になるボリュームで味も良し。入店したのは2度目ですが癖になりそうです。
 そういう様々なこだわりがおもちゃ箱のように詰まった上野一帯のメインストリートがこの通りなのです。奥深い上野の探索の起点といっても良いでしょうね。北面の上野御徒町中央通りの入口角には江戸風の時計塔ができていました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

雑多な雰囲気の商店街
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時計塔がある東側の通り
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[№190]日の出会商店街

歩いた日 H25.03.30 【台東区】 
 アサヒ商店街の続きが日の出会商店街とは、示し合わせたようなネーミングですね。吉野通りの東浅草二丁目の信号から土手通りの吉原大門まで400mほどの商店街です。通りの南面は東浅草二丁目、北面は日本堤一丁目です。やはり両側歩道つきの2車線道路で、都営バス「上46」系統が走り抜けますが、商店街内にあるバス停は台東区のコミュニティバス「北めぐりん」のものです。
 店舗密度や業種構成などはアサヒ商店街と比べてやや散漫な感じがします。商店街内や周辺にビジネス旅館なども混じり、このあたりが山谷に近い労働者のまちであることを伺わせます。建物は3~4階建てのビル化しているものも多いですが、その間に挟まるように時代を感じさせる古い建物の店舗があったりします。豆腐店のほか、酒店の「千葉屋」や喫茶店などが、昭和建築の魅力を漂わせながら営業しています。黄色い看板の「レストランシャトレ」は瓦葺き2階建てのなかなかどっしりした建物です。中ほど交差点角の「一八寿司」も存在感がありますね。
 吉原大門が近づいても賑わいが増すわけでもなく、少々拍子抜けの感じもします。台東区商連ホームページの紹介文によれば、関東大震災後「吉原大門通り日の出会」として誕生し、吉原との関係が深く、桜鍋・鮨屋そして床屋などが並んだのだそうで、戦後再発足したものの昭和33年の吉原遊郭廃止で大打撃を受けたとのこと。その後「街を明るく美しく」と活性化に努め、「浅草北部指折りの景観商店街として復活をとげた」のだそうですが、今の賑わいは乏しく、衰退感が否めません。
 吉原大門側出口のすぐ手前には警視庁第六方面本部の建物がものものしくそびえ立ち、人々の通行に目を光らせているように見えます。そば処「大黒屋」に入り、昼食に大もりそばをいただきました。とても素朴な味でした。この商店街と吉原の関係を聞いてみましたが、ご主人はここで昭和28年からやっているけれど、あまり関係はないね、とのことでした。遊廓街とともに栄えたのはやはり戦前の話だったのでしょう。今はひっそりとした商店街になっています。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

新旧の建物が混在する静かな商店街
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そば処「大黒屋」とその周辺
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[№189]アサヒ商店街

歩いた日 H25.03.30 【台東区】 
 浅草の北にあたる台東区北東部一帯は、鉄道交通が不便なところです。しかしそのために、古き良きものがよく残っているところでもあります。観光客でごった返す浅草の喧騒を背に、南千住行きの都営バス「東42乙」で北へ。待乳山聖天、今戸神社などを車窓に見て清川一丁目で下車。目の前の交差点から左へ続くのがアサヒ商店街です。左右入口の時計つきのゲート標識が迎えてくれます。
 両側歩道つきの2車線道路ですが、いやあなかなか良い感じの商店街ですねえ。交通量がそれほど多くないので随時右左に横切りながら西へ向かって歩きます。建物は新旧混在ですが、店舗上部の看板は(全部ではないものの)左右に連続するようなシックなデザインのベースに統一されていて、好感が持てます。シャッターを閉ざしたままの店も多いのが残念ですが、総じて生活密着型の業種が多く、地域とともに生きる商店街という感じです。
 なぜか飲食店、食品店が多いように感じますね。そば店や寿司店、和風の構えのカレー店「ニューダイカマ」、喫茶「ラブ」、活魚料理の「光」、「谷島豆腐店」など。寿司の「松むら」は、統一看板の下に独自の「稲荷寿司」の看板を掲げ、文字の横に赤い鳥居を描いているのがユニークです。「マルイ洋品店」が店先の一角でたこ焼きを売っているのも面白いですね。
 比較的新しい建物でも、店の雰囲気はどれも昭和の香りが濃厚です。子どものころにこういう店があったよなあ、と思うような風情の店が並んでいます。中ほど交差点角の「秋元園茶舗」などはシャッターが閉ざされているものの歴史を感じる昭和建築ですし、昭和30~40年代ごろに流行った長屋風の建物が古びた佇まいで残っているのも、残しておきたい風景です。店の奥に店主が座って、時折ハタキで埃を払っていそうな書店などもあって、懐かしいです。
 商店街のホームページによると、「江戸末期から明治期にかけてこの辺りは東京一の別荘地とされた地域」だったそうですが、今は「山谷」が近いこともあって庶民的な空気で満たされています。「鳥泰」のやきとりにも惹かれましたが、東側入口付近の「肉の上岡」まで戻って、午後の間食用にコロッケとハムカツを買いました。西に抜けて吉野通りを横切ると、日の出会商店街に続きます。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

