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ほのぼの「B級商店街」歩き

東京下町を中心に、決してA級ではないけれど、ほのぼのとした風情ただようB級・C級の商店街を、応援の思いも込めながらぶらぶらと歩きます。

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ほのぶらマン

Author:ほのぶらマン
商店街全盛時代を懐かしむ昭和世代の男です。商店街が少しでも元気を取り戻すことを願いつつ、ほのぼの感を求めてぶらぶらと散歩気分で歩きます。

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[№800]亀戸駅南側線路沿い

■■■・・・線路と国道の間に並行する細道は夜の魅力も満載のディープ空間
歩いた日 R01.07.20 【江東区】 

 JR総武線亀戸駅は、メインの出入口や駅ビル(アトレ)、駅前広場等が線路北側の明治通りに面する位置にあり、東武亀戸線もそちら側から発着しますが、ホーム東端から降りる「東口」もあって、こちらは線路の南側に出ることになります。南には国道14号(京葉道路)が線路と並行しますが、その間にもう一本の細道が並行してあり、「東口」はそこに面しています。
 亀戸駅東口というと「サンストリート亀戸」を思い出す方も多いのではないでしょうか。国道14号南側の第二精工舎の工場跡地に平成9年から28年まであったショッピングセンターで、中央の広場ではイベントも多く行われ、次世代型の商業空間として話題を集めました。もともと期間限定の暫定利用だったため、現在は取り壊され、その跡地は、「亀戸六丁目計画」として25階建てのマンションや商業施設を建設する事業が開始されています。
  <亀戸駅東口(右側に「珈琲道場 侍」あり>
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 さて、駅「東口」が面する小道ですが、通りの名前もなさそうで、商店会組織も確認できません。でも、明治通り側から駅「東口」前を挟んで東西に4~500mほどにわたってなかなかディープな空間が続いています。南側に並行する国道との間隔が狭いので、南面は国道側に面する建物の裏側にあたる部分が多いのですが、両側から出入りできる店舗もあります。
 明治通りに近い部分は、上記の事情で店舗は北面の線路側の方が多いですが、世の「おやじ」族が夜な夜な飲んだくれる場として絶妙な魅力空間です。令和の世になっても昭和の香りを残す小規模な飲食店の建物が並ぶという風景は、夜になればさらに深みを増すことになります。
 駅東口の正面の建物二階には「珈琲道場 侍」というカフェバー業態の店があります。亀戸駅東口を何度も使っている私はその名前に怖じ気づいてまだ入店経験がありませんが、改めてホームページを見るとロッキングチェアがある魅力的な店らしく、今度は是非入ってみたいと思います。
  <明治通りに近い夜型の飲食街>
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  <「ときわ食堂」などもある>
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 東に進むと、自転車置き場やパチンコ店などがあって店舗密度は少なくなりますが、「ほるもん」や「亀戸やきそば」を看板に掲げる店もあり、「渋い裏道」的な雰囲気が濃厚です。そして、しばらく進むと線路の北側に抜けられるガードがあります。しかしこの高さが約1.5mと恐ろしく低く、身をかがめながらの通行ですが、貴重な抜け道なので生活道路として多くの人が使っているのが、これまたディープで面白いところです。
  <駅東口から東側の区間>
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  <渋い裏道的空間(この左に天井高の低いガードあり)>
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・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★★☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