アサヒ商店街の東側入口
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看板が統一された店舗の並び
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[№158]浅草橋駅前商店会

歩いた日 H25.01.07 【台東区】 
 JR総武線と地下鉄都営浅草線が交差する浅草橋駅の周辺には多くの店がひしめいていますが、実は商店街組織の実態がよくわかりません。台東区商連のリストには、駅西口付近の「浅草橋駅西口大通り商店街共盛会」しか記載がなく、それ以外は空白地帯のよう。そんなはずはないと様々なサイトをあたると「浅草橋駅前商店街」が駅高架下にあるようです。商連未加盟の商店街や、未組織の商業地も多くあるというわけです。で、とりあえずこの高架下沿道を今回の対象とします。
 この界隈は日頃よく歩くところで、この日も昼食時に駅に降りたのですが、駅の高架が美しい曲線ラインを描き、その下にいかにも下町らしい混沌とした空間が展開しているのにいつも感心させられます。駅開業は昭和7年ですが、高架の美しいデザインはその時代の建築美を象徴するものと言えそうです。
 浅草橋周辺は、人形や花火などの問屋の集積で有名ですが、ほかにも多様な問屋や小売店、飲食店等が入り乱れています。数多いビーズショップには女性客が絶えません。高架の真下は、柱と柱の間にすっぽりと収まるように店が隙間なく埋まり、長い歴史を感じさせる構えの店も多くあります。高架沿い両側の道の向かい側も、それぞれ個性的な店が並び、庶民的で気さくな雰囲気に満たされています。
 古めのビルの一階に昭和ムードの陶器店があったり、畳店なども混じっています。江戸通り側の入口近くにある「美家古鮨本店」は安価に楽しめる立ち食い寿司店です。「亀屋近江」は駅の乗降客が入りやすい和菓子店です。ラーメンの「幸貴」は席数が5席ほどの小さな店ながら美味しい店です。
 この日の昼食は、駅南側でお気に入りの蕎麦店を目指したのですが、なんと12月末で閉店の貼り紙が。ショック!。気を取り直して、これまたお気に入りの土佐料理「げんさん」に入り海鮮丼を注文。食材は高知から直送しているそうで、店内には坂本龍馬の「船中八策」などが掲げられています。店主が野球狂らしく、壁一面に大学や社会人野球チームのサインがびっしり。ここのランチメニューは全て680円でボリュームが多いのが魅力。大名丼は巨大なあなご天が丼から大きくはみ出す勢いです。
 店主曰くでは、商店会は高架下だけとのこと。組織に入るメリットがなくなってきているのですね。しかし、街全体は活気があるので、商店街組織の存在意義を考えさせられてしまいます。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

駅高架が美しい曲線を描く下の商店街(駅北側)
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土佐料理「げんさん」がある駅南側の通り
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[№151]ユースロード上野

歩いた日 H24.12.16 【台東区】 
 日曜日は生活型の商店街は休業の店が多いので、繁華街の商店街を歩くことにしました。師走の上野界隈ではアメ横の賑わいがダントツですが、上野、御徒町駅周辺には他にも商店街が入り乱れています。この日は、アメ横に並行して上野駅と御徒町駅付近を南北に結ぶ何本かの通りのうち一番東側で昭和通りに近く、最も裏町的でB級度が高そうな「ユースロード上野」を歩きました。
 台東区商連のホームページの紹介文によれば、ここは戦後、アメ横用商品供給のための卸問屋の倉庫街となっていたところだそうで、その後、現マルイの開業と前後して商業の街に変貌してきたとのことです。上野側から入ると、マルイの大きな建物の左脇から入る形ですが、マルイの大きな建物が右側に壁のようにそびえていて、商店街としては不利な環境のようです。
 上野のマルイは、かつては京成百貨店だったことを思い出します。京成デパートは、最盛期には1都2県に5店舗を展開していましたが、今は水戸にあるだけです。時代の変化を感じますね。ただ、上野のマルイは今でも京成が建物の所有権を持っているようです。
 さて、今のユースロードは、繁華街の裏町的な位置にあるだけあって、飲食店、喫茶店などが多くを占める中に、マッサージ店などが目立つようです。ただ、昼間の時間に歩く限りでは、いかがわしさはほとんど感じません。アロママッサージ店の派手な入口の隣に「油そば」の店があったりします。「マドンナー」という名の喫茶店には思わず頬が緩みます。
 進むにつれて、やや古そうな建物の料理屋なども現れますが、ビジネスホテル、カプセルホテルなどもあります。上野駅のターミナル性が薄れつつある現在、ここにはどのようなお客が宿泊するのでしょうか。駅とは無縁の別の需要も多々あるのでしょうね。
 中ほどの東西の道との交差点角にある「武骨」は行列のできるラーメン店として有名です。この日も店外に10人ほどの行列ができていました。そこから先、少し人通りが少なくなって、間もなく御徒町駅近くの春日通りにぶつかります。一駅間の長さを持つ商店街ですが、やはり裏町的でやや捉えどころのない印象がぬぐえないままです。それにしてもなぜ「ユースロード」なのかな。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

マルイの裏にあたる通り沿いの喫茶店など
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ホテルも何軒かあるユースロード
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再び歩いた日 H28.04.29
 ゴールデンウィーク初日の「昭和の日」に上野へ行ってみましたが、アメ横や上野公園は人波で酔ってしまいそうなので、線路の東側へ移動。この界隈は近年、アメ横側も含めて屋台型の店舗が増えたように感じます。上野東京ラインの開通なども背景に、業態構造が微妙に変化してきたのでしょうか。
 ところで、このあたりには、「純喫茶」への関心が最近急速に高まった私が興味をそそられる店がいくつかあります。「ギャラン」や「丘」も良さそうですが、線路近くの喧騒を逃れてまた丸井の横のユースロードへ。「王城」も魅力的ですが、名前がユニークな「マドンナー」へ入店しました。1階、2階、地階がありますが2階へ。ゲーム機のテーブルが並び、カーペンターズ等の曲が流れ、まさに昭和レトロ喫茶。一人客から3人ほどのグループまでがそれぞれの時間を過ごしています。
 食事と飲み物つきで700円均一というのも良いですね。外は風が強い日でしたが、ミートソースとコーヒーで一人ゆったりとした時を楽しみました。こういう空間、ずっとあり続けてほしいと思います。
(「王城」にも後日行きました。満席になるほど、人気店であることが伺えました。)

純喫茶「王城」
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[№129]千親会商店街

歩いた日 H24.10.20 【台東区】 
 地下鉄日比谷線入谷駅から、入谷金美館通り商店会入谷金美館通り大正会とたどって入谷二丁目の信号交差点まで歩いてくると、そのままこの千親会商店街が続きます。この道は、ここまで含めて入谷金美館通りというのかどうかわかりませんが、ここから地名は千束二丁目に変わります。歩道上に今では貴重なアーケードがある商店街です。
 アーケードは平成元年に改築されたとのことですが、全体に華やかさは少なく、しっとりと落ち着いたムードが漂っています。天麩羅の「いせや」は名店のようで、土手の伊勢屋(日本堤伊勢屋)、蔵前のいせやと並ぶ三兄弟のひとつ、という情報があります。その隣の蕎麦店「秋月」も風格ある構えを見せています。その先の向かいにはうなぎの店もありますね。
 それらを眺めながら、200mほどで大きな通りにぶつかって、この商店街はここまでです。この大きな通りが国際通りで、ここはもう浅草の領域と言って良いでしょう。これを横切ってさらに進むと、吉原はすぐそこです。千親会を含めた金美館通りは、かつては根岸方面から吉原通いのルートとして賑わったということですが、今のこの静かな雰囲気からはなかなか想像できません。
 それよりも、台東区商連ホームページ上の紹介文では、「お酉さま」の日が賑わうそうで、確かにここまでくると、酉の市が開かれる鷲神社も目と鼻の先です。ただ、その門前町というには店舗が少ないですね。上述の飲食店のほかで印象に残ったのは、「BARBER」という表示が懐かしい理髪店くらいでしょうか。周辺地域の生活を支えるにはこの商店街だけでは業種が不足過ぎます。
 国際通りの下にはつくばエクスプレスが通っていますが駅は遠く、立地面でも不利な位置に置かれていて、この商店街の活性化には何か思い切った刺激が必要でしょう。商店街中程に、台東区コミュニティバス「北めぐりん」の千束二丁目バス停があって、15分おきに楽しいデザインのバスが発着しているのが唯一頼もしい味方のように感じます。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