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[№799]伝通院前通り三盛会

■■■・・・徳川家菩提寺の前でも駅から離れ門前商店街らしさも乏しく
歩いた日 R01.07.06 【文京区】 

 千川通り方面から善光寺坂を上って、伝通院の山門の前までやってきました。伝通院は、正式には「無量山 傳通院 寿経寺」で、良く知られるように徳川将軍家の菩提寺です。開山は応永22(1415)年ですが、慶長7(1602)年に逝去した徳川家康の生母、於大の方の菩提寺とされたことからその法名をとって「傳通院」と呼ばれるようになったとのことで、境内墓地には於大の方をはじめ、二代将軍秀忠の娘で豊臣秀頼に嫁した千姫など、徳川家ゆかりの女性等の立派な墓が多くあります。
  <徳川将軍家の菩提寺「伝通院」>
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 浄土宗の関東18檀林のひとつで、常に1000人の学僧が修行していたとも言われますが、徳川幕府の庇護が失われた明治以降は規模も縮小したようで、前記事で見た善光寺もここから独立した別院のひとつとのことです。
  <門前の参道部分(左角に「大黒屋」>
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 立派な本堂を拝み、墓地を一巡した後、平成24年に再建されたという山門から再び外に出ましたが、春日通りへ続く山門前の道沿いはあまり門前町らしい風情はありません。「伝通院前通り三盛会」という商店街は、春日通りの伝通院前交差点を中心に、春日通り沿いの前後の信号の間、及び交差する道路の一部で構成されていることが、独特の街路灯の並びの範囲でわかります。
  <伝通院前交差点から南を見る(生花の「花伴」など)>
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 ただ、地下鉄等の駅からやや離れていることもあってか、商業の密度は高くありません。交差点の角にレストランの「大黒屋」や生花店「花伴」があることが、唯一門前商店街らしいところです。おっと、もうひとつありました。マンションビルの一階に収まっていますが、稲荷蕎麦「萬盛」です。
 前記事の澤蔵司稲荷の建立の由来となった僧「澤蔵司(たくぞうす)」が伝通院で修行中よく通って食したのが「萬盛」で、以後長きにわたって同稲荷社に蕎麦の奉納が続けられたとのことです。そうだとすれば江戸初期からの歴史を持つ店ということになります。覗いてみましたが満席に近いようだったのでパスしましたが、由緒ある蕎麦を食べなかったことが悔やまれます。
  <稲荷蕎麦「萬盛」などの並び>
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 交差点近くでは富坂警察署が目を光らせており、あまりうろうろしていると怪しまれるので、街路樹が美しい歩道を東方向に歩きましたが、春日通りは尾根道で、ここが尾根の先端部分なので坂(富坂)を下って後楽園・春日駅、という位置関係です。
  <春日通り東寄りの部分>
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・なつかし度  ★☆☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★☆☆☆☆
・ローカル度  ★★★☆☆

[№798]小石川すずらん通り商店会

■■■・・・風情が失われつつある小さな商店街の先は、歴史散歩の坂道
歩いた日 R01.07.06 【文京区】 

 こんにゃくえんま様の前から千川通り沿いの「えんま商盛会」区間を北上すると、都営バス小石川二丁目停留所先の右には以前雨の中を訪れた「柳町仲通り商店会」がありますが、左への道には別の街路灯の並びが見えます。これが「小石川すずらん通り商店会」です。以前は見落としていたので、改めて足を踏み入れてみます。
  <千川通り側から商店街を見る>
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 100mほどの東西の区間をメインとする小さな商店街で、千川通り側入口の右側はダイエー小石川店のはずなのですが、こちらの面は路面店の並びとなっています。小綺麗な並木が整備されていますが、その対面は普通のビル一階の商店群という感じ。インド・ネパール料理の「TOKYO GUYS」という店が刺激的な感じですが、そこから先はまた高層マンションの下部に店舗という形となり、どうも商店街らしさが乏しい状況です。路面のレンガに「ROAD」の絵タイルがはめ込まれているのが商店街らしさの名残とも見えます。
  <インド・ネパール料理の「TOKYO GUYS」>
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 中央付近から北への道にも同じ街路灯があり、そちらの西面に、懐かしい昭和の看板建築が並ぶ風景が残されています。こうした新旧のギャップがすごいですね。ただ、これらの古い建物群はいずれもシャッターが閉ざされており、この風景が見られなくなるのも時間の問題か、というところです。
  <北への道沿いに並ぶ看板建築群>
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 ところで、千川通りを中心としたこの一帯は、地形的には大塚方面から神田川へ続く谷筋に位置しており、この商店街の西端は台地に突き当たる形で、道はそのまま上り坂となります。商店街区間からは外れますが、この坂は「善光寺坂」といい、その上り口にあるとうふ店がいい感じです。
  <善光寺坂を見る(左にとうふ店)>
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 坂の途中にある善光寺は、区教育委員会の説明板によると、明治17年に善光寺と改称し、信州の善光寺の分院になったとのことで、坂の名前も比較的新しいようです。さらに坂を上ると、浄土宗の寺院「慈眼院」があります。澤蔵司稲荷(たくぞうすいなり)の別当寺ということで、興味深い縁起が記されています。門前の歩道と車道の間に巨大なムクの木があり、緑陰を提供しています。このあたりはまた、かつて多くの文人が住んだ地で、すぐ隣は幸田露伴の旧家跡とのことです。
 そのまま坂を上り切ると、右側に見えてくる大きな山門はあの「伝通院」です。
  <善光寺>
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  <澤蔵司稲荷の縁起も持つ慈眼院>
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・なつかし度  ★★☆☆☆
・ぬくもり度  ★☆☆☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