国際通り側の千親会商店街入口
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天麩羅のいせや、蕎麦の秋月など
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[№128]入谷金美館通り大正会

歩いた日 H24.10.20 【台東区】 
 入谷金美館通り商店街の先、入谷市場前の信号交差点からさらに東に続くのが入谷金美館通り大正会の商店街です。この信号を境に、入谷一丁目から二丁目に変わります。商店街名は、沿道にある大正小学校に由来するようで、かつては入谷金美館通り商店会と一体だったものが昭和33年に独立したようです。独立しても「金美館」の名を継承するほど、かつてあった映画館の金美館は地域のアイデンティティとして定着しているのですね。
 交差点角にある履物店のレトロ感がたまらないですね。店舗脇の壁面には商店街が一体であったころの案内図がそのまま掲示されており、二階の窓覆いには様々な業種の絵が描かれているのですが、それらは何を訴えようとしていたのでしょう。
 商店街の店舗密度は、西の入谷金美館通り商店街よりも薄くなります。大正小学校が面していることもありますが、その大正小学校は南欧を思わせるデザインで道路から一歩後退した位置に建ち、道路との間が小公園のようになっています。その向かいのマンション一階には、「お母さんの手作りケーキ&カフェ」のお洒落な店があり、学校児童のお母様方の御用達なのかもしれませんが、その先では、食堂「清月」やお茶の「山城園茶舗」、「花見せんべい」の「吾妻屋」など和風の風情に戻ります。
 「山城園茶舗」では、お茶や海苔のほかにも急須などの茶道具や、なぜか七福神の小さな置物なども置いているのが面白いです。「花見せんべい」が美味しそうだったので一袋買い求めましたが、創業60年になるそうで、店の袋には「匠の味」と記され、こだわりが感じられます。
 この商店街は入谷二丁目の信号交差点までで、この左手前角の店は、「黒砂糖」「黒蜜」などの文字がガラスに貼られていますが、どういうお店でしょうか。この交差点を右に行けば合羽橋道具街につながりますが、直進方向にはアーケードの「千親会商店街」が続き、思わずそちらに足が向いてしまいます。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

「山城園茶舗」、「花見せんべい」など
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商店街入口のレトロな履物店
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[№127]入谷ふれあい市場(台東区設入谷小売市場)

歩いた日 H24.10.20 【台東区】 
 入谷金美館通りの中程の交差点角に高層の都営アパートがあって、その1階と地下1階が「入谷ふれあい市場」となっています。正式名は「台東区設入谷小売市場」で、市場と言っても複数の小売店が集合したもので、区設ですから台東区が条例に基づき設置・管理していますが、入居店舗は協同組合(台東区設入谷小売市場協同組合)を結成し、入谷金美館通り商店街連合会の構成組織のひとつとして台東区商連にも加盟しています。つまりは独立したひとつの商店街の扱いです。
 昭和5年に「東京市設小売市場」として開設されたのが最初だそうで、戦後、区に移管され、昭和32年に都内初の公営住宅併存小売市場として新装したものが、さらに老朽化により平成10年に都営入谷アパートの建設に併せ、その下にリニューアルオープンした、という経緯が区商連ホームページに記されています。
 1階は酒類や味噌、生活雑貨、文房具などが扱われていますが、エスカレータで地階に降りると、野菜類や肉、魚、米、惣菜などひととおりの食材が揃う構成となっています。個店の集合体であるものの業種構成はバランス良く管理されているようで、「区設」なればこそとも思いますが、組合の運営もしっかりしているのだろうと想像されます。隣接商店街に青果店や魚店もありますが、周辺住民の生活ニーズの充足がワンストップでできる拠点として機能しているようです。1階と地階の間には大きな吹き抜けがあって開放的な雰囲気で、全体に下町の庶民的ムードに満たされている感じで好感が持てます。
 さて、私のお目当ては、ここでコロッケを買うことです。ありました。地階の一番奥の精肉店でその日の間食用に3つ買い求めましたが、支払いはフロアごとの集合レジで行うスーパーと同様のシステムです。効率的運営ですね。
 近くの昭和通り沿いにはスーパーのココスナカムラもあり、商品品質の比較はできませんが、うまく使い分けられているのでしょう。区設小売市場というひとつの商業モデルを、今後も一層の改善を模索しつつ維持していって欲しいと思います。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★★☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

都営アパート併設の「入谷ふれあい市場」入口
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吹き抜けで開放的雰囲気の店内
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[№126]入谷金美館通り商店会