●[№57]えんま商盛会(文京区)を再び歩いたので、加筆しました。→こちら

[№797]十条中央商店街(演芸場通り)

■■■・・・大衆演劇の「篠原演芸場」を中心とし、国際色も感じる商店街
歩いた日 R01.06.30 【北区】 

 この日は、「横丁・小径学会」の「遊歩」に参加させてもらいました。横丁や小径、生活道路などの情報を交換しあい深めようという会のようですが、代表者も事務局もなく参加自由という緩さに惹かれ、また、十条という探訪エリア名にも惹かれ、飛び入り参加を申し出たところ快諾されたので、人数に加えてもらったということです。
 東十条駅南口に集合し、十数名の陣容で東十条南口通りの一部や東十条商店街なども歩いたのですが、新参者なので皆さんの後を大人しくついていきました。上野から赤羽までのJRの線路は日暮里崖線に沿って敷かれているので、駅西側の台地上には「登る」形となります。
 台地上の道に出ると、浴衣姿のお嬢さんも含め人通りが多く華やかな雰囲気。それもそのはず、この日は十条富士神社の山開きの祭礼(大祭)でした。ひとつの目的だった富士塚への「登山」は、長蛇の行列を見てあっさりと諦め、両側を露天商の屋台がびっしり並ぶ中を人波をかき分けて進みました。雨模様なのにはぐれてしまいそうな人出です。
 そこから南へ狭い「路地」を分け入り、出たところが「十条中央商店街」の中央部でした。そこはまた、「篠原演芸場」の目の前です。篠原演芸場は、「大衆演劇」の劇場として都区内で残るのは浅草木馬館とここの2館のみという貴重な場所で、この日は翌日からの公演に備えての休館でしたが、こういうところで木戸銭を払って屈託ない時間を過ごすのも良いかもしれません。
  <独特の雰囲気を醸す篠原演芸場>
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  <演芸場より東方向の商店街>
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 この商店街は、この篠原演芸場を中央に擁することから、「演芸場通り」とも呼ばれるようです。ここから十条駅方面へと進んだため、商店街の半分しか見ていないことになりますが、4mあるかないかの狭い幅の道沿いは、台地上なのに下町風情満載の混沌とした雰囲気です。そして国際色も豊かです。「ビサン」というパレスチナ料理の店があるかと思えば、「エベレストストア」というネパール食材店もあり、小さな店ながらスパイスやお米などを豊富に揃えているようでした。また、十条や東十条界隈にはハラル食材店が全体に多いようです。
 ここには理髪店が多いとの事前情報を得ていましたが、確かに三色サインポールを複数見ました。そんなこんなで皆さんの後を追いかけて十条駅ホームに接する踏切を渡ると、そこは、私としてはA級商店街と認める十条銀座商店街です。
  <理髪店が多い>
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  <懐かしい空気が充満する>
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  <ネパール食材店なども>
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・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