歩いた日 H24.10.20 【台東区】 
 金美館とは、大正末年ごろから戦後にかけて都内下町や川崎を中心にチェーン展開していた映画館で、入谷金美館通りは、かつてあった入谷金美館の名を今に伝えています。根岸から吉原に通ずる道でもあり、商店街としての歴史は長いようです。地下鉄日比谷線入谷駅の三ノ輪寄り出口がある交差点から東に入る道がこの商店街です。
 それにしても、200mほどの通りの両側に様々な魅力が凝縮されていますね。5年前にアーケードを撤去したそうですが、各店舗の建物の全貌が見渡せて良いと思います。昭和通りから入ってすぐ右側の「東京菓子会館」のビルのあたりにかつて金美館があったそうで、今その並びには、下町の洋食屋を名乗るハンバーグ店「くいしんぼ」や、人気店らしくお客が絶えない「石窯パン工房」などが並びます。
 そしてそのすぐ先には、思わず「おーっ」と声を上げてしまいそうなどっしりとした瓦屋根3階建ての「水上酒本店」が異彩を放っています。ホームページによると明治33年から百年以上この地で商売し、この建物は昭和4年に建てられたそうです。店を覗くと「品質を保つため店内照明を控えております」と表示され、様々な銘柄がきれいに並べられて、商品への愛情が感じられます。
 その向かい側では、履物店の大黒屋が祭提灯なども置いて良い味を出していますし、金沢米店もこだわりのオーラが濃厚に出ています。遅めの昼食をとりたくて、油そばの「万人力」もそそられましたが、「安い、うまい、ちょっと遅い」と書かれた「女流手打うどん」の「家康」に入りました。店を構えて25年くらいだそうですが、コシの強い美味しいざるうどんをいただきました。金美館があった位置はここで教わりました。
 入谷一丁目の信号交差点角には「八百勇」があり、その先に「魚勇」がありますが、兄弟店でしょうか。向かいの天ぷら店では十数種類の天ぷらが並べられていますが、「お好みにより天丼おつくりします」と書かれているのが好ましいですね。ほのぼのした気分で入谷市場前の信号交差点に着きます。この右手前角の都営高層住宅の一階と地下一階は台東区設の小売市場である「入谷ふれあい市場」で、交差点から先はさらに入谷金美館通り大正会という商店街が続きます。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

金沢米店などが並ぶ金美館通り商店街
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築83年という水上酒本店
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[№101]上野二丁目仲町通り商店会/池之端仲町商店会

歩いた日 H24.08.25 【台東区】 
 上野の仲町通りといえば夜の街ですね。20年くらい前にはよく歩いていましたが最近はあまり足が向かなくなっていました。しばらくご無沙汰の間に、上野広小路駅と京成上野駅の間の中央通り下に地下歩道と駐車場ができていて、その中程の階段から地上に出た付近にこの商店街の入口があります。
 平成6年にカラー舗装やアーチ、街路灯等の環境整備事業が完成したとのことですが、雑多な飲食店街の印象は変わりませんね。昼間なのに客引きが堂々と声をかけてきます。居酒屋系の店が多い中にある蕎麦店の蓮玉庵は、気さくな雰囲気で好きなのですがこの日は暖簾が出ていませんでした。
 このあたり、台東区上野に文京区湯島が入り組んでおり、かつてよく食事や接待に利用した「英鮨」がある交差点から東が上野二丁目仲町通り商店会、西の北面が池之端仲町商店会で、この二つは台東区ですが、西側の南面は文京区の白梅商店会に属しています。街路灯やフラグの違いでその区別がわかりますが、実質的には一体的な商店街といって良いでしょう。
 夜になると多くのサラリーマンやおじさんたちが繰り出し、飲み騒ぐ賑やかな通りとなりますが、一歩脇の路地に入るとスナックや風俗店などが密集するディープな空間が広がります。ただ、それらはこの商店会には属していないものと思われます。それらも含めて、都内有数の歓楽街を形成しているわけです。その意味では、B級の仲間として紹介するのは不適切かもしれませんね。
 しかし、猥雑な歓楽街というだけではありません。英鮨の向かいの池之端仲町商店会側の角には高級きもの店「藤井」があり、その隣には「有職組紐道明」の看板を控えめに掲げる店があります。また、日本画の画材店もあって、歴史を感ずることができます。帰ってから調べると、「有職組紐道明」(ゆうそくくみひもどうみょう)は、承応2年(1653年)創業だそうで、江戸時代は刀など武具を扱っていたそうです。明治大正のころは下谷芸者で名を馳せた一帯でもあり、そうした歴史の記憶はとどめていてほしいと思います。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

猥雑な雰囲気濃厚な飲食店街
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高級着物店や伝統ある組紐店、歴史を感ずる建物も
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[№92]上野駅正面通り会

歩いた日 H24.08.01 【台東区】 
 上野で昼食にしようかと上野駅に降り立ち、アメ横方面ではなくジュエリーブリッジで昭和通りを東へ渡ってみました。重厚な上野駅の本駅舎はこちらに顔を向けており、その意味で、昭和通りから入るこの通りが「駅正面通り」を名乗るのは何ら不思議ではないのですが、観光地化している上野公園やアメ横方面と比べてこちらは裏町的な印象です。駅から直接見通せない位置にあるので、外来者が足を踏み入れるには抵抗があるのかもしれません。
 台東区商連のホームページでの紹介文では、上野駅正面通り会という名称で正式に発足したのは昭和35年だそうで、旧町会名「車坂通り」(くるまざかどおり)の愛称でも親しまれているとのことですが、歩いている間にはどちらの名称も目に入りませんでした。
 むしろ目を止めたのは、下町の歴史を刻んでいるとも言えそうな特徴ある店の看板です。入ってすぐ左にある松崎商店は「諸官庁払下品」の取扱店だそうで、ミリタリーショップと紹介しているサイトもある不思議な店です。その先の喫茶店「シャガール」の手前には「栄光武道具」店が構えています。何かあったら守ってもらえそうな頼もしさを感じます。さらにその先には、「鮒藤商店」という佃煮店が、いなごやはぜなどの佃煮を大きな器に入れて売っています。
 周辺はビジネス街のはずで、商店会員も銀行・商社・保険会社、卸商や小売店などで構成されるとのことですが、そういう中でこのような店がしっかりと根付いているのが面白いと思います。
 電線類が地中化されたきれいな印象の通りで、台東区の商店街マップでは商店街の範囲は佃煮店の先までとなっていますが、さらにその先も同じカラー舗装と街路灯が続き、永寿総合病院の先までがこの商店街のようです。病院の前には薬局が並びますがその先には和菓子の「竹隆庵岡野」がありました。
 ビジネスホテルも何軒かあって、上野駅利用の出張者にも重宝しそうですが、上野駅のターミナル性が低下しつつある中では別な需要で成り立っているのかもしれませんね。結局、めぼしい昼食ポイントにありつけないまま駅に戻りました。
・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

駅前のジュエリーブリッジから見下ろす商店街
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思わず足を止めたくなる佃煮店
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[№33]みちびき花の辻商店街

歩いた日 H24.05.05
 言問通りの浅草観音裏通り商店街を歩き終えて、ふと通りの向かい側を見ると、雷5656会館の右側に「みちびき花の辻商店街」の粋な感じの標識が目に入り、ふらふらと通りを渡って誘い込まれました。が、私にはこの商店街を語る資格はないかもしれません。最近は「奥浅草」と呼ばれるようになったこの一帯は多くの料亭などが点在する浅草花柳界の中心地であり、そういう世界は私のような庶民にとって全くの異次元空間であって、知らずして語ることは許されないと思うからであります。
 柳通りを歩いていくと、浅草地区内を無料巡回している「パンダバス」の「浅草見番」という停留所があり、それを見てやっと「あっ、ここが見番か」と気付く有り様。料亭、芸妓置屋、待合の三業の総合窓口とも言うべき見番の向かいには由緒ありそうな蕎麦店があったりして、しばらく見入っているとその前をお客さんを乗せた人力車やパンダバスが通りすぎていきました。
 台東区商連や都商連のホームページによれば、ここは最近できたばかりの加盟店数14の商店街だそうですが、東京都公園協会の「まちなか緑化活動支援」事業のモデル指定を受けて、竹垣の設置など緑豊かでエコな商店街づくりの活動に積極的に取り組んでいるそうで、確かに落ち着いた雰囲気を感じることができます。B級というには恐れ多い、申し訳ないと肩をすぼめながら、二本ほど東の通りへ「コの字」型に歩いて言問通りまで戻ってくると、その出口にも「みちびき花の辻商店街」の標識が。どうやら面的な広がりを持っているようで、そこに立っていると、歩いてきた道を台東区のコミュニティバス「北めぐりん」が走り抜けてきました。
・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ☆☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

雷5656会館脇の商店街入口
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三業会館・浅草見番付近
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[№32]浅草観音裏通り商店街