[№796]ミリオン通り商店街

■■■・・・かつての映画館に由来する通りは、今、多様な芸術活動息づく街へ
歩いた日 R01.06.29 【足立区】 

 この商店街の名は以前から認識していたのですが、梅雨の不順な天候の中、ぶらりと行ってみました。「ミリオン通り」という名は、かつてここにあった「ミリオン座」という映画館に由来するそうで、昭和25年開館、昭和57年閉館というから、30年以上も映画館の門前商店街だったということです。商店街としては昭和初期からあったとのことですが。
 北千住駅から南へ数百mほど離れるため、今は静かで、やはり衰退色が強いのですが、平成8年までは今の東京芸術センターの場所に足立区役所があったこともあり、賑やかだったと思われます。
  <東京芸術大学千住キャンパス向かいの北側入口>
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 平成18年にできたという東京芸術大学の千住キャンパスの向かいが商店街の北側入口です。入ってすぐの「花屋小梅」が好印象を与えてくれます。スナック「山椒魚2」が使っている看板建築の建物が目を惹きます。その先の「LA CULIYA (ラ クリヤ)」はフレンチベースのカリフォルニア料理店だそうで、隠れ家的というか、意外な名店が潜んでいるというところです。「まじ満」も、知る人ぞ知るうなぎの名店だそうで、映画館とともに人を集めていたと想像されます。
  <渋い建物の「山椒魚2」や「花屋小梅」など>
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  <「LA CULIYA」や「まじ満」など>
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 右側に足立区の千住庁舎がありますが、ここがかつて「ミリオン座」があった場所と推察されます。「かどのめし屋」という惣菜店も、昭和の香りの佇まいです。その先にも懐かしい構えの店が続きます。さらにその先に、おそらく空き地化した区画を使ったと思われる平成26年完成という小公園「ミリオン憩いのプチテラス」があります。雨模様なので憩う人は見られず、静かです。お茶やコーヒー等の「松田園」や「塚越薬局」なども懐かしい風情で営業しています。
  <「かどのめし屋」などを含む懐かしい構えの店の並び>
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 やがて左に仲町氷川神社の神域が見えてきます。元和2年(1616)に牛田から当地へ遷座したとの説明書きがあり、祭神は素盞嗚尊。境内社として関屋天満宮、江島神社(弁財天)などがあります。千住が宿場町であった時代はその鎮守として盛衰を見守ってきたことでしょう。
  <仲町氷川神社>
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 商店街は墨堤通りに突き当たって終わりますが、そのすぐ近くには、20年以上廃墟だった元銭湯とボーリング場をリノベーションして平成29年にオープンしたという劇場&カフェ「北千住BUoY(ブイ)」があり、若き芸術家等が様々な活動をしているようです。また、氷川神社の向かいには戦前の日本家屋を利用したという「仲町の家」があり、市民とアーティストが協働で「音」をテーマとしたプログラムをまちなかで展開するという「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」の拠点となっているようです。一見レトロな商店街ですが、今や多様な芸術活動が息づく地であるわけです。
 そんな中に、やはり最近のリノベーションと見られる「A TASTE(エーテイスト)」という店があり、本場アメリカのホットサンドイッチと生のクラフトビールが味わえるとのことですが、私が入ったのはその向かいの古風な和菓子店「福寿堂」。ここで買ったすあまが、卵型でしっかりとした味わいで良かったです。
  <「A TASTE」や「福寿堂」などがある商店街南端部分>
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・なつかし度  ★★★☆☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★★★★☆

[№795]有楽町ビルヂング

■■■・・・都心の大人のオアシス的ビルで独り映画を楽しむ
歩いた日 R01.06.27 【千代田区】 

 平日の夕方に有楽町駅前の「有楽町ビルヂング」を訪れました。昭和41年竣工というから、三菱村のこの界隈でも古い方で、規模は大きくないものの外観にどことなく風格があります。この2階から地下1階までの低層部が商業フロアになっていて、これまでにも何度も入ったことがあります。
  <夕暮れの有楽町ビルヂング正面>
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 駅側正面から入ったところは2階までの吹き抜けとなっていて、左の階段を2階へ上るとすぐのところに「アメリカン居酒屋」を謳う「ビバリー」があります。ここは、ランチタイムに同じお手頃値段でサイズが選べるパスタを提供しており、何度か入って窓から行き交う電車を眺めながらパスタで満腹になったことがあります。この日はもう店頭表示が夜メニューになっていましたが。
  <「ビバリー」がある2階>
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 一階は中央の通路を挟んで反対側の出口まで見通すことができます。白い大理石の柱が清楚な感じを与え、「大人の街」の印象です。すぐ右側にあるのが喫茶店「ストーン」。正統派喫茶店の趣で、ここも大人の雰囲気。以前入った時もゆったりと寛げました。地下に「サンマルク」や「スターバックス」もあるのですが、おじさんはやはりこういうところが良いのです。
  <喫茶「ストーン」がある1階部分>
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 その地下は飲食街なのですが、それほど気取った感じがないのが良いです。そんな中に、なんと「カツミ」の店舗があります。「カツミ」と言えば、鉄道趣味界ではHOゲージの模型店の老舗として有名。ソフト鉄道ファンの私などにはやや敷居が高いのですが、コアなマニアが通いつめる店と言って良いでしょう。店頭には「国鉄」時代を彷彿させる車両達が展示されています。
  <地階の飲食店街>
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  <鉄道模型店「カツミ」の店舗>
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 さて、この日このビルを訪れたのは、2~3階にある映画館「スバル座」で映画を観るため。映画館は平日の夜の部が空いていて良いのですよね。歴史ある映画館でスクリーンはひとつ。建物とともに50年以上の歴史を刻んでいるだけあって、館内の雰囲気もレトロな良い感じです。
 お目当ての映画は「ある町の高い煙突」。新田次郎の同名小説の映画化で、史実に基づいています。舞台は私が若いころ3年ほど暮らした茨城県日立市。日立グループ創業時の日立銅山を舞台に、煙害対策として被害地域住民と会社が対立を乗り越え、大煙突を造り上げる物語です。ここでは映画の感想は述べませんが、独り秘密の時間を過ごした思いで、夜の駅の雑踏に再び身を投じたのでした。
  <正面入口の「スバル座」の案内塔>
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・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★☆☆☆
・ひょうきん度 ★★☆☆☆
・ふだん着度  ☆☆☆☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆

[№794]下馬親興会

■■■・・・小さいながらも古き良き現役商店街で、レトロ蕎麦店にも感動
歩いた日 R01.06.01 【世田谷区】 

 この「下馬親興会」は、この日の当初予定にはなかったのですが、歩いてきた龍雲寺商店会世田谷観音商和会が商店街としては少々消化不良の印象(失礼!)だったので、敢えて足を伸ばしたという次第です。実は、上記両商店街に行くために乗った循環バスの車窓から視認しており、下馬通りと世田谷観音通り(旧明薬通り)の交差点を中心とした小さな商店街ですが、古き良き商店街らしさを感ずるところで、一回りして戻ってきたというところです。
 西(世田谷観音側)からのアプローチで、まず、「中村屋食品センター」が、昭和の小売市場的雰囲気で良いですねえ。野菜や肉などが揃う地域のマーケットという感じ。交差点を渡った先にも豆腐店や米店などがあって、小さいながらも現役商店街の空気を感じます。
  <昭和風情の「中村屋食品センター」>
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  <豆腐店や米店などがある交差点東側>
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 そして振り返ると、交差点を挟んだ両角の建物がすばらしくレトロで感動を覚えます。左側が蕎麦店の「光月」で、一部銅板葺きのクラシックな構え。空腹だったこともあり、迷わず入店しました。午後2時近い時間で客は私ひとり。もりそばを美味しくいただきましたが、こういう建物の中でこういう時間を過ごせたことがこの日の最大の収穫とも言えます。この店の営業歴は40年ほどだけれども、その前も別の蕎麦店が営業していたとのこと。この店の存在自体に感謝です。この隣の交差点に面する区画が駐車場になっていますが、ここにも古い建物があったのでしょうか。
  <レトロな建物がある交差点を北から見る>
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  <すばらしくクラシックな蕎麦店「光月」>
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 店を出て、下馬通りを南へ進んでみると、寿司店があったり、昭和の看板建築が残っていたりと、良い風情です。商店街街路灯が途切れるところの右側が東京学芸大学附属高校の緑豊かな空間です。東横線の学芸大学駅はやや遠いですが、駅名の現存する唯一の根拠というところですね。そして、その手前右側にあるのが「札場氷室」と読める氷問屋です。いやあ、ここでも古き良き時代を思い起こさせてくれますねえ。「氷室」(ひむろ)という言葉の響きが好きです。
  <交差点から南の下馬通りは上り坂>
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  <「札場氷室」(奥の緑は東京学芸大学附属高校)>
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 道に緩やかな勾配があることから、武蔵野台地を谷が刻む地形の妙を感ずることもできます。満足を得たところで、東急バス「黒06」目黒駅行きに乗りましたが、この系統は、センターラインもない細い道を右左折を繰り返しながら進む、なかなか面白い路線です。

・なつかし度  ★★★★☆
・ぬくもり度  ★★★☆☆
・ひょうきん度 ★☆☆☆☆
・ふだん着度  ★★★☆☆
・ローカル度  ★☆☆☆☆