歩いた日 H24.05.05
 大小の商店街がひしめき大勢の観光客で大混雑の浅草は浅草寺南側に対して、北側は古くから観音裏と呼ばれてきましたが、こちらも近年は注目度が高まっているようです。その中で、観音裏通り商店街はずばり「観音裏」を名乗る割には比較的地味な印象です。東西に走る言問通りの南面だけで組織されているようで、西は西浅草三丁目交差点から東は雷5656会館の向かいあたりまで、長さにして300m程度でしょうか。
 それでも、外国人観光客も含めて多くの人が行き交い、祭用品店などを覗く姿が目立ちます。そんな中にスペイン料理の店が構えていたりして、和洋折衷も織りまぜた感じの通りとなっています。浅草寺を中心に浅草一帯を少し大回りにぐるっと回遊するには良いコースになっているのでしょうね。店舗数はそれほど多いわけではないけれど、店によってはそうした回遊客をうまく取り込んでいるようにも見えました。
 ところで、この言問通りから北側一帯は、最近は観音裏ではなく「奥浅草」と呼ぶようになったようで、浅草三丁目のバス停もいつの間にか「奥浅草(浅草三丁目)」に名前が変わっていて、ここに停車する日暮里行きの急行バスもできて、バス待ちの長い行列ができていました。鉄道駅ではないけれどこのような公共交通拠点を抱えることもメリットのはずですが、これをうまく活かしながらも、商店街の名称だけは「観音裏」を継承していってほしいなと思いながら歩きました。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

祭用品店「めうがや」
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和洋折衷の面白さ
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[№31]浅草千束通り商店街

歩いた日 H24.05.05
 浅草ひさご通りから言問通りを渡って北に続くのが浅草千束通り商店街です。都営バスも走る2車線の車道を挟んでアーケードがついた両側歩道に商店が並んでいます。ここまでくると一大観光地の浅草の喧騒からやっと逃れた感じですが、それでも、外国人観光客が喜びそうな骨董品店があったりして、下町らしさが濃厚です。
 かつては旧吉原への通い道としてたいそう賑わったというこの商店街は全長が約1㎞にもおよび、さすがに北に行くほど空き店舗も目立ってきますが、それでも歩くのを飽きさせない面白い名前や構えの店が点在しています。「デンキヤホール」という名の喫茶店、「ナイモノワナイ」と銘打った大門という名の食堂(?)、餃子店の「末っ子」など。「マチダデンキ」も電気店なのに下町風情で固めたこだわりの店構えでした。
 このあたり一帯を最近は「奥浅草」と呼ぶようになったようで、「おくあさちゃん」というマスコットキャラクターも登場したらしく、商店街途中に「奥浅草観光案内所」なる看板を掲げた建物がありましたが、誰も居らず閉まっていました。ここはどういう施設なのでしょう。
 中程の浅草四丁目バス停付近がこの商店街の中心らしく、青果店や青果店と並んで「百貨丸重本館」という店舗にもご近所の住民がたくさん出入りしていました。長い商店街の中に、古本店も含めて書店が3軒あり、いずれも、店主がハタキでパタパタと本の埃をはたいていそうな懐かしい風情です。
 往復2㎞は少々疲れましたが、店舗数約160というこの商店街は、親しみの持てる商店街らしい商店街といえます。
・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★★☆
・ひょうきん度 ★★★★☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

商店街中程の交差点
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生活感漂う「百貨丸重本館」の界隈
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[№30]浅草ひさご通り商店街

歩いた日 H24.05.05
 大型連休の最中で、普通の住宅地近くの商店街では休業店も多いだろうからと、敢えて盛り場周辺に繰り出すことにしました。浅草でも大小の商店街がひしめき混雑が激しい雷門周辺を避けて、少し奥まった位置にあるひさご通りへ。しかしここも、花やしきに近いせいもあってかなりの人出です。
 六区の興行街を北に抜けると浅草ひさご通りの立派なアーケードがお出迎え。「粋」をコンセプトに「江戸街構想」を掲げ各種事業を展開しているということで、「豊かでうるおいのある町づくりに貢献した」と都知事から表彰もされたそうで、これはもうB級と呼ぶのは失礼でしょうが、せっかく歩いたので敢えて取り上げさせていただきます。
 観光客相手に下町商品を売る店と、生鮮品も含めて生活用品を売る店が混在していますが、その中に百年の歴史を誇るというすき焼きの老舗「米久」本店や懐かしい雰囲気の喫茶店、甚平を売る店などがあったりして、浅草らしい雰囲気を醸しだしています。商店街中程に「江戸下町伝統工芸館」があり、多くの人が出入りしていました。今や日本有数の国際観光地と化した浅草では、様々な観光拠点施設が増えていますが、ここは台東区が運営する公共施設で、観光と同時に、長く受け継がれてきた下町の職人の技を紹介し伝える役割を担っているところです。そんな中を、ご近所の住民と思われる自転車がすいすいと走り抜けていたりするのも面白く見えます。
 浅草でも仲見世などからはやや離れ、不利な位置かなと思いきや、つくばエクスプレスの浅草駅が開業してアクセスも良くなったので集客力も高まった感じです。この商店街を抜けて言問通りに出たところで改めて振り返ると、いやあやはり立派なアーケードですなあ。朱塗りの柱が太い!。なお、「ひさご」とは、今はなき浅草公園のひょうたん池に因んだ命名だそうです。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★★★★★

明るいアーケードの下町らしい商店街
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江戸下町伝統工芸館
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[№2]鳥越本通り商盛会(おかず横丁)

歩いた日 H23.11.26
 魅力的な名前の商店街ですが、ここも外からはちょっと訪れにくいところです。強いて言えば最寄り駅は総武線浅草橋駅、地下鉄都営浅草線蔵前駅、大江戸線新御徒町駅といったところでしょうか。蔵前橋通りの北側に並行する、まさに「横丁」と呼ぶに相応しい狭い道です。ぶらぶらゆっくり歩いても数分で通り抜けてしまいます。
 名前のとおり日用食用品の店が集積して成り立ってきた商店街ということですが、土曜の昼過ぎに歩くと、店が連なっているというよりも、両側に点在しているという感じです。店構えもその隙間から覗ける家屋の造りも、昭和の香りを感じさせるものが多く見られます。
 コロッケが好きなので、こういう商店街で是非買いたいと思い、西から東に通り抜けましたが、ない、ない、ない、そして最後の東側の商店街出口の手前にありました。松屋肉店。コロッケ2つを所望するとその場で揚げてくれます。揚げている間に世間話も盛り上がります。
 商店街を抜けて少し行くと、蔵前橋通り沿いに鳥越神社があり、おかず横丁もこの神社とともに歩んできたことがうかがえます。おかず横丁の商店街の正式名称は「鳥越本通商盛会」なのですから。
・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

どことなく哀愁漂う横丁
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誘い込まれる商店街入口のアーチ
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[№1]佐竹商店街

歩いた日 H23.11.26
 江戸時代の秋田佐竹藩にその名を由来するという佐竹商店街は、長らく鉄道駅から離れ、周辺地域の人以外は訪れにくいところでしたが、平成12年に地下鉄大江戸線、平成17年につくばエクスプレスの新御徒町駅が、商店街北側の春日通り地下に開業して一躍便利になりました。
 しかし、駅前商店街として人を集めるには時代が遅すぎたようで、今も静かな、時代から取り残されたようなレトロな雰囲気を漂わせています。関東大震災、東京大空襲で灰塵に帰し、そのたびにたくましく再建してきた歴史が、商店街のホームページに詳しく綴られていますが、昭和のまま時が止まってしまったような風情です。いいなあ、この雰囲気。
 全蓋型アーケードに覆われた通りには、なんとも微笑ましい名前の店も多く、店の看板を眺めて歩くだけでも楽しくなります。空き店舗も目立ちますが、店の人とお客のご婦人が話に花を咲かせているなど、ほのぼのとした光景が見られます。ここの静かさは、精肉店や鮮魚屋など生鮮3品の店がほとんどないためでもあると思われます。でも、ホームページをみると、イベントを行ったり「まちづくり協定」を定めたり、前向きな様子が伺えます。
 北から南へ商店街を抜けると、並行する清洲橋通りに合流しますが、新御徒町駅に戻るもよし、そのまま南下して浅草橋方面に歩くのもよし、というところです。
・なつかし度  ★★★★★
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★☆☆☆

懐かしい空気が漂う商店街
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思わず首を傾げるユニークな店名看板も
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再び歩いた日 H26.02.22
 御徒町方面から昭和の香り濃厚な末広会商店街を歩いてきて、ここにぶつかりました。この佐竹商店街も変わらぬ昭和の味わいでほっとさせられます。末広会からの突き当たり部分は近代的なマンションになっていますが、その他の部分の雰囲気はほとんど変わっていません。日用品、文具、ふとん、靴、精肉などの店が、日常生活のサポートをしっかりとこなしています。青果店が2軒向かい合って仲良く営業しているのも良いですね。新御徒町駅側入口近くの「ふしぎどう」も日用衣料を店頭いっぱいに並べて元気に営業していました。

日用品が山盛りの店など、変わらぬ佇まい
